JP3049051U - カートリッジ式シャフト部 - Google Patents
カートリッジ式シャフト部Info
- Publication number
- JP3049051U JP3049051U JP1997010316U JP1031697U JP3049051U JP 3049051 U JP3049051 U JP 3049051U JP 1997010316 U JP1997010316 U JP 1997010316U JP 1031697 U JP1031697 U JP 1031697U JP 3049051 U JP3049051 U JP 3049051U
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- JP
- Japan
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- main shaft
- bearing
- screw
- ring body
- packing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャフト部組立の便利性と回転のスムーズ性
を向上させるカートリッジ式シャフト部を提供する。 【解決手段】 カートリッジ式シャフト部は、メインシ
ャフト1、内管2、リング密閉式軸受け3、パッキング
4およびねじ式固定リング5、6により構成される。メ
インシャフト1の両端に突出部11を設け、突出部11
に外方向に延伸した平直部12および四角柱体13を成
型するため、軸受け3を平直部12に嵌合した場合、内
リング体31が突出部11を圧する形状となる。内管2
は、二つの外リング体32の間においてメインシャフト
1に嵌合する。軸受け3と内管2を嵌入したねじ式固定
リング5、6を五通管7に螺合し、パッキング4を平直
部12に嵌合して軸受け3を定位させた後、ペダル棒8
を四角柱体13に連結すると、パッキング4が圧せら
れ、軸受け3の働きによりスムーズな回転が得られる。
を向上させるカートリッジ式シャフト部を提供する。 【解決手段】 カートリッジ式シャフト部は、メインシ
ャフト1、内管2、リング密閉式軸受け3、パッキング
4およびねじ式固定リング5、6により構成される。メ
インシャフト1の両端に突出部11を設け、突出部11
に外方向に延伸した平直部12および四角柱体13を成
型するため、軸受け3を平直部12に嵌合した場合、内
リング体31が突出部11を圧する形状となる。内管2
は、二つの外リング体32の間においてメインシャフト
1に嵌合する。軸受け3と内管2を嵌入したねじ式固定
リング5、6を五通管7に螺合し、パッキング4を平直
部12に嵌合して軸受け3を定位させた後、ペダル棒8
を四角柱体13に連結すると、パッキング4が圧せら
れ、軸受け3の働きによりスムーズな回転が得られる。
Description
【0001】
本考案は、カートリッジ式シャフト部に関するものである。
【0002】
従来の自転車心臓部であるシャフト部分において、図3および図4に示すよう に、アルミ合金製の自転車ペダル棒がボルトの圧迫を受けることにより、メイン シャフト四角柱体に嵌合してテーパ面を制御している箇所の位置が不安定となり 、ペダル棒の材質により嵌合箇所の通り穴が拡大されて緩くなることが原因で再 度組立てても不安定な固着となる等の欠点を克服したカートリッジ式シャフト部 が知られている。
【0003】 この従来のカートリッジ式シャフト部は、上記欠点を改善した構造であり、メ インシャフトのペダル棒上を組込む適当箇所に段状制御部を設けている。段状制 御部には、端方向に延伸するテーパ面を備えた平直部を設け、その平直部端に四 角柱体を付す。さらにメインシャフト上にパッキングを取付け平直部に嵌合させ 、段状制御部を押さえる。パッキングの適度な厚みにより外側の端面がボールよ り突出するため、ペダル棒をメインシャフトに組込む場合、ペダル棒はパッキン グを圧して定位し、ボールに接触することがない。
【0004】
しかしながら、上記の構成のカートリッジ式シャフト部において、ペダル棒を 組込む際の多くの欠点は改善されたものの、メインシャフトの回転およびその製 造工程を再度考慮した結果、ボールが露出する嵌合式ボール軸受けは、その使用 においてリング密閉式のボール軸受けの便利性およびスムーズな回転には及ばな いと判断される。また、露出するボールはそれに組合わせるメインシャフトおよ びボール受けには、相対する受け面を成型する必要があり、並びにボール回転に 絶対的なスムーズ性を加えるため、精密度に対する要求は非常に高く、これは完 全に業者の製造工程に委ねられるので、生産コストが割高になる。さらに、ボー ルが直接メインシャフトを摩耗するため、揺れの原因となり、調整や交換が必要 となる。
【0005】 本考案の目的は、規格完成品であるリング密封式ボール軸受けをメインシャフ トに組合わせるカートリッジ式シャフト部を提供することにある。 また、本考案の他の目的は、組立が簡単で五通管との定位が容易、かつペダル 棒との嵌合が非常に安定するカートリッジ式シャフト部を提供することにある。
【0006】
上記課題を解決するために、本考案の請求項1記載のカートリッジ式シャフト 部は、次の構成要素(a)(b)(c)(d)(e)を備えることを特徴とし、 これらを五通管に組入れ、メインシャフトをペダル棒およびギアと連結すること により回転させる。
【0007】 (a)メインシャフトの両端には、その適当位置に突出部を設け、各突出部端 面には、外方向に延伸した適当な長さの平直部および四角柱体を成型する。 (b)内管は、メインシャフトの外径より大きく五通管内径より小さい中空管 体とし、その管体直径は軸受け外リング体直径と等しいものであり、内管全体は ねじ式固定リング内に挿入する。
【0008】 (c)軸受けは、内リング体および外リング体にボールを嵌合したリング密閉 式軸受け完成品であり、内リング体の直径はメインシャフトの突出部に対応し、 外リング体の外径はねじ式固定リングの内径に対応する。 (d)パッキングは、適当幅のリング体であり、その内径はメインシャフトの 平直部の直径に応じており、メインシャフトの平直部に嵌合連結するのに適して いる。
【0009】 (e)ねじ式固定リングは、内側が滑らか、かつ外側が雄ねじ山を有する管体 であり、一つのねじ式固定リングの外側端箇所に突出周囲を成型し、もう一つの ねじ式固定リングは両ねじであり、外側縁に近い内側箇所に軸受け外リング体に 対応するフランジを設ける。 本考案の請求項2記載のカートリッジ式シャフト部は、請求項1記載のカート リッジ式シャフト部であって、軸受けを一つのねじ式固定リング内側に挿入し、 さらにメインシャフトの一端を軸受けの内リング体内部に挿入することにより、 軸受けはメインシャフトの突出部に定位し、またメインシャフトに嵌合した内管 を一つのねじ式固定リングに挿入すると、軸受けの一端縁を圧して定位し、パッ キングをメインシャフトの外側より挿入すると軸受けも定位し、次にもう一つの 軸受けをメインシャフトの他端より嵌入すると、メインシャフトの突出部および 内管の端平面を圧する力が働き、パッキングをメインシャフトの他端より嵌入す ることで軸受けが圧せられ、さらに前記部品を五通管内に組入れ螺合した後、も う一つのねじ式固定リングを五通管のもう一端に螺合すると、前記部品は五通管 内で定位し、その後、ギアおよびペダル棒を連結することにより、パッキングを 圧迫する力が働いて軸受けをも圧する結果となり、メインシャフト上に嵌合した 軸受けの内リング体の両側はそれぞれメインシャフトの突出部およびパッキング の圧迫を受け、また外リング体は内管およびねじ式固定リングの内側面のフラン ジの圧迫を受けるため、内リング体および外リング体はそれぞれメインシャフト の平直部およびねじ式固定リングの内側面において強固に定位することにより、 軸受けと各部品との連結が一体化されて、スムーズな回転を得ることができる。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、本考案の一実施例によるカートリッジ式シャフト部は、メ インシャフト1、内管2、軸受け3、パッキング4およびねじ式固定リング5、 6等により構成される。これらの部品を五通管7内に組入れると、メインシャフ ト1の両端は露出した形状となる。
【0011】 メインシャフト1の両端には、その適当位置に突出部11を設け、各突出部1 1端面には、外方向に延伸した適当な長さの平直部12および四角柱体13を付 ける。 内管2は、メインシャフト1の外径より大きく五通管7内径より小さい中空管 体であり、その管体直径は軸受け3外リング体32直径と等しいものであり、内 管2全体はねじ式固定リング5、6内に挿入される。
【0012】 図2に示すように、軸受け3は、内リング体31、外リング体32にボール3 3を嵌合したリング密閉式軸受け完成品であり、内リング体31の直径はメイン シャフト1突出部11に対応し、外リング体32はねじ式固定リング5、6内に 嵌入され、リング縁を内管2に連接させる。 パッキング4は、異なる適当幅のリング体であり、その内径はメインシャフト 1、平直部12の直径に応じており、それらに嵌合される。
【0013】 ねじ式固定リング5、6は、内側が滑らか、かつ外側が雄ねじ山51、61を 有する管体であり、雄ねじ51、61部分は五通管7内側面に設けてある雌ねじ 山71に螺合する。一つのねじ式固定リング5の外側端箇所に五通管7端を定位 させるために突出周囲52を設け、もう一つのねじ式固定リング6は両ねじであ り、直接五通管7に螺合固着される。また、ねじ式固定リング5、6の外側縁に 近い内側箇所に軸受け3外リング体32を定位させるためのフランジ53、62 を設ける。
【0014】 上記部品を組合わせたものは、図2に示すとおりである。まず軸受け3をねじ 式固定リング5の内側に挿入し、さらにメインシャフト1の一端を軸受け3とね じ式固定リング5を組合わせたときにできる内穴、すなわち軸受け3の内リング 体31の内部に挿入する。軸受け3の内リング体31をメインシャフト1の平直 部12に嵌合すると突出部11を圧する力が働く。その後、内管2を嵌合する。 内管2の端平面部分が軸受け3の外リング体32を圧し、且つねじ式固定リング 5の制御により、内管2は定位する。続いてもう一つの軸受け3をメインシャフ ト1の他端の平直部12に嵌入し固着するが、軸受け3の内リング体31もまた メインシャフト1の他端の突出部11を圧し、外リング体32もまた内管2のも う一端平面に内管2を定位させる力を働かせる。パッキング4はメインシャフト 1の両端より挿入してメインシャフト1の平直部12に定位させる。パッキング 4の端面は軸受け3の内リング体31一端を圧する。五通管7に組入れる場合、 上記のとおり組立完成した部分を先に五通管7内に嵌入し、ねじ式固定リング5 と五通管7の一端の雌ねじ山71とを螺合固着させる。さらにもう一つのねじ式 固定リング6を五通管7のもう一端に螺合挿入すると、その内側面の突出部62 が軸受け3の外リング体32を圧して固着し、概ね組立が完了し、これにより、 軸受け3もまた定位固着される。最後に、ペダル棒8および例えばギア9等のそ の他付加部品を連結すると、メインシャフト1両側のギア9平面およびペダル棒 8の平面がパッキング4の平面に力を加えて軸受け3を圧する。これにより、両 端の軸受け3の内リング体31もまたメインシャフト1の突出部11およびパッ キング4に圧せられ、外リング体32もまたねじ式固定リング5、6および内管 2の力を受ける。軸受け3の内リング体31、外リング体32は、メインシャフ ト1の平直部12とねじ式固定リング5、6の嵌合により、その全体をしっかり と安定させて定位する。すなわち、メインシャフト1が軸受け3に圧せられ定位 するのであるが、軸受け3の内リング体31は、ペダル棒8がパッキング4を圧 する力を受けて内側方向に力を働かせるため、突出部11を圧して定位し、一体 化する。軸受け3外リング体32は、内管2とねじ式固定リング5、6間に定位 されるが、五通管7にもまた固着一体化し、両方向の固着効果により非常に位置 の安定したものとなる。また、軸受け3の内リング体31と外リング体32との 間に挿入された内部ボール33の優れた滑り作用により、メインシャフト1の回 転は、さらに順調に安定したものとなる。
【0015】
以上説明したように、本考案のカートリッジ式シャフト部は、リング密閉式ボ ール軸受けを組合わせるという特徴をもつ。それにより、シャフト部組立の便利 性と回転のスムーズ性を向上させるのに効果的である。
【図1】本考案の一実施例によるカートリッジ式シャフ
ト部の構造見取り図である。
ト部の構造見取り図である。
【図2】本考案の一実施例によるカートリッジ式シャフ
ト部の組立図である。
ト部の組立図である。
【図3】従来のカートリッジ式シャフト部の構造見取り
図である。
図である。
【図4】従来のカートリッジ式シャフト部の組立図であ
る。
る。
1 メインシャフト 11 突出部 12 平直部 13 四角柱体 2 内管 3 軸受け 31 内リング体 32 外リング体 33 内部ボール 4 パッキング 5 ねじ式固定リング(一つのねじ式固定リン
グ) 6 ねじ式固定リング(もう一つのねじ式固定リ
ング) 51、61 雄ねじ山 52 突出周囲 53、62 フランジ 7 五通管 71 雌ねじ山 8 ペダル棒 9 ギア
グ) 6 ねじ式固定リング(もう一つのねじ式固定リ
ング) 51、61 雄ねじ山 52 突出周囲 53、62 フランジ 7 五通管 71 雌ねじ山 8 ペダル棒 9 ギア
Claims (2)
- 【請求項1】 メインシャフトと、内管と、軸受けと、
パッキングと、ねじ式固定リングとを備え、これらを五
通管に組み入れ、前記メインシャフトをペダル棒および
ギアと連結することにより回転させるカートリッジ式シ
ャフト部であって、 前記メインシャフトの両端には、その適当位置に突出部
を設け、各突出部端面に外方向に延伸した適当な長さの
平直部および四角柱体を成型し、 前記内管は、前記メインシャフトの外径より大きく前記
五通管の内径より小さい中空管体であり、その管体直径
は前記軸受けの外リング体直径と等しく、内管全体は前
記ねじ式固定リング内に挿入され、 前記軸受けは、内リング体および外リング体にボールを
嵌合したリング密閉式軸受け完成品であり、前記内リン
グ体の直径は前記メインシャフトの突出部に対応し、前
記外リング体の外径は前記ねじ式固定リングの内径に対
応し、 前記パッキングは、適当幅のリング体であり、内径が前
記メインシャフトの平直部の直径に応じており、前記メ
インシャフトの平直部に嵌合連結するのに適しており、 前記ねじ式固定リングは、内側が滑らか、かつ外側が雄
ねじ山を有する管体であり、外側端箇所に突出周囲を成
型する一つのねじ式固定リング、および両ねじであるも
う一つのねじ式固定リングを有し、外側縁に近い内側箇
所に前記軸受けの外リング体に対応するフランジが設け
られることを特徴とするカートリッジ式シャフト部。 - 【請求項2】 前記軸受けを前記一つのねじ式固定リン
グ内側に挿入し、さらに前記メインシャフトの一端を前
記軸受けの内リング体内部に挿入することにより、前記
軸受けは前記メインシャフトの突出部に定位し、また前
記メインシャフトに嵌合した前記内管を前記一つのねじ
式固定リングに挿入すると、前記軸受けの一端縁を圧し
て定位し、前記パッキングを前記メインシャフト外側よ
り挿入すると前記軸受けも定位し、次にもう一つの軸受
けを前記メインシャフトの他端より嵌入すると、前記メ
インシャフトの突出部および前記内管の端平面を圧する
力が働き、前記パッキングを前記メインシャフトの他端
より嵌入することで前記軸受けが圧せられ、さらに前記
メインシャフト、内管、軸受け、パッキングおよび一つ
のねじ式固定リングを前記五通管内に組入れ螺合した
後、前記もう一つのねじ式固定リングを前記五通管のも
う一端に螺合すると、前記メインシャフト、内管、軸受
け、パッキングおよびねじ式固定リングは前記五通管内
で定位し、その後、ギア及びペダル棒を連結することに
より、前記パッキングを圧迫する力が働いて前記軸受け
をも圧する結果となり、前記メインシャフト上に嵌合し
た前記軸受けの内リング体の両側はそれぞれ前記メイン
シャフトの突出部および前記パッキングの圧迫を受け、
また前記外リング体は前記内管および前記ねじ式固定リ
ングの内側面のフランジの圧迫を受けるため、前記内リ
ング体および外リング体はそれぞれ前記メインシャフト
の平直部および前記ねじ式固定リングの内側面において
強固に定位することにより、前記軸受けと各部品との連
結が一体化されて、スムーズな回転を得ることができる
ことを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式シャフ
ト部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997010316U JP3049051U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | カートリッジ式シャフト部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997010316U JP3049051U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | カートリッジ式シャフト部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3049051U true JP3049051U (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=43183306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997010316U Expired - Lifetime JP3049051U (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | カートリッジ式シャフト部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049051U (ja) |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP1997010316U patent/JP3049051U/ja not_active Expired - Lifetime