JP3047193U - 欄 間 - Google Patents

欄 間

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JP3047193U
JP3047193U JP1997008302U JP830297U JP3047193U JP 3047193 U JP3047193 U JP 3047193U JP 1997008302 U JP1997008302 U JP 1997008302U JP 830297 U JP830297 U JP 830297U JP 3047193 U JP3047193 U JP 3047193U
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JP
Japan
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glass
glass plate
space
glass plates
room
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JP1997008302U
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English (en)
Inventor
善文 山本
Original Assignee
株式会社中日ステンドアート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性の高い、かつ、気密性、防音性等に優れ
た欄間を提供する。 【解決手段】 隣接している2つの部屋を仕切る鴨居と
天井の間の空間に配置される背合わせにされた2枚の透
明ガラス板1、4と、各該ガラス板の各裏面の少なくと
も一部に一体的に形成され、該ガラス板の表面より該ガ
ラスを通して視覚できる膜状の装飾部とからなることを
特徴とする欄間R1。2枚のガラス板で構成されている
ため、気密性が保たれ、通風が阻止され、遮音性が高く
個々の部屋のプライバシーが保たれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、格子とか透かし彫りに代えて使用される欄間に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、欄間は天井と鴨居との間に、採光、通風、装飾のために取り付けられて いる。従来の欄間は幾何学的な格子とか、伝統的な風景や動植物等の絵柄等を透 かし彫りにした板等で形成されている。 しかし、従来の欄間は、装飾ばかりでなく、採光や通風を目的とするため透か し等の欄間を貫通する貫通部分が多く設けられている。このため部屋の気密性が 犠牲となり、また、各部屋のプライバシーを保つことが困難であった。さらには 、従来の欄間は図案が定形化され変化に乏しく、その図案と背景にアンバランス が生じ易く装飾性に難があり多種多様の適応性に事欠き、違和感を呈するものが あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の問題点を解決するもので、各部屋の気密性を高めると共に、 装飾的効果の高い新規な欄間を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願考案者は従来の格子や透かし彫りに代わるものとしてガラス窓、ステンド グラス等を考慮し、最終的にガラス板を基本とするものに思い至り、本願考案の 欄間を完成したものである。すなわち、本願考案の欄間は、隣接している2つの 部屋を仕切る鴨居と天井の間の空間に配置される背合わせにされた2枚の透明ガ ラス板と、各該ガラス板の各裏面の少なくとも一部に一体的に形成され、該ガラ ス板の表面より該ガラスを通して視覚できる膜状の装飾部とからなることを特徴 とする。
【0005】 この欄間は2枚のガラス板で構成されているため、気密性が保たれ、通風が阻 止され、遮音性が高く個々の部屋のプライバシーが保たれる。また、背合わせに された各ガラス板の裏面に欄間にふさわしい装飾部を設けることにより、従来と 同等あるいはそれらにも勝る装飾性を付与できる。特にこの装飾はガラス板を通 してガラス板の表面より視認されるため、ガラス板表面の光沢により一層装飾性 が高くなる。
【0006】 なお、各装飾部を光不透過とし、2枚のガラス板が背合わせにされている状態 で互いに面対称の同一形状を持ち、光不透過性の装飾部の形成されていない部分 は背合わせにされた2枚の該ガラス板を通して透明部分となっているようにして も良い。これにより隣りの部屋からの採光が可能となる。 また、ガラス板の裏面には凹凸よりなる立体装飾部を形成しても良い。これに より立体感のある装飾が可能となりる。
【0007】
【考案の実施の形態】
本願考案の欄間は、2枚のガラス板と、背合わせにされた各ガラス板の裏面に 一体的に形成された装飾部とからなる。ガラス板は通常の透明なガラス板を用い ることができる。ガラス板の色は無色のものでも所定の色に色付けされているも のでも良い。しかし、ガラス板を通して裏面側の装飾部が視認できるものである 必要がある。ガラス板の裏面にカットを施し凹凸による立体装飾部を形成する場 合には、カットの深さに適応する厚さのガラスを用いる必要がある。
【0008】 装飾部はガラスの裏面に膜状に一体的に形成されている。この装飾部はガラス の表面より視認されるものである。この装飾部は各種絵の具、顔料、ペイント等 で自由に描くことができる。装飾部の図案は、風景や動植物等の絵柄の他、模様 、絵画、文字、記号等、使用される部屋に相応しいものとする。なお、背合わせ にされたそれぞれの装飾部の図案は同一のものでも、異なるものでも良い。視認 される部屋に相応しいものであれば良い。
【0009】 なお、装飾部は装飾部自体が透過性で、背合わせにされている他方のガラス板 の装飾部と重なって視認され、その結果装飾性が低下する場合には装飾部そのも のを光り不透過とするのが好ましい。装飾部を不透過性とするために、光不透過 の隠蔽層を塗り重ねることもできる。 背合わせにされた2枚のガラス板の同一部分に透光部を設け、隣の部屋の明か りを導入したり、ステンドグラスのように装飾的に透過する光を利用することも できる。
【0010】 また、ガラス板の裏面にカットを施し、立体的な立体装飾部を施すこともでき る。これにより装飾が一層華やかなもの、深みのあるものとなる。当然にカット されたガラス面に絵の具を塗布し装飾部を形成することができる。 背合わせにされた2枚のガラス板は接着剤等で一体的に結合することも、ある いは間に透明な軟質樹脂板を介在させることもできる。また、外周に枠を形成し 、この枠にそれぞれのガラス板を固定保持させても良い。また、必要により2枚 のガラス板の間に所定の空間を設けることも可能である。
【0011】
【作用・効果】
本考案の欄間は、装飾部がガラス板を通して視認されるためガラス面の光沢と 共に装飾性が高い。また、立体装飾部を用いることにより装飾に深みが増す。さ らにこの欄間は2枚のガラス板で形成されているため、機密性が良い。このため 空調効率が低下することがない。気密性が高いため遮音性も高く、各部屋のプラ イバシーを保つことが容易となる。さらに、必要に応じて透過部分を設け、隣の 部屋の光を入れることもできる。
【0012】 また、装飾そのものがガラス板の裏面に形成されているため、汚れはガラス表 面に付着する。このため汚れの除去も容易で、掃除の際にも装飾部を傷つけるこ ともない。
【0013】
【実施例】 本実施例の欄間R1、R2は、図1に示すように、手前の和室と奥の和室を区 切る鴨居6と天井5の間の中柱10で区画された2つの空間にそれぞれ配置され ている。欄間R1は、その縦断面を図2に示すように、枠体7とその枠体7の溝 8にバッキング9を介してはめ込まれた2枚のガラス板1、4とから構成されて いる。欄間R1を手前の和室から見た図を図3に、奧の和室から見た図を図4に 示す。
【0014】 図3のガラス板1の裏面には御所車11の配置された風景がカットされ、その カットされた面にペイントが施されて彩色され、さらにその上に銀白色の隠蔽塗 料による隠蔽層が形成されている。図3の左上隅の扇12の図形は、図3に黒線 で描かれた扇の折り目と周縁の黒線の部分がペイントで描かれている。この折り 目と周縁の黒線で囲まれた白地の部分にはペイント等が塗布されておらず、ガラ スの透過面となっている。なお、前記隠蔽層は扇12の透過面を除くガラス板1 の裏面全面に形成されている。
【0015】 欄間R1の他方のガラス板4には、図4に示すように秋の草花41がカットさ れ、そのカットされた面にペイントが施されて彩色され、さらにその上に銀白色 の隠蔽塗料による隠蔽層が形成されている。図4の右上隅の扇42の図形は、図 4に黒線で描かれた扇の折り目と周縁の黒線の部分がペイントで描かれている。 この折り目と周縁の黒線で囲まれた白地の部分にはペイント等が塗布されておら ず、ガラスの透過面となっている。また、この隠蔽層も扇42の透過面を除くガ ラス板4の裏面全面に形成されている。
【0016】 図3に示すガラス板1の扇12の図形と、図4に示すガラス板4の扇42の図 形とは面対象となり互いに重なった状態となっている。そして黒線で描かれた扇 の折り目の黒線と周縁の黒線で囲まれた白地の部分は両ガラス板1、4を光が透 過するガラスの透過面となっている。従って、この透過面を介して隣の和室の光 が差し込むことになる。
【0017】 他の欄間R2も図柄は異なるが欄間R1と同じ構造を持っている。欄間R2を 手前の和室から見た図を図5に、奧の和室から見た図を図6に示す。 この欄間R2も欄間R1と同じく、枠体7とその枠体7の溝にバッキングを介 してはめ込まれた2枚のガラス板2、3とから構成されている。図5のガラス板 2の裏面には花船21が配置された庭園風景がカットされ、そのカットされた面 にペイントが施されて彩色され、さらにその上に銀白色の隠蔽塗料による隠蔽層 が形成されている。図5の右下隅の扇22の図形は、扇の折り目と周縁の黒線の 部分がペイントで描かれ、折り目と周縁の黒線で囲まれた白地の部分にはペイン ト等が塗布されておらず、ガラスの透過面となっている。また、隠蔽層は扇22 の透過面を除くガラス板2の裏面全面に形成されている。
【0018】 欄間R2の他方のガラス板3には、図6に示すように秋の草花31がカットさ れ、そのカットされた面にペイントが施されて彩色され、さらにその上に銀白色 の隠蔽塗料による隠蔽層が形成されている。図6の左下隅の扇32の図形は、に 黒線で描かれた扇の折り目と周縁の黒線の部分がペイントで描かれている。この 折り目と周縁の黒線で囲まれた白地の部分にはペイント等が塗布されておらず、 ガラスの透過面となっている。また、この隠蔽層も扇32の透過面を除くガラス 板3の裏面全面に形成されている。
【0019】 図5に示すガラス板2の扇32の図形と、図6に示すガラス板3の扇32の図 形とは面対象となり互いに重なった状態となっている。そして黒線で描かれた扇 の折り目の黒線と周縁の黒線で囲まれた白地の部分は両ガラス板2、3を光が透 過するガラスの透過面となっている。従って、この透過面を介して隣の和室の光 が差し込むことになる。
【0020】 これらの欄間R1、R2はそれぞれ2枚のガラス板1、4と2、3とで構成さ れているため、鴨居6と天井5との空間は完全に封止されている。このため気密 性が保たれ、空調された空気が隣の和室に逃げることも無い。また、各室のプラ イバシーが保たれる。 また、欄間R1、R2の図柄も和室に相応しい、伝統的なものとなり、和室と 調和している。また、扇の透過面の部分から隣の和室の光を取り込むことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の欄間が配置された和室を示す図。
【図2】実施例の欄間を配置した状態の断面図。
【図3】実施例の一方の欄間を一方の和室から見た正面
図。
【図4】図3の裏面に当たる他方の和室から見た欄間の
正面図。
【図5】実施例の他方の欄間を一方の和室から見た正面
図。
【図6】図5の裏面に当たる他方の和室から見た欄間の
正面図。
【符号の説明】
R1:一方の欄間 R2:他方の欄間 1、2、
3、4:ガラス板 5:天井 6:鴨居 7:枠体 8:溝
9:パッキング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接している2つの部屋を仕切る鴨居と天
    井の間の空間に配置される背合わせにされた2枚の透明
    ガラス板と、各該ガラス板の各裏面の少なくとも一部に
    一体的に形成され、該ガラス板の表面より該ガラスを通
    して視覚できる膜状の装飾部とからなることを特徴とす
    る欄間。
  2. 【請求項2】各前記装飾部は光不透過性で2枚の前記ガ
    ラス板が背合わせにされている状態で互いに面対称の同
    一形状を持ち、光不透過性の該装飾部の形成されていな
    い部分は背合わせにされた2枚の該ガラス板を通して透
    明部分となっている請求項1記載の欄間。
  3. 【請求項3】少なくとも1枚の前記ガラス板の裏面には
    凹凸よりなる立体装飾部が形成されている請求項1記載
    の欄間。
JP1997008302U 1997-09-17 1997-09-17 欄 間 Expired - Lifetime JP3047193U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012040659A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Makita Corp 電動工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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