JP3045928U - メッセージ記念陶板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージシートに添えて贈られる記念品と
して、絵柄面に傷が着かず、変色・褪色がなく、絵柄が
額縁に嵌められたとき、その美観が強調され、配達に便
利なメッセージ記念陶板を提供すること 【解決手段】 回り縁１の嵌め込み部８に嵌められる裏
板２に、絵柄を表した陶板３を貼り付け、上記貼り付け
られた陶板３と裏板２の界面周囲にマスク４を嵌め込
み、そのマスク４の上面に、上記陶板３の周りに溝縁５
を形成するように化粧マスク７を貼り合わせて一体と
し、これを回り縁１の嵌め込み部８に嵌め込み、上記裏
板２の裏面メッセージシート１２を貼付し、これを透視
窓を設けた配達用ケースに納めてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この発明は、慶弔電報あるいは慶事・弔事などのメッセージシートとともに贈 られる額縁入り陶板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

慶弔電報あるいは慶事、弔事のメッセージシートに添えて、刺繍や漆器などの 美術工芸品を贈り記念とすることが相当広く行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記電報やメッセージシートに添えて贈られる刺繍額・漆器額などの記念品は 、時間の経過とともに変色や褪色によってその価値が低下したり、表面硬度の不 足からきずが着きやすい問題がある。

【０００４】 上記の状況に鑑みこの考案は、電報あるいはメッセージシート（以下、単にメ ッセージシートという）に添えて贈られる記念品として、絵柄面に傷が着かず、 変色・褪色がなく、絵柄が額縁に嵌められたとき、その美観が強調され、配達に 便利なメッセージ記念陶板を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために請求項１の考案は、回り縁の嵌め込み部に嵌め込ま れた裏板に絵柄を表した陶板を貼り付け、上記陶板の周りに縁溝を形成するよう に化粧マスクを貼り合わせて一体とし、これを回り縁の嵌め込み部に嵌め込み、 上記額縁に、直接または間接にメッセージシートを貼付してなるメッセージ記念 陶板としたのである。

【０００６】 請求項２の考案は、回り縁の嵌め込み部に嵌め込まれた裏板に絵柄を表した陶 板を貼り付け、上記貼り付けられた陶板と裏板の界面周囲にマスクを隙間なく嵌 め込み、そのマスクに、上記陶板の周りに縁溝を形成するするように化粧マスク を貼り合わせて回り縁の嵌め込み部に嵌め込み、上記裏板の裏面に直接または間 接にメッセージシートを貼付してなる構成としたものである。

【０００７】 請求項３の考案は、上記化粧マスクの窓縁を傾斜面としてなる構成としたもの である。

【０００８】 請求項４の考案は、上記裏板の裏面に宛て名表示欄とメッセージ本文とからな るメッセージシートを貼付したメッセージ記念陶板を、上記宛て名表示欄に対応 する位置に透視窓を設けた配達用ケースに納められてなる構成としたものである 。

【０００９】 上記の如く構成するこれらの考案は、記念品として陶板を採用したことにより 変色・褪色せず、また、絵柄の表面に傷が付かず、また、額縁に嵌められた陶板 の絵柄が額縁の独特の構造により美観が強調され、配達の際は、メッセージシー トの宛て名表示欄が配達用ケースの透視窓から確認できるので配達業務の能率を 向上させることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、この考案の実施形態を図面とともに説明する。陶板３は、回り縁１の嵌 め込み部８に嵌められる裏板２の前面略中央に接着剤でもって接着される。裏板 ２に接着された陶板３の接着界面の周りには接着剤のはみ出し、あるいは陶板３ の裏面に存在する凹凸の目隠として陶板の外形形状寸法に一致した窓を開けたマ スク４を裏板２上に重ねる（このとき上記マスク４の外側は、裏板２と一致する ようになっている）。

【００１１】 さらに、上記マスク４の上面には、陶板３の周りに溝縁５が形成するように、 陶板３の外形寸法より僅かに大きい内形寸法で傾斜面の窓縁６とした窓を開けた 化粧マスク７を貼り合わせる（このとき、化粧マスク７の外側は、裏板２と一致 するようになっている）。なお、上記では、窓縁６を傾斜面としているが、必ず 傾斜面にする必要はなく、絵柄や全体形状のバランスを考慮して曲面にしたり垂 直面にすることもできる。

【００１２】 以上の如く裏板２に、陶板３、マスク４および化粧マスク７を順々に重ね合わ せて一体にし、周り縁１の嵌め込み部８に嵌め込み、必要ならば発泡板材からな る押し板９をあてがい留め金１０を回して陶板３を額縁１１に固定する。

【００１３】 上記のように陶板３を嵌め込み、固定した額縁１１の裏面（上記実施形態では 押さえ板９の裏面）に宛て名表示欄１２ａとメッセージ本文１２ｂがプリントア ウトされたメッセージシート１２が貼り付けられ配達用ケース１３に納められて 配達される。

【００１４】 配達用ケース１３は、その表面部分１４には、前記メッセージシートの宛て名 表示欄１２ａに対応する位置に透視窓１５が形成され、この透視窓１５には、透 明フィルムが貼られている。表面部分１４の周囲には、額縁１１の厚さに相当す るマチ１６がとられ、その左右両側には折り畳み片１７が連接されている。なお 、１８はマチに連接されたベロである。

【００１５】 表面部分１４の上下には上記マチ１６を介して下側覆い片１９と上側覆い片２ ０とが連接されている。下側覆い片１９の中程にはスリット２１が開けられて、 上側覆い片２０にはその上端に連続して差し込み片２２が設けられ、額縁１１を 包み込んだ状態で上記スリット２１に差し込み片２２が差し込まれて配達用ケー ス１３の包装状態が固定されるようになっている。

【００１６】 陶板３を嵌め込んだ額縁１１の包装は、額縁１１のメッセージシートを貼付し た面を配達用ケース１３の表面部分１４に向けて置き、マチ１６ａを立ち上げて 左右の折り畳み片１７を折り畳みベロ１８を内側に倒す。次いで下側覆い片１９ をマチ１６ｂを立ち上げながら折り返し、次いで上側覆い片２０を同様にして折 り返し、下側覆い片１９のスリット２１に上側覆い片２０の上端に連続して設け られた差し込み片２２を差し込んで包装は完了する。なお、陶板３を保護するた めに包装する前に額縁の前面に発泡シート（図示せず）を差し込むことが好まし い。

【００１７】 また、他の実施形態として図６に示すように、陶板３と裏板２との界面周囲に 隙間なく嵌め込むマスクを省略し、回り縁１の嵌め込み部８に嵌め込まれた裏板 ２に絵柄を表した陶板３を貼り付け、上記陶板３の周りに縁溝５を形成するよう に化粧マスク７を貼り合わせて一体とし、これを回り縁１の嵌め込み部８に嵌め 込み、この額縁にメッセージシート１２を貼付した保護鞘２３を被せてなる構造 としてもよい。ただし、この実施形態では、陶板３の裏面が平滑であることを要 する。

【００１８】 さらに別の実施形態として図７に示すように、回り縁１の一辺から、隅切り２ ４を施した折り返しカバー２５を延長し、その折り返しカバー２５の一面にメッ セージシート１２を貼付してなるものとすることもできる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した如くこの考案によれば、記念品として陶板を採用したことにより 変色・褪色せず、また、絵柄の表面に傷が付かず、長期間記念品として飾ること ができ、額縁に嵌められた陶板の絵柄は額縁の独特の構造により美観が強調され 、配達の際は、メッセージシートの宛て名表示欄が配達用ケースの透視窓から確 認できるので配達業務の能率を向上させうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施形態の断面図

【図２】同表面側斜視図

【図３】同裏面側斜視図

【図４】この実施形態で使用される配達用ケースの展開
図

【図５】同包装状態の斜視図

【図６】他の実施形態に係る断面図

【図７】他の実施形態に係る断面図

【符号の説明】

１ 回り縁 ２ 裏板 ３ 陶板 ４ マスク ５ 溝縁 ６ 窓縁 ７ 化粧マスク ８ 嵌め込み部 ９ 押し板 １０ 止め金具 １１ 額縁 １２ メッセージシート １２ａ 宛て名表示欄（メッセージシートの） １２ｂ メッセージ本文 １３ 配達用ケース １４ 表面部分 １５ 透視窓 １６，１６ａ，１６ｂ マチ １７ 折り畳み片 １８ ベロ １９ 下側覆い片 ２０ 上側覆い片 ２１ スリット ２２ 差し込み片 ２３ 保護鞘 ２４ 隅切り ２５ 保護カバー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山崎 慶次 大阪府大阪市中央区西心斎橋１丁目10番28 号 株式会社アドリブ内 (72)考案者 小松 喬一 徳島県鳴門市撫養町立岩字七枚７番地の１

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回り縁の嵌め込み部に嵌め込まれた裏板
   に絵柄を表した陶板を貼り付け、上記陶板の周りに縁溝
   を形成するするように化粧マスクを貼り合わせて一体と
   し、これを回り縁の嵌め込み部に嵌め込み、上記額縁
   に、直接または間接にメッセージシートを貼付してなる
   メッセージ記念陶板。
2. 【請求項２】 回り縁の嵌め込み部に嵌め込まれた裏板
   に絵柄を表した陶板を貼り付け、上記貼り付けられた陶
   板と裏板の界面周囲にマスクを隙間なく嵌め込み、その
   マスクに、上記陶板の周りに縁溝を形成するように化粧
   マスクを貼り合わせて一体とし、これを回り縁の嵌め込
   み部に嵌め込み、上記裏板の裏面に直接または間接にメ
   ッセージシートを貼付してなる請求項１に記載のメッセ
   ージ記念陶板。
3. 【請求項３】 上記化粧マスクの窓縁を傾斜面としてな
   る請求項１または２に記載のメッセージ記念陶板。
4. 【請求項４】 上記裏板の裏面に宛て名表示欄とメッセ
   ージ本文とからなるメッセージシートを貼付したメッセ
   ージ記念陶板を、上記宛て名表示欄に対応する位置に透
   視窓を設けた配達用ケースに納められてなる請求項１乃
   至３のいずれかに記載のメッセージ記念陶板。