JP3046675U - 内線工事を省略できる電源制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁にスイッチを取付けるようにすると、内線
工事が必要で、工事費や時間がかかる欠点があった。 【解決手段】 タッチスイッチ２の内部にタッチフィル
ム２１及び基板等に配した回路と送信用赤外線発光素子
２３を内蔵し、更に、タッチフィルム２１の背部にＯ
Ｎ、ＯＦＦの表示等が画かれた表示物２４を交換可能に
設け、更に、この表示物２４の背部に当る部分のスペー
スにバックライト２５を設けると共に、タッチスイッチ
２の内部にスイッチを作動する電池２６を配装してタッ
チスイッチ２を薄くなるようにし、また形状は通常の壁
付きスイッチと類似させて構成して内線工事を不要と
し、しかも、持ち歩きができて、照明等のＯＮ、ＯＦＦ
及び明るさの調整を可能とした構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は照明等からスイッチまでの内線工事を省略出来るようリモコンを用い るようにしたもので、リモコンにタッチパネルを使って屋内外に用いるシステム で、例えば照明、扇風機、エアコンのように天井等高い処に設置するものや、狭 くて人の入り難いところ等に用いられる電源制御システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般のシステムでは、壁にスイッチを取付け、照明器からスイッチまで壁 に穴を開ける等して配線を行っていた。また、照明器より直接ひも等を連結して 吊し、このひもで操作するもの、或は、押し釦式等でリモコンスイッチを操作す る方法があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の前記電源制御システムでは、まず壁にスイッチを取付けるようにすると 、前記したように照明器などからスイッチまで壁の内部に電線を通すため、内線 工事が必要であって、工事費用や時間がかかる欠点が有り、また照明等の機器よ り直接ひも等によってスイッチを作動させる方法を採用した場合には、天井の高 さの高いものでは、ひもの取付けが難しく、また吊り下がったひもが邪魔になる こともあり、部屋のインテリア上好ましくない。

【０００４】 更に、リモコンスイッチを用いた場合、テレビ等に使われるリモコンスイッチ に類似した形が多く、このようなリモコンスイッチを壁に取付けた時、通常の壁 取付けスイッチに似せることは困難である。またリモコンスイッチを壁に設けた 固定台等に差し込んだ状態にして、必要な時に、これを固定台から抜き、リモコ ンスイッチだけ持ち歩く等すると、後で、このリモコンスイッチが何処においた が解らなくなる事が時折りある。特に部屋を暗くした時には見つけ難い等の不便 がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は斯様な実情に鑑み、この課題を解決するために創案したもので、リモ コンスイッチにタッチパネルを使用して薄くすると共に、形状は通常の壁付きス イッチと類似させて構成したもので、このタッチスイッチケースの背面をマジッ クテープ等適宜の手段によって着脱可能にして取付け、これによって、壁付きの スイッチと類似して内線工事を不要すると共に持ち歩きできる電源制御システム を提供するものである。

【０００６】 また、タッチパネルのタッチ部のフィルムを透明電極で構成し、しかもタッチ 部の背部に発光ダイオードやエレクトロルミネセンス、或は畜光材を塗布する等 した発光体を用いて夜間等の暗い時でもタッチスイッチを容易に見付け易くした 電源制御システムを提供するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案は、機器（照明を含む）からスイッチまでの内線工事を省略できる電源 制御システムの一実施例を示すもので、以下図面に基いて詳細に説明する。

【０００８】 図１は本考案の室内における電源制御システムの配置を示したもので、１はド ア、２は壁に設けたタッチスイッチ、２ａは人が持っているタッチスイッチであ る。３は照明装置を示し、この照明装置３には受光するセンサー４を設けてある 。

【０００９】 図２乃至図４はタッチスイッチを示したもので、このタッチスイッチ２は通常 の壁に内線装着されたスイッチに似せて、正面では図２に示すようにケース２０ は長方形に成形され、しかも、このケース２０はプラスチック、金属等で出来て いて、内部は外力を直接受けないようになっている。また表面には窓孔２０ａと 、正面の斜め側、或は上部には後記送信用赤外線発光素子２３と対応させて発光 素子２３の光を通す貫通孔２０ｂを有し、更に、内部には図３に示すようにタッ チフィルム２１を有する。このタッチフィルム２１はインジウムチタンオキサイ ド等の透明電極で出来ている。更に、ケース２０内には基板等に配した回路２２ と、赤外発光ダイオード等からなる送信用赤外線発光素子２３を設けて内蔵して ある 。

【００１０】 また、タッチ部の前記タッチフィルム２１の背部にはＯＮ、ＯＦＦの表示等が 画かれた表示物２４を交換可能に設け、更に、この表示物２４の背部に当る前記 回路２２に空間２２ａを設け、この空間２２ａのスペースに表示物２４を光るよ うにする発光ダイオードやエレクトロルネセンス等のバックライト２５を設けて ある。またバックライト２５に替えて表示物２４の付近に畜光材を塗布するか、 畜光材を含んだテープを貼る等して、表示物２４に光りをあたえるようにするこ ともある。更に、ケース２０の内部には一次電池若しくは二次電池等の電池２６ を配装してタッチスイッチを作動するようにしてある。

【００１１】 また、前記タッチフィルム２１と回路の厚さは３ｍｍ〜１５ｍｍの間となる程 度に薄くなるようにする。

【００１２】 前記タッチスイッチのケース２０はマグネット、マジックテープ等による適宜 の手段によって着脱できるようにしてある。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述のように、通常の壁に取付けるスイッチに類似したりモコンスイ ッチをタッチパネルを使ったものにすることで薄くでき、（厚さ３ｍｍ〜１５ｍ ｍ）タッチ部でＯＮ、ＯＦＦ等の操作ができ、通常の壁に取付けたスイッチと同 じように入室等でスイッチを入れる感覚でタッチ部の操作ができ、そして従来の 照明器等の機器とスイッチ間の内線工事が不要となる。従ってコストが低減出来 る。更に、タッチスイッチは着脱が可能と成るので持ち歩き移動させることが容 易で、また薄く出来るのでインテリアとしても優れる。

【００１４】 更に表示物は交換でき、高齢者等の操作に応じて取替えできる等の効果がある 。 （注）考案の詳細な説明中マジックテープは登録商標である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による内線工事を省略できる電源制御シ
ステムの配置を示した説明図である。

【図２】タッチスイッチの正面図である。

【図３】図２のＸ−Ｘ線の縦断側面図である。

【図４】図３のＹ−Ｙ線の縦断正面図である。

【図５】タッチスイッチのケースの一部に穿った貫通孔
の別の実施例を示した縦断面図である。

【符号の説明】

１ ドア ２ タッチスイッチ ２ａ 人が持つ手いるタッチスイッチ ３ 照明装置 ４ センサー ２０ ケース ２０ａ 窓孔 ２０ｂ 孔 ２１ タッチフィルム ２２ 回路 ２２ａ 空間部 ２３ 送信用赤外線発光素子 ２４ 表示物 ２５ バックライト ２６ 電池

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅野浩 東京都中野区上高田１丁目49番15号 株式 会社七星科学研究所内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タッチパネルを用いたリモコンスイッチ
   で、このリモコンスイッチのケース内に、タッチ部のタ
   ッチフィルムは透明電極で構成され、更に、タッチフィ
   ルムの背部に交換可能とした表示物を配し、更にケース
   内にはスイッチを作動する電池及び基板等に配した回路
   及び送信用赤外線発光素子を設けて、前記タッチ部と回
   路の厚さを薄くしてスイッチを構成し、このタッチスイ
   ッチのケースには、前記発光素子と対応して貫通孔を設
   け、更にケースを適宜の手段で着脱可能に固定又は移動
   可能とすると共に照明器等のＯＮ、ＯＦＦ及び明るさの
   調整を可能としたことを特徴とした内線工事を省略でき
   る電源制御システム。
2. 【請求項２】 リモコンスイッチ内部の表示物の付近
   に、発光体を設け表示物を明るくする請求項１記載の内
   線工事省略できる電源制御システム。