JP3049024U - 装飾道路フェンス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾デザインの自由度が高く、しかも、耐久
性に優れた装飾道路フェンスを提供すること。 【解決手段】 複数の通孔10・10…の配列パターンによ
って所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１を枠部
材２により起立状態に支持した。 【効果】 複数の通孔の配列パターンによって所望の装
飾図形が形成された模様パネルでそのフェンス面が構成
されているので、この装飾図形によってデザイン自由度
の高い優れた装飾性を発揮させることができ、また、従
来品のようにパネル表面に塗料等で描画したものではな
いので、塗料等の退色、剥離による装飾図形の崩れもな
く、長期間に亙って殆どメンテナンスの要らない装飾効
果をフェンス両面において発揮させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、装飾道路フェンス、より詳しくは、車道と歩道との境界、あるいは 車道の中央分離帯に設ける道路フェンスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のとおり、車道と歩道とを仕切る道路フェンスには、第一に安全性が要求 されることは勿論であるが、最近では、景観向上の観点から装飾性・デザイン性 が要求されることが多い。

【０００３】 しかるに、従来の装飾道路フェンスは、複数本の曲げ加工した細パイプを組み 合わせて支柱間に架設して所定の線模様を表出するものであったため、加工コス トの割には大まかな装飾図形しか表現することができず、デザインの自由度が限 られていたのが実情であった。

【０００４】 また、他の装飾道路フェンスとしては、支柱間に張ったパネル部材の表面に、 塗料等によって所定の図柄を描いたものがあった。しかし、このペイント式装飾 フェンスにあっては、風雨等による塗料等の退色、劣化、剥離の問題を免れ得ず 長期間に亙って変わらぬ装飾性を発揮させることは困難であった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の装飾道路フェンスに上記のような難点があったことに鑑みて 為されたもので、装飾デザインの自由度が高く、しかも、耐久性に優れ、殆どメ ンテナンスの不要な装飾道路フェンスを提供することを技術的課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の技術的課題を解決するために、 複数の通孔10・10…の配列パターンにより所望の装飾図形Ｇが形成された模様パ ネル１と、この模様パネル１を起立状態に支持する枠部材２とから構成されてい るという技術的手段を採用した。

【０００７】 また、本考案は上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、 模様パネル１が、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されているという技 術的手段を採用した。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。 なお、図１は本実施形態の装飾道路フェンスの全体斜視図、図２は同装飾道路フ ェンスの模様パネルの拡大平面図である。

【０００９】 図１中、符号Ｆで指示するものが、本実施形態の装飾道路フェンスである。本 実施形態では、車道と歩道とを仕切る道路フェンスとして構成されている。この 装飾道路フェンスＦは、コンクリート土台に立設された複数本の支柱21・21…と これら支柱21・21…間に架設された上下のパイプ横架材20とにより枠組みされた 枠部材２と、この枠部材２のパイプ横架材20にネジ止めされた模様パネル１とか ら構成されている。

【００１０】 この模様パネル１は、図２に示すように、厚み約２mmのアルミニウム合金から 成るアルミニウム板材で形成されており、その板面には、打ち抜き加工によって 直径約４mmの多数の通孔10・10…が所定の配列パターンで開設されている。これ ら多数の通孔10・10…の配列パターンによりパネル面に所望の装飾図形Ｇ（実施 形態では、白鳥の装飾図形）が形成されている。

【００１１】 このように、本実施形態の道路フェンスＦにあっては、そのフェンス面が、所 望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１によって構成されているので、この装 飾図形Ｇによって、デザイン自由度の高い優れた装飾性を発揮させることが可能 となり、景観向上に大きく貢献できるのである。

【００１２】 しかも、この模様パネル１の装飾図形Ｇが、従来品のようにパネル表面に塗料 等で描画したものではなく、多数の通孔10・10…の配列パターンにより形成され ているので、風雨等による塗料等の退色、劣化、剥離によって装飾図形が崩れる こともなく、長期間に亙って殆どメンテナンスの要らない優れた装飾効果をフェ ンス両面において発揮させることができる。

【００１３】 また、これら多数の通孔10・10…によって模様パネル１自体が透光性を持つこ とになるので、道路フェンスによって歩行者等の視覚が完全に遮断されることも なく、歩行者の死角の発生による危険性もないのである。

【００１４】 なお、本実施形態では、通孔10・10…がパネル面に対し垂直に開設されている ので、パネル面に対する入射角度の小さい光線は遮断されることになる。従って 本実施形態の道路フェンスを車道の中央分離帯に設置した場合には、対向車両の ヘッドライトの光線を遮断すること可能となり、高速道路等の防眩フェンスとし ても適用可能である。

【００１５】 本考案の具体例である実施形態は、概ね上記のように構成されているが、本考 案は決して上記実施形態に限定されるものではなく『実用新案登録請求の範囲』 の記載内で種々の変更が可能である。

【００１６】 例えば、上記実施形態では、模様パネル１をアルミニウム材料で構成している が、ステンレス材料、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料を採択することも 可能である。また、模様パネル１の通孔10の孔径、形状や、通孔10の開設角度等 についても種々の設計変更が可能である。

【００１７】

【考案の効果】

以上、実施形態をもって説明したとおり、本考案に係る装飾道路フェンスにあ っては、多数の通孔の配列パターンによって所望の装飾図形が形成された模様パ ネルでそのフェンス面が構成されているので、この装飾図形によってデザインの 自由度の高い優れた装飾性を発揮させることが可能である。

【００１８】 しかも、この模様パネルの装飾図形が、従来品のようにパネル表面に塗料等で 描画したものではなく、多数の通孔の配列パターンにより形成されているので、 風雨等による塗料等の退色、劣化、剥離によって装飾図形が崩れることもなく、 長期間に亙って殆どメンテナンスの要らない優れた装飾効果を、フェンス両面に おいて発揮させることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の装飾道路フェンスの全体斜視図で
ある。

【図２】本実施形態の装飾道路フェンスの模様パネルの
拡大平面図である。

【符号の説明】

１ 模様パネル 10 通孔 ２ 枠部材 Ｇ 装飾図形

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の通孔10・10…の配列パターンによ
   り所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１と、この
   模様パネル１を起立状態に支持する枠部材２とから構成
   されていることを特徴とした装飾道路フェンス。
2. 【請求項２】 模様パネル１が、アルミニウム又はアル
   ミニウム合金で形成されていることを特徴とした請求項
   １記載の装飾道路フェンス。