JP3045707U - ウエットス−ツ - Google Patents

ウエットス−ツ

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JP3045707U
JP3045707U JP1997007058U JP705897U JP3045707U JP 3045707 U JP3045707 U JP 3045707U JP 1997007058 U JP1997007058 U JP 1997007058U JP 705897 U JP705897 U JP 705897U JP 3045707 U JP3045707 U JP 3045707U
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JP
Japan
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sponge rubber
wet suit
alkali acetate
rubber body
alkali
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JP1997007058U
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Inventor
勇治 奥
義徳 蓮沼
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NOUVELLE VAGUE INTERNATIONAL CO., LTD.
Original Assignee
NOUVELLE VAGUE INTERNATIONAL CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 海中等において所定時間人体を保温し寒さを
感じさせないウエットスーツを提供する。 【構成】 ウエットスーツ1はその外面部2および内面
部3間に酢酸アルカリ塩粉末の結晶体を含有又は内蔵す
るスポンジラバ体4を介在させたものを縫製して形成さ
れる。このウェットスーツ1を予め加温した後に着用し
て海中等に潜入すると液状化された酢酸アルカリ塩が次
第に結晶化し、結晶化に伴って発熱する。この発熱によ
り人体は結晶化が完了する迄一定時間保温される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばサーフィン或はダイビング等に使用され、所定時間人体を保 温するに好適なウエットスーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
サーフィン或はダイビング等に使用されるウエットスーツは海水による身体の 冷えを防止するため保温性のあるものが要請される。この要請に鑑み、各種型式 のウエットスーツが従来より採用されている。それ等の公知技術としては、例え ば実公平5−32487号公報、実公平4−44091号公報、実公平5−23 526号公報が上げられる。実公平5−32487号公報に開示する「ウエット スーツ」は首部分からの水の内部侵入を防止して内部保温をするもので、具体的 には帯体を首部に巻回するものである。また、実公平4−44091号公報の「 マリンブーツ」は、合成ゴムに遠赤外線セラミックスを含有するもの又は繊維体 に遠赤外線セラミックスの被覆を施したものである。また、実公平5−2352 6号公報の「マリングローブ」は遠赤外線セラミックス繊維からなる繊維体をグ ローブ本体内に配設したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記した公知技術はそれぞれ特徴を有し、保温効果もある。特に、遠赤外線セ ラミックスを用いたものは一般に使用されているその他のものより保温性が高い 。一方、ウエットスーツとしては単にゴム体や布体だけで構成されるものもある が、保温性やクッション性をもたせるためスポンジラバを介設させるものがある 。スポンジラバのみでも保温性を有するが、ウエットスーツの場合、保温に適す る温度、例えば常温(例えば25[℃])の温度を長時間(例えば1時間程度) 保持することが望ましい。しかしながら従来の技術や従来のスポンジラバ入りの ウエットスーツの場合、この要請を満足するものはなかった。
【0004】 本考案は、以上の事情に鑑みて創案されたものであり、ウエットスーツとして 要請される前記条件を満足すると共に、比較的簡単に実施出来、かつ取扱性がよ いウエットスーツを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、ウエットスーツの表裏に配設される 布体又はゴム体と、その間に介設されるスポンジラバ体からなるウエットスーツ であって、前記スポンジラバ体は、スポンジラバ内に酢酸アルカリ塩を含有又は 内蔵するウエットスーツを構成するものである。更に具体的に、前記スポンジラ バ体が、スポンジラバの気孔内に酢酸アルカリ塩の結晶体を分散させるものであ り、前記スポンジラバ体が、酢酸アルカリ塩粉末入りのチューブを内蔵すること を特徴とするものである。
【0006】
【作用】
酢酸アルカリ塩は低温又は常温状態では結晶体として存在する。従って、スポ ンジラバ体の気孔に酢酸アルカリ塩の結晶を分散させることが出来る。また、ス ポンジラバ内にチューブ入りの酢酸アルカリ塩粉末を内蔵させることも勿論可能 である。ウエットスーツの着用に先立ってウエットスーツを温めると、スポンジ ラバ内の酢酸アルカリ塩の結晶体が溶けて液体となる。酢酸アルカリ塩が液化し た状態でウエットスーツを着用して、海中に入ると海水との接触により、ウエッ トスーツは冷却される。そのため液化した酢酸アルカリ塩が序々に冷却され再び 結晶化される。酢酸アルカリ塩は結晶化する際に発熱する。従って、ウエットス ーツは加温状態に保持され温まった状態で使用を続行することが出来る。以上に より酢酸アルカリ塩が完全に結晶化するまで発熱が続行し、ウエットスーツを介 して人体を温めることが出来る。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図1は本実施例の適用されて いるウエットスーツの一部断面図、図2は本実施例の構成を示す図1の丸印の拡 大断面図、図3は本考案の他の実施例の部分斜視図、図4は図3のB−B線拡大 断面図、図5は図2に示したスポンジラバ本体製造方法を説明するためのフロー チャートである。
【0008】 図1に示すように、ウエットスーツ1は外面部2と内面部3とその間に介設さ れるスポンジラバ体4との積層構造体から構成される。また、スポンジラバ体4 は図2に示すようにスポンジラバ5とその内部に分散される酢酸アルカリ塩の結 晶体6とから構成される。
【0009】 外面部2および内面部3はポリエステル,ポリウレタン,レーヨン,綿等のナ イロンジャージや各種の繊維物や不織布等の布物又はゴム体から形成される。ま た、それ等に防水剤を塗布又は含浸したものも使用される。
【0010】 一方、本実施例のスポンジラバ体4は後に説明する製法によって製作されるも のである。但し、スポンジラバ体4のスポンジラバ5は一般的な製造方法による スポンジラバと本質的に同一のものであり、約4乃至10pHのステアリン酸や 尿素化合物等の分解促進剤や、加硫促進剤および老化防止剤,軟化剤等が使用さ れるがその説明は省略する。また、発泡剤の具体的内容についても省略するが通 常使用される炭酸アンモニウム,重炭酸ナトリウム,重炭酸アンモニウム等が例 えば適用される。
【0011】 次に、本実施例のスポンジラバ体4の製造方法を図5のフローチャートにより 説明する。まず、ナフサ合成ゴム,酸化剤粉末,酸化防止剤粉末および前記した 各種の剤等からなる約15種類の材料を混合し(ステップ100)、練り込む (ステップ101)。これにより発熱しネバネバ状の飴状体が形成される。この 飴状体に酢酸アルカリ塩粉末と発泡剤を添加し(ステップ102)、更に十分に 練り込む(ステップ103)。次に、熱プレス加硫を行う(ステップ104)。 この状態で密閉気孔(クローズドボア)の中に液状の酢酸アルカリ塩が入り込む 。次に自然放冷する(ステップ105)。冷却に伴って液状の酢酸アルカリ塩が 次第に結晶化し(ステップ106)、結晶化に伴って放熱する。酢酸アルカリ塩 が結晶化することにより酢酸アルカリ塩粉末を含有したスポンジラバ体4が製作 される(ステップ107)。なお、前記の酢酸アルカリ塩は一例として酢酸ソー ダを挙げることができる。酢酸ソ−ダは化学式CH3 COONa・nH2 Oで表 示され、無色結晶体であり、融点は約30〜70[℃]である。
【0012】 以上の製造方法によって製作された厚み約2乃至6[mm]のスポンジラバ体 4を前記した布体又はゴム体からなる外面部2および内面部3で挾み込んで縫製 することにより図1に示したようなウエットスーツ1が製作される。
【0013】 次に、本実施例のウエットスーツ1の使用方法を説明する。前記したように、 酢酸アルカリ塩は融点が30〜70[℃]程度であり、その付近の温度でウエッ トスーツ1を温めるとスポンジラバ体4の密閉気孔内に分散している結晶体の酢 酸アルカリ塩が液化する。この状態でウエットスーツ1を着用し、例えば海中に 潜入する。海中でウエットスーツ1は冷却されるため、液化した酢酸アルカリ塩 は再び結晶化を始める。酢酸アルカリ塩は結晶化の際に発熱する。そのためウエ ットスーツ1を着用している人体を加温し、人体は保温される。本実施例のウエ ットスーツ1の実験例によると、約25[℃]の常温に近い温度で約1時間保持 されることが実証された。従って、本実施例のウエットスーツ1を着用した人は 海中でも約1時間位寒さを感じないで済む。
【0014】 図3および図4は本考案の他の実施例を示す。本実施例のスポンジラバ体4a は上下のスポンジラバ5,5間に酢酸アルカリ塩粉末入りチューブ7を複数本挾 み込んで一体化したものからなる。スポンジラバ5は従来から一般に使用されて いるスポンジ配合によって製作される。一方、酢酸アルカリ塩粉末入りチューブ 7は、薄肉で細長のゴムまたはプラスチックチューブ8内に結晶化した酢酸アル カリ塩粉末9を充填したものからなる。なお、ゴムまたはプラスチックチューブ 8の両端は閉止される。以上の構造のスポンジラバ体4を図1に示すように外面 部2および内面部3間に入れて縫製することによりウエットスーツ1が製作され る。本実施例の場合は多量の酢酸アルカリ塩粉末9を使用することが出来るため 前記実施例のものより発熱量が大きく更に長時間寒さを感じさせないで済む。
【0015】 以上の実施例において、ウエットスーツ1は外面部2と内面部3間にスポンジ ラバ体4,4aを介在させる一層構造のものから形成される場合について説明し たが多層構造のものでもよい。また、図3,図4に示した実施例では酢酸アルカ リ塩粉末入りチューブ7が一列に配設されている場合が示されているが多列のも のでもよい。また、ウエットスーツ1としては図1に示したような形式のものに 限らず、所定時間保温を必要とする各種の衣類に適用される。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。 1)結晶化に伴って発熱する酢酸アルカリ塩粉末を使用することにより所定時 間人体を保温することが出来る。このため本考案のウエットスーツを着用するこ とにより、例えば海中での作業や遊戯を長時間行うことが出来る。 2)酢酸アルカリ塩はスポンジラバ内に含有又は内蔵されるもので殆ど消耗す ることがなく、長期間使用される。 3)酢酸アルカリ塩粉末入りチューブをスポンジラバ間に介在させる方式のウ エットスーツを使用することにより多量の酢酸アルカリ塩を使用することが出来 るため、所望の保温時間だけ人体を保温し得るウエットスーツを製作することが 可能になる。 4)本考案のウエットスーツはスポンジラバを介在させるためそれ自体として も保温性があり、かつ弾性を有するため着用し易く、かつ外部ショックに対して も安全である。 5)本実施例のスポンジラバ体は比較的簡単な製法により製作され、容易に、 かつ安価に実施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスポンジラバ体を有するウエットスー
ツの部分断面図。
【図2】図1のA部の拡大断面図。
【図3】本考案の他の実施例のスポンジラバ体を示す断
面斜視図。
【図4】図3のB−B線部分拡大断面図。
【図5】本考案のスポンジラバ体の製造方法を説明する
ためのフローチャート。
【符号の説明】
1 ウエットスーツ 2 外面部 3 内面部 4 スポンジラバ体 4a スポンジラバ体 5 スポンジラバ 6 酢酸アルカリ塩の結晶体 7 酢酸アルカリ塩粉末入りチューブ 8 ゴムまたはプラスチックチューブ 9 酢酸アルカリ塩粉末

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエットスーツの表裏に配設される布体
    又はゴム体と、その間に介設されるスポンジラバ体から
    なるウエットスーツであって、前記スポンジラバ体は、
    スポンジラバ内に酢酸アルカリ塩を含有又は内蔵してい
    ることを特徴とするウエットスーツ。
  2. 【請求項2】 前記スポンジラバ体が、スポンジラバの
    気孔内に酢酸アルカリ塩の結晶体を分散させるものから
    なる請求項1のウエットスーツ。
  3. 【請求項3】 前記スポンジラバ体が、酢酸アルカリ塩
    粉末入りのチューブを内蔵するものからなる請求項1の
    ウエットスーツ。
JP1997007058U 1997-07-28 1997-07-28 ウエットス−ツ Expired - Lifetime JP3045707U (ja)

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