JP3048227U - 生分解性型枠 - Google Patents

生分解性型枠

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JP3048227U
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JP
Japan
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biodegradable
composite
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mold
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JP1997009810U
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Inventor
游 小川
一則 柴野
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Tokyu Construction Co Ltd
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Tokyu Construction Co Ltd
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然環境を破壊せず、これまで産業廃棄
物として処理されてきた動物性および植物性繊維のリサ
イクルが図れる生分解性型枠を提供すること。 【解決手段】 型枠本体3の片面に矩形の型枠面4
を一体に形成してなり、型枠本体3及び型枠面4が複数
の天然繊維をサブミクロン単位で解繊した複合パルプと
無機鉱物の成型体で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は土壌中で生分解するコンクリート打設用の型枠に関し、より詳細には 産業廃棄物を利用してが製作した生分解性型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にコンクリート打設用型枠としては、型枠本体の片面に矩形の型枠面を形 成した合板製または鋼製の型枠が広く知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
型枠を用いて地中にコンクリート構造物を構築する場合は、型枠を埋め殺しせ ずに撤去して回収している。
【0004】 しかしながら、型枠の撤去のために土砂を堀り起こして撤去(脱型)した後に 、脱型跡を埋め戻しする必要があり、型枠の撤去に多くの時間と労力を必要とす る。 また現場が道路や鉄道等の交通機関に隣接する場所では、工事期間中に亘 って交通を規制したり閉鎖する必要がある。
【0005】 ところで木製の型枠は、鋼製に比べて現場での切断加工性や運搬、取扱性に優 れているものの、地球規模の自然保護の観点から樹木の入手が困難になりつつあ り、その代替え技術の提案が望まれている。 このような背景の下、地中で分解する生分解性プラスチックが提案され、各分 野において実用化の研究が進められている。
【0006】 生分解性プラスチックは、強度確保が難しいことと、化学的製造過程で有害な 廃液が発生するこや、製造コストが高くつく等の課題が残されており、土木分野 で実用化するまでに至っていない。
【0007】 本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、自然環 境を破壊しない生分解性型枠を提供することにある。 さらに本考案の他の目的は、これまで産業廃棄物として処理されてきた動物性 および植物性繊維のリサイクルが図れる生分解性型枠を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る生分解性型枠は、型枠本体の片面に矩形の型枠面を一体に形成し てなり、前記型枠本体及び型枠面が複数の天然繊維をサブミクロン単位で解繊し た複合パルプと無機鉱物の成型体で構成する。 さらに本考案に係る生分解性型枠は、複合パルプがセルロース系天然繊維と膨 潤させたコラーゲン系天然繊維をサブミクロン単位で解繊した複合物である。 さらに本考案に係る生分解性型枠は、複合パルプがセルロース系天然繊維1重 量部に対し、コラーゲン系天然繊維0.1〜1重量部、水2〜20重量部の複合 物である。 さらに本考案に係る生分解性型枠は、無機鉱物が複合物重量比で0.1〜1. 5のセメントである。 さらに本考案に係る生分解性型枠は、無機鉱物が複合物重量比で0.1〜9の パーライトまたはシラスバルーンである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。
【0010】 <イ>生分解性型枠 図1に生分解性型枠1を用いてコンクリート構造物2を構築した現場の一例を 示す。
【0011】 生分解性型枠1は型枠本体3の片面に矩形の型枠面4を一体に形成したもので 、後述する生分解性の素材で形成されている点が従来の型枠と異なる点である。
【0012】 使用方法は従来と同様であるが、地中に埋設して使用する場合、撤去しないで 地中で分解させる点が従来と異なる。
【0013】 すなわち本考案では生分解性型枠1を所定の型枠空間を画成するように組み立 て、生分解性型枠1内にコンクリートを打設した後に生分解性型枠1を撤去しな い。
【0014】 生分解性型枠1はコンクリートの強度が発現しても撤去しないで数ヵ月程度で 崩壊するため、型枠撤去のための開削や開削跡の埋め戻しが不要である。
【0015】 <ロ>型枠の素材 生分解性型枠1は、天然繊維をサブミクロン単位で解繊した複合パルプに、セ メント、パーライト、シラスバルーン等の無機鉱物を所定量添加した成型品で構 成される。
【0016】 [複合パルプ] 複合パルプは膨潤させたセルロース系天然繊維と膨潤させたコラーゲン系(繊 維状蛋白質)天然繊維をサブミクロン単位で解繊した複合物で構成される。
【0017】 セルロース系天然繊維としては例えば綿、麻、ジュート、各種木材パルプ、各 種木材繊維、コウゾやミツマタ等の靭皮繊維、海草やヤシ等の植物繊維を使用で きる。
【0018】 またコラーゲン系天然繊維としては、動物の皮革、筋繊維を使用できる。
【0019】 [複合パルプの配合比] セルロース系天然繊維1重量部に対し、コラーゲン系天然繊維0.1〜1重量 部、水2〜20重量部の範囲で配合する。
【0020】 コラーゲン系天然繊維を配合するのは、セルロース繊維と海島構造(セルロー ス:島、コラーゲン:海)を構築し、強度を増大させるためである。
【0021】 コラーゲン系天然繊維の配合比が0.1より小さいと、補強効果がなくなり、 また1よりおおきいと注型、乾燥時の収縮が大きくなって成型が難しくなるとい う不都合がある。
【0022】 また水はセルロース系天然繊維及びコラーゲン系天然繊維を膨潤させるために 機能する。
【0023】 これらの配合比のセルロース系天然繊維、コラーゲン系天然繊維、水を融砕機 に投入し、サブミクロン単位になるまで解繊してパルプ複合物を得る。
【0024】 [セメント] 前記パルプ複合物にセメント0.2〜3重量部(複合物重量比で0.1〜1. 5)を混合する。
【0025】 セメントは型枠の強度におきな影響を与えることは勿論であるが、その他に増 量材として、およびセルロース系天然繊維に含まれた水を吸収する吸水材として も機能する。
【0026】 無機鉱物としてセメントを使用する場合、天然繊維に対して複合物重量比1. 5を越えると、地中に埋設しても崩壊が起こらない。
【0027】 また複合物重量比が0.1より小さいと、崩壊後の容積減少が大きくなり周辺 土砂の緩みや陥没の発生が予想される。
【0028】 セメントの代替えとして、複合物重量比で0.1〜9のパーライト、シラスバ ルーンを混合しても良い。
【0029】 [製造方法] 図2に示す如く、前記複合パルプに所定量の配合比によりセメントまたはパー ライト、シラスバルーンを混合しスラリー状の複合物を得る。 つぎにこのスラリー状の複合物を注型法またはプレス法により所定の形状に成 型した後、脱型して乾燥させて生分解性型枠1を得る。
【0030】
【実施例1】 パルプ複合物(セルロース系天然繊維:コラーゲン系天然繊維=1:0.1) 1重量部(乾燥重量)に対し、セメント1.2重量部を撹拌混合し、注型して一 昼夜放置した後脱型した。その後、室温105℃の乾燥機内に一昼夜放置して乾 燥させて生分解性型枠1を得た。
【0031】 この生分解性型枠1は比重が0.2〜0.7と軽量であり、釘打ちや鋸による 切断加工が可能であった。
【0032】 また地中に埋設したところ、2〜5月程度で崩壊した。
【0033】
【実施例2】 パルプ複合物(セルロース系天然繊維:コラーゲン系天然繊維=1:0.1) 1重量部(乾燥重量)に対し、シラスバルーン4重量部を撹拌混合し、注型して 一昼夜放置した後脱型した。その後、室温105℃の乾燥機内に一昼夜放置して 乾燥させて生分解性型枠1を得た。
【0034】 この生分解性型枠1は比重が0.2〜0.7と軽量であり、釘打ちや鋸による 切断加工が可能であった。
【0035】 また地中に埋設したところ、2〜5月程度で崩壊した。
【0036】
【考案の効果】
〈イ〉 天然繊維と無機鉱物を組み合わせたことで、自然環境を汚染することな く、実用レベルに十分耐え得る強度を備えた生分解性型枠を得ることができる。 〈ロ〉 生分解性型枠を用いて地中コンクリート構造物を構築する場合は、コン クリートの硬化後に型枠撤去の目的で開削したり、開削跡を埋め戻す必要がなく なる。 〈ハ〉 施工現場が道路や鉄道等の交通機関に面していても、交通を規制したり 閉鎖する期間を大幅に短縮することができる。 〈ニ〉 これまで産業廃棄物として処理されてきた動物性および植物性繊維のリ サイクルを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る生分解性型枠の概念図
【図2】 生分解性型枠の製造工程のモデル図

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠本体の片面に矩形の型枠面を一体
    に形成してなり、 前記型枠本体及び型枠面が複数の天然繊維をサブミクロ
    ン単位で解繊した複合パルプと無機鉱物の成型体で構成
    する、 生分解性型枠。
  2. 【請求項2】 複合パルプがセルロース系天然繊維と
    膨潤させたコラーゲン系天然繊維をサブミクロン単位で
    解繊した複合物である、請求項1に記載の生分解性型
    枠。
  3. 【請求項3】 複合パルプがセルロース系天然繊維1
    重量部に対し、コラーゲン系天然繊維0.1〜1重量
    部、水2〜20重量部の複合物である、請求項1または
    請求項2に記載の生分解性型枠。
  4. 【請求項4】 無機鉱物が複合物重量比で0.1〜
    1.5のセメントである、請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の生分解性型枠。
  5. 【請求項5】 無機鉱物が複合物重量比で0.1〜9
    のパーライトまたはシラスバルーンである、請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の生分解性型枠。
JP1997009810U 1997-10-20 1997-10-20 生分解性型枠 Expired - Lifetime JP3048227U (ja)

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