JP3046958U - 分別仕切枠付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の食品を一容器に収納でき、冷蔵庫等に
保存する場合や冷蔵庫等から取り出す場合に便利な容器
を提供する。 【解決手段】 底板に複数の仕切板を底板と垂直方向に
取付けて成る仕切枠を容器の中に入れる。容器は側板と
底板で成る。該仕切枠により容器の中が複数個の隔室に
分けられることになる。そして、該隔室に複数の食品を
入れた後は、容器に蓋をかぶせて密閉する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、異なる食品を仕切枠により複数分別収容することができる容器に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の食品保存用の容器は、一容器に一種類ないし数種類の混合詰めが主流で あり、複数の食品を区別して詰めることができなかった。また、プラスチック製 等の容器においては初めからいくつかに仕切られて成形された容器があるが耐久 性（耐熱、耐圧）に問題があった。また、他の類似した容器は高価でしかも構造 が複雑になり実用性がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一人ないし小人数の家庭において缶詰やパウチ食品を副食として食事をする場 合、嗜好的および栄養的にも数種類購入することが多いが、前記家庭においては 一度に食べ切れないため、残りは無駄になることが多く不経済である。また、一 度開封すると保存期間が短くなるため冷蔵庫等に入れて保存することになるが、 通常一容器に一種類の食品を入れるため容器の個数が多くなる。したがって、食 べ残した食品を冷蔵庫等に保存する場合や、食事をする時に冷蔵庫等から取り出 す場合に不便である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は底板７に複数の仕切板６を底板７と垂直方 向に取付けて成る仕切枠２を容器１の中に入れる。容器１は側板４と底板５で成 る。該仕切枠２により容器１の中が複数個の隔室８に分けることができる。そし て、該隔室８に複数の食品を入れた後は、容器１に蓋３をかぶせて密閉する。

【０００５】

【実施例】 本考案の実施例を図を用いて詳しく説明する。図１は本考案の分別仕切枠付き 容器の斜視図、図２は本考案の分別仕切枠の平面図、図３は本考案の分別仕切枠 のＡ−Ａ断面図、図４は本考案の分別仕切枠付き容器の断面図である。これらの 図から解るように底板７の中央部より放射状に３枚の仕切板６を底板７と垂直方 向に取り付けたものを仕切枠２とする。

【０００６】 該仕切枠２を容器１に入れることにより容器１の内部は３個の隔室８に分かれ る。この３個の隔室８にそれぞれ野菜等の繊維質を多く含む食品、小魚等のカル シウムを多く含む食品およびまめ等の蛋白質を多く含む食品など消費者の食嗜好 に合わせ多彩に収納できる。

【０００７】 容器１より食品を取り出す場合は、箸等で直接取り出すこともできるが、仕切 枠２の中央部を摘んで引き出すこともできる。引き出した後は皿等に乗せ食事を 行い、食べ残した場合は再び仕切枠２の中央部を摘んで容器１に戻すことができ る。

【０００８】 該容器１に蓋３をかぶせることにより密閉状態にでき、冷蔵庫等に保存するこ とができる。

【０００９】 本実施例では仕切板６を３枚用いて３個の隔室８に分けてあるがその数や大き さは任意で構わない。また、容器１や蓋３の大きさや形状も任意で構わない。さ らに材質もプラスチックや金属など適宜に選択でき、耐熱性や耐圧性を持たせる ことができる。

【００１０】 製造者側から見て、前記耐熱性や耐圧性のある材質の分別仕切枠付き容器を使 用した場合、容器１の中を高真空にすることにより、食品の持ち味を生かすこと ができ、さらに高温殺菌も可能となる。

【００１１】

【考案の効果】 以上述べたように、本考案の分別仕切枠付き容器を使用すれば、仕切枠により 複数の種類の食品を容器に詰めることができる。したがって１個ないし数個を使 用することにより嗜好的、栄養的および経済的にもバランスのとれた食品が提供 できる。また、容器の個数が少なくなるため食べ残した食品を冷蔵庫等に保存す る場合や、食事をする時に冷蔵庫等から取り出す場合にも便利である。

【００１２】 また、製造者側から見ても消費傾向の多様化により多種類詰めが可能となり、 １個ないし数個で概ね充たす事ができるので高齢者用（特に独居老人用）に最適 な容器である。さらに長期保存を必要とする防災用にも最適な容器である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分別仕切枠付き容器の斜視図である。

【図２】本考案の分別仕切枠の平面図である。

【図３】本考案の分別仕切枠のＡ−Ａ断面図である。

【図４】本考案の分別仕切枠付き容器の断面図である。

【符号の説明】

１ 容器 ２ 分別仕切枠 ３ 蓋 ４ 側板 ５ 底板 ６ 仕切板 ７ 底板 ８ 隔室

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板（７）に複数の仕切板（６）を底板
   （７）と垂直方向に取付けて成る仕切枠（２）を、側板
   （４）と底板（５）で成る容器（１）の中に入れ、容器
   （１）の中を複数個の隔室（８）に分けることができる
   ことを特徴とする、分別仕切枠付き容器。
2. 【請求項２】 容器（１）の中の複数個の隔室（８）
   に、複数の食品を収納することができると共に、仕切枠
   （２）を取り出すことにより前記複数の食品を一度に取
   り出すことができることを特徴とする請求項１に記載
   の、分別仕切枠付き容器。
3. 【請求項３】容器（１）を蓋（３）で完全密閉し、該容
   器（１）の中を高真空にすることにより、食品の持ち味
   を生かすことができる請求項１および請求項２に記載
   の、分別仕切枠付き容器。