JP3046215U - ペットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。 - Google Patents
ペットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。Info
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- JP3046215U JP3046215U JP1997007589U JP758997U JP3046215U JP 3046215 U JP3046215 U JP 3046215U JP 1997007589 U JP1997007589 U JP 1997007589U JP 758997 U JP758997 U JP 758997U JP 3046215 U JP3046215 U JP 3046215U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集合住宅内において、ペットを飼っている住
居者がペットと共生する快適な住居設備装置。 【解決手段】 集合住宅をバリアフリー設計施工とし、
居住部分について居住者とペットが共生できる居室の設
備装置と、集合住宅内の共用部分にペットのための設備
装置を設ける。実施例としてペットのくぐり抜けドア、
温水シャワーシャンプー台、ペット用の汚物流し台と足
洗い場、リードフックの取付、ペットの飛び出し防止ゲ
ート、その他である。
居者がペットと共生する快適な住居設備装置。 【解決手段】 集合住宅をバリアフリー設計施工とし、
居住部分について居住者とペットが共生できる居室の設
備装置と、集合住宅内の共用部分にペットのための設備
装置を設ける。実施例としてペットのくぐり抜けドア、
温水シャワーシャンプー台、ペット用の汚物流し台と足
洗い場、リードフックの取付、ペットの飛び出し防止ゲ
ート、その他である。
Description
【0001】
本考案は、一般にマンション、コープ等と云われている集合住宅において、居 住者が犬、猫、その他のペットとして飼育している動物と共生する住居内設備装 置に関するものである。
【0002】
現在、日本においても動物に対する理解、意識が深まりつつあるが、欧米に比 べるとまだ遅れた環境にある。人と動物が共生し調和を保つことによって私達の 社会生活と環境に潤いと喜びをもたらしていることも疑がない。しかし現在の集 合住宅は、ペットを飼うことを禁止している所が多く、しかもペットの飼育が認 められている集合住宅でも、きちんとした住宅、設備のもとにペットと共生する 住宅環境が整備され設計されているところは数少ないのが現状である。その原因 は、主としてペット類の悪臭、毛の飛散、ふん等による住宅設備の汚染とペット による破損、むだ吠えによる生活環境の騒音等の問題が解決されず、住民間の苦 情の要因となっているケースが多く挙げられる。
【0003】
本考案は上記の問題点に鑑み、これを解決する手段として、ペットと共生する 集合住宅の住居内設備装置を提供することを目的としたもので、これを解決する 課題としては、集合住宅に生活する居住者によるペットと共生したいという要望 と同時にペット飼育に適した住宅設計において、居住者もペットも快適な住宅設 備装置を確保するため、第1に集合住宅建物内に居住者とペットが共生できる個 々の住居の設備装置、第2に集合住宅建物内の共用部分の設備装置について、居 住者とペットに適合する快適な居住設備装置を技術的に解決することを課題とし た。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する手段としては、集合住宅内におけるペットと共生する住 居設備において、集合住宅をバリアフリー設計施工によるハンドレール、ハイポ ジションコンセントによる居住空間とし、居室にペットゲート、温水シャワーシ ャンプー台、及びキッチンの一部にペット用の床暖房部分を設け、居住部分と接 続する共用部分にはコミニケーションスペース、ペット専用汚物流し台、ペット 用足洗い場を設け、かつ前記各スペース内にリードフックを設けたことを要旨と するものである。
【0005】
以下本考案設備装置の実施例について図示説明する。まづ集合住宅全体として は居住者の住居設備について、パートナーペットと共生する集合住宅を基本シス テムとし、その為にペットと一緒に住む為の集合住宅だけでなく人間にもペット にもやさしい居住空間をテーマとして、 (1)コンパニオン・アニマル(犬、猫などが人生の伴侶) (2)アニマル・セラピー(老人医療、心理療法など心の健康づくり) (3)サポート・ドック(心身障害のある方) と様々な形でのペットと共生できる集合住宅としたものである。特にサポート・ ドックとして盲導犬、介護犬を必要とする居住者へも配慮した設計とする。特に バリアフリーも居住者の高齢化対応による集合住宅の一つの設備装置として組み 入れる。その実施例としては、 (a)バリアフリー施工。 図1でその実施例を示せば、エントランスから玄関まではスロープ式で車椅子使 用の居住者、目の不自由な障害者も通れる居住設備として設計する。室内への通 路1は通常の廊下より約巾5cm程広くとり約85cm〜87cmとし、室内は すべて床の段差がない(バリアフリー)ように設計する、しかも傷がつきにくく 表面の固いプラスチックタイル(30cm角のもの)を使用し、またトイレへの 移動も車椅子で入れるように設計し、便器に座ったり立ち上がったりする時に身 体の安定を保ってくれるポールの手すりをつけ、立ち上がりのサポートをする様 に配慮した設計とする。 (b)ハンドレール 通路1の壁2はすべて床面3から約80cm程の位置に簡易的な手摺(ハンドレ ール)4を約9cm巾、2.5cmの厚みの木を壁に設置し、場合によってポー ルの手摺をつけるようにしてもよい。 (c)ハイポジション・コンセント 室内では車椅子の使用者、視力障害者、あるいは小さな子供が配線等に引っかか らない様にハイポジションコンセント5の配置を床上120cm程の所にアップ して取付ける。これは犬、猫が配線で遊んだり、かじることによって感電しない ための設計でもある。 (d)ペットゲート及びペット専用くぐり抜けドアー 床はすべてバリアフリーで玄関からLDKに入るくぐり抜けドア6は犬、猫が自 由に出入りができるようにドアの下の方に30cm四方の透明アクリルパネル7 を取付ける。又来客が来た時に、玄関のチャイムが鳴ると吠えて玄関10から飛 び出す性向がある犬対策として廊下、又はベランダ17にペット飛び出し防止ゲ ート11を設け、必要のない時は壁側に折り止めることが出来る設計とする。こ のペット専用くぐり抜けドア6は、猫又は中型犬位まで対応出来るようになって いる。 (e)温水シャワー付きシャンプー台(ドラムトラップ式) 図2に示すようにベランダ17に犬、猫専用の温水シャワー付きシャンプー台8 を設置する。犬、猫のシャンプーは通常では美容室、又は室内の風呂場で洗うこ とが多いが、風呂場で洗う場合は毛のつまり等の問題があり、詰まったときに作 業が困難であり、これを取り除くことは集合住宅の場合避ける必要がある。又人 間も同じお風呂に入るため動物特有の菌が人間の体内に入る可能性もある。本願 はベランダに犬、猫専用の温水シャワー付きシャンプー台8を設置する。従来の シャンプー台は小さく深いため使用しづらいので殆ど利用されず機能性にも欠け る難点があったのでこれを改良した。シャンプー台は約床上70cmの高さに設 置し作業しやすい程度のもので中型犬位まで使えるように台の深さを約15cm 、奥行き約50cm前後とした。底面が平坦で、かつ浅い構造の為ペットのシャ ンプーが容易である。シャンプーをする際には、台が陶器のため滑り易いので交 換しやすいスノコ、あるいは人工芝をセットして使用すれば犬が滑らずに作業で きる。10は温水シャワーでベランダの床より約130cm程のシャンプー台8 の上に乗せた犬にぶつからないように設置し、蛇口はつけずシャワーの混合栓と する。又犬、猫のシャンプーはかなり毛が抜ける。通常の集合住宅の場合にも人 の毛と油、洗剤等だけでもかなり詰まりの原因となる。その予防策として流し台 の下の排水管にドラムトラップ9を設置する。ドラムトラップは工業用の流し用 器具を利用し一般個人用のものより大型で流し台から排水された毛はドラムトラ ップの中にある網枠26のところで水だけろ過され残る。作業後にドラムトラッ プの上蓋をはずし中の網枠に付着した細かい毛をとり捨てることによって排水管 の詰まりをなくすという問題点がかなり解決できる。 (f)キッチンの床面の一部に床暖房とした仕切り床面を設け(図示省略)、犬 、猫等のペットを冬期その暖房床面に乗せれば余分に動き回ることはなく、暖房 器具を倒したりする火災事故の防止や、普段家族の目の届く範囲や、外出時の留 守の際にペットを床面に乗せておくようにする。
【0006】 次に集合住宅の建物の居住部分と併せて共用部分の設備装置として、 (a)ペット専用汚物流しを設ける。 ペットを飼う際に一番問題となるのは犬のフンの処理の仕方である。この大きな 問題点を、集合住宅の共用の施工として図5の実施例として組み込む。このペッ ト専用汚物流し15の設備は周囲から目立たぬ様に、例えば集合住宅の建物の側 面、又は裏面の壁面に附設し、しかも扉等は一切つけずオープンすることで常に 空気の流通を促すため、衛生的にも清掃のあとの水処理が簡単で乾燥しやすい設 備装置とする。また流し口が万一詰まった時の事を考えすぐに取り出せる様に掃 除口16付の便器構造とする。 (b)ペット用足洗い場 飼い主は通常玄関の入口で抱きかかえ洗面所、風呂場で足を洗っているケースが 多いが雨あがりのあと、雪のあとの動物の足は泥で奥の方まで汚れており、室内 の汚れにもつながる。そこで建物内に設けた共用のペット用汚物流しの共用スペ ース12に連設して、図5に示すコンクリート仕切り24のペット用足洗い場1 3を設け、泥を落として足を清潔にしてから入室するように設置した。足洗い場 は温水シャワー25を設けゴムチップ弾性舗装仕上げで足洗い場床14を粗面に し泥が落としやすい様にすべりにくくブラシ代わりになっている。犬は足場の悪 い凹凸を嫌う為、室内に直接入りにくくしてある。なお共用スペース12は出入 りの多い建物のエントランス入口に設置し、解放された犬がこのサークルを介し て室内に自由に入りにくい様に設ける。
【0007】 (a)コミニケーションスペース 建物屋上、又は建物に附設してコミニケーションスペース19を図6のように附 設し、スペース内にテーブル20、ベンチ21、又は椅子とドック台22を設置 する。23はリードフックである。 (b)リードフック 飼い主のモラルとして犬の放し飼いは他人の迷惑となる。このペットを繋留する リードフック23はアパートの敷地内でもトラブルが生じないように又、飼い主 が犬のことを気にせず安全に荷物等の出入れ等の作業がしやすい様に室内に必ず 2ヶ所敷地内の駐車場、共用廊下スペース、コミニケーションスペース19、ペ ット用汚物流し15、ペット用足の洗い場13など必要とするすべての所に複数 のリードフック23を付けることによって安全性を計る。
【0008】
以上本考案はペットと共生する居住用集合住宅の住居設備装置として考案した もので居住者にとってもペットにとっても良好な居住設備と、住宅環境を提供す る設備装置として極めて有効である。なお、図面に示した実施例はその1例を示 したもので、集合住宅の規模、設備によって請求範囲内において又住民間の協議 によって適宜設計変更して実施できることはいう迄もない。
【図1】居住スペース内に設けたペットとの共生に対応
したバリアフリー施工の実施例である。
したバリアフリー施工の実施例である。
【図2】ペット飛び出し防止ゲート斜視図である。
【図3】カウンター付き温水シャワー台の斜視図であ
る。
る。
【図4】ドラムトラップの組立図である。
【図5】シャワー付き足洗い場にこれに接続したペット
用汚物流し場の斜視図である。
用汚物流し場の斜視図である。
【図6】屋上又は集合住宅に附設したコミニケーション
スペースの斜視図である。
スペースの斜視図である。
1 室内通路 2 壁 3 床面 4 手摺 5 コンセント 6 くぐり抜けドア 7 アクリルパネル 8 シャンプー台 9 ドラムトラップ 10 温水シャワー 11 ペット飛び出し防止ゲート 12 共用スペース 13 ペット用足洗い場 14 足洗い場床 15 ペット用汚物流し 16 掃除口 17 ベランダ 18 網枠 19 コミニケーションスペース 20 テーブル 21 ベンチ 22 ドック台 23 リードフック 24 コンクリート仕切り 25 温水シャワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01K 13/00 A01K 13/00 F
Claims (1)
- 【請求項1】 集合住宅内でペットと共生する住居設備
において、集合住宅をバリアフリー設計施工によるハン
ドレール、ハイポジションコンセントによる居住設備と
し、居室にペットゲート、温水シャワーシャンプー台、
キッチンの一部にセットしたペット用床暖房と、居住部
分と接続する共用部分にコミニケーションスペース、ペ
ット専用汚物流し台、ペット用足洗い場を設け、前記各
スペース内にリードフックを設けたことを特徴とするペ
ットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007589U JP3046215U (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | ペットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007589U JP3046215U (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | ペットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3046215U true JP3046215U (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=43180568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997007589U Expired - Lifetime JP3046215U (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | ペットと共生する居住用集合住宅の住居内設備装置。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046215U (ja) |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP1997007589U patent/JP3046215U/ja not_active Expired - Lifetime
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