JP3046535U - ごみ類圧縮処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、生ごみは勿論、紙ごみ等の一般ごみ
をはじめとする種々のごみ類の実質的な容積を減少、減
量させて処理の手間を軽減でき、埋め立て地スペースの
有効活用ができるとともに、環境汚染対策も万全なごみ
類圧縮処理装置を提供する。 【解決手段】上部の開口部１ａ側からごみ類を投入可能
に形成されたごみ収容部２を備えた本体１と、該本体１
に設けた圧縮空気を吐出するエアーポンプと、前記本体
１の開口部１ａ側を施蓋する開閉可能な蓋体７と、この
蓋体７側に取り付けられ前記ごみ収容部２内に進入して
前記エアーポンプからの圧縮空気により伸長し、ごみ収
容部２内に投入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮
力を付与する蛇腹状に形成したごみ圧縮体８とを有する
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、ごみ類圧縮処理装置に関し、詳しくは、生ごみは勿論、紙ごみ等の 一般ごみをはじめとする種々のごみ類の実質的な容積を減少、減量させて処理の 手間を軽減でき、環境汚染対策も万全なごみ類圧縮処理装置に関するものである 。

【従来の技術】

従来、野菜屑、魚の切屑等々の生ごみのようなごみ類を処理する手段としては 、このようなごみ類を土中に埋め、ごみ類の成分を自然に還元するようにしたり 、ごみ類を粉砕機に入れて細かく粉砕した後、やはり土中に埋め、ごみ類の成分 を自然に還元したり、或いはごみ類を微生物（バクテリア）により生分解してた い肥化したりすることが一般的であった。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述したような従来のごみ類の処理手段では、ごみ類と、この ごみ類に含まれる水分との分離が十分に行われておらず、このため、ごみ類の実 質的な容積が減少しないため処理量が多くて多大の手間を要するとともに、ごみ 類の種類によっては自然界の環境汚染の問題が生じるという課題があった。 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生ごみは勿論、紙ごみ等の 一般ごみをはじめとする種々のごみ類の実質的な容積を減少、減量させて処理の 手間を軽減でき、埋め立て地スペースの有効活用ができるとともに、環境汚染対 策も万全なごみ類圧縮処理装置を提供することを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案に係るごみ類圧縮処理装置は、上部の開口部側からごみ類 を投入可能に形成されたごみ収容部を備えた本体と、この本体に設けた圧縮空気 を吐出する空気圧源と、前記本体の開口部側を施蓋する開閉可能な蓋体と、この 蓋体側に取り付けられ、前記ごみ収容部内に進入して前記空気圧源からの圧縮空 気により伸長し、ごみ収容部内に投入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮力 を付与する蛇腹状に形成したごみ圧縮体とを有することを特徴とするものである 。 この考案によれば、ごみ収容部にごみ類を投入し、蓋体により本体の開口部を 施蓋した後、蓋体側に取り付けられた蛇腹状のごみ圧縮体により、ごみ収容部内 に投入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮力を付与することで、ごみ収容部 内のごみ類の容積を大幅に減少させ、更に、蓋体を開けて圧縮されたごみ類を取 り出すことで、ごみ類の実質的な容積を減少、減量させて処理の手間を従来例に 比べ大幅に軽減させることができる。 請求項２記載の考案に係るごみ類圧縮処理装置は、上部の開口部側からごみ類 を投入可能に形成されるととともに、下端部に水分が通過可能な水抜き体を備え たごみ収容部を備えた本体と、この本体に設けた圧縮空気を吐出する空気圧源と 、前記本体におけるごみ収容部の下方に配置した、この本体に対して挿脱可能で 前記ごみ収容部の水抜き体を通過する水分を貯溜する排水用トレイと、前記本体 の開口部側を施蓋する開閉可能な蓋体と、この蓋体側に取り付けられ前記ごみ収 容部内に進入して前記空気圧源からの圧縮空気により伸長し、ごみ収容部内に投 入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮力を付与してごみ類を圧縮するととも にごみ類に含まれる水分を前記水抜き体を通過させて排水用トレイに排出させる 蛇腹状に形成したごみ圧縮体とを有することを特徴とするものである。 この考案によれば、請求項１記載の考案に係るごみ類圧縮処理装置と同様な作 用を発揮するとともに、ごみ類に含まれる水分を前記ごみ収容部の水抜き体を通 過させて、本体に対して挿脱可能排水用トレイに排出させるようにしたものであ るから、ごみ類とこのごみ類に含まれる水分とを分離して、必要に応じてごみ類 と排出された水分とを別途に処理できるため、自然界において有害なごみ類に含 まれる水分がそのまま土中に埋められる事態を回避でき、環境汚染対策も万全と なる。 請求項３記載の考案に係るごみ類圧縮処理装置は、請求項１又は２記載のごみ 類圧縮処理装置における前記ごみ収容部は、前記本体の開口部側からこの本体に 対して着脱可能に構成したことを特徴とするものである。 この考案によれば、前記請求項１又は２記載のごみ類圧縮処理装置の作用に加 え、ごみ収容部自体も本体の開口部側から離脱させることができるので、ごみ収 容部が満杯になった際の処理作業も簡略化する。

【考案の実施の形態】

以下に、図面を参照して本考案に係るごみ類圧縮処理装置の実施の形態を詳細 に説明する。 図１乃至図６は、本考案の実施の形態のごみ類圧縮処理装置の構成を示すもの である。なお、図１乃至図４は、各々ごみ類圧縮処理装置の構造を透視図的に示 している。 このごみ類圧縮処理装置は、上部の開口部１ａ側から野菜屑、魚屑等の生ごみ 、更には、有害成分を含む産業廃棄物等のごみ類Ｇを投入可能に形成されるとと ともに、下端部に水分Ｗが通過可能な水抜き体３を備えた全体として略円筒状の ごみ収容部２を備えた略直方体状の本体１を具備している。 この本体１には、圧縮空気を吐出する空気圧源であるエアーポンプ４等を搭載 した後述する電源スイッチ２０を介して図示しない商用電源に接続される制御箱 ５が搭載されている。 また、前記ごみ類圧縮処理装置は、本体１におけるごみ収容部２の下方に配置 されこの本体１に対して挿脱可能で前記ごみ収容部２の水抜き体３を通過する水 分Ｗを貯溜する排水用トレイ６と、前記本体１の開口部１ａ側を施蓋する開閉可 能な蓋体７と、この蓋体７側に取り付けられ、前記ごみ収容部２内に進入して前 記エアーポンプ４からエアーパイプ１０を介して供給される圧縮空気により伸長 し、ごみ収容部２内に投入したごみ類Ｇの上方から下方に向けて圧縮力を付与し てごみ類Ｇを圧縮するとともに、ごみ類Ｇに含まれる水分Ｗを前記水抜き体３を 通過させて排水用トレイ６内に排出させる蛇腹状に形成され、底部に円板状の圧 縮板８ａを具備するごみ圧縮体８とを具備している。 前記開閉可能な蓋体７は、蝶番１１を介して本体１に取り付けられ、図２に示 す矢印ａ、ｂ方向に回動して前記本体１の開口部１ａ側を施蓋し、又は開放する ようになっている。 前記本体１、蓋体７の正面側には、図１に示すように、施錠片１２及び受片１ ３からなる施錠体（メカニカルインターロック）１４が設けられている。また、 本体１の底部四隅には、各々キャスター１５が取り付けられ、この本体１の床面 又は地面上の移動を容易にしている。 更に、前記本体１の例えば背面側には、制御箱５に電気的に接続した電源スイ ッチ２０が配置されている。 また、前記エアーポンプ４と、蛇腹状に形成したごみ圧縮体８とは、図１に示 すように、エアーパイプ１０により連通するように構成され、また、エアーパイ プ１０の途中には、電磁弁２１を接続している。 前記ごみ収容部２の水抜き体３は、図５に示すように、円板状で複数の放射状 の水抜きスリット３ａを形成している。 図６は、ごみ類圧縮処理装置の制御系を示すもので、この制御系は全体の制御 を行う制御部３０に対して、エアーポンプ４を駆動するエアーポンプ駆動部３１ 、電源スイッチ２０、電磁弁２１、タイマー２２を接続し、電源スイッチ２０が 投入されたとき、制御部３０の動作の基にタイマー２２により設定される時間中 エアーポンプ駆動部３１の動作制御を行い、また、電磁弁２１の開閉制御を行う ようになっている。 次に、上述したごみ類圧縮処理装置の作用を図７をも参照して説明する。 このごみ類圧縮処理装置において、ごみ類Ｇを圧縮処理する際には、まず、図 ２に示すように、本体１の開口部１ａを施蓋している蓋体７をｂ方向に回動操作 して開蓋し、例えば野菜屑のような生ごみをごみ収容部２内に投入した後、蓋体 ７をａ方向に回動操作して開口部１ａを施蓋する。これにより、前記円筒状のご み収容部２の上方に蛇腹状に形成したごみ圧縮体８が臨む状態となる。 次に、前記タイマー２２で圧縮時間を設定し、前記電源スイッチ２０をオンさ せる。 これにより、前記制御部３０の制御の基に前記タイマー２２で設定された圧縮 時間の間、エアーポンプ駆動部３１がエアーポンプ４を始動させるとともに、前 記電磁弁２１を開状態とする。この結果、エアーポンプ４からエアーパイプ１０ を介して蛇腹状のごみ圧縮体８に圧縮空気が供給され、図３に示すように、ごみ 圧縮体８が伸長し、その底部に設けた圧縮板８ａによる圧縮力がごみ収容部２内 の生ごみに作用する。 従って、ごみ収容部２内の生ごみに含まれる水分Ｗは、ごみ収容部２の水抜き 体３ａを経て、その下方に配置した排水用トレイ６内に貯溜され、生ごみは圧縮 されてその容積を大幅に低減する。 このようにして、一回分の生ごみの圧縮処理を行った後、前記電源スイッチ２ ０をオフさせる。これにより、前記エアーポンプ４が停止し、電磁弁２１は閉状 態となり、この後、ごみ圧縮体８のエアー抜きして縮めた状態で、図７に示すよ うに、このごみ圧縮体８を蓋体７側に収容し、蓋体７を開けて圧縮された生ごみ をごみ収容部２内から取り出し、また、必要に応じて図７に示すように前記排水 用トレイ６を本体１から引き出して、排水用トレイ６内に貯溜されている生ごみ からの水分Ｗをそのまま、又は、その種類によって自然界において有害なもので あれば、必要な処理を施して廃棄処分とする。 これにより、自然界において有害なごみ類Ｇに含まれる水分Ｗがそのまま土中 に埋められる事態を回避でき、環境汚染対策も万全となる。 更に、前記ごみ収容部２自体も本体１の開口部１ａ側から離脱させることがで きるので、ごみ収容部２が満杯になった際の処理作業も簡略化する。 なお、前記ごみ圧縮体８のエアー抜きは、前記エアーポンプ４の逆転駆動によ る圧縮空気の抜き取りでも実行可能である。

【考案の効果】

請求項１記載の考案によれば、ごみ収容部内のにおいてごみ類の容積を圧縮処 理によりごみ類の実質的な容積を減少、減量させることができ、ごみ類の処理の 手間を従来例に比べ大幅に軽減させることができるごみ類圧縮処理装置を提供す ることができる。 請求項２記載の考案によれば、請求項１記載の考案に係るごみ類圧縮処理装置 と同様な効果を奏するとともに、必要に応じてごみ類と排出された水分とを別途 に処理できるため、自然界において有害なごみ類に含まれる水分がそのまま土中 に埋められる事態を回避でき、環境汚染対策も万全なごみ類圧縮処理装置を提供 することができる。 請求項３記載の考案によれば、前記請求項１又は２記載のごみ類圧縮処理装置 の効果に加え、ごみ収容部自体も本体の開口部側から離脱させることができるの で、ごみ収容部が満杯になった際の処理作業も簡略化するごみ類圧縮処理装置を 提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態のごみ類圧縮処理装置の構
成を透視図的に示す概略側面図である。

【図２】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置の蓋体を開
けた状態を透視図的に示す概略側面図である。

【図３】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置の蓋体を閉
じた状態を透視図的に示す概略正面図である。

【図４】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置を透視図的
に示す概略平面図である。

【図５】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置における水
切り体を示す斜視図である。

【図６】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置の制御系を
示すブロック図である。

【図７】本実施の形態のごみ類圧縮処理装置における排
水用トレイを本体から引き出した状態を透視図的に示す
概略側面図である。

【符号の説明】

１ 本体 １ａ 開口部 ２ ごみ収容部 ３ 水抜き体 ３ａ 水抜きスリット ４ エアーポンプ ６ 排水用トレイ ７ 蓋体 ８ ごみ圧縮体 １０ エアーパイプ ２０ 電源スイッチ ２１ 電磁弁 ２２ タイマー ３０ 制御部 Ｇ ごみ類 Ｗ 水分

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上部の開口部側からごみ類を投入可能に形
   成されたごみ収容部を備えた本体と、 前記本体に設けた圧縮空気を吐出する空気圧源と、 前記本体の開口部側を施蓋する開閉可能な蓋体と、 前記蓋体側に取り付けられ前記ごみ収容部内に進入して
   前記空気圧源からの圧縮空気により伸長し、ごみ収容部
   内に投入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮力を付
   与する蛇腹状に形成したごみ圧縮体と、 を有することを特徴とするごみ類圧縮処理装置。
2. 【請求項２】上部の開口部側からごみ類を投入可能に形
   成されるととともに、下端部に水分が通過可能な水抜き
   体を備えたごみ収容部を備えた本体と、 前記本体に設けた圧縮空気を吐出する空気圧源と、 前記本体におけるごみ収容部の下方に配置した、この本
   体に対して挿脱可能で前記ごみ収容部の水抜き体を通過
   する水分を貯溜する排水用トレイと、 前記本体の開口部側を施蓋する開閉可能な蓋体と、 前記蓋体側に取り付けられ前記ごみ収容部内に進入して
   前記空気圧源からの圧縮空気により伸長し、ごみ収容部
   内に投入したごみ類の上方から下方に向けて圧縮力を付
   与してごみ類を圧縮するとともに、ごみ類に含まれる水
   分を前記水抜き体を通過させて排水用トレイに排出させ
   る蛇腹状に形成したごみ圧縮体と、 を有することを特徴とするごみ類圧縮処理装置。
3. 【請求項３】前記ごみ収容部は、前記本体の開口部側か
   らこの本体に対して着脱可能に構成したものである請求
   項１又は２記載のごみ類圧縮処理装置。