JP3048730U - 圧力設定装置を備える圧送ポンプ - Google Patents

圧力設定装置を備える圧送ポンプ

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JP3048730U
JP3048730U JP1997009821U JP982197U JP3048730U JP 3048730 U JP3048730 U JP 3048730U JP 1997009821 U JP1997009821 U JP 1997009821U JP 982197 U JP982197 U JP 982197U JP 3048730 U JP3048730 U JP 3048730U
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▲ちゃお▼生 徐
得昌 呉
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▲ちゃお▼生 徐
得昌 呉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定された水圧で自動運転停止する機能を備
えていると共に、起動時に発生する脈動水圧による誤動
作防止できる圧送ポンプを提供すること。 【解決手段】 圧力調節手段(3)は、制動弁(4)の
上方連接部(41)に設けられ、制動弁の通路(43)
と連通する圧力感知ダイヤフラム(32)と圧力調整機
構(33)を備える。圧力調整機構は、圧力感知ダイヤ
フラムの弾力を調整して作動水圧を設定する。圧力感知
ダイヤフラムは、水圧変化をその機械的な脹らみ変位に
変換し、この変位により連動機構を駆動して圧送ポンプ
(1)の制御回路に直列に介設した常閉の電気接点(3
5)を開放する。出水側通路(432)の水圧が作動水
圧より低ければ、圧送ポンプが自動的に起動して揚水
し、出水側通路の水圧が作動水圧に達すれば、圧送ポン
プが自動的に運転停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は圧送ポンプに関し、特に、圧力設定装置を備え、設定圧を感知すれば 自動的に運転を停止する圧送ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に高層ビル或いは高地への揚水工程は、水圧を上昇させることによって達 成され、それには、圧送ポンプにより水を所定ヘッドまで加圧しなければならな い。そのための従来の方式では、圧送ポンプに圧力設定装置を設けて、検出され た吐水水圧と設定水圧の差により圧送ポンプの運転・停止を制御している。即ち 、吐水水圧が設定水圧より低ければ、圧送ポンプが自動的に起動して揚水を開始 し、出水水圧が設定水圧になれば、圧送ポンプが自動的に運転停止する。このよ うな圧力設定装置により圧送ポンプの運転・停止を制御する方式では、通常、圧 力感知手段としてダイヤフラムを使用するが、このダイヤフラムは水槌作用を受 けて、誤動作を誘発し易い。例えば、設定水圧に達して圧送ポンプを運転停止さ せた瞬間、水槌作用の衝撃により、圧力設定装置が圧送ポンプを再度作動させ、 その後直ちに高圧を感知して圧送ポンプを停止させたりする等の現象が生じ、短 時間に圧送ポンプが起動・停止の作動を反覆する。その結果、圧送ポンプの使用 寿命に悪影響をもたらすばかりでなく、ポンプ運転のための電気回路にも好まし くない影響を与える。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の圧力設定装置を備える圧送ポンプにおける問題点に鑑み、本考案は 、設定水圧を感知すると自動的に運転を停止する機能を備えると共に、起動の瞬 間に生ずる脈動水圧による圧力設定装置の誤動作を防止できる圧力設定装置を備 える圧送ポンプを提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、本考案は、吸水口および吐水口と連通する液室を 設けた圧送ポンプに、逆止弁、制動弁および圧力調節手段からなる圧力設定装置 とを備え、上記逆止弁は、上記圧送ポンプの吸水口に設けられ、上記吸水口から 上記液室に流入した水が逆流するのを防止し、上記制動弁は、上方連接部と、上 記圧送ポンプの吐水口付近に連接する下方連接部とを備えると共に、上方連接部 と下方連接部にそれぞれ制御弁の外部と連通するように同軸に設けた上通孔およ び下通孔を備え、該下通孔が圧送ポンプの液室に連通し、下通孔内に螺旋状流路 を形成する制動プラグを嵌合させ、更に、上記上通孔と下通孔との間を接続する 通路を設け、該通路は、上記液室側の入水側通路と、上記上通孔に連通する出水 側通路と、該入水側通路と出水側通路の間を接続し、且つ出水側通路と直交する 屈折部とを備え、該屈折部と上記出水側通路との交差部位から外部へ延伸して上 通孔および下通孔と直交する調整孔を延設すると共に、該調整孔内に、上記屈折 部と出水側通路が形成する連通隙間の大きさを調整する調整手段を装設し、上記 圧力調節手段は、上記制動弁の上方連接部に設けられ、制動弁の通路と連通する 圧力感知ダイヤフラムと圧力調整機構とを備え、該圧力調整機構は、圧力感知ダ イヤフラムの弾力を調整して作動水圧を設定し、上記圧力感知ダイヤフラムは、 水圧変化を機械的な脹らみによる変位に変換し、該変位により連動機構を駆動し て圧送ポンプの制御回路に直列に介設した常閉の電気接点を開放し、上記出水側 通路の水圧が設定水圧より低ければ、上記圧送ポンプが自動的に起動して揚水し 、出水側通路の水圧が設定水圧に達すれば、上記圧送ポンプが自動的に運転停止 するようにしてなる圧力設定装置を備える圧送ポンプ。
【0005】 上記逆止弁は、上記圧送ポンプの吸水口に装設される連結端座と、該連結端座 に螺合する弁座と、該連結端座と該弁座との内部に格納される弁体と、コイルば ねとを備えることが好ましい。
【0006】 また、上記圧力調節手段の圧力調整機構は、上記圧力感知ダイヤフラム上面に 装設される上側ブロックと、該上側ブロック上方に当接するばね座と、該圧力感 知ダイヤフラムを支承載置するダイヤフラム座上面に立設される支持座と、該支 持座に枢設される調整ボルトと、上記支持座内に設けられて調整ボルトと螺合す る圧力調整板と、上記ばね座と圧力調整板との間に配置されるばねとを備え、上 記調整ボルトを回動して圧力調整板を上下変位させることにより、上記ばねの該 圧力感知ダイヤフラムに対する当接押圧力を変更して作動水圧を設定できるよう にしてなることが好ましい。
【0007】 さらに、上記連動機構は、一端を支え板に枢設して軸方向中央部位を上記上側 ブロックとばね座との間に配置される一つの上板と、一端が可動端となるように 上記支え板に接続した一つの連動板と、該上板と連動板との間を連結するばね片 とを備え、上記連動板の可動端に作動鈎を設け、上記上板が受圧して上昇移動す ると、ばね片に駆動された連動板が下向きに移動すると共に、これと連動して上 記作動鈎が下向きに移動し、電気接点を開放するようにしてなることが好ましい 。
【0008】 上記のように構成された本考案では、その圧力調節手段の電気接点が常閉であ るので、圧送ポンプを起動すれば、直ちに加圧揚水できる。運転中に吸水口に真 空吸引力が生じると同時に水圧の作用により、水が容易に逆止弁を押し開けて圧 送ポンプへ進入し、且つインペラーを経て吐水口より加圧された水が送出され、 より高所或いはより遠い所へ送水される。そして、圧送ポンプの揚水運転中、出 水圧力が圧力調節手段の設定水圧に達すると、圧力感知ダイヤフラムがばねの弾 力を抗して上側ブロックを押上げ、連動機構が直ちに電気接点を開放し、圧送ポ ンプが自動的に運転停止する。その結果、過度の加圧により管路が破裂するのを 防止することができる。また、入水端部に逆止弁を設けているため、吐水口付近 の加圧された水が逆流せず、一定の圧力状態が保持される。
【0009】 一方、吐水口の水圧が圧力調節手段の設定圧力よりも低くなると、ばねおよび 圧力感知ダイヤフラムの弾力により自動的に上側ブロックが弾き返され、連動機 構と電気接点との係合が解除され、再び電気接点が閉状態に復帰し、圧送ポンプ が自動的に起動して再び揚水作業を開始する。
【0010】 また、キャップ体を外して、調整ボルトを回動すれば、ばねの圧力感知ダイヤ フラムに対する押圧力を変更することにより任意に設定水圧を変更し、各種状態 に対応させることができる。
【0011】 さらに、圧力調節手段が制動弁を介して間接的に圧送ポンプに装設され、その 装設部位が吐水口付近にあり、該部位付近の水圧は吐水口の水圧に相当するが、 制動弁と圧送ポンプの液室を連通する通路は互いに直交する屈折部および出水側 通路を備えていることから、吐水口付近の水が圧力調節手段へ進入する前に制動 弁により脈動を最低限に低下させて比較的安定した水圧を形成し、圧力調節手段 の作動精度を向上させることができる。即ち、圧送ポンプが運転停止した瞬間に 水槌作用が生じても、制動弁が調整手段により通路の間隙を制限し、かつ、制動 プラグが螺旋状流路を形成しているため、衝撃が直接圧力感知ダイヤフラムに作 用するのを防止できる。その結果、脈動時の衝撃により圧力調節手段の電気設定 が閉じて圧送ポンプが始動するのを防止することができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施形態に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例のみ に限定されない。 図1及び図2に示す如く、本考案の実施形態に係る圧力設定装置を備える圧送 ポンプ1は、円筒状外殻11を備え、該外殻11は液室12および該液室12と 連通する吸水口13及び吐水口14を備えている。また、圧送ポンプ1には、液 室12に吸水口13より流入した水を加圧して吐水口14より送出するインペラ ー15が内装されると共に、吐水口14付近にねじ孔16が開設されている。一 方、上記圧力設定装置は、上記外殻11の入水端部111に設けられた吸水口1 3より流入した水の逆流を防止する逆止弁2、上記ねじ孔16上に連設された制 動弁4および該制動弁4上面に取付けられた圧力調節手段3を備えている。 図3に示す如く、上記逆止弁2は主として、圧送ポンプ1の入水端部111に 連設される連結端座21、該連結端座21に螺合する弁座22、該連結端座21 と弁座22の内部に格納される弁体23、およびコイルばね24を備えている。
【0013】 このうち、連結端座21は容易に圧送ポンプ1の入水端部111と連結できる ように、その一端に入水端部111と互いに対応一致する形状の接合板211を 設け、螺締手段により直接入水端部111に螺定接合している。該接合板211 に出口212を形成し、該出口212の内側面に環状のばね座213を凹設し、 且つ他端へ向けて内周面にねじ山214を刻設している。上記弁座22は上記連 結端座21と相対する一端の外周面にねじ山221が刻設され、連結端座21の ねじ山214と互いに緊密に螺締できるようになっている。また、弁座22の内 周面には等間隔に長手方向に延びる三条のガイド溝222が形成されている。弁 座22の他端に入口223を設け、該入口223の内側面にリング状の当接凸部 224を突設すると共に、その他端縁に接合板225を設けて、吸水管と容易に 接続できるようにしている。
【0014】 上記弁体23は、その前端に上記当接凸部224と対応するシール部材231 が取り付けてあり、外周面に上記三条のガイド溝222と対応する三条の凸レー ル232を形成している。該凸レール232を滑動可能に該ガイド溝222内に 配置し、該弁体23を上記弁座22内で移動可能にガイドすると同時に、コイル ばね24の一端を上記連結端座21のばね座213に挿入定着させ、且つコイル ばね24の他端を弁体23の他端縁に弾性的に当接させて、該弁体23に上記当 接凸部224を押圧して該入口223を遮蔽する機能を付与している。よって、 該入口223より流入する水は小圧力で弁体23を押開けて進入できる一方、水 が逆流することがなく、上記液室12内に常時水を停留させて、インペラー15 を起動すれば随時揚水することができる。
【0015】 図4及び図5に示す如く、上記制動弁4は、その両端部で互いに対応する上方 連接部41と下方連接部42を備え、該上方連接部41及び下方連接部42の内 周面と外周面にそれぞれ雌ねじ411および雄ねじ421を形成し、下方連接部 42を圧送ポンプ1のねじ孔16(図2参照)に螺着している。また、該下方連 接部42と該上方連接部41にそれぞれ上通孔412および下通孔422を同軸 に設け、且つ該下通孔422を圧送ポンプ1の液室12に連通させて、該下通孔 422内に制動プラグ423を嵌合している。該制動プラグ423は雄ねじを備 え、圧送ポンプ1の起動の瞬間に生じる脈動水圧を緩和するに用いられ、脈動水 圧が直接圧力調節手段3に衝撃的に作用して瞬間的誤作動が生ずるのを防止する 。即ち、該制動プラグ423は下通孔422内に押し込まれても脱落しない形状 であり、該制動プラグ423の雄ねじと下通孔422の周壁との間に螺旋状流路 が形成される。この螺旋状流路は、圧送ポンプ1を起動した際に瞬時に生ずる脈 動水圧を緩和させる第1段階となる。
【0016】 上通孔412と下通孔422のとの間に通路43を連設している。この通路4 3は入水側通路431、出水側通路432、入水側通路431と出水側通路43 2の間に連接され且つ出水側通路432と直交する屈折部433を備え、該入水 側通路431は圧送ポンプ1のねじ孔16に近接して設けられている。更に、該 屈折部433と該出水側通路432との交差部位から制動弁4の外部へ延伸して 上通孔412、下通孔422と直交する調整孔44を延設している。該調整孔4 4は内周面に雌ねじ441を備え、円柱棒状の調整手段45が螺合されている。 該調整手段45は末端を滑らかなテーパ面451とし、その先細テーパの開始部 位手前の外周部に水漏れ防止のシール・リング452を周設している。該調整手 段45を通路43へ向けてある深さまで調整孔44内へねじ入れ或いは逆にねじ 出して、テーパ面451を屈折部433と出水側通路432との交差部位で伸縮 移動させることにより、屈折部433と出水側通路432がなす連通隙間の大き さを制御し、出水側通路432の出水流量を制御することができる。また、調整 手段45が、調整孔44から突出している距離が比較的長く、テーパ面451が 屈折部433と該出水側通路432との交差部位から離れても、屈折部433と 該出水側通路432が互いに直交していることから、入水側通路431より流入 した水流が出水側通路432へ至る過程で、脈動水圧を緩和させる効果がある。
【0017】 図5及び図6に示す如く、圧力調節手段3は、主として底座31、圧力感知ダ イヤフラム32、圧力調整機構33、連動機構34、電気接点35およびキャッ プ体36によって構成される。そのうち、底座31は下端に下向きのねじチュー ブ311を突設して、該ねじチューブ311は上記制動弁4の上通孔411内に 螺合される。また、該ねじチューブ311上面にダイヤフラム座321を固接し て、圧力感知ダイヤフラム32をダイヤフラム座321内に装設してあり、圧力 感知ダイヤフラム32はねじチューブ311の導入された水圧を感知して上下に 脹らんで変位する。また、圧力調整機構33は、上記ダイヤフラム座321上面 に装設される上側ブロック331、該上側ブロック331上方に取付けられるば ね座332、該ダイヤフラム座321上面に立設される支持座333、該支持座 333に軸方向に移動不可であるが回動可能に枢設される調整ボルト334、上 記ばね座332と対応して支持座333に設けられ且つ調整ボルト334と螺合 する圧力調整板335、および上記ばね座332と圧力調整板335との間にお いて調整ボルト334に外嵌されるばね336からなる。そのため、該ばね33 6により適度の圧力を該圧力感知ダイヤフラム32に与えて、その感度を調整す ることができる。また、該調整ボルト334を回動して圧力調整板335を上下 変位方向に移動させれば、ばね336の圧力感知ダイヤフラム32に対する当接 押圧力を適度に変更して、作動水圧を設定することができる。
【0018】 連動機構34は、一端を支え板341に枢設して軸方向中央部位を上記上側ブ ロック331とばね座332との間に配置される上板342、一端が可動端とな るように上記支え板341に接続した連動板343、および上板342と連動板 343を連結するU字ばね片344等によって構成されている。連動板343の 可動端に作動鈎345を設けており、上板342が受圧して上昇移動した時に、 該ばね片344に駆動された連動板343が下向きに移動して、同時に該作動鈎 345を下向きに連動できるようにしている。電気接点35は常閉(ON)であ って、圧送ポンプ1の電源線に直列に連結して圧送ポンプ1の運転を自動制御し 、通常は電気的導通を保持するが、作動鈎345が下向きに移動すると駆動され て開放(OFF)し、圧送ポンプ1が自動的に運転停止する。即ち、出水側通路 432の水圧が設定水圧に達すれば、圧力感知ダイヤフラム32がそれを感知し てばね336の弾力に抗して上側ブロック331を押上げ、連動機構34が直ち に電気接点35を開放する。
【0019】 圧送ポンプ1の運転時には、圧力調節手段3の電気接点35は常閉で電気導通 が確保されていため、該圧送ポンプ1を起動すれば、直ちに加圧揚水することが できる。即ち、吸水口13で真空吸引力が生じると、同時に水圧の作用により水 が容易に逆止弁2を押し開けて圧送ポンプ1へ進入し、且つインペラー15によ り加圧された水が吐水口14より送出され、より高所或いはより遠い所へ送水さ れる。そして、該圧送ポンプ1の揚水運転中、出水圧力が圧力調節手段3の設定 水圧に達すると、圧力感知ダイヤフラム32がばね336の弾力に抗して上側ブ ロック331を押上げる。その結果、連動機構34が直ちに電気接点35を開放 し、圧送ポンプ1が自動的に運転停止し、過度の加圧により管路が破裂するのを 防止する。また、この時、入水端部111に逆止弁2を設けているため、吐水口 14付近の加圧された水が逆流することがなく、一定の圧力状態を保持すること ができる。一方、吐水口14の水圧が圧力調節手段3の設定水圧よりも低くなる と、ばね336および圧力感知ダイヤフラム32の弾力により自動的に上側ブロ ック331が弾き返され、連動機構34が電気接点35との係合を解除し、再び 電気接点35が閉状態となる。その結果、圧送ポンプ1が自動的に起動して再び 揚水作業が開始される。一方、キャップ体36を外して、調整ボルト334を適 当に回動すれば、ばね336の圧力感知ダイヤフラム32に対する押圧力を変更 して、任意に設定水圧を変更し、各種状態に対応させることができる。
【0020】 圧送ポンプ1のインペラー15を起動回転して、吸水口13の水流を吐水口1 4へ向けて圧送する際、吐水口14側の水流は瞬間的に脈動する傾向があり、こ の脈動水圧が圧力調節手段3の圧力感知ダイヤフラム32を衝撃的に作用して圧 送ポンプ1を運転停止させる誤った動作を形成するおそれがある。しかし、本考 案では、圧力調節手段3が制動弁4を介して間接的に圧送ポンプ1のねじ孔16 に装設され、且つ該ねじ孔16が吐水口14付近にあって、該ねじ孔16付近の 水圧が吐水口14の水圧に相当すると共に、制動弁4と圧送ポンプ1の液室12 を連通する通路43が互いに垂直な屈折部433と出水側通路432を備えてい るため、上記脈動水圧を緩和することができる。また、該通路43内には調整手 段45が設けられ、該調整手段45により屈折部433と出水側通路432との 接続部分に形成された連通隙間の大きさを調整することができ、出水側通路43 2の出水量を適当に制御することができる。即ち、本考案では、制動弁4により 吐水口14付近の水流が圧力調節手段3へ進入する前に脈動程度を最低限に低下 させて比較的安定した水圧を形成することにより、該圧力調節手段3の精度を向 上させることができる。
【0021】
【考案の効果】
上記のように構成された本考案では、圧力調節手段の電気接点が常閉であるの で、圧送ポンプを起動すれば、直ちに加圧揚水できる。すなわち、吸水口で真空 吸引力が生じると、水圧の作用により水が容易に逆止弁を押し開けて圧送ポンプ へ進入し、且つインペラーを経て吐水口より加圧された水が送出され、より高所 或いはより遠い所へ送水される。そして、圧送ポンプの揚水運転中、出水圧力が 圧力調節手段の設定水圧に達すると、連動機構が直ちに電気接点を開放し、圧送 ポンプが自動的に運転停止する。その結果、過度の加圧により管路が破裂するの を防止することができる。また、入水端部に逆止弁を設けているため、吐水口付 近の加圧された水が逆流せず、一定の圧力状態が保持される。
【0022】 吐水口の水圧が圧力調節手段の設定圧力よりも低くなると、ばねおよび圧力感 知ダイヤフラムの弾力により、連動機構と電気接点との係合が解除され、再び再 び電気接点が閉状態となり、圧送ポンプが自動的に起動して再び揚水作業を開始 する。
【0023】 また、キャップ体を外して、調整ボルトを回動すれば、ばねの圧力感知ダイヤ フラムに対する押圧力を変更することにより任意に設定水圧を変更し、各種状態 に対応させることができる。
【0024】 さらに、圧力調節手段が制動弁を介して間接的に圧送ポンプに装設され、その 装設部位が吐水口付近にあり、該部位付近の水圧が吐水口の水圧に相当するが、 制動弁と圧送ポンプの液室を連通する通路は互いに直交する屈折部および出水側 通路を備えているため、吐水口付近の水が圧力調節手段へ進入する前に制動弁に より脈動を最低限に低下させて比較的安定した水圧を形成し、圧力調節手段の作 動精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態に係る圧力設定装置を備え
る圧送ポンプを示す斜視図である。
【図2】 図1の圧送ポンプの横断面図である。
【図3】 逆止弁の分解斜視図である。
【図4】 制動弁の一部断面分解斜視図である。
【図5】 制御弁と圧力調節手段を示す部分断面図であ
る。
【図6】 制御弁と圧力制御弁を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 圧送ポンプ 2 逆止弁 3 圧力調節手段 4 制動弁 11 外殻 12 液室 13 吸水口 14 吐水口 15 インペラー 32 圧力感知ダイヤフラム 33 圧力調整機構 34 連動機構 35 電気接点 41 上方連接部 42 下方連接部 43 通路 45 調整手段 412 上通孔 422 下通孔 431 入水側通路 432 出水側通路 433 屈折部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水口(13)および吐水口(14)と
    連通する液室(12)を設けた圧送ポンプ(1)に、逆
    止弁(2)、制動弁(4)および圧力調節手段(3)を
    からなる圧力設定装置を備え、 上記逆止弁(2)は、上記圧送ポンプ(1)の吸水口
    (13)に設けられ、上記吸水口(13)から上記液室
    (12)に流入した水が逆流するのを防止し、 上記制動弁(4)は、上方連接部(41)と、上記圧送
    ポンプ(1)の吐水口(14)付近に連接する下方連接
    部(42)とを備えると共に、上方連接部(41)と下
    方連接部(42)にそれぞれ制御弁(4)の外部と連通
    するように同軸に設けた上通孔(412)および下通孔
    (422)を備え、該下通孔(422)が圧送ポンプ
    (1)の液室(12)に連通し、下通孔(422)内に
    螺旋状流路を形成する制動プラグ(423)を嵌合さ
    せ、更に、上記上通孔(412)と下通孔(422)と
    の間を接続する通路(43)を設け、該通路(43)
    は、上記液室(12)側の入水側通路(431)と、上
    記上通孔(412)に連通する出水側通路(432)
    と、該入水側通路(431)と出水側通路(432)を
    接続し、且つ出水側通路(432)と直交する屈折部
    (433)とを備え、該屈折部(433)と上記出水側
    通路(432)との交差部位から外部へ延伸して上通孔
    (412)および下通孔(413)と直交する調整孔
    (44)を延設すると共に、該調整孔(44)内に、上
    記屈折部(433)と出水側通路(432)が形成する
    連通隙間の大きさを調整する調整手段(45)を装設
    し、 上記圧力調節手段(3)は、上記制動弁(4)の上方連
    接部(41)に設けられ、制動弁(4)の通路(43)
    と連通する圧力感知ダイヤフラム(32)と圧力調整機
    構(33)とを備え、該圧力調整機構(33)は、圧力
    感知ダイヤフラム(32)の弾力を調整して作動水圧を
    設定し、上記圧力感知ダイヤフラム(32)は、水圧変
    化を機械的な脹らみによる変位に変換し、該変位により
    連動機構(34)を駆動して圧送ポンプ(1)の制御回
    路に直列に介設した常閉の電気接点(35)を開放し、
    上記出水側通路(432)の水圧が設定水圧より低けれ
    ば、上記圧送ポンプ(1)が自動的に起動して揚水し、
    出水側通路(432)の水圧が設定水圧に達すれば、上
    記圧送ポンプ(1)が自動的に運転停止するようにして
    なる圧力設定装置を備える圧送ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記逆止弁(2)は、上記圧送ポンプ
    (1)の吸水口(13)に装設される連結端座(21)
    と、該連結端座(21)に螺合する弁座(22)と、該
    連結端座(21)と該弁座(22)との内部に格納され
    る弁体(23)と、コイルばね(24)とを備える請求
    項1に記載の圧力設定装置を備える圧送ポンプ。
  3. 【請求項3】 上記圧力調節手段(3)の圧力調整機構
    (33)は、上記圧力感知ダイヤフラム(32)上面に
    装設される上側ブロック(331)と、該上側ブロック
    (331)上方に当接するばね座(332)と、該圧力
    感知ダイヤフラム(32)を支承載置するダイヤフラム
    座(321)上面に立設される支持座(333)と、該
    支持座(333)に枢設される調整ボルト(334)
    と、上記支持座内(333)に設けられて調整ボルト
    (334)と螺合する圧力調整板(335)と、上記ば
    ね座(332)と圧力調整板(335)との間に配置さ
    れるばね(336)とを備え、上記調整ボルト(33
    4)を回動して圧力調整板(335)を上下変位させる
    ことにより、上記ばね(336)の上記圧力感知ダイヤ
    フラム(32)に対する当接押圧力を変更して作動水圧
    を設定できるようにしてなる請求項1に記載の圧力設定
    装置を備える圧送ポンプ。
  4. 【請求項4】 上記連動機構(34)は、一端を支え板
    (341)に枢設して軸方向中央部位を上記上側ブロッ
    ク(331)とばね座(332)との間に配置した一つ
    の上板(342)と、一端が可動端となるように上記支
    え板に接続した一つの連動板(343)と、該上板(3
    42)と連動板(343)との間を連結するばね片(3
    44)とを備え、上記連動板(343)の可動端に作動
    鈎(345)を設け、上記上板(342)が受圧して上
    昇移動すると、ばね片(344)に駆動された連動板
    (343)が下向きに移動すると共に、これと連動して
    上記作動鈎(345)が下向きに移動し、電気接点(3
    5)を開放するようにしてなる請求項3に記載の圧力設
    定装置を備える圧送ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018123938A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 ヤマホ工業株式会社 逆止弁とそれを備えた散布杆

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