JP3048467U - ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離装置 - Google Patents
ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ジグソーパズル成造機の作動を確実にするとと
もに、製造も容易な台紙を簡単な構成によって提供する
こと。 【構成】ジグソーパズルの各ピース42を形成するため
の表紙と、この表紙を裏打ちする裏打紙とにより構成
し、表紙41に、その周囲を残した状態でジグソーパズ
ルの各ピース42を打ち抜き、これら各ピース42を組
み付けたままとしたこと。
もに、製造も容易な台紙を簡単な構成によって提供する
こと。 【構成】ジグソーパズルの各ピース42を形成するため
の表紙と、この表紙を裏打ちする裏打紙とにより構成
し、表紙41に、その周囲を残した状態でジグソーパズ
ルの各ピース42を打ち抜き、これら各ピース42を組
み付けたままとしたこと。
Description
【0001】
本考案は、ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離 装置に関し、特に使用者の顔写真と予めデータ化された他の画像とを組み合わせ て各ピース上にプリントして、これら各ピースを分離した状態で供給することに より、各ピースを組み立てることに趣興を生じさせるようにした、ジグソーパズ ル成造機に関するものである。
【0002】
使用者の顔写真と、他の画像とを組み合わせてプリントするものとしては、例 えば登録実用新案公報第3014733号にて提案されている「映像プリント供 給装置」が知られている。この映像プリント供給装置は、上記公報中の明細書の 段落0003に記載されているように、「所望とする被写体の映像情報とタイト ル情報の合成情報を、モニター上で視認しながら、所望とするポーズや構図で記 録しプリント再生可能な構成とすることで、被写体だけでなく、その構図やポー ズに自由度を持たせ、ビジネスや娯楽、教育などあらゆるジャンルで利用可能」 なものである。
【0003】 ところが、上記公報のプリント供給機では、上述した画像をシール化して供給 するだけであるから、そのシールは、これをどこかに貼るということしかできな いものであった。つまり、この従来のプリント供給機で形成されたプリントは、 さして重宝な利用をすることができなかったのである。
【0004】 このために、本考案者はプリントされたものがもっと利用価値のあるものとす ることができないかと種々検討を重ねてきた結果、「シール」ではなく「ジグソ ーパズル」にしてプリントすることを思いついたのである。すなわち、例えば図 10に示すように、台紙に組込まれて所定数形成した白紙の各ピース上に上記プ リントを施し、これらのピースをバラバラにした状態で供給すれば、各ピースを 組んで画像の出来上がり具合を楽しむことと、組み上がったものを飾っておく等 といった楽しみ方をすることができることに気付いたのである。
【0005】 以上のアイデアに基づいて、実際のジグソーパズル成造機とするための検討に 入ったのであるが、次の点を新規開発したり改良したりしなければならないこと が判明したのである。
【0006】 プリント後にジグソーパズルのピースを切り出すようにすると、装置全体 の大型化を招くから、予めピース化した台紙をプリンタに供給するようにしなけ ればならない。 ピースは、手指で並べるものであるから所定以上の厚さのものである必要 があり、これを支持する台紙そのものも、ある程度の厚さを有するものとなる。 このような厚い台紙を一枚づつ確実にプリンタ側へ供給するためには、当然工夫 が必要になってくる。 プリントされた各ピースは、台紙から完全に分離して使用者側に供給しな ければならないし、各ピースが1コでも成造機内に残らないようにしなければな らない。そして、当該各ピースが折れ曲がり等によって形くずれしないようにし なければならない。 ジグソーパズルの各ピースは、図10にも示すように、それぞれ形状が異 なるものであり、あるピースは「テルテル坊主」のような突起を有している。こ の突起は、これがスッポリ収まり、他のピースに形成されている嵌合部に嵌合さ れるものであるが、両者が形崩れしないようにこれらを機械的に外すためには、 それなりの工夫が必要になることは言うまでもない。 ピースだけを供給する場合の他、これに台紙も付けて使用者に供給するこ ともあり得るので、その両方に対応できるようにしなければならない。
【0007】 そこで、本考案者は、上記〜をどのようにして解決するか、種々検討を重 ねてきた結果、本考案を完成したのである。
【0008】
本考案は、以上のような経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす る課題は、ジグソーパズル成造機の作動を確実にするための台紙毎、白紙のピー スを確実にプリンタへ供給することであり、このプリンタによってプリントされ た各ピースを台紙から確実に分離し、かつ全てのピースを完全に使用者側に供給 できるようにすることである。
【0009】
以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る考案の採った手段は、後述 する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、 「一枚づつを台紙送り装置10によってプリンタ30に送り込み、このプリン タ30で台紙41上に所定画像をプリントし、このプリンタ30の次段に位置し 、前記台紙41から各ピース42を分離した後一まとめにして取出口に送り出す ピース分離装置20とを備えたジグソーパズル成造機100において使用される 前記台紙41であって、 この台紙41を、ジグソーパズルの各ピース42を形成するための表紙と、こ の表紙を裏打ちする裏打紙とにより構成し、表紙41に、その周囲を残した状態 でジグソーパズルの各ピース42を打ち抜き、これら各ピース42を組み付けた ままとして、台紙送り装置10に掛けられるようにしたことを特徴とするジグソ ーパズル成造機100のための台紙41」 である。
【0010】 すなわち、このジグソーパズル成造機100において使用される台紙41は、 ジグソーパズルの各ピース42を形成するための表紙と、この表紙を裏打ちする 裏打紙とにより構成したものであり、図10に示したように、その表面側にトム ソン刃によって所定形状に切り込んだ多数のピース42を組付状態で有するもの であり、各ピース42の周囲には、ピース分離装置20での操作を行い易くする ための余白部分が形成してある。なお、図2に示した台紙41では、その余白部 分の一部に切欠が形成してあり、この切欠によって、台紙送り装置10の収納箱 11内に収納するときの方向性を確保するようにしてある。
【0011】 また、以上の課題を解決するために、まず請求項2に係る考案の採った手段は 、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、 「ジグソーパズルの各ピース42を形成した台紙41の一枚づつを、台紙送り 装置10によってプリンタ30に送り込み、このプリンタ30で各ピース42上 に所定画像をプリントし、このプリンタ30の次段に位置し、各ピース42を分 離した後各ピース42を一まとめにして取出口51に送り出すピース分離装置2 0とを備えたジグソーパズル成造機100において、 台紙送り装置10を、台紙41の多数を収納した収納箱11の下方から、各台 紙41の一枚づつを、プリンタ30側に順に押し出すように構成したことを特徴 とする台紙送り装置10」 である。
【0012】 すなわち、この請求項2に係る台紙送り装置10は、図1に示したジグソーパ ズル成造機100において使用されるもので、図2にも示すように、プリンタ3 0の前段側に配置されて、図10に示したような台紙41を1枚毎プリンタ30 に供給するようにしたものである。
【0013】 より具体的には、この台紙送り装置10は、図3にも示すように、多数の台紙 41を収納箱11内に上下に積み重ねて収納しておき、これらの台紙41の一番 下になっているものを、丁度「だるま落し」のように、プリンタ30側に順番に 供給するようにしたものであり、そのために、一番下の台紙41に対応する部分 に、これをプリンタ30側に押し出す押し出し板12と、これによって収納箱1 1から押し出されてきた台紙41をプリンタ30側に送り出す供給ローラ13と を備えているのである。
【0014】 これらの押し出し板12及び供給ローラ13は駆動装置14によって駆動され るものであるが、以下に示す実施形態の台紙送り装置10では、次のようにして ある。すなわち、当該台紙送り装置10に1枚の台紙41をプリンタ30に送り 込め、という指令が発せられると、駆動装置14を構成している駆動モータ14 aが回転し始め、この回転駆動力は、図6に示すように、歯車装置を介して回動 軸14bに、またチェーン14cを介して供給ローラ13に伝達されることにな る。
【0015】 回動軸14bには、図6等に示した往復動リンク15を介して前述した押し出 し板12が連結してあり、この回動軸14bが1回転する間に、往復動リンク1 5によって押し出し板12が1回の往復動がされることになる。実施形態では、 押し出し板12の往復動が台紙41の幅(図10の上下の寸法)の半分程度の距 離で行なわれるようにしてあるが、これは、収納箱11のプリンタ30側に設け てある供給ローラ13が台紙41の一部をつかみ取れれば、後は台紙41を押す 必要がないとの検討結果に基づくものである。勿論、この押し出し板12の往復 動の間、押し出し板12は水平状態で動くように維持されなければならないが、 それは図2〜図4に示した案内レール16によってなされている。
【0016】 以上の押し出し板12は、台紙41の1枚だけを押し出さなければならないか ら、その断面形状を、台紙41の下面を支持する平坦面と、これに直交して台紙 41の厚さより低い押し出し面とを有した階段状のものにしてある。これにより 押し出し板12は、その台紙41の厚さより低い押し出し面に1枚の台紙41の みを引っ掛けて前方へ送り出すことになるのである。
【0017】 供給ローラ13の下側には、図3に示したように、ピンチローラ13aが配置 してあるから、押し出し板12によって押し出されて収納箱11外に前端を出し た台紙41は、これらの供給ローラ13及びピンチローラ13aによってつかま れる。供給ローラ13は、駆動モータ14aによって回転駆動されているから、 その下側のピンチローラ13aとにより台紙41を挟み込んで、これを次段のプ リンタ30側に送り込むのである。なお、実施形態のピンチローラ13aには、 これによって挟み込むものの厚さを検知する検知スイッチが設けてあり、もし2 枚以上の台紙41を挟み込んだ場合には供給ローラ13を逆転させてこれらを元 に戻すようにしてある。
【0018】 従って、この台紙送り装置10によれば、各ピース42を組付けたままの比較 的厚い台紙41を、1枚毎確実にプリンタ30側に供給することができるのであ り、当該台紙送り装置10を有するジグソーパズル成造機100の作動を確実な ものとするのである。
【0019】 さて、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、同様 に、 「ジグソーパズルの各ピース42を形成した台紙41の一枚づつを、台紙送り 装置10によってプリンタ30に送り込み、このプリンタ30で各ピース42上 に所定画像をプリントし、このプリンタ30の次段に位置し、各ピース42を分 離した後各ピース42を一まとめにして取出口51に送り出すピース分離装置2 0とを備えたジグソーパズル成造機100において、 ピース分離装置20を、台紙41を平な状態で案内する案内路を形成すべく、 複数のローラを互いの軸が平行となる状態で配設して構成したことを特徴とする ピース分離装置20」 である。
【0020】 すなわち、この請求項3に係るピース分離装置20は、プリンタ30によるプ リントがなされた各ピース42を組み込んだままの台紙41を受けとり、この台 紙41から各ピース42をバラバラにして当該ジグソーパズル成造機100の前 扉50に設けてある取出口51の内側に排出するようにしたものである。
【0021】 そのために、このピース分離装置20は、図7〜図9に示すように、プリンタ 30から出てきた台紙41の端部を挟み取るための押圧ローラ22及び第1駆動 ローラ23aとを備えるとともに、取り込んだ台紙41を波状に折曲することに なる第2駆動ローラ23b及び案内板24とを備えたものである。
【0022】 ところで、台紙41の各ピース42は、上述のでも述べたように、それぞれ 複雑な形状を有しているものであって、中には引き離すことのできないものがあ り、これらは互いに浮き上がらせる等の手段によって上下差を積極的に形成して やらないと分離できないものである。また、ピース42の一部にある突起は、「 テルテル坊主」の首の部分で折れ易いものであり、これを回避しないと商品とし てのジグソーパズルの価値を損ねることになる。
【0023】 以上の問題を回避するために、本考案のピース分離装置20では、まず押圧ロ ーラ22を、発泡合成樹脂によって形成したスポンジ状のものとしてあり、この 押圧ローラ22の直径を、数cm程度のものとしてある。これにより、後述する 各駆動ローラ23a・23bに対する駆動回転を可能にするとともに、台紙41 から突出したピース42の突起を当該押圧ローラ22内に埋設させ得るようにし ているのである。
【0024】 一方、この押圧ローラ22の下方となる2つの第1駆動ローラ23a及び第2 駆動ローラ23bは、各ピース42には直接当接しない台紙41の下面を支承す るものであるから、押圧ローラ22のように言わば軟質のものとする必要がない から、むしろ台紙41の搬送駆動が良好に行えるようにするため、所謂ゴムロー ラとして構成してある。
【0025】 また、第2駆動ローラ23bの両端部に位置する本体枠21の内面には、図9 に示すように、台紙41の端部の案内路を形成するための案内板24が設けてあ るが、このようにすることによって、当該各案内板24にも各ピース42が接触 しないようにしてある。つまり、各案内板24は台紙41の端部を案内するだけ で、両案内板24間には各ピース42が自由に落下する空間が形成されるのであ る。
【0026】 なお、後述の実施形態においては、押圧ローラ22及び第2駆動ローラ23b の端部周囲に合計3個の案内円板27を設けたものが示してあり、これらの案内 円板27は、台紙41の端部の案内路を形成する上記案内板24とともに、台紙 41が引っかからないように、また各ピース42が案内路内に食い込まれないよ うにするためのものである。
【0027】 以上のように構成した請求項3のピース分離装置20の作用について、図9を 参照して説明すると、プリンタ30によって所定のプリントが施された各ピース 42を支持している台紙41は、図示右方から印刷面を上にした状態でプリンタ 30から送り出されてくる。このとき、第1駆動ローラ23a及び第2駆動ロー ラ23bは駆動装置25によって既に回転駆動されているから、これらに当接し ている押圧ローラ22は、図9中の矢印にて示した方向に従動回転している。従 って、プリンタ30から送り出されてきた台紙41は、押圧ローラ22及び第1 駆動ローラ23aによりその端部を挟持されて、当該ピース分離装置20内に引 き込まれることになるのである。
【0028】 押圧ローラ22と第1駆動ローラ23aとの間に各台紙41が入ってくると、 この台紙41は、まず上方に凸となるように曲げられ、台紙41に対する各ピー ス42間の分離を行う。各ピース42は、台紙41上にある用紙をトムソン刃に よって所定形状に切り込みを入れることにより形成されるものであり、台紙41 側にくっついたままになっていることがあり、この押圧ローラ22と第1駆動ロ ーラ23aとでその分離をまず行うのである。
【0029】 第1駆動ローラ23aの次段には第2駆動ローラ23bがあって、これらの第 1駆動ローラ23a及び第2駆動ローラ23b間に押圧ローラ22の一部が陥没 状態で組込んであるから、押圧ローラ22と第1駆動ローラ23aによって台紙 41から引き離された各ピース42は、押圧ローラ22の直下部分によって今度 は相互の分離がなされる。つまり、押圧ローラ22の直下部分では、他の第1駆 動ローラ23a及び第2駆動ローラ23bの存在によって台紙41を下方が凸と なるように曲げられるのであり、かつ押圧ローラ22がスポンジ状の軟質なもの であるから、ピース42の一部が有している突起を折り曲げたり潰したりしない ようにしながら各ピース42の分離を行うのである。
【0030】 このとき、各ピース42には、台紙41の下方に凸となる曲げ力によって力が 加えられ、その力によってピース42の一部が飛び跳ねようとすることがあり得 るが、力が加わっている各ピース42の上方は、軟質な押圧ローラ22によって 言わばカバーされているため、各ピース42の分離は静かにかつ飛び跳ねるもの がない状態でなされる。より万全を期すため、当該ピース分離装置20全体をカ バーによって覆っておいてもよい。
【0031】 以上のように、相互間の分離と台紙41上からの分離とがなされた各ピース4 2は、両案内板24間の、下方が完全に開口して取出口51に連なる空間内に、 台紙41とともに送られる。各案内板24は、図10に示した台紙41の、ピー ス42が形成されていない左右両縁部を案内するものであり、これにより、各ピ ース42を取出口51側に落下し得るようにするものである。
【0032】 すなわち、各案内板24は、図9にも示したように、第2駆動ローラ23bの 両端部に位置する本体枠21の内面に取付けてあるものであり、かつ第2駆動ロ ーラ23bの両端部に、台紙41の端部のみを案内する案内通路を、第2駆動ロ ーラ23bの外側に形成するものである。従って、押圧ローラ22及び第2駆動 ローラ23bによって案内板24側に送り出されてきた台紙41は、そのピース 42のない両端縁のみを各案内板24によって案内されることになり、今度は外 方に凸となる状態で曲げられるのである。これに対して、各ピース42はこれを 支えるものが何もないのであるから、図9に示したように、第2駆動ローラ23 bの下方に落下することになるのである。
【0033】 従って、このピース分離装置20によれば、各ピース42が、部分的に曲げら れたり折られたりすることなく、台紙41から完全に分離されることになり、当 該ピース分離装置20は1つ残らずピース42を取出口51側に排出することに なるのである。そして、当該ピース分離装置20を有するジグソーパズル成造機 100の作動を確実なものとするのである。
【0034】
次に、以上のように構成した各請求項に係る考案を、図面に示した実施の形態 であるジグソーパズル成造機100について説明するが、このジグソーパズル成 造機100は請求項2に係る台紙送り装置10と請求項3に係るピース分離装置 20とを備えたものである。
【0035】 ジグソーパズル成造機100は、図1に示したように、使用者がその前に立っ て操作するのに適した大きさのものであり、その上部には、使用者の顔と予め内 部に登録してある背景画像とを組み合わせて表示するモニターが設けてある。な お、このモニターの背部には使用者の顔を撮像するためのカメラが内蔵してあり 、このカメラからのデータと背景画像データとは図示しないコンピュータにより 合成画像データとされ、プリンタ30の出力データとされるようになっている。
【0036】 また、このジグソーパズル成造機100の中程には、背景画像の選択を行った り、ジグソーパズルの成造指令をジグソーパズル成造機100に与えたりするた めの各種スイッチが設けてあり、下方には取出口51を有する前扉50が設けて ある。この前扉50は、図1に示すように開放されたとき、内部にある台紙送り 装置10やピース分離装置20をプリンタ30とともに引き出して、消耗品の追 加や各部のメンテナンスが行えるようにしてある。つまり、この前扉50は、図 2の右側に位置することになるものであり、取出口51内にピース分離装置20 によって投入された一組のピース42からなるジグソーパズルを、この前扉50 の前面に開口している取出口51から使用者が取り出せるようにしてあるのであ る。なお、この前扉50には、一組のジグソーパズルを入れるための袋が備え付 けてあり、使用者は自由にこれを取り出せるようにしてある。
【0037】 このジグソーパズル成造機100は、図10に示したような多数のピース42 を取付けた1枚の台紙41を、図2の左側に示した台紙送り装置10によって次 段のプリンタ30に送り込み、このプリンタ30で各ピース42表面に所定のプ リントを施し、これをプリンタ30の次段に位置するピース分離装置20に送り 込んで、このピース分離装置20にて各ピース42を完全に分離することにより ジグソーパズルとして取出口51に排出するものである。
【0038】 このジグソーパズル成造機100において使用される台紙41は、図10に示 したように、その表面側にトムソン刃によって所定形状に切り込んだ多数のピー ス42を組付状態で有するものであり、各ピース42の周囲には、ピース分離装 置20での操作を行い易くするための余白部分が形成してある。なお、図2に示 した台紙41では、その余白部分の一部に切欠が形成してあり、この切欠によっ て、台紙送り装置10の収納箱11内に収納するときの方向性を確保するように してある。
【0039】 さて、プリンタ30の前段に位置する台紙送り装置10は、図2〜図6に示し たように、台紙41の多数を収納する収納箱11と、この収納箱11の下方であ ってプリンタ30とは反対側に位置して、プリンタ30側に前後動する押し出し 板12と、収納箱11のプリンタ30側の面に設けられて、押し出し板12によ って押し出されてきた一枚の台紙41をプリンタ30側に供給する供給ローラ1 3と、この供給ローラ13と押し出し板12とを連動させて駆動する駆動装置1 4とを備えたものである。
【0040】 収納箱11は、図1では一番奥に見えるものであるから、多数の台紙41を図 3に示したように多数収納しておくものである。この収納箱11の、プリンタ3 0とは反対側の面には押し出し板12が設けてあり、プリンタ30側の面には供 給ローラ13が設けてあり、これらの押し出し板12及び供給ローラ13を駆動 するための駆動装置14は、当該収納箱11の他の面に取付けてある。
【0041】 押し出し板12は、図3等に示したように、収納箱11内の最下段に位置する 台紙41に対向するもので、台紙41の下面を支承する平坦面と、これから垂直 に立ち上がって台紙41の外側端面に当接することになる垂直面とを有したもの であり、往復動リンク15に連結されているものである。往復動リンク15は、 収納箱11に支持した回動軸14bの先端に取付けたもので、この回動軸14b が駆動装置14を構成している駆動モータ14aによって1回転されたとき、上 記押し出し板12を収納箱11の下方にて一往復させるものである。本実施形態 では、この押し出し板12の往復距離は、台紙41の進行方向の幅の半分程度と してある。
【0042】 勿論、この押し出し板12の往復動リンク15による往復動は、最下段の台紙 41のみを前方へ送り出すようになされなければならないため、この押し出し板 12は、収納箱11の下方に設けた2本の案内レール16によって案内されてお り、これらの案内レール16は往復動リンク15の回転運動を押し出し板12の 往復動に変換するものでもある。
【0043】 押し出し板12によって収納箱11外に出された台紙41は、供給ローラ13 とその下に設けてあるピンチローラ13aとの挟持によってその前端部がつかみ 取られ、これらの供給ローラ13及びピンチローラ13aの駆動によって、台紙 送り装置10の次段に位置するプリンタ30に送り込まれる。すなわち、供給ロ ーラ13は、図2及び図6に示したように、チェーン14cを介して駆動装置1 4の駆動モータ14aに連結してあり、押し出し板12の往復動開始と同時に回 転するものである。
【0044】 以上のようにして、台紙送り装置10からプリンタ30に送られてきた1枚の 台紙41に対しては、その表面側にある各ピース42に対して、当該プリンタ3 0による所定のプリントが施されるのである。このプリンタ30は一般的なもの であり、前述した使用者の顔データと背景データとを組み合わせて各ピース42 上にプリントし、ジグソーパズルとするための絵を図10に例示したように描く ものである。プリントが完成すれば、このプリンタ30は、各ピース42を組み 付けたまま、台紙41を次段のピース分離装置20に向けて送り出すのである。 この送り出した時には、ピース分離装置20を作動状態にするための信号がピー ス分離装置20に発せられる。
【0045】 ピース分離装置20は、図7〜図9に示したように、プリンタ30の排出口側 に配置される本体枠21と、この本体枠21に取付けられてプリンタ30の排出 口の上下に位置する押圧ローラ22及び第1駆動ローラ23aと、この第1駆動 ローラ23aの次段に位置して押圧ローラ22に当接する第2駆動ローラ23b と、この第2駆動ローラ23bの両端周囲に台紙41の案内路を形成すべく、本 体枠21の内面に取付けた一対の案内板24とを備えたものである。
【0046】 押圧ローラ22は、各ピース42の一部を十分埋没させ得るとともに、第1駆 動ローラ23a及び第2駆動ローラ23bの回転に伴って従動回転し得るもので あり、そのために、特に表面は、発泡性合成樹脂からなるスポンジ状のものとし てある。これに対して、両第1駆動ローラ23a及び第2駆動ローラ23bは、 台紙41の下面をしっかり支持しなければならないものであるため、本実施形態 では所謂ゴムローラとしてある。
【0047】 また、本実施形態では、各第1駆動ローラ23a及び第2駆動ローラ23bは 、例えば電動モータである駆動装置25によって、図9中の矢印にて示したよう な同一方向に安定的に回転させなければならないから、本体枠21に完全に支持 してあるものである。これに対して、押圧ローラ22は、各ピース42に折れを 形成しないようにするために、前述したように表面をスポンジ状にする他、第1 駆動ローラ23a及び第2駆動ローラ23bに対して自由に浮き上がるように支 持してあり、その両端に取付けた各スプリング26によって第1駆動ローラ23 a及び第2駆動ローラ23b上に常に当接する状態となるようにしてある。
【0048】 そして、第2駆動ローラ23bの外側であって第2駆動ローラ23bの両端部 には、図9に示したように、左右一対の案内板24が配置してあり、これら各ジ グソーパズルは、第2駆動ローラ23bの軸支を行っている本体枠21の内面に 取り付けてある。これら各案内板24は、図9に示したように、第2駆動ローラ 23bの外側両端部に、台紙41を曲げて案内する案内路を形成するものであり 、台紙41の図10の左右に示した余白部分のみを案内すべく、この余白部分の 幅より薄くしたものである。
【0049】 なお、本実施形態のピース分離装置20においては、図9に示したように、押 圧ローラ22及び第2駆動ローラ23bの端部周囲に合計3個の案内円板27が 設けてあり、これらの案内円板27は、台紙41の端部の案内路を形成する上記 案内板24とともに、台紙41や各ピース42を案内するものである。すなわち 、押圧ローラ22の後方に設けた案内円板27は、案内板24によって形成され る案内路内に台紙41が引っかからないようにするものであり、また第2駆動ロ ーラ23bの端部周囲下側に設けた各案内円板27は、各ピース42が案内路内 等に食い込まないようにするものである。
【0050】 特に、本実施形態の案内板24は、台紙41を第2駆動ローラ23b及び第1 駆動ローラ23aの下方にて水平に案内することになるように、図9に示したよ うに、上記案内路を形成するための円形凹所を十分大きなものとしてある。これ ら各案内板24が以上のような形状を有する結果、図9に示したように、第2駆 動ローラ23bの直下にて各ピース42が台紙41から完全に分離されて取出口 51に向けて落下するのであり、ピース42のない台紙41は、第2駆動ローラ 23bの回転と各案内板24の案内とによって、他の部分に移送されるのである 。
【0051】 本実施形態のジグソーパズル成造機100では、以上述べたように、一組のピ ース42からなるジグソーパズルのみを使用者に取出口51から供給するように しているが、中にはピース42が組み付けけられていた台紙41をも欲しいとい う要望のある使用者もいる。そのような場合には、ピース42の内側にある取出 口51をもっと大きくして、ピース分離装置20における台紙41の落下点まで をカバーするものとすれば、簡単に上記要望に応えることができるものである。
【0052】 また、上記ピース分離装置20による台紙41からの分離時に、各ピース42 があらぬ方向に飛び跳ねることは、その押圧ローラ22によって生ずることはな いが、当該ピース分離装置20の全体を下方が開口するカバーによって上方から 覆うようにすれば、そのような懸念は全く解消されることになる。
【0053】
以上説明した通り、まず請求項1に係る考案においては、 「ジグソーパズルの各ピース42を形成するための表紙と、この表紙を裏打ち する裏打紙とにより構成し、表紙41に、その周囲を残した状態でジグソーパズ ルの各ピース42を打ち抜き、これら各ピース42を組み付けたままとして、台 紙送り装置10に掛けられるようにしたこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、ジグソーパズル成造機100でのプ リントが簡単に行え、製造も容易な台紙41を、簡単な構造によって提供するこ とができるのである。
【0054】 また、請求項2に係る考案では、ジグソーパズル成造機100について、 「その台紙送り装置10を、台紙41の多数を収納した収納箱11の下方から 各台紙41の一枚づつを、プリンタ30側に順に押し出すように構成したこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、各台紙41を最下段から順にプリンタ 30側に供給することができて、ジグソーパズル成造機の作動を確実にすること のできる台紙送り装置10を、簡単な構成によって提供することができるのであ る。
【0055】 さらに、請求項3に係る考案においては、そのジグソーパズル成造機100に ついて、 「そのピース分離装置20を、台紙41を平な状態で案内する案内路を形成す べく、複数のローラを互いの軸が平行となる状態で配設して構成したこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、各ピース42を台紙41から確実に分 離させることができて、ジグソーパズルの作動を確にすることのできるピース分 離装置を、簡単な構成によって提供することができるのである。
【図1】 本考案に係る台紙送り装置及びピース分離装
置を備えたジグソーパズル成造機の、ピースを開放した
状態の斜視図である。
置を備えたジグソーパズル成造機の、ピースを開放した
状態の斜視図である。
【図2】 同ジグソーパズル成造機内の台紙送り装置
を、プリンタ及びピース分離装置との位置関係を併せて
示した平面図である。
を、プリンタ及びピース分離装置との位置関係を併せて
示した平面図である。
【図3】 同台紙送り装置の左側面図である。
【図4】 同台紙送り装置の右側面図である。
【図5】 同台紙送り装置の正面図である。
【図6】 同台紙送り装置の拡大平面図である。
【図7】 同ジグソーパズル成造機を構成しているピー
ス分離装置の斜視図である。
ス分離装置の斜視図である。
【図8】 一方の本体枠を外して他の方向からみたピー
ス分離装置の斜視図である。
ス分離装置の斜視図である。
【図9】 図8中の1−1線に沿ってみたピース分離装
置の断面図である。
置の断面図である。
【図10】 同ジグソーパズル成造機において使用され
る各ピースを組込み、一部を取り出した、請求項1に係
る台紙の平面図である。
る各ピースを組込み、一部を取り出した、請求項1に係
る台紙の平面図である。
100 ジグソーパズル成造機 10 台紙送り装置 11 収納箱 12 押し出し板 13 供給ローラ 13a ピンチローラ 14 駆動装置 14a 駆動モータ 14b 回動軸 14c チェーン 15 往復動リンク 16 案内レール 20 ピース分離装置 21 本体枠 22 押圧ローラ 23a 第1駆動ローラ 23b 第2駆動ローラ 24 案内板 25 駆動装置 26 スプリング 30 プリンタ 41 台紙 42 ピース 50 前扉 51 取出口
Claims (3)
- 【請求項1】 一枚づつを台紙送り装置によってプリン
タに送り込み、このプリンタで前記台紙上に所定画像を
プリントし、このプリンタの次段に位置し、前記台紙か
ら各ピースを分離した後一まとめにして取出口に送り出
すピース分離装置とを備えたジグソーパズル成造機にお
いて使用される前記台紙であって、 この台紙を、ジグソーパズルの各ピースを形成するため
の表紙と、この表紙を裏打ちする裏打紙とにより構成
し、前記表紙に、その周囲を残した状態でジグソーパズ
ルの各ピースを打ち抜き、これら各ピースを組み付けた
ままとして、前記台紙送り装置に掛けられるようにした
ことを特徴とするジグソーパズル成造機のための台紙。 - 【請求項2】 ジグソーパズルの各ピースを形成した台
紙の一枚づつを、台紙送り装置によってプリンタに送り
込み、このプリンタで前記各ピース上に所定画像をプリ
ントし、このプリンタの次段に位置し、各ピースを分離
した後一まとめにして取出口に送り出すピース分離装置
とを備えたジグソーパズル成造機において、 前記台紙送り装置を、前記台紙の多数を収納した収納箱
の下方から、前記各台紙の一枚づつを、前記プリンタ側
に順に押し出すように構成したことを特徴とする台紙送
り装置。 - 【請求項3】 ジグソーパズルの各ピースを形成した台
紙の一枚づつを、台紙送り装置によってプリンタに送り
込み、このプリンタで前記各ピース上に所定画像をプリ
ントし、このプリンタの次段に位置し、各ピースを分離
した後一まとめにして取出口に送り出すピース分離装置
とを備えたジグソーパズル成造機において、 前記ピース分離装置を、前記台紙を平な状態で案内する
案内路を形成すべく、複数のローラを互いの軸が平行と
なる状態で配設して構成したことを特徴とするピース分
離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997008842U JP3048467U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997008842U JP3048467U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3048467U true JP3048467U (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=43182747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997008842U Expired - Lifetime JP3048467U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | ジグソーパズル成造機のための台紙、その送り装置及びピース分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048467U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07139643A (ja) * | 1993-06-16 | 1995-05-30 | Sagem Allumage Sa | 電動ゲートバルブおよびこれを備えたガソリン蒸気循環回路 |
WO2000038925A1 (fr) * | 1998-12-25 | 2000-07-06 | Mastermind Co., Ltd. | Procede servant a constituer un jeu de patience ou puzzle |
JP5524400B1 (ja) * | 2013-10-08 | 2014-06-18 | 株式会社バンダイ | カード販売装置 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP1997008842U patent/JP3048467U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07139643A (ja) * | 1993-06-16 | 1995-05-30 | Sagem Allumage Sa | 電動ゲートバルブおよびこれを備えたガソリン蒸気循環回路 |
WO2000038925A1 (fr) * | 1998-12-25 | 2000-07-06 | Mastermind Co., Ltd. | Procede servant a constituer un jeu de patience ou puzzle |
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