JP3045935U - 風景の録画機能付き客席シ−トを備えた観光船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案はカメラやビデオカメラを持参するこ
となく手軽に、且つ風景と海底が見れると共に好みに合
わせたシャッタ−チャンスを逃すことなく録画して旅の
想い出作りに貢献出来る風景の録画機能付き客席シ−ト
を備えた観光船を提供することを目的とする。 【解決手段】 遊覧船などの船体１の前方正面と左右両
面及び底面の４箇所にビデオカメラ２を設置し、その各
映像に文字や音声などの説明が付与されて客席へ放映
し、客席シ−ト４で液晶テレビ６を見ながら、ビデオカ
メラ２からの映像を自由に録画できる構造と成す。又、
録画するための販売用ビデオカセットに、遊覧地名，年
月日，船名，船長名など乗船記念になる事柄を記載した
ラベルを貼着すると良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は旅の想い出作りが演出可能となる風景の録画機能付き客席シ−トを備 えた観光船に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遊覧船などの観光船に乗って風景を撮影する場合には、カメラやビデオ カメラを持参して、船首，甲板，船尾，客席などから自分の好みに合った風景を 撮影していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記風景を撮影する時にはカメラやビデオカメラを必ず持参し なければならないので、それを家から持って来なくてはならず、且つ忘れたり或 いは旅行中に置き忘れる恐れがあり、面倒で手間が掛るものであった。また高価 なカメラやビデオカメラで遊覧船などの周航中に風景を撮影する場合には取扱に 十分注意しないと、潮風やしぶきによって塩や水が付着してメカニック部分の故 障が発生し易く、且つ落したり打ちつけたりしないように慎重に取扱わなければ ならなかった。一方、海底を撮影する場合には、先ず船底から海底が見られる遊 覧船を見つけ、更にその船に乗らなければならない。又、この時、ガラス窓から 海底を見ながら撮影することが出来るが、周航中の風景が見れなくなってしまう 。このため、風景を撮影する際には、甲板へ登って行かなければならず、シャッ タ−チャンスを逃がす恐れがあった。しかも船底から海底が見れる遊覧船の周航 は少ないので、海底の撮影をすること自体が難しい等の問題点があった。

【０００４】 本考案はカメラやビデオカメラを持参することなく手軽に、且つ風景と海底が 見れると共に好みに合わせたシャッタ−チャンスを逃すことなく録画して旅の想 い出作りに貢献出来る風景の録画機能付き客席シ−トを備えた観光船を提供する ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、遊覧船な どの船体の前方正面と左右両面及び底面の４箇所にビデオカメラを設置し、その 各映像に文字や音声などの説明が付与されて客席へ放映し、客席シ−トで液晶テ レビを見ながら、ビデオカメラからの映像を自由に録画できる構造と成す。尚、 録画するための販売用ビデオカセットに、遊覧地名，年月日，船名，船長名など 乗船記念になる事柄を記載したラベルを貼着すると良い。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１、図２は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づいて説明する。（ １）は遊覧船などの船体であり、（２）は船体（１）に設置した４台のビデオカ メラであり、No１のビデオカメラ（２）は船首に取付けて前方正面の風景を撮影 し、No２，No３のビデオカメラ（２）は左右両面にそれぞれ１台ずつ取付けて左 右の風景を撮影し、No４のビデオカメラ（２）は底面に設置して海中或いは海底 を撮影するためのものである。尚、前記ビデオカメラ（２）の代りに、ファイバ −スコ−プなどの映像入力装置を利用しても良い。またNo４のビデオカメラ（２ ）として、水中カメラなどを用いても良い。（３）はビデオカメラ（２）からの 各映像に対応する説明の文字や音声などが付与されて客席へ放映するための放映 編集室であり、該放映編集室（３）は操舵室や乗務室などの適宜場所に設けるが 、必ずしも部屋を形成する必要はなく、放映編集出来る場所があれば良い。又、 前記放映編集室（３）には、各ビデオカメラ（２）からの映像に対して風景や海 底の説明のための文字や音声などが編集されて各客席シ−ト（４）へ放映する放 映編集制御部（31）と、予め各映像に対応する説明の文字や音声又は音楽などの デ−タ−が記憶された記憶部（32）と、前記船体（１）の周航経過時間を計測す る時計機能部（33）と、前記放映編集制御部（31）や記憶部（32）に接続すると 共に新たなデ−タ−の入力やデ−タ−入力の変更を行う入力機能部（34）とがあ る。尚、前記放映編集室（３）に監視人が居て、前記各ビデオカメラ（２）から の映像が一番良くなるように、各ビデオカメラ（２）の位置振りやズ−ムを利用 する構造としても良い。

【０００７】 （５）は各客席シ−ト（４）の背部或いは横部に配置させると共に放映編集室 （３）と接続したビデオデッキであり、該ビデオデッキ（５）には図示しないメ インスイッチ，各ビデオカメラ（２）に対応したチャンネル用の切換スイッチ或 いはダイヤル，後述する販売用ビデオカセット（７）の取出スイッチなどがある 。前記ビデオデッキ（５）としては差し込むだけで録画出来るものが良いが、一 般のビデオデッキ（５）と同様に再生，早送り，早戻し機能などが備えられたも のを用いても良い。又、前記ビデオカメラ（２）からの各映像を光ファイバ−で 接続しても良い。（６）は各ビデオデッキ（５）と接続すると共に客席シ−ト（ ４）の背部に配置した液晶テレビであり、該液晶テレビ（６）は小型で薄いもの が好ましい。尚、液晶テレビ（６）の代りにカラ−液晶モニタ−などを用いても 良い。（７）は各ビデオデッキ（５）の差込口に入れて録画するための販売用ビ デオカセットであり、この販売用ビデオカセット（７）には、遊覧地名，年月日 ，船名，船長名など乗船記念になる事柄を記載したラベルが貼着され、船内で販 売する。尚、乗船代金に販売用ビデオカセット（７）の代金も含め、全員に配布 するようにしても良い。

【０００８】 次に本考案の使用方法について説明する。予め４台のビデオカメラ（２）を遊 覧船などの船体（１）の前方正面と左右両面及び底面にそれぞれ設置しておき、 且つ放映編集室（３）に於いては、周航経過時間に合わせたビデオカメラ（２） からの各映像に対応するように放映編集制御部（31）をセットしておく。また客 には乗船する際に、周航中の風景や海底が客席で見れることを説明すると共に前 記映像を録画するための販売用ビデオカセット（７）が船内で販売されているこ とを周知させておく。先ず始めに、遊覧地名，年月日，船名，船長名など乗船記 念になる事柄を記載したラベルが貼着された販売用ビデオカセット（７）を客が 購入して録画する場合について説明する。遊覧船が出港し、ビデオデッキ（５） の図示しないメインスイッチを入れると、切換スイッチに対応したビデオカメラ （２）からの映像が液晶テレビ（６）に写し出される。この画面を見ながら客席 シ−ト（４）に座った客は、好みの風景や海底の様子が写し出された時に、販売 用ビデオカセット（７）をビデオデッキ（５）の差込口に差し込むだけの簡単な 作業で録画が開始されるのである。

【０００９】 この時、No１のビデオカメラ（２）からは前方正面の風景が、No２，No３のビ デオカメラ（２）からは左右両面の風景が、No４のビデオカメラ（２）からは海 中或いは海底の様子が液晶テレビ（６）によって見ることが出来る。尚、映像を 録画する際には、予め甲板などから風景を見て良さそうなポイントを押さえてお くと良い。また前記ポイントは窓からでも多少確認できるので、海底の画像を主 として見ると良い。ポイントを録画した後は、ビデオデッキ（５）の取出スイッ チを押せば、販売用ビデオカセット（７）が取り出され、録画は中断する。その 後は、液晶テレビ（６）で海底の様子を見ながら、且つ窓を見ながら風景の良好 なポイントを探し、その近くになった時点で、ビデオデッキ（５）の切換スイッ チを切り換え、前方や左右の風景を確認しながら風景のポイントを見つけ、前記 同様に販売用ビデオカセット（７）をビデオデッキ（５）に差し込むだけで録画 は開始され、この操作を繰り返えせば録画が続行されるのである。このように客 が乗船する際に、船内で販売用ビデオカセット（７）を購入するだけで、従来の ような高価で嵩張るビデオカメラ（２）やカメラなどを持ち歩かなくても、販売 用ビデオカセット（７）をビデオデッキ（５）にセットするだけの簡単な操作で 、周航中の風景や海底などの映像が誰にでも録画出来ると共にこの販売用ビデオ カセット（７）のラベルには、遊覧地名，年月日，船名，船長名など乗船記念に なる事柄が記載されているので、船旅の良い想い出として何時までも残すことが 出来るものとなる。尚、販売用ビデオカセット（７）の録画時間に余裕がある場 合は、始めから録画し続けても良い。

【００１０】 次に放映編集室（３）に於いては、各ビデオカメラ（２）からの映像に対して 風景や海底の説明のための文字や音声などが編集されて各客席シ−ト（４）へ放 映されるが、この場合の映像編集について説明する。先ず一定範囲を周航する際 に、予め遊覧船を周航させて各ビデオカメラ（２）からの映像を撮影して確認し ておく。また周航経過時間を基準として、各映像に対して風景や海底の様子など を説明する文章やそれに合わせた音楽を用意する。この説明のための文字描示や 録音又は音楽は記憶部（32）に予め記憶させると共に放映編集制御部（31）によ って記憶部（32）からデ−タ−の出し入れ自在にしておく。また新たなデ−タ− の入力やデ−タ−入力の変更は入力機能部（34）で行えば良い。次に遊覧船が出 航すると、各ビデオカメラ（２）が作動して映像を放映編集制御部（31）に送り 続ける。この時、時計機能部（33）が働いて周航経過時間を計測し始めると、こ の時計機能部（33）のデ−タ−に基づいて、各映像と共に説明の文字や音声或い は音楽が放映編集制御部（31）で、前記周航経過時間と合致するように演算処理 したり、それを出力することで編集されたものが各客席シ−ト（４）へ送られる のである。客は液晶テレビ（６）を見ながら、切換スイッチで好みの映像を見な がらその映像に対しての説明や音楽を聞いたり、目で文字を見たりすることが出 来るのである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案はこのように構成させたことにより、下記の効果を有する。

【００１２】 請求項１に示すように遊覧船などの船体（１）の前方正面と左右両面及び底面 の４箇所の各映像に、文字や音声などの説明が付与されて客席で見ることが出来 ると共にその映像を録画できるため、乗船する際に、船内で販売用ビデオカセッ ト（７）を購入するだけで、従来のような高価で嵩張るビデオカメラ（２）やカ メラなどを持ち歩かなくても良くなり、また周航中の風景や海底の様子などが略 同時に見ることができ、且つ、販売用ビデオカセット（７）をビデオデッキ（５ ）にセットするだけの簡単な操作で、誰にでも容易にその映像が録画出来るもの となる。しかも、単に各映像を見るだけでなく、詳細な説明の音声も流れること により、目をつぶり、寝ながらその音声などを聞いているだけで、何処を周航し ているか理解出来るため、目を凝らして見ていなくとも各ポイントの風景や海底 の様子を見逃す恐れがなく、遊覧観光を充分に楽しむことが出来るものとなる。 又、編集された各ビデオカメラ（２）の映像が、小型化され且つ薄く形成出来る 液晶テレビ（６）に写し出されるので、各客席シ−ト（４）に配置しても邪魔に ならない。更に販売用ビデオカセット（７）を営業として販売すれば、売上げ向 上に貢献できる。尚、本考案は観光船以外に観光バスなどの前方正面，左右の３ 箇所にビデオカメラ（２）を設置し、客席でその風景を自由に選択して見ると共 に録画することが出来るようにしても良い。

【００１３】 請求項２に示すように放映編集室（３）に、放映編集制御部（31），記憶部（ 32），時計機能部（33），入力機能部（34）を設けることににより、周航経過時 間を基準に、各ビデオカメラ（２）の映像に対応する説明文字や音声などがデ− タ−入力された記憶部（32）から順次取り出され、放映編集制御部（31）によっ て客席にオリジナルの映像を送ることが可能となる。又、入力機能部（34）によ って新たなデ−タ−の入力やデ−タ−入力の変更が即座に行えるので、時節に合 わせた説明やコメントが可能となる。しかも構造が簡単であるので、放映編集室 （３）の操作や管理が容易である。

【００１４】 請求項３のように販売用ビデオカセット（７）に、遊覧地名，年月日，船名， 船長名など乗船記念になる事柄を記載したラベルを貼着させて、船内で販売する ことにより、客に対して船旅の良い想い出として何時までも残こるものとするこ とが可能となる。また船内の売上げ向上に貢献出来るものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態の要部を示す説明図である。

【図２】本考案の実施形態を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 船体 ２ ビデオカメラ ３ 放映編集室 31 放映編集制御部 32 記憶部 33 時計機能部 34 入力機能部 ４ 客席シ−ト ５ ビデオデッキ ６ 液晶テレビ ７ 販売用ビデオカセット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 イ)遊覧船などの船体（１）の前方正面と
   左右両面及び底面の４箇所にビデオカメラ（２）を設置
   したこと。ロ )前記ビデオカメラ（２）からの各映像に対応する説明
   の文字や音声などが付与されて客席へ放映するための放
   映編集室（３）を操舵室や乗務室などの適宜場所に設け
   たこと。ハ )前記ビデオカメラ（２）からの各映像が客席で見れる
   ように液晶テレビ（６）を各客席シ−ト（４）に配置す
   ると共に、前記映像を録画するためのビデオデッキ
   （５）も各客席シ−ト（４）に配置させたこと。 以上のように構成したことを特徴とする風景の録画機能
   付き客席シ−トを備えた観光船。
2. 【請求項２】 前記放映編集室（３）が、各ビデオカメ
   ラ（２）からの映像に対して風景や海底の説明のための
   文字や音声などを編集し各客席シ−ト（４）へ放映する
   放映編集制御部（31）と、予め各映像に対応する説明の
   文字や音声などをデ−タ−記憶した記憶部（32）と、前
   記船体（１）の周航経過時間を計測する時計機能部（3
   3）と、前記放映編集制御部（31）や記憶部（32）に接
   続すると共に新たなデ−タ−の入力や記憶デ−タ−など
   の変更を行う入力機能部（34）とから成る請求項１記載
   の風景の録画機能付き客席シ−トを備えた観光船。
3. 【請求項３】前記ビデオデッキ（５）に入れて録画する
   ための販売用ビデオカセット（７）に、遊覧地名，年月
   日，船名，船長名など乗船記念になる事柄を記載したラ
   ベルが貼着されて成る請求項１記載の風景の録画機能付
   き客席シ−トを備えた観光船。