JP3048925B2 - Ｐｃ舗装体の伸縮止水継手装置 - Google Patents
Ｐｃ舗装体の伸縮止水継手装置Info
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- JP3048925B2 JP3048925B2 JP8149723A JP14972396A JP3048925B2 JP 3048925 B2 JP3048925 B2 JP 3048925B2 JP 8149723 A JP8149723 A JP 8149723A JP 14972396 A JP14972396 A JP 14972396A JP 3048925 B2 JP3048925 B2 JP 3048925B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレストレストコ
ンクリート舗装が施された道路、滑走路、空港エプロン
等の舗装版（以下ＰＣ舗装体という）における伸縮止水
継手装置に関する。
ンクリート舗装が施された道路、滑走路、空港エプロン
等の舗装版（以下ＰＣ舗装体という）における伸縮止水
継手装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＰＣ舗装体は、重荷重に耐えられ、曲げ
に極めて強く、また、プレストレスを与えるためにこの
ＰＣ舗装体にヒビワレが生じにくく、それによりＰＣ舗
装体の単体長を長くし、目地と目地の間隔を長くするこ
とができ、更にリフトアップ工法の開発により、不同沈
下に対しての修復が可能である等の優れた特色によっ
て、空港のエプロン部の舗装等に多く採用されている。
に極めて強く、また、プレストレスを与えるためにこの
ＰＣ舗装体にヒビワレが生じにくく、それによりＰＣ舗
装体の単体長を長くし、目地と目地の間隔を長くするこ
とができ、更にリフトアップ工法の開発により、不同沈
下に対しての修復が可能である等の優れた特色によっ
て、空港のエプロン部の舗装等に多く採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のＰＣ
舗装体において、目地と目地の間隔が長くなると、それ
に伴ってＰＣ舗装体の伸縮量が非常に大きく、例えば幅
１０ｍ、長さ１００ｍ、厚さ１７０ｍｍのＰＣ舗装体に
おける伸縮量は、約±２０ｍｍもあり、それに伴って、
一つの目地間隔の拡縮量も±２０ｍｍと非常に大きくな
る。このような目地を閉じる手段として、従来は、ＰＣ
舗装施工後に、目地にゴム材を落し込んでいるが、この
ゴムの反力だけで前記目地間隔の伸縮に対応させるタイ
プの止水継手では、前記の大きな伸縮に十分追随でき
ず、ゴム材が目地に落ち込んでしまったり、目地に開き
が生じたりして止水は勿論のこと、ＰＣ舗装体（この場
合、空港のエプロン部）を走行する飛行機や車両等の走
行性能にも問題が発生している。
舗装体において、目地と目地の間隔が長くなると、それ
に伴ってＰＣ舗装体の伸縮量が非常に大きく、例えば幅
１０ｍ、長さ１００ｍ、厚さ１７０ｍｍのＰＣ舗装体に
おける伸縮量は、約±２０ｍｍもあり、それに伴って、
一つの目地間隔の拡縮量も±２０ｍｍと非常に大きくな
る。このような目地を閉じる手段として、従来は、ＰＣ
舗装施工後に、目地にゴム材を落し込んでいるが、この
ゴムの反力だけで前記目地間隔の伸縮に対応させるタイ
プの止水継手では、前記の大きな伸縮に十分追随でき
ず、ゴム材が目地に落ち込んでしまったり、目地に開き
が生じたりして止水は勿論のこと、ＰＣ舗装体（この場
合、空港のエプロン部）を走行する飛行機や車両等の走
行性能にも問題が発生している。
【０００４】本発明は、前述のような従来の目地を塞ぐ
止水継手装置の欠点を改良したもので、さらに伸縮止水
パッキンの後付けや、交換も可能にしたＰＣ舗装体の伸
縮止水継手装置を提供することを目的とする。
止水継手装置の欠点を改良したもので、さらに伸縮止水
パッキンの後付けや、交換も可能にしたＰＣ舗装体の伸
縮止水継手装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るＰＣ舗装体の伸縮止水継手装置は、一
方のＰＣ舗装体１の目地側端部に、目地長手方向に延長
して断面略Ｌ形の第１アンカー部材２が配設され、この
第１アンカー部材２の内側に、目地長手方向に延長して
おり可撓性を有したスライド止水パッキン３の幅方向基
端部４がボルト，ナットからなる固着手段を介して着脱
自在に設けられ、かつ、スライド止水パッキン３の幅方
向先端部５が上向きに反っていて、その先端に止水凸条
６が設けられており、他方のＰＣ舗装体７の目地側端部
に、目地長手方向に延長しており、開口部８が相手側の
ＰＣ舗装体１の目地側端部に向いた横溝１０を有する第
２アンカー部材１１が配設され、前記横溝１０内に前記
スライド止水パッキン３の止水凸条６が、その厚み方向
に圧縮されて、かつ先端部に伸縮許容空間１２を残して
圧入されている構成を特徴とする。前記スライド止水パ
ッキン３の幅方向の先端部には、断面略逆Ｌ形の滑りガ
イド層１３が設けられている。
め、本発明に係るＰＣ舗装体の伸縮止水継手装置は、一
方のＰＣ舗装体１の目地側端部に、目地長手方向に延長
して断面略Ｌ形の第１アンカー部材２が配設され、この
第１アンカー部材２の内側に、目地長手方向に延長して
おり可撓性を有したスライド止水パッキン３の幅方向基
端部４がボルト，ナットからなる固着手段を介して着脱
自在に設けられ、かつ、スライド止水パッキン３の幅方
向先端部５が上向きに反っていて、その先端に止水凸条
６が設けられており、他方のＰＣ舗装体７の目地側端部
に、目地長手方向に延長しており、開口部８が相手側の
ＰＣ舗装体１の目地側端部に向いた横溝１０を有する第
２アンカー部材１１が配設され、前記横溝１０内に前記
スライド止水パッキン３の止水凸条６が、その厚み方向
に圧縮されて、かつ先端部に伸縮許容空間１２を残して
圧入されている構成を特徴とする。前記スライド止水パ
ッキン３の幅方向の先端部には、断面略逆Ｌ形の滑りガ
イド層１３が設けられている。
【０００６】本発明によると、第１，第２のＰＣ舗装体
１，７が伸縮し、それにより目地１４の間隔が拡縮する
に伴って、スライド止水パッキン３が第２アンカー部材
１１の横溝１０内において挿入方向前後に移動すること
で、前記目地間隔の拡縮を円滑に吸収して、目地部に開
きなどを生じさせず、かつ、スライド止水パッキン３と
横溝１０の内壁は止水凸条６の圧潰により密接を保持し
ていることで目地間隙への浸水が防止される。
１，７が伸縮し、それにより目地１４の間隔が拡縮する
に伴って、スライド止水パッキン３が第２アンカー部材
１１の横溝１０内において挿入方向前後に移動すること
で、前記目地間隔の拡縮を円滑に吸収して、目地部に開
きなどを生じさせず、かつ、スライド止水パッキン３と
横溝１０の内壁は止水凸条６の圧潰により密接を保持し
ていることで目地間隙への浸水が防止される。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下本発明を図を参照して説明す
る。図１〜図７は本発明の第１例を示し、相対する第１
と第２のＰＣ舗装体１，７の間に間隔Ｌの目地１４が形
成されている。第１のＰＣ舗装体１の目地側端部には、
目地長手方向（図３〜図５の紙面の表裏方向）に延長し
ており、かつ長手方向と直角の断面が略Ｌ形の第１アン
カー部材２が埋設されており、この第１アンカー部材２
の立上り部１５の上端と第１のＰＣ舗装体１の上面とは
同一の高さに設けられている。また、立上り部１５の上
端外側には下側が斜面１６となった膨出部１７が形成さ
れていて、これにより、立上り部１５の上端面積を増や
すことで上方からの荷重を円滑に受け、第１ＰＣ舗装体
１の上面との面一性の保持を確実ならしめている。
る。図１〜図７は本発明の第１例を示し、相対する第１
と第２のＰＣ舗装体１，７の間に間隔Ｌの目地１４が形
成されている。第１のＰＣ舗装体１の目地側端部には、
目地長手方向（図３〜図５の紙面の表裏方向）に延長し
ており、かつ長手方向と直角の断面が略Ｌ形の第１アン
カー部材２が埋設されており、この第１アンカー部材２
の立上り部１５の上端と第１のＰＣ舗装体１の上面とは
同一の高さに設けられている。また、立上り部１５の上
端外側には下側が斜面１６となった膨出部１７が形成さ
れていて、これにより、立上り部１５の上端面積を増や
すことで上方からの荷重を円滑に受け、第１ＰＣ舗装体
１の上面との面一性の保持を確実ならしめている。
【０００８】第１アンカー部材２の下端の水平部１８に
は、当該第１アンカー部材２の長手方向に所定の間隔を
おいて配設された複数のアンカー筋２０の基端部が溶接
で固定され、このアンカー筋２０を目地長手方向に伸長
する補強鉄筋３２に溶接することで、第１アンカー部材
２が第１ＰＣ舗装体１に強固に固定されている。
は、当該第１アンカー部材２の長手方向に所定の間隔を
おいて配設された複数のアンカー筋２０の基端部が溶接
で固定され、このアンカー筋２０を目地長手方向に伸長
する補強鉄筋３２に溶接することで、第１アンカー部材
２が第１ＰＣ舗装体１に強固に固定されている。
【０００９】第１アンカー部材２の内側には、スライド
止水パッキン３が配設されている。スライド止水パッキ
ン３は、所定の幅Ｌ1 を有し、幅方向基端部４が第１ア
ンカー部材２に固定され、先端部５が第２ＰＣ舗装体７
の目地側端部に向って突出しており、かつ目地長手方向
に延長している。また、スライド止水パッキン３の材質
は、耐候性に優れたクロロプレンゴムで製造されてい
て、充分な耐久性と伸縮性と可撓性を有しており、かつ
上方からの荷重に耐えられる強度を有している。
止水パッキン３が配設されている。スライド止水パッキ
ン３は、所定の幅Ｌ1 を有し、幅方向基端部４が第１ア
ンカー部材２に固定され、先端部５が第２ＰＣ舗装体７
の目地側端部に向って突出しており、かつ目地長手方向
に延長している。また、スライド止水パッキン３の材質
は、耐候性に優れたクロロプレンゴムで製造されてい
て、充分な耐久性と伸縮性と可撓性を有しており、かつ
上方からの荷重に耐えられる強度を有している。
【００１０】スライド止水パッキン３の長手方向と直角
の断面は、図３〜図５，図７に示すとおりで、幅方向の
中間部から左側の基端部４が、先端部５に比べて、段差
ｈを有する肉厚に形成されており、かつ先端部５は、製
造時にその先端が持上るように若干上向きに反って成形
されており、かつ先端の上面に鉤状の第１止水凸条６が
形成されている。スライド止水パッキン３の厚肉の基端
部４の下面にも、２条の第２止水凸条２１が形成されて
いる。
の断面は、図３〜図５，図７に示すとおりで、幅方向の
中間部から左側の基端部４が、先端部５に比べて、段差
ｈを有する肉厚に形成されており、かつ先端部５は、製
造時にその先端が持上るように若干上向きに反って成形
されており、かつ先端の上面に鉤状の第１止水凸条６が
形成されている。スライド止水パッキン３の厚肉の基端
部４の下面にも、２条の第２止水凸条２１が形成されて
いる。
【００１１】スライド止水パッキン３の厚肉の基端部４
内には、所定幅の鋼板からなる金属製荷重支承板２２が
一体に埋込固定されている。金属製荷重支承板２２に
は、その長手方向にみて所定の間隔でボルト挿入孔２３
が設けられており、このボルト挿入孔２３と連通して、
その上側のゴム層には当該ボルト挿入孔２３より径大の
ボルト挿入凹部２４が設けられている。ボルト挿入孔２
３の下側において、当該ボルト挿入孔２３と連通して、
スライド止水パッキン３のゴム層と、第１アンカー部材
２の水平部１８にボルト挿入孔２５，２６が開設されて
おり、かつ第１アンカー部材２の水平部１８の下面に
は、ねじ穴が前記ボルト挿入孔２６と連通する六角袋ナ
ット２７が溶接で固定されている。
内には、所定幅の鋼板からなる金属製荷重支承板２２が
一体に埋込固定されている。金属製荷重支承板２２に
は、その長手方向にみて所定の間隔でボルト挿入孔２３
が設けられており、このボルト挿入孔２３と連通して、
その上側のゴム層には当該ボルト挿入孔２３より径大の
ボルト挿入凹部２４が設けられている。ボルト挿入孔２
３の下側において、当該ボルト挿入孔２３と連通して、
スライド止水パッキン３のゴム層と、第１アンカー部材
２の水平部１８にボルト挿入孔２５，２６が開設されて
おり、かつ第１アンカー部材２の水平部１８の下面に
は、ねじ穴が前記ボルト挿入孔２６と連通する六角袋ナ
ット２７が溶接で固定されている。
【００１２】第２のＰＣ舗装体７の目地側端部には、目
地長手方向（図３〜図５の紙面表裏方向）に延長してお
り、かつ長手方向と直角の断面が略コ字状で、開口部８
が相手側の第１ＰＣ舗装体１の目地側端部に向った横溝
１０を有する第２アンカー部材１１が埋設されている。
この第２アンカー部材１１の上面２８と、第２ＰＣ舗装
体７の上面が同一高さに設けられている。また、第２ア
ンカー部材１１の上部外端には下側が斜面２９となった
膨出部３０が形成されていて、これにより、第２アンカ
ー部材１１の上端面積を増やすことで、上方からの荷重
を円滑に受け、第２ＰＣ舗装体７の上面との面一性の確
保をより確実ならしめている。
地長手方向（図３〜図５の紙面表裏方向）に延長してお
り、かつ長手方向と直角の断面が略コ字状で、開口部８
が相手側の第１ＰＣ舗装体１の目地側端部に向った横溝
１０を有する第２アンカー部材１１が埋設されている。
この第２アンカー部材１１の上面２８と、第２ＰＣ舗装
体７の上面が同一高さに設けられている。また、第２ア
ンカー部材１１の上部外端には下側が斜面２９となった
膨出部３０が形成されていて、これにより、第２アンカ
ー部材１１の上端面積を増やすことで、上方からの荷重
を円滑に受け、第２ＰＣ舗装体７の上面との面一性の確
保をより確実ならしめている。
【００１３】第２アンカー部材１１の底部３１には、当
該第２アンカー部材１１の長手方向に所定の間隔をおい
て配設される複数のアンカー筋２０の基端部が溶接で固
定され、このアンカー筋２０を目地長手方向に伸長する
補強鉄筋３２に溶接することで、第２アンカー部材１１
が第２ＰＣ舗装体７に強固に固定されている。
該第２アンカー部材１１の長手方向に所定の間隔をおい
て配設される複数のアンカー筋２０の基端部が溶接で固
定され、このアンカー筋２０を目地長手方向に伸長する
補強鉄筋３２に溶接することで、第２アンカー部材１１
が第２ＰＣ舗装体７に強固に固定されている。
【００１４】第１例において、スライド止水パッキン３
を第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入するには、図
３、図４、図５に示す順で行なう。まず、図３に示すよ
うに当該スライド止水パッキン３を先端が下るように斜
めに傾けて、第１の止水凸条６のある先端部を横溝１０
内に徐々に圧縮させながら挿入することで図４の状態に
する。
を第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入するには、図
３、図４、図５に示す順で行なう。まず、図３に示すよ
うに当該スライド止水パッキン３を先端が下るように斜
めに傾けて、第１の止水凸条６のある先端部を横溝１０
内に徐々に圧縮させながら挿入することで図４の状態に
する。
【００１５】次に、図４に示すように固定ボルト３３を
スライド止水パッキン３のボルト挿入凹部２４に挿入
し、さらにボルト挿通孔２３，２５，２６を通して六角
袋ナット２７に締結する。これによりスライド止水パッ
キン３の基端部４は第１アンカー部材２に着脱自在に固
着され、かつ、基端部４下面の第２止水凸条２１が第１
アンカー部材２の下端の水平部１８と圧接することで、
この部位の止水性が確保される。また、スライド止水パ
ッキン３の先端部５が上側に反っており、かつ第１止水
凸条６が、横溝１０内においてその伸縮性により圧潰さ
れた状態で横溝１０内面上壁と圧接することで、この部
位の止水性が確保される。前述のようにして、固定ボル
ト３３を六角袋ナット２７に締結することで、スライド
止水パッキン３を第１アンカー部材２に固定した後は、
ボルト挿入凹部２４に充填材３４を充填する。
スライド止水パッキン３のボルト挿入凹部２４に挿入
し、さらにボルト挿通孔２３，２５，２６を通して六角
袋ナット２７に締結する。これによりスライド止水パッ
キン３の基端部４は第１アンカー部材２に着脱自在に固
着され、かつ、基端部４下面の第２止水凸条２１が第１
アンカー部材２の下端の水平部１８と圧接することで、
この部位の止水性が確保される。また、スライド止水パ
ッキン３の先端部５が上側に反っており、かつ第１止水
凸条６が、横溝１０内においてその伸縮性により圧潰さ
れた状態で横溝１０内面上壁と圧接することで、この部
位の止水性が確保される。前述のようにして、固定ボル
ト３３を六角袋ナット２７に締結することで、スライド
止水パッキン３を第１アンカー部材２に固定した後は、
ボルト挿入凹部２４に充填材３４を充填する。
【００１６】前記のようにして、スライド止水パッキン
３が第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入された状態
において、スライド止水パッキン３の先端と横溝１０の
内奥との間には、パッキン伸縮許容空間１２が形成さ
れ、また、厚肉のパッキン基端部４の側端面３５と、第
２アンカー部材１１の上部側端面３６との間にも伸縮許
容間隙３７が形成されている。また、スライド止水パッ
キン３の厚肉の基端部４と、先端部５との段差ｈは、第
２アンカー部材１１の上部の厚みと等しく、それ故に、
スライド止水パッキン３の基端部４上面と、第２ＰＣ舗
装体７の上面とが同一の高さに設けられている。なお、
スライド止水パッキン３の基端部４の上部と充填材３４
の上部には、連続する２条の滑り止め用溝３８が形成さ
れている。
３が第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入された状態
において、スライド止水パッキン３の先端と横溝１０の
内奥との間には、パッキン伸縮許容空間１２が形成さ
れ、また、厚肉のパッキン基端部４の側端面３５と、第
２アンカー部材１１の上部側端面３６との間にも伸縮許
容間隙３７が形成されている。また、スライド止水パッ
キン３の厚肉の基端部４と、先端部５との段差ｈは、第
２アンカー部材１１の上部の厚みと等しく、それ故に、
スライド止水パッキン３の基端部４上面と、第２ＰＣ舗
装体７の上面とが同一の高さに設けられている。なお、
スライド止水パッキン３の基端部４の上部と充填材３４
の上部には、連続する２条の滑り止め用溝３８が形成さ
れている。
【００１７】本発明の第１の実施形態において、第１と
第２のＰＣ舗装体１，７が伸縮し、目地１４間隔が変化
するとき、スライド止水パッキン３は、先端が上側に反
っていることと、第１の止水凸条６とにより第２アンカ
ー部材１１の横溝１０内で、密接を保ってスライドする
ことで、前記拡縮変化する目地１４の閉塞状態を保持で
き、この目地間隔の大きな変化にも円滑に対応できる。
第２のＰＣ舗装体１，７が伸縮し、目地１４間隔が変化
するとき、スライド止水パッキン３は、先端が上側に反
っていることと、第１の止水凸条６とにより第２アンカ
ー部材１１の横溝１０内で、密接を保ってスライドする
ことで、前記拡縮変化する目地１４の閉塞状態を保持で
き、この目地間隔の大きな変化にも円滑に対応できる。
【００１８】また、スライド止水パッキン３が、幅方向
の先端側が持上るように反っていることにより、前記横
溝１０への挿入も円滑に行なえる。
の先端側が持上るように反っていることにより、前記横
溝１０への挿入も円滑に行なえる。
【００１９】図８〜図１０は本発明の第２例を示す。こ
の第２例が、前述の第１例と相違するのは、スライド止
水パッキン３の幅方向先端の上面と先端垂直面に沿っ
て、略逆Ｌ形断面の例えばＰＴＦＥ（四フッ化エチレ
ン）の合成樹脂板からなる滑りガイド層１３が目地長手
方向に沿って装着されていることである。他の構成は第
１例と同じであるので、これと同一要素には同一符号を
付して重複説明を省略する。
の第２例が、前述の第１例と相違するのは、スライド止
水パッキン３の幅方向先端の上面と先端垂直面に沿っ
て、略逆Ｌ形断面の例えばＰＴＦＥ（四フッ化エチレ
ン）の合成樹脂板からなる滑りガイド層１３が目地長手
方向に沿って装着されていることである。他の構成は第
１例と同じであるので、これと同一要素には同一符号を
付して重複説明を省略する。
【００２０】本発明の第２例によると、スライド止水パ
ッキン３を、第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入す
る際、パッキン先端部の滑りガイド層１３が横溝１０の
内面上壁と接して円滑にスライドでき、それ故に、スラ
イド止水パッキン３を横溝１０内に容易に挿入すること
ができる。
ッキン３を、第２アンカー部材１１の横溝１０に挿入す
る際、パッキン先端部の滑りガイド層１３が横溝１０の
内面上壁と接して円滑にスライドでき、それ故に、スラ
イド止水パッキン３を横溝１０内に容易に挿入すること
ができる。
【００２１】図１１は本発明の第３例を示す。この第３
例では、第１例で設けられた第１と第２の各アンカー部
材２，１１の上端部外側の膨出部１７，３０を有してお
らず、この点の構成が第１例に比べて簡略化されてい
る。他の構成は第１例と同じであるので、これと同一要
素には同一符号を付して重複説明を省略する。
例では、第１例で設けられた第１と第２の各アンカー部
材２，１１の上端部外側の膨出部１７，３０を有してお
らず、この点の構成が第１例に比べて簡略化されてい
る。他の構成は第１例と同じであるので、これと同一要
素には同一符号を付して重複説明を省略する。
【００２２】
【発明の効果】本発明によると、第１，第２のＰＣ舗装
体１，７の伸縮により目地１４の間隔が拡縮で大きく変
化しても、スライド止水パッキン３が第２アンカー部材
１１の横溝１０内において挿入方向前後に移動すること
で、前記目地間隔の変化を円滑に吸収して、目地部に開
きなどを生じさせず、かつ、スライド止水パッキン３と
横溝１０の内面上壁は密接を保持していることで目地間
隙への浸水が確実に防止される。また、スライド止水パ
ッキン３は、第１のアンカー部材２に対し着脱自在で互
換性を有しているので、その交換が容易でメンテナンス
の面でも有利である。
体１，７の伸縮により目地１４の間隔が拡縮で大きく変
化しても、スライド止水パッキン３が第２アンカー部材
１１の横溝１０内において挿入方向前後に移動すること
で、前記目地間隔の変化を円滑に吸収して、目地部に開
きなどを生じさせず、かつ、スライド止水パッキン３と
横溝１０の内面上壁は密接を保持していることで目地間
隙への浸水が確実に防止される。また、スライド止水パ
ッキン３は、第１のアンカー部材２に対し着脱自在で互
換性を有しているので、その交換が容易でメンテナンス
の面でも有利である。
【００２３】とくに本発明では、スライド止水パッキン
３は伸縮性と可撓性を有し、かつ先端部が上向きに反っ
ているので、横溝１０への挿入が容易であると共に、第
２アンカー部材１１の横溝１０の内面上壁との圧接がよ
り確実に保持される。しかも、この圧接保持はパッキン
先端部に設ける第１の止水凸条６の存在によって一層確
実であり、このような構成により目地部の止水性が確保
される。また、パッキン先端に断面略逆Ｌ形の滑りガイ
ド層１３を装着することで、前記横溝１０への挿入は一
層容易となるという効果がある。
３は伸縮性と可撓性を有し、かつ先端部が上向きに反っ
ているので、横溝１０への挿入が容易であると共に、第
２アンカー部材１１の横溝１０の内面上壁との圧接がよ
り確実に保持される。しかも、この圧接保持はパッキン
先端部に設ける第１の止水凸条６の存在によって一層確
実であり、このような構成により目地部の止水性が確保
される。また、パッキン先端に断面略逆Ｌ形の滑りガイ
ド層１３を装着することで、前記横溝１０への挿入は一
層容易となるという効果がある。
【図１】本発明の第１例に係るＰＣ舗装体の伸縮止水継
手装置の平面図である。
手装置の平面図である。
【図２】図１の部分平面図である。
【図３】スライド止水パッキンの横溝への挿入時の途中
の断面図である。
の断面図である。
【図４】スライド止水パッキンの横溝への挿入終了時の
断面図である。
断面図である。
【図５】図４において、スライド止水パッキンの第１ア
ンカー部材への固定状態を示す断面図である。
ンカー部材への固定状態を示す断面図である。
【図６】第１例に用いるスライド止水パッキンの一部の
平面図である。
平面図である。
【図７】図６のＡ−Ａ断面図である。
【図８】本発明の第２例に係るＰＣ舗装体の伸縮止水継
手装置の断面図である。
手装置の断面図である。
【図９】第２例に用いるスライド止水パッキンの一部の
平面図である。
平面図である。
【図１０】図９のＢ−Ｂ断面図である。
【図１１】本発明の第３例に係るＰＣ舗装体の伸縮止水
継手装置の断面図である。
継手装置の断面図である。
１ 第１のＰＣ舗装体 ２ 第１アンカー部材 ３ スライド止水パッキン ４ 基端部 ５ 先端部 ６ 止水凸条 ７ 第２のＰＣ舗装体 ８ 開口部 １０ 横溝 １１ 第２アンカー部材 １２ 伸縮許容空間 １３ 滑りガイド層 １４ 目地 １５ 立上り部 １６ 斜面 １７ 膨出部 １８ 水平部 ２０ アンカー筋 ２１ 止水凸条 ２２ 金属製荷重支承板 ２３ ボルト挿入孔 ２４ ボルト挿入凹部 ２５ ボルト挿入孔 ２６ ボルト挿入孔 ２７ 六角袋ナット ２８ 上面 ２９ 斜面 ３０ 膨出部 ３１ 底部 ３２ 補強鉄筋 ３３ 固定ボルト ３４ 充填材 ３５ 側端面 ３６ 上部側端面 ３７ 伸縮許容間隙 ３８ 滑り止め用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 惣一郎 東京都港区東新橋二丁目７番５号 (72)発明者 松本 史郎 神奈川県厚木市戸室700−70 審査官 伊藤 陽 (56)参考文献 実開 昭62−94105（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭45−17227（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E01C 11/02 - 11/14
Claims (2)
- 【請求項１】 一方のＰＣ舗装体１の目地側端部に、目
地長手方向に延長して断面略Ｌ形の第１アンカー部材２
が配設され、この第１アンカー部材２の内側に、目地長
手方向に延長しており可撓性を有したスライド止水パッ
キン３の幅方向基端部４がボルト，ナットからなる固着
手段を介して着脱自在に設けられ、かつ、スライド止水
パッキン３の幅方向先端部５が上向きに反っていて、そ
の先端に止水凸条６が設けられており、他方のＰＣ舗装
体７の目地側端部に、目地長手方向に延長しており、開
口部８が相手側のＰＣ舗装体１の目地側端部に向いた横
溝１０を有する第２アンカー部材１１が配設され、前記
横溝１０内に前記スライド止水パッキン３の止水凸条６
が、その厚み方向に圧縮されて、かつ先端部に伸縮許容
空間１２を残して圧入されている構成を特徴とするＰＣ
舗装体の伸縮止水継手装置。 - 【請求項２】 前記スライド止水パッキン３の幅方向の
先端部には、断面略逆Ｌ形の滑りガイド層１３が設けら
れている請求項１記載のＰＣ舗装体の伸縮止水継手装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149723A JP3048925B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | Ｐｃ舗装体の伸縮止水継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149723A JP3048925B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | Ｐｃ舗装体の伸縮止水継手装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310304A JPH09310304A (ja) | 1997-12-02 |
| JP3048925B2 true JP3048925B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=15481414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8149723A Expired - Fee Related JP3048925B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | Ｐｃ舗装体の伸縮止水継手装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3048925B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP8149723A patent/JP3048925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09310304A (ja) | 1997-12-02 |
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