JP3048504U - 着信検出器 - Google Patents

着信検出器

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JP3048504U JP1997009618U JP961897U JP3048504U JP 3048504 U JP3048504 U JP 3048504U JP 1997009618 U JP1997009618 U JP 1997009618U JP 961897 U JP961897 U JP 961897U JP 3048504 U JP3048504 U JP 3048504U
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麻美 元嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から電源の供給を受けることなく長時間
の駆動ができ、駆動電源の駆動能力を監視でき、受話器
を保持することなく、複数の種類の携帯用無線電話のい
ずれかへの着信を知ることができる着信検出器を提供す
ることである。 【解決手段】 携帯電話等が放射するキャリア信号をア
ンテナ1が選択的に受信し、高周波増幅部2が増幅し
て、検波部3が検波し、検波結果を二値化した信号をタ
イマ部4に入力する。タイマ部4は所定の長さのパルス
を出力する。タイマ部4は、着信終了からなお5秒程度
は、新たな着信を検出しない。ランプ駆動部5は当該パ
ルスを入力し、当該パルスがハイレベルにある間、LE
D1〜LED3を点滅させる。各部への電源供給は電池
E1を備える電源部6により行われ、太陽電池E2は電
池E1を充電する。広帯域増幅器Q1へは、消費電力制
御部7により断続的に電力が供給される。またランプ駆
動部5は、電池E1の起電力を判定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、移動体通信端末の着信検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯用無線電話を手などで保持することなく、その携帯用無線電話 の着信を検知する装置が利用されている。 このような装置としては、例えば、実用新案第2515077号に開示されて いる着信報知装置が挙げられる。
【0003】 実用新案第2515077号に開示されている着信報知装置は、無線電話器と は独立したものであって、無線電話器が自機に対する基地局からの呼び出し信号 に応じて送出する応答信号を受信して検波することにより電波受信の有無を検出 し、電界の変化に応じた電圧を得る。 そして、その電圧を増幅した後、その電圧に基づいて、振動装置、光発生器、 表示器、音発生器等を駆動制御したり、車内通話装置等への切換えを行ったり、 制御信号を発生して送信したりする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような、携帯用無線電話の着信を検知する装置は、検知の対象となる携帯 用無線電話とともに携帯されて用いられるのが通常であり、外部から電源の供給 を受けることなく長時間の駆動ができる必要がある。
【0005】 また、例えば電池切れのために、電源の供給が途絶えたことに利用者が気付か ないままであると、着信があったにもかかわらず利用者が気付かない、といった 事態が生じる。従って、このような事態を防止する必要がある。
【0006】 また、携帯用無線電話は近年そのサービス内容が多様化しており、携帯電話と PHS(Personal Handy phone System)など、複数の種類の携帯用無線電話の 受話器を同時に携帯して使い分けるケースも一般的となりつつある。 このような、複数の種類の携帯用無線電話が同時に利用される環境では、携帯 電話の着信を検知する装置とPHSの着信を検知する装置の両方を携帯しなけれ ば、一方の無線電話に着信があっても、利用者がその着信に気付かない場合がお こるといった事態が生じる。 一方、着信を検知する装置の提供者としては、携帯電話用とPHS用とを別個 に設計、製造、供給しなければならず、負担が大きいという問題がある。 従って、1つの着信検知装置で、多方式の携帯用無線電話の着信を検出できる 着信検知装置が望まれている。
【0007】 この考案は上記実状に鑑みてなされたもので、外部から電源の供給を受けるこ となく長時間の駆動ができ、駆動電源の供給能力を監視できる着信検出器を提供 することを目的とする。 またこの考案は、受話器を保持することなく、複数の種類の携帯用無線電話の いずれかに着信があったことを知ることができる着信検出器を提供することも目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案の第1の観点にかかる着信検出器は、 携帯電話及びPHS(Personal Handy phone System)が放射するキャリア信 号を受信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増幅する能動素子を備え る増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力し、前記キャリア信号 が受信されたことを表す検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、駆動タイミング信号を 出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、その駆動タイミング信号を入力している 間、発光素子を駆動する着信通知手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段と、前記着信通知手段 との少なくとも一つが動作するための電力を供給する二次電池と、光を受光して 起電力を発生し、その起電力により前記二次電池を充電する太陽電池とを備える 電源手段とを備える、 ことを特徴とする。
【0009】 このような着信検出器は、受話器が保持されなくても、複数の種類の携帯用無 線電話のうち、携帯電話又はPHSに着信があったことを検出する。 また、このような着信検出器では、前記二次電池が、外部の電源ではなく、前 記太陽電池により充電される。このため、このような着信検出器は、外部から電 源の供給を受けることなく長時間駆動される。 更に、このような着信検出器は、着信があったこときに光を発することにより 、着信を通知する点で視認性に優れる。
【0010】 また、この考案の第2の観点にかかる着信検出器は、 携帯電話及びPHS(Personal Handy phone System)が放射するキャリア信 号を受信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増幅する能動素子を備え る増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力し、前記キャリア信号 が受信されたか否かを表す検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、駆動タイミング信号を 出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、前記携帯電話又は前記PHSが前記キャ リア信号を放射している旨を外部に通知する着信通知手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段と、前記着信通知手段 との少なくとも一つが動作するための電力を供給する二次電池と、光を受光して 起電力を発生し、その起電力により前記二次電池を充電する太陽電池とを備える 電源手段とを備える、 ことを特徴とする。
【0011】 このような着信検出器でも、受話器が保持されることを要せずに、複数の種類 の携帯用無線電話のうち、携帯電話又はPHSに着信があったことを検出する。 また、このような着信検出器では、前記二次電池が、外部の電源ではなく、前 記太陽電池により充電される。このため、このような着信検出器は、外部から電 源の供給を受けることなく長時間駆動される。
【0012】 また、この考案の第3の観点にかかる着信検出器は、 携帯電話及びPHS(Personal Handy phone System)が放射するキャリア信 号を受信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増幅する能動素子を備え る増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力し、前記キャリア信号 が受信されたか否かを表す検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、駆動タイミング信号を 出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、前記携帯電話又は前記PHSが前記キャ リア信号を放射している旨を外部に通知する着信通知手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段と、前記着信通知手段 との少なくとも一つが動作するための電力を供給する電源手段とを備える、 ことを特徴とする。
【0013】 このような着信検出器でも、受話器が保持されることを要せずに、複数の種類 の携帯用無線電話のうち、携帯電話又はPHSに着信があったことを検出する。
【0014】 前記電源手段は、前記増幅手段が備える前記能動素子に断続的に電力を供給す る電源断続供給手段を備えるものとすれば、当該能動素子に供給される前記電力 は、当該電源断続供給手段により制限される。 このため、このような着信検出器は、前記電源断続供給手段を備えない構成に 比べ、外部から電源の供給を受けることなく駆動される時間が長くなる。
【0015】 前記着信検出器は、所定のタイミングで、前記電源手段が前記電力を供給する 能力を備えているか否かを判別して、判別結果を外部に通知する電源検査手段を 備えるものとすれば、前記二次電池が十分な起電力を有しているか否かがチェッ クされる。
【0016】 前記着信検出器は、前記検出信号を検知し、検知の時点から所定の期間内に、 前記通知タイマ手段が2回以上前記駆動タイミング信号を出力することを阻止す る再受信監視手段を備えるものであってもよい。 これにより、電波の伝搬状況の不良などの原因で、実際には着信が1回である にもかかわらず短時間の間に多数回着信が検知されるといった事態が防止される 。
【0017】 前記アンテナは、前記携帯電話から放射されたキャリア信号及び前記PHSか ら放射されたキャリア信号を無差別的に前記増幅手段に供給するものである必要 はなく、前記アンテナは、前記携帯電話から放射されたキャリア信号と前記PH Sから放射されたキャリア信号とを選択的に前記増幅手段に供給するものであっ てよい。 また、前記増幅手段は、前記携帯電話から放射され前記アンテナにより受信さ れたキャリア信号、及び前記PHSから放射され前記アンテナにより受信された キャリア信号を、無差別的に前記検出手段に供給するものである必要はなく、前 記増幅手段は、前記携帯電話から放射され前記アンテナにより受信されたキャリ ア信号と前記PHSから放射され前記アンテナにより受信されたキャリア信号と を選択的に前記検出手段に供給するものであってもよい。
【0018】 また、この考案の第4の観点にかかる着信検出器は、 携帯電話及びPHS(Personal Handy phone System)が放射するキャリア信 号を受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した前記キャリア信号を入力して、キャリア検出信号を出 力する検出手段と、 前記キャリア検出信号に応答して、所定の期間、駆動タイミング信号を出力す る通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号に応答して、前記携帯電話又は前記PHSが前記キャ リア信号を放射している旨を外部に通知する着信通知手段とを備える、 ことを特徴とする。
【0019】 このような着信検出器も、受話器が保持されることを要せず、複数の種類の携 帯用無線電話のうち、携帯電話又はPHSに着信があったことを検出する。
【0020】 また、この考案の第5の観点にかかる着信検出器は、 携帯用の無線電話が放射する応答信号を受信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記応答信号を入力して増幅する能動素子を備える増 幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記応答信号を入力し、前記応答信号が受信さ れたか否かを表す検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、駆動タイミング信号を 出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、その駆動タイミング信号を入力している 間、発光素子を駆動する着信通知手段と、 前記検出手段と、前記通知タイマ手段と、前記着信通知手段との少なくとも一 つが動作するための電力を供給する二次電池と、光を受光して起電力を発生し、 その起電力により前記二次電池を充電する太陽電池とを備える電源手段とを備え る、 ことを特徴とする。
【0021】 このような着信検出器においても、前記二次電池は、外部の電源ではなく、前 記太陽電池により充電される。このため、このような着信検出器は、外部から電 源の供給を受けることなく長時間駆動される。
【0022】 前記着信検出器は、前記検出信号を検知し、検知の時点から所定の期間内に、 前記通知タイマ手段が2回以上前記駆動タイミング信号を出力することを阻止す る再受信監視手段を備えるものとすれば、前記着信検出器においても、実際には 着信が1回であるにもかかわらず短時間の間に多数回着信が検知される等の事態 が防止される。
【0023】 前記着信検出器は、所定のタイミングで、前記電源手段が前記電力を供給する 能力を備えているか否かを判別して、判別結果を外部に通知する電源検査手段を 備えるものとすれば、前記着信検出器においても、前記二次電池が十分な起電力 を有しているか否かがチェックされる。
【0024】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態にかかる着信検出器を、携帯電話及びPHS(Pe rsonal Handy phone System)用の着信検出器を例として説明する。
【0025】 図1は、この着信検出器の基本的構成を示す。 図示するように、この着信検出器は、アンテナ1と、高周波増幅部2と、検波 部3と、タイマ部4と、ランプ駆動部5と、電源部6と、消費電力制御部7とよ り構成される。
【0026】 アンテナ1は、携帯電話が着信時に発する応答信号により励起され、応答信号 を、高周波増幅部2の抵抗器R1に供給する。
【0027】 高周波増幅部2は、広帯域増幅器Q1と、抵抗器R1、R2と、コンデンサC 1、C2とより構成される。
【0028】 抵抗器R1の一端はコンデンサC1の一端及びアンテナ1に接続されており、 他端は接地されている。 広帯域増幅器Q1は、入力端、出力端、電源供給端及び接地端を備える。接地 端は接地され、電源供給端は消費電力制御部7のインバータQ9の出力端に接続 される。入力端は、コンデンサC1の両端のうち、アンテナ1に接続されていな い方の端に接続される。出力端はコンデンサC2の一端に接続されている。コン デンサC2の他端は、抵抗器R2の一端と、検波部3のコンデンサC3の一端に 接続され、抵抗器R2の他端は接地されている。
【0029】 抵抗器R1は、アンテナ1が励起されることにより生じる高周波信号を流し、 その結果自らの両端に発生する電圧を、コンデンサC1を介して広帯域増幅器Q 1の入力端に印加する。なお、抵抗器R1は、アンテナ1とのインピーダンス整 合を図るため、アンテナ1の特性インピーダンスと実質的に等しい抵抗値に設定 されている。
【0030】 広帯域増幅器Q1は、接地端と電源供給端との間に所定の範囲の電圧が印加さ れるとき、コンデンサC1を介して抵抗器R1から供給される高周波信号を増幅 して、出力端から、コンデンサC2を介して抵抗器R2に供給する。
【0031】 抵抗器R2は、広帯域増幅器Q1からコンデンサC2を介して供給される高周 波信号を流し、その結果自らの両端に発生する電圧を、検波部3のコンデンサC 3に印加する。なお、抵抗器R2は、広帯域増幅器Q1の出力端とのインピーダ ンス整合を図るため、広帯域増幅器Q1の出力端の出力インピーダンスと実質的 に等しい抵抗値に設定されている。
【0032】 検波部3は、ダイオードD1、D2と、コンデンサC3〜C5と、抵抗器R3 、R4と、電圧比較器Q2とより構成される。
【0033】 コンデンサC3の一端は、上述の通り、高周波増幅部2の抵抗器R2の一端に 接続されており、他端は、ダイオードD1のカソードと、ダイオードD2のアノ ードとに接続される。 電圧比較器Q2は、非反転入力端、反転入力端及び出力端を備える。電圧比較 器Q2の反転入力端は、ダイオードD1のアノードと、抵抗器R4の一端と、コ ンデンサC5の一端とに接続される。抵抗器R4の他端は電源ラインに接続され 、コンデンサC5の他端は接地される。電圧比較器Q2の非反転入力端は、ダイ オードD2のカソードと、抵抗器R3の一端と、コンデンサC4の一端とに接続 される。抵抗器R3及びコンデンサC4の他端は接地される。電圧比較器Q2の 出力端は、タイマ部4の端安定マルチバイブレータQ3の入力端に接続される。
【0034】 ダイオードD1及びD2と、コンデンサC3〜C5とは、倍電圧検波回路とし て動作する。 具体的には、まず、コンデンサC3の、高周波増幅部2に接続されている方の 端(図1に示す点A)が負極性になると、電流がグラウンドからコンデンサC4 、ダイオードD1を経てコンデンサC3が充電される。このときダイオードD2 には電流が流れない。 そして、点Aが正極性になると、点Aの電圧と、コンデンサC3が充電される ことによりコンデンサC3の両端に発生した電圧とが加算された分の電圧が、電 圧比較器Q2の非反転入力端に印加される。このときコンデンサC3から、ダイ オードD2を経てコンデンサC5に電流が流れ、コンデンサC5が充電される。 この結果、コンデンサC5の両端には、上述の点Aの電圧とコンデンサC3の両 端間の電圧の和にほぼ等しい電圧が発生する。 再び点Aが負極性になると、ダイオードD2には電流が流れなくなる。しかし コンデンサC5には、上述の点Aの電圧とコンデンサC3の両端間の電圧の和に ほぼ等しい電圧が発生しており、この電圧が、コンデンサC5から電圧比較器Q 2の非反転入力端に供給される。 以上の動作により、点Aに交流の信号が入力されると、電圧比較器Q2の非反 転入力端には、点Aが正極性になったときの点Aの電圧のほぼ倍の電圧が供給さ れる。
【0035】 電圧比較器Q2は、非反転入力端の電圧が、反転入力端の電圧より高い値とな ったとき、タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ3にトリガを与えるのに十 分な電圧を発生する。非反転入力端の電圧が、反転入力端の電圧より低い値のと きは、単安定マルチバイブレータQ3にトリガを与えない程度の十分低い電圧を 発生する。
【0036】 また、点Aに交流の信号が入力されていないとき、ダイオードD1、D2には 、電源ラインから、抵抗器R3、ダイオードD1、D2及び抵抗器R4を経てグ ラウンドに向かうブリーダ電流が流れる。このため、点Aに交流の信号が入力さ れていないとき、電圧比較器Q2の非反転入力端の電圧は反転入力端の電圧より 低い値となり、単安定マルチバイブレータへのトリガの投入が阻止される。
【0037】 ただし、ブリーダ電流の量は、ダイオードD1及びD2の順方向電圧の和が電 圧比較器Q2の閾値未満となるような量である必要があり、抵抗器R3及びR4 の少なくとも一方の抵抗値は、ブリーダ電流がこの条件を満たすような十分高い 値に設定されている。
【0038】 タイマ部4は、単安定マルチバイブレータQ3、Q4と、コンデンサC6、C 7と、抵抗器R5、R6と、ダイオードD3、D4とより構成される。
【0039】 単安定マルチバイブレータQ3、Q4は、実質的に同一の素子であり、いずれ も、入力端と、出力端と、反転出力端と、時定数設定端とを備える。 単安定マルチバイブレータQ3の入力端は検波部3の電圧比較器Q2の出力単 に接続され、出力端は、単安定マルチバイブレータQ4の入力端に接続される。 単安定マルチバイブレータQ4の出力端は、ランプ駆動部5の抵抗器R7の一端 に接続される。単安定マルチバイブレータQ4の反転出力端は消費電力制御部7 のNANDゲートQ8の入力端の一方に接続され、単安定マルチバイブレータQ 3の反転出力端はいずれにも接続されない。 単安定マルチバイブレータQ3の時定数設定端には、コンデンサC6の一端と 、抵抗器R5の一端と、時定数設定端の電圧を制限するためのダイオードD3の アノードとが接続される。単安定マルチバイブレータQ4の時定数設定端には、 コンデンサC7の一端と、抵抗器R6の一端と、ダイオードD3と同様の機能を 行うダイオードD4のアノードとが接続される。コンデンサC6及びC7の他端 は接地され、抵抗器R5及びR6の他端及びダイオードD3、D4のカソードは 電源ラインに接続される。
【0040】 単安定マルチバイブレータQ3は、その入力端に所定の電圧のトリガが印加さ れると、当該トリガが立ち上がるとき(すなわち、入力端の電圧値が、所定値の ローレベルから所定値のハイレベルに遷移するとき)と実質的に同時に立ち上が るパルスを、出力端から出力する。このパルスは、立ち上がった後、抵抗器R5 の抵抗値とコンデンサC6の静電容量の積により決定される一定の期間(以下、 期間t1と表す)経過後に、ローレベルに復帰する。
【0041】 単安定マルチバイブレータQ3が出力端から出力するパルスは、単安定マルチ バイブレータQ4の入力端に印加される。これにより、単安定マルチバイブレー タQ4は、当該パルスが立ち上がるときと実質的に同時に立ち上がり、抵抗器R 6の抵抗値とコンデンサC6の静電容量の積により決定される一定の期間(以下 、期間t2と表す)後にローレベルに復帰するパルスを、出力端から出力する。
【0042】 単安定マルチバイブレータQ4の反転出力端は、単安定マルチバイブレータQ 4の出力端から供給される出力を論理的に反転した信号を出力する。すなわち、 単安定マルチバイブレータQ4の反転出力端は、出力端がローレベルのときハイ レベルとなり、出力端がハイレベルの時ローレベルとなる。
【0043】 なお、抵抗器R5、R6の抵抗値、及びコンデンサC6、C7の静電容量は、 上述の期間t2が期間t1よりほぼ5秒短くなるように選ばれている。従って、 単安定マルチバイブレータQ4の出力端がハイレベルにある間、及びローレベル に転じてから更にほぼ5秒間は、単安定マルチバイブレータQ3の出力端もハイ レベルにある。 このため、単安定マルチバイブレータQ3の出力端がハイレベルである間は、 例えば携帯電話の応答信号が断続することにより単安定マルチバイブレータQ3 の入力端の電圧が変化しても、単安定マルチバイブレータQ3、Q4の出力端の 電圧の値には実質的な影響が及ばない。
【0044】 ランプ駆動部5は、NANDゲートQ5と、インバータQ6と、トランジスタ Q7と、発光ダイオードLED1〜LED3と、抵抗器R7〜R13と、コンデ ンサC8、C9とより構成される。
【0045】 コンデンサC8と抵抗器R8とは直列回路を形成し、当該直列回路のコンデン サC8側の端は電源ラインに接続され、抵抗器R8側の端は、ランプ駆動部5の 単安定マルチバイブレータQ4の出力端に接続されている。
【0046】 コンデンサC8と抵抗器R8との直列回路は、電源電圧を微分する微分回路と して機能する。すなわち、コンデンサC8に供給されている電源電圧が変動する と、抵抗器R8の両端には、電源電圧の変化の速度に実質的に比例した値の電圧 降下が発生する。
【0047】 NANDゲートQ5は、2個の入力端と1個の出力端を備え、インバータQ6 は、入力端及び出力端を備える。 NANDゲートQ5の一方の入力端は、コンデンサC8と抵抗器R8の接続点 に接続され、他方の入力端は、抵抗器R8の一端に接続されている。NANDゲ ートQ5の出力端は、インバータQ7の入力端に接続されている。 コンデンサC9と抵抗器R9とは直列回路を形成し、当該直列回路のコンデン サC9側の端はインバータQ6の出力端と、抵抗器R10の一端に接続され、抵 抗器R9側の端は、NANDゲートQ5の出力端及びインバータQ6の入力端に 接続される。コンデンサC9と抵抗器R9の接続点には、抵抗器R8の両端のう ち、NANDゲートQ5に接続されていない側の端が接続されている。
【0048】 NANDゲートQ5、インバータQ6、抵抗器R8、R9及びコンデンサC9 は、NANDゲートQ5のうち、抵抗器R7に接続されている方の入力端がハイ レベルであるとき発振する無安定マルチバイブレータを形成している。
【0049】 すなわち、NANDゲートQ5のうち、抵抗器R7に接続されている方の入力 端がハイレベルであるとき、NANDゲートQ5の他方の入力端がハイレベルで ると、NANDゲートQ5の出力端がローレベルになり、インバータQ6の出力 端はハイレベルとなる。 このときコンデンサC9は、NANDゲートQ5の出力端及び抵抗器R9を流 れる電流により充電され、コンデンサC9と抵抗器R9の接続点の電圧は、コン デンサC9の静電容量と抵抗器R9の直列回路の時定数より求められる一定の時 間の後に、ローレベルに至る。 コンデンサC9と抵抗器R9の接続点の電圧は、電流制限用の抵抗器R8を介 してNANDゲートQ5の一方の入力端に印加され、この結果、NANDゲート Q5の出力端はハイレベルとなり、インバータQ6の出力端はローレベルとなる 。 すると、コンデンサC9と抵抗器R9の接続点の電圧は、上述の時定数より求 められる一定の時間の後にハイレベルに至り、この結果、NANDゲートQ5の 出力端は再びローレベルに、またインバータQ6の出力端は再びハイレベルとな る。 以下、インバータQ6の出力端は、NANDゲートQ5のうち、抵抗器R7に 接続されている方の入力端がローレベルになるまでの間、一定の周期でハイレベ ル及びローレベルの電圧を交互に出力する。
【0050】 トランジスタQ7は、ベース、エミッタ及びコレクタの各電極を備え、エミッ タは接地されている。ベースには、抵抗器R10の両端のうち、インバータQ6 に接続されていない側の端が接続される。コレクタには、発光ダイオードLED 1〜LED3のそれぞれのカソードが接続される。
【0051】 発光ダイオードLED1のアノードは抵抗器R11の一端に、発光ダイオード LED2のアノードは抵抗器R12の一端に、発光ダイオードLED3のアノー ドは抵抗器R13の一端に、それぞれ接続される。抵抗器R11〜R13の他端 は、電源ラインに接続されている。
【0052】 トランジスタQ7のベースに、抵抗器R10を介してインバータQ6よりハイ レベルの電圧が印加されると、トランジスタQ7はオン状態となり、発光ダイオ ードLED1〜LED3にコレクタ電流を流す。この結果、発光ダイオードLE D1〜LED3は点灯する。
【0053】 電源部6は、電池E1と、太陽電池E2と、ダイオードD5と、抵抗器R14 と、コンデンサC10と、スイッチSWとより構成される。 電池E1及び太陽電池E2の各負極は接地され、太陽電池E2の正極にはダイ オードD5のアノードが接続され、ダイオードD5のカソードには、電池E1の 正極が接続される。電池E1の正極及び負極には、図1に示すように、電源電圧 安定化のためのツェナーダイオードD7のカソード及びアノードが接続されても よい。 1回路3接点のスイッチSWの共通接点は電源ラインとコンデンサC10の一 端に接続され、コンデンサC10の他端は接地される。スイッチSWの、共通で ない接点の一方(オン側の接点)は電池E1の正極に接続され、他方の接点(オ フ側の接点)は、抵抗器R14の一端に接続される。抵抗器R14の他端は接地 される。
【0054】 太陽電池E2は光を受光して起電力を発生し、電池E1の両端の電圧が太陽電 池E2の両端の電圧より低いとき電池E1を充電する。電池E1の両端の電圧が 太陽電池E2の両端の電圧以上の電圧である場合、ダイオードD5が、電池E1 の正極から太陽電池E2の正極に電流が流れるのを阻止する。 そして、スイッチSWが操作され、オン側の接点と共通接点とが導通すると、 電池E1は、その正極の電圧を電源ラインに印加し、また平滑用のコンデンサC 10を充電する。スイッチSWのオフ側の接点と共通接点とが導通すると、電源 ラインと電池E1の接続は切断され、コンデンサC10は電源ライン及び抵抗器 R14に電荷を放電する。
【0055】 消費電力制御部7は、NANDゲートQ8と、インバータQ9と、ダイオード D6と、抵抗器R15〜17と、コンデンサC11とより構成される。
【0056】 NANDゲートQ8は、NANDゲートQ5と実質的に同一の素子であり、イ ンバータQ9は、インバータQ6と実質的に同一の素子である。 NANDゲートQ8の一方の入力端は、タイマ部4の単安定マルチバイブレー タQ4の反転出力端に接続され、他方の入力端は、抵抗器R15の一端に接続さ れている。NANDゲートQ8の出力端は、インバータQ9の入力端に接続され ている。 コンデンサC11と抵抗器R16とは直列回路を形成し、当該直列回路のコン デンサC11側の端はインバータQ9の出力端と、高周波増幅部2の広帯域増幅 器Q1の電源供給端に接続され、抵抗器R16側の端は、NANDゲートQ8の 出力端及びインバータQ9の入力端に接続される。コンデンサC11と抵抗器R 16の接続点には、抵抗器R15の両端のうち、NANDゲートQ8に接続され ていない側の端が接続されている。 また、ダイオードD6のアノードと抵抗器R17の一端が接続されて直列回路 を形成し、当該直列回路の両端のうち、ダイオードD6のカソード側がインバー タQ9の入力端に接続され、抵抗器R17側が、抵抗器R16とコンデンサC1 1の接続点に接続されている。
【0057】 NANDゲートQ8、インバータQ9、抵抗器R15〜R17、コンデンサC 11及びダイオードD6は、NANDゲートQ8のうち、抵抗器R15に接続さ れている方の入力端がハイレベルであるとき発振する無安定マルチバイブレータ を形成している。この無安定マルチバイブレータは、ランプ駆動部5のNAND ゲートQ5、インバータQ6、抵抗器R8、R9及びコンデンサC9により形成 される無安定マルチバイブレータと同様の動作を行う。 これにより、インバータQ9は、その出力端がハイレベルにある間、出力端を 流れる電流により、高周波増幅部2の広帯域増幅器Q1を駆動する。
【0058】 ただし、インバータQ9の出力端がハイレベル(入力端はローレベル)になる と、コンデンサC11を流れる電流は、抵抗器R16及びR17に分流される一 方、インバータQ9の出力端がローレベル(入力端はハイレベル)になったとき は、抵抗器R17を通る電流路をダイオードD6が遮断する。このため、コンデ ンサC11と抵抗器R16の接続点の電圧がハイレベルからローレベルに転じる までの時間は、当該接続点の電圧がローレベルからハイレベルに転じるまでの時 間より短くなる。
【0059】 その結果、発振の1周期のうち、インバータQ9の出力端がローレベルにある 期間は、ハイレベルにある期間より長くなり、広帯域増幅器Q1の電力消費が抑 制される。 なお、インバータQ9の出力端がローレベルにある期間の幅とハイレベルにあ る期間の幅の比(デューティー比)は、抵抗器R16及びR17の抵抗値により 決まる値となる。
【0060】 次に、この着信検出器の全体の動作を説明する。 (充電) まず、電源部6のスイッチSWの共通接点がオフ側の接点に接続されていると きは、太陽電池E2が電池E1に電流を供給することにより、電池E1を充電す る。
【0061】 (電源投入直後の電池チェック) そして、スイッチSWが操作され、共通接点がオン側の接点に接続されると、 電池E1は、電源ラインへの電力の供給を開始する。 電源ラインへの電力の供給が開始されると、タイマ部4の単安定マルチバイブ レータQ4の出力端からはローレベルの電圧が、また、反転出力端からはハイレ ベルの電圧が出力される。 この結果、電源ラインから、ランプ駆動部5のコンデンサC8及び抵抗器R7 を通って、単安定マルチバイブレータQ4の出力端へと電流が流れる。これによ り、NANDゲートQ5の一方の入力端には、電源電圧にほぼ等しい電圧が一定 時間印加される。
【0062】 そして、電源電圧が十分高く、ハイレベルに達していれば、NANDゲートQ 5、インバータQ6、抵抗器R8、R9及びコンデンサC9により形成される無 安定マルチバイブレータが、発振を開始する。
【0063】 この結果、インバータQ6の出力端からは、抵抗器R10を介してトランジス タQ7のベースに流れる電流が断続的・周期的に供給され、トランジスタQ7は 、ベースに十分な電流が流れる間オン状態となって、LED1〜LED3に電流 を流す。これにより、LED1〜LED3は周期的に点滅する。この点滅は、コ ンデンサC8及び抵抗器R7の接続点の電圧がハイレベルに達している間続く。
【0064】 電源ラインへの電力供給の開始直後に、LED1〜LED3が上述のように一 定期間点滅するのを確認することにより、電池E1がこの着信検出器を駆動する に十分な起電力を有していることが確認される。
【0065】 (広帯域増幅器への電力供給) 一方、タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ4の反転出力端が出力するハ イレベルの電圧は、消費電力制御部7のNANDゲートの一方の入力端に供給さ れる。
【0066】 この結果、消費電力制御部7のNANDゲートQ8、インバータQ9、抵抗器 R15〜R17、コンデンサC11及びダイオードD6により形成される無安定 マルチバイブレータが発振を開始し、インバータQ9が、高周波増幅部2の広帯 域増幅器Q1を断続的に駆動する。
【0067】 (着信) この状態で、アンテナ1付近にある携帯電話又はPHSが、自らを呼び出す信 号に応答して応答信号を放射すると、アンテナ1はこの応答信号により励起され 、高周波増幅部2に応答信号を供給する。
【0068】 応答信号をアンテナ1より入力した高周波増幅部2は、入力した応答信号を増 幅して、検波部3に出力する。 検波部3は、高周波増幅部2より供給された応答信号を倍電圧検波し、更に電 圧比較器Q2により二値化して、二値化の結果得られた二値化信号を、タイマ部 4に供給する。タイマ部4に供給された二値化信号は、値がハイレベルである区 間が応答信号を受信した期間を表し、ローレベルである区間が、応答信号が受信 されなかった期間を表す。
【0069】 タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ3は、二値化信号を入力端より入力 する。そして、入力している二値化信号がローレベルからハイレベルに転じると 、出力端の電圧を、一定時間(以下、この時間を”t1”と表す)ハイレベルに する。
【0070】 単安定マルチバイブレータQ3の出力端の電圧は、上述の通り、単安定マルチ バイブレータQ4の入力端に供給されている。このため、単安定マルチバイブレ ータQ4の出力端の電圧は、単安定マルチバイブレータQ3の出力端の電圧がロ ーレベルからハイレベルに転じてから一定時間(以下、この時間を”t2”と表 す)、ハイレベルとなる。
【0071】 単安定マルチバイブレータQ4の出力端に現れたハイレベルの電圧は、ランプ 駆動部5のNANDゲートQ5の一方の入力端に印加される。すると、NAND ゲートQ5、インバータQ6、抵抗器R8、R9及びコンデンサC9により形成 される無安定マルチバイブレータが、発振を開始する。
【0072】 この結果、インバータQ6の出力端からは、抵抗器R10を介してトランジス タQ7のベースに流れる電流が断続的・周期的に供給され、トランジスタQ7は 、ベースに電流が流れる間オン状態となって、LED1〜LED3に電流を流す 。これにより、LED1〜LED3は周期的に点滅する。 LED1〜LED3の点滅は、タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ4の 出力端の電圧がローレベルに転じるまでの間続く。
【0073】 LED1〜LED3が点滅する間、タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ 4の反転出力端の電圧はローレベルとなり、このローレベルの電圧は、消費電力 制御部7のNANDゲートQ8の一方の入力端に供給される。 この結果、消費電力制御部7の無安定マルチバイブレータは発振を停止し、イ ンバータQ9は、高周波増幅部2の広帯域増幅器Q1の駆動を停止する。このた め、LED1〜LED3が点滅する間、広帯域増幅器Q1は電力を消費しない。
【0074】 また、単安定マルチバイブレータQ3は、LED1〜LED3が点滅している 間、及び点滅終了からほぼ5秒間は、出力端の電圧をハイレベルに保つ。 このため、LED1〜LED3が点滅終了からほぼ5秒間は、単安定マルチバ イブレータQ4へトリガが供給されず、従ってLED1〜LED3は、点滅終了 からほぼ5秒間は、再び点滅を開始することがない。
【0075】 (電源切断) そして、スイッチSWのオフ側の接点と共通接点とが接続されると、電源ライ ンと電池E1の接続は切断され、コンデンサC10は電源ライン及び抵抗器R1 4に電荷を放電し、太陽電池E2は電池E1の充電を再開する。
【0076】 以上説明した動作により、携帯電話の着信が検出され、LED1〜LED3が 一定期間点滅することにより、着信があった旨が示される。
【0077】 なお、この着信検出器の構成は上述のものに限られない。 例えば、アンテナ1が受信する周波数帯は、携帯電話が用いる周波数帯とPH Sが用いる周波数帯の両方をカバーする必要はなく、携帯電話又はPHSのいず れか一方が用いる周波数帯の電波を受信するようにしてもよい。
【0078】 また、アンテナ1及び/又は高周波増幅部2は、携帯電話及びPHSが用いる 周波数帯の電波に同調する同調回路を備え、この同調回路が、PHSが発する電 波と携帯電話が発する電波を弁別するようにしてもよい。
【0079】 また、アンテナ1及び/又は高周波増幅部2は、例えば図2に示すような、複 数の通過帯域(例えば、図2に示すグラフにおいて、左側、中央又は右側のピー クにあたる、800MHz帯、1.5GHz帯及び1.9GHz帯の各通過帯域 )を有し、各通過帯域における極大の利得が異なっているような周波数特性を有 していてもよい。そして、この着信検出器は、アンテナ1及び/又は高周波増幅 部2を通過した信号の振幅に基づいて、その信号が、各通過帯域のいずれに属す る信号であるかを判別するようにしてもよい。 携帯電話及びPHSが用いる帯域が互いに異なっていれば(例えば、携帯電話 が800MHz帯及び1.5GHz帯を用い、PHSが1.9GHz帯を用いる ならば)、これにより、アンテナ1及び/又は高周波増幅部2を通過した信号の 振幅に基づいて、その信号が携帯電話及びPHSのいずれから放射された信号を 表すかが判別される。
【0080】 また、高周波増幅部2は、上述の構成に限られず、受信する対象である携帯電 話及びPHSが用いる周波数帯の信号を増幅するものであればよい。 また、検波部3は、上述の構成に限られず、入力した信号に基づいて、着信の 有無をタイマ部4に通知するものであればよい。
【0081】 また、タイマ部4は、上述の構成に限られず、着信があったことを検知して一 定の期間LED1〜LED3を発光させるための信号を出力し、また、少なくと もLED1〜LED3が発光している間には改めてLED1〜LED3の発光を 指示しないようにするものであればよい。
【0082】 タイマ部4の単安定マルチバイブレータQ3が発生するパルスの持続時間であ る期間t1の長さと、単安定マルチバイブレータQ3が発生するパルスの持続時 間である期間t2の長さの関係は上述のものに限られず、任意である。例えば、 期間t1と期間t2は実質的に同じ長さを有していてもよい。
【0083】 また、ランプ駆動部5が発光させる発光素子は発光ダイオードである必要はな く、また発光素子の数も3個である必要はない。ランプ駆動部5は更に、発光素 子に代え、又は発光素子と共に、単安定マルチバイブレータQ4から入力した情 報に従って任意の手法(例えば、振動)により着信を通知する装置を備えてもよ い。
【0084】 また、電源部6の電池は太陽電池に限られない任意の起電力源により充電され てよく、例えば揺動する振り子により回転される発電器により充電されてもよい 。 また、消費電力制御部7が広帯域増幅器Q1に断続的に電力を供給する手法は 任意であり、例えば、断続するハイレベルの電圧を生成するために無安定マルチ バイブレータ以外の形式の発振回路を用いてもよい。更に、広帯域増幅器Q1に 供給される電力は均一な周期で断続する必要はなく、例えばタイマ等により一定 の期間電力が供給されるようにしてもよい。
【0085】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、外部から電源の供給を受けることな く長時間の駆動ができる着信検出器が実現される。 またこの考案によれば、受話器を保持することなく、複数の種類の携帯用無線 電話のいずれに着信があったのかを知ることができる着信検出器が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の形態にかかる着信検出器の構
成を示す回路図である。
【図2】アンテナ又は高周波増幅部の周波数特性を表す
グラフである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 高周波増幅部 3 検波部 4 タイマ部 5 ランプ駆動部 6 電源部 7 消費電力制御部 C1〜C11 コンデンサ D1〜D6 ダイオード D7 ツェナーダイオード E1 電池 E2 太陽電池 LED1〜LED3 発光ダイオード Q1 広帯域増幅器 Q2 電圧比較器 Q3、Q4 単安定マルチバイブレータ Q5、Q8 NANDゲート Q6、Q9 インバータ Q7 トランジスタ R1〜R17 抵抗器 SW スイッチ

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯電話及びPHS(登録商標)(Person
    al Handy phone System)が放射するキャリア信号を受
    信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増
    幅する能動素子を備える増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力
    し、前記キャリア信号が受信されたことを表す検出信号
    を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、
    駆動タイミング信号を出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、その駆動タイミン
    グ信号を入力している間、発光素子を駆動する着信通知
    手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段
    と、前記着信通知手段との少なくとも一つが動作するた
    めの電力を供給する二次電池と、光を受光して起電力を
    発生し、その起電力により前記二次電池を充電する太陽
    電池とを備える電源手段とを備える、 ことを特徴とする着信検出器。
  2. 【請求項2】携帯電話及びPHS(Personal Handy pho
    ne System)が放射するキャリア信号を受信するアンテ
    ナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増
    幅する能動素子を備える増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力
    し、前記キャリア信号が受信されたか否かを表す検出信
    号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、
    駆動タイミング信号を出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、前記携帯電話又は
    前記PHSが前記キャリア信号を放射している旨を外部
    に通知する着信通知手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段
    と、前記着信通知手段との少なくとも一つが動作するた
    めの電力を供給する二次電池と、光を受光して起電力を
    発生し、その起電力により前記二次電池を充電する太陽
    電池とを備える電源手段とを備える、 ことを特徴とする着信検出器。
  3. 【請求項3】携帯電話及びPHS(Personal Handy pho
    ne System)が放射するキャリア信号を受信するアンテ
    ナと、 前記アンテナの受信した前記キャリア信号を入力して増
    幅する能動素子を備える増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記キャリア信号を入力
    し、前記キャリア信号が受信されたか否かを表す検出信
    号を出力する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、
    駆動タイミング信号を出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、前記携帯電話又は
    前記PHSが前記キャリア信号を放射している旨を外部
    に通知する着信通知手段と、 前記増幅手段と、前記検出手段と、前記通知タイマ手段
    と、前記着信通知手段との少なくとも一つが動作するた
    めの電力を供給する電源手段とを備える、 ことを特徴とする着信検出器。
  4. 【請求項4】前記電源手段は、前記増幅手段が備える前
    記能動素子に断続的に電力を供給する電源断続供給手段
    を備える、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の着信検出
    器。
  5. 【請求項5】所定のタイミングで、前記電源手段が前記
    電力を供給する能力を備えているか否かを判別して、判
    別結果を外部に通知する電源検査手段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の着信検出器。
  6. 【請求項6】前記検出信号を検知し、検知の時点から所
    定の期間内に、前記通知タイマ手段が2回以上前記駆動
    タイミング信号を出力することを阻止する再受信監視手
    段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の着信検出器。
  7. 【請求項7】前記アンテナは、前記携帯電話から放射さ
    れたキャリア信号と前記PHSから放射されたキャリア
    信号とを選択的に前記増幅手段に供給する、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の着信検出器。
  8. 【請求項8】前記増幅手段は、前記携帯電話から放射さ
    れ前記アンテナにより受信されたキャリア信号と前記P
    HSから放射され前記アンテナにより受信されたキャリ
    ア信号とを選択的に前記検出手段に供給する、 ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    の着信検出器。
  9. 【請求項9】携帯電話及びPHS(Personal Handy pho
    ne System)が放射するキャリア信号を受信する受信手
    段と、 前記受信手段が受信した前記キャリア信号を入力して、
    キャリア検出信号を出力する検出手段と、 前記キャリア検出信号に応答して、所定の期間、駆動タ
    イミング信号を出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号に応答して、前記携帯電話又は
    前記PHSが前記キャリア信号を放射している旨を外部
    に通知する着信通知手段とを備える、 ことを特徴とする着信検出器。
  10. 【請求項10】携帯用の無線電話が放射する応答信号を
    受信するアンテナと、 前記アンテナの受信した前記応答信号を入力して増幅す
    る能動素子を備える増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された前記応答信号を入力し、
    前記応答信号が受信されたか否かを表す検出信号を出力
    する検出手段と、 前記検出信号を検知し、検知した時点から所定の期間、
    駆動タイミング信号を出力する通知タイマ手段と、 前記駆動タイミング信号を入力して、その駆動タイミン
    グ信号を入力している間、発光素子を駆動する着信通知
    手段と、 前記検出手段と、前記通知タイマ手段と、前記着信通知
    手段との少なくとも一つが動作するための電力を供給す
    る二次電池と、光を受光して起電力を発生し、その起電
    力により前記二次電池を充電する太陽電池とを備える電
    源手段とを備える、 ことを特徴とする着信検出器。
  11. 【請求項11】前記検出信号を検知し、検知の時点から
    所定の期間内に、前記通知タイマ手段が2回以上前記駆
    動タイミング信号を出力することを阻止する再受信監視
    手段を備える、 ことを特徴とする請求項10に記載の着信検出器。
  12. 【請求項12】所定のタイミングで、前記電源手段が前
    記電力を供給する能力を備えているか否かを判別して、
    判別結果を外部に通知する電源検査手段を備える、 ことを特徴とする請求項10又は11に記載の着信検出
    器。
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