JPH031247Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH031247Y2
JPH031247Y2 JP1598284U JP1598284U JPH031247Y2 JP H031247 Y2 JPH031247 Y2 JP H031247Y2 JP 1598284 U JP1598284 U JP 1598284U JP 1598284 U JP1598284 U JP 1598284U JP H031247 Y2 JPH031247 Y2 JP H031247Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
foam sheet
base material
polybutadiene
properties
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1598284U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60127922U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1598284U priority Critical patent/JPS60127922U/ja
Publication of JPS60127922U publication Critical patent/JPS60127922U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH031247Y2 publication Critical patent/JPH031247Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は1,2−ポリブタジエン発泡シートを
用いた新規な透湿性・防水保温性基材に関する。
近年、冬期におけるアウトドアライフが重視さ
れるようになり、このためスキーウエアやレイン
パーカー等の所謂スポーツウエアの基材にも様々
な機能性が要求されるようになつた。即ち、外部
からの水分の浸透を阻止する為、防水性を有する
こと、亦発汗作用によるムレを防止する為透湿性
を有することと共に、寒冷時に保温機能を有する
ことであり、このような条件を満たすべく、多数
の微細孔を有するウレタン樹脂、四弗化エチレン
樹脂等の薄肉フイルムを表布に裏打ちした基材、
ゴム等の引布、ウレタン樹脂等の連続発泡体を芯
材とした基材が多く使用されるようになつた。し
かしながら、上記例にみられるような薄肉フイル
ムを裏打ちした基材においては、多数の微細孔に
より透湿性・防水性は得られるものの外部との断
熱的保温性は皆無であり、またゴム等の引布は完
全な防水性を有するが、透湿性はなく、そのため
着装時における発汗が内部に蓄積して、かえつて
体温を下げる結果となる。さらに、ウレタン樹脂
発泡体等の連続気泡体を芯材とする基材は、透水
性・通気性が大のため逆に防寒性機能は不満足な
ものとなる。
従つて、このように上記いずれの基材において
も、例えば寒冷地の戸外スポーツウエアとして使
用する場合にこれらの用途に要求される透湿性・
防水性、防寒性機能を同時に充分に満足し得るも
のはなく、スポーツウエア基材という観点から考
えてみても非常に不満足なものであり、一層の改
良が強く望まれるところであつた。
本考案は上記に鑑みなされたもので、独特の柔
軟性を有する1,2−ポリブタジエン発泡シート
と布地とを組合わせ且つ該発泡シートに微小透孔
を穿設することによつて、防水性・透湿性に加え
防寒性をも保有せしめて、上記用途への適正化を
図ると共に、他の分野での応用をも可能とする新
規な透湿性・通気性基材を提供せんとするもので
ある。
本考案の実施例を添付図面に基づき説明する
と、第1図は本考案の代表例を示す部分縦断面
図、第2図は他の実施例の部分縦断面図である。
即ち、本考案基材の要旨は、独立気泡性1,2−
ポリブタジエン発泡シート1の片面に布地2が積
層一体とされ、且つ該発泡シート1にはその厚み
方向に連通する微小透孔11…が面域方向に多数
穿設されて成ることを特徴とする。発泡シート1
は発泡倍率3〜15倍、厚さ0.3〜2.0mmの1,2−
ポリブタジエン独立発泡体であり、その面域には
径が50〜200μの微小透孔11…が1平方インチ
当り500〜3000個宛穿設されている。この微小透
孔11…はニードルパンチ方式により穿設される
のであるが、1,2−ポリブタジエン発泡シート
1の独特の弾性収縮性によつてニードルの径が多
小大きくともこのように微小な透孔11…が得ら
れるのであり、該微小透孔11…によつてシート
1の透湿性が保証され、一方1,2−ポリブタジ
エンと水との表面張力差(撥水性)により、透孔
11…の存在にかかわらず水の浸透が阻止され
る。亦、発泡シート1は1,2−ポリブタジエン
発泡体独特の柔軟性・伸縮性を有し、特に厚みが
0.5mm以下では布地と変らないドレープ性をも有
し、他の合成樹脂(合成ゴムも含む)発泡体では
得られない独特の性能を保有するものである。元
来、合成樹脂発泡体としてはウレタン樹脂発泡
体、軟質ポリ塩化ビニル発泡体等数多く知られて
いるが、これらの発泡体に於てはいずれも薄膜
(0.5mm以下)で且つ高発泡体にすることは製造上
極めて困難であり、1,2−ポリブタジエンにあ
つてそれが可能な所以は、1,2−ポリブタジエ
ン独特の熱可塑性エラストマーとしての性質にあ
ると考えられる。更に、発泡シート1は上述の発
泡倍率に応じた多くの独立気泡を含むから、断熱
性を有し後記する防寒性をも保有する。この発泡
シート1の片面には適宜接着剤を介して布地2が
定着されているが、該布地2の素材としては、ナ
イロン、ポリエステル等の化学繊維単独による織
布、不織布或いはこれらの混紡・混織布、更には
綿、麻等の化学繊維単独による織布、不織布及び
これらの混紡・混織布などが採用され、発泡シー
ト1を保護し、その耐摩耗性、耐スクラツチ性、
耐引き裂き性などを補い、且つ保温効果を高める
べく機能すると共に、基材の意匠性を担う実体と
して位置付けられるものである。尚、該布地2は
通常の布地と均等であるから透湿性はもちろん透
水性も有することは当然であるが、これに化学的
処理を施し防水性を付与せしめたものも採用可能
である。亦、該布地2を発泡シート1に定着させ
る際、接着剤を介するから、発泡シート1に事前
に透孔11…を穿設しておくと、これが閉塞され
所期の目的である透湿性・通気性能が保証されな
くなる。
従つて、実際の製造にあたつては、発泡シート
1の片面に布地2を定着させた後、その反対面よ
りニードルを刺し込み、その先端が接着層を突き
抜け布地2に一部達する如き要領で透孔11…を
穿設することが肝要である。更に、その先端が接
着層と発泡シート1の界面や発泡シート1の厚み
方向内で留まつている穴が、上記の接着層を突き
抜け布地2に1部達する如き透孔11…に混ざつ
て存在するものを除外するものでない。
上記構成の基材は、発泡シート1の厚みによつ
て様々な用途が考えられる。例えば、発泡シート
1の厚みを0.3〜0.5mmとすると、上述の如くドレ
ープ性を保有するから基材自体を通常の布地と同
様に各種ウエアに縫製することができる。ウエア
に縫製するにおいては、上記布地2を表面にすべ
きことは当然であり、該布地2の意匠性によつて
そのフアツシヨン性を高めることができると共
に、発泡シート1がこれによつて有効に保護され
る。発泡シート1は上述の如く防水性を有するか
ら、外部からの水の浸透を阻止し、且つ透湿性も
有するから発汗作用によるムレが未然に防止さ
れ、様々な気候条件のもとで着用されるスポーツ
ウエアとして極めて好適である。しかも発泡シー
ト1はその厚み内に多数の独立発泡空隙を含み、
該空隙内に滞留された空気により断熱性を保有す
ることになるから、斯る基材によつて縫製された
ウエアは、体熱の伝導放散を防止するのに有効で
ある。従つて、このように防寒性を有するウエア
は低温下で且つ激しい運動を伴なう条件下で着用
されるスキーウエアとしては特に好適である。加
えて、独特の柔軟性と軽量であることからその着
用感は頗る良好でウエアとしての適正は極めて高
く、広く好評を博すること請合いである。
亦、発泡シート1の厚みが0.5mmを超えるとド
レープ性が減退し保形性が増大する。この性質を
利用して、例えば運動靴やカジユアルシユーズ或
いは防寒ブーツ、スノートレーブーツ、更には登
山シユーズ等のつま先革或いは腰革用の基材とし
て応用すれば、様々な利点がもたらされる。即
ち、本考案に係る基材は上述の如く防水性・透湿
性等の諸性能を兼備するから、この基材を用いた
上記靴は雨や雪の中でも利用することができ且つ
激しい運動に伴なう発汗作用によつても靴内のム
レが抑制され、しかも防寒性を有するから低温下
での使用にも好適である上に、靴の軽量化に大い
に寄与することになり、この種の靴の基材として
まさにうつてつけである。亦、その独特の柔軟性
により装着感は一層良好となり、加えて布地2が
一体とされているから、強靭であり且つその意匠
性と風合いとによりフアツシヨン性を一層高める
ことができると共に、上述の如く保形性を有する
から形崩れしないと云う利点も付加される。
第2図は他の実施例を示すもので、発泡シート
1の他面にナイロントリコツト等の裏布3が接着
剤を介して貼着されている。上記実施例の基材を
ウエアや靴などに応用する場合、その用途に応じ
て適当な裏地を併用すべきことは当然であるが、
本実施例は斯かる裏地を事前に一体化させること
によつてその便を図ると共に発泡シート1を完全
に保護せんとするものである。この場合、前記微
小透孔11…の穿設は、裏布3…が充分に透湿性
等を有するものであれば、該裏布3を貼着前に前
記の如く行つておけば良いが、そうでない場合に
は貼着後裏布3側からニードルパンチ方式によ
り、上記同様に設けることが望ましい(第2図は
後者によることを示す)。
尚、上記では各種ウエアや靴など応用例につい
て述べたが、その他の用途への応用も除外するも
のでないことは当然である。亦、発泡シート1の
厚みは0.5mm以下ではドレープ性を保有するから、
前記ウエアの基材としてより好適であるが、0.5
mmを超えても上述の優れた特性によりウエアの基
材としての適正を充分に保有するものであること
に変わりはない。更に、第2図における裏布3は
接着剤を介して貼着されているが、接着剤によら
ず所謂キルテイングの如く部分的に縫着すること
も除外するものではない。
叙述の如く、本考案の基材は独立気泡性の1,
2−ポリブタジエン発泡シートに布地が一体化さ
れており、且つ該発泡シートには多数の微小透孔
が穿設されているから、防水性はもとより透湿性
が保証され、亦多数の独立発泡空隙による断熱性
と定着された布地の存在により保温効果も有する
から防寒性にも富み、更に発泡シートの厚みを変
えることによつてドレープ性或いは保形性を適宜
付与することができ、これに1,2−ポリブタジ
エン独特の柔軟性が加味され、且つ布地の耐摩耗
性、耐スクラツチ性、耐引き裂き性等の保護機能
とその意匠性等により、スポーツウエアから各種
靴に至る様々な用途に応用すれば、夫々において
その特性が遺憾なく発揮され、個々の機能性を高
めるに大きく寄与することになる。よつて本考案
の基材はその利用価値極めて大なるものと云え
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の代表例を示す部分縦断面図、
第2図は他の実施例の部分縦断面図である。 符号の説明、1……発泡シート、11……微小
透孔、2……布地、3……裏布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 独立気泡性1,2−ポリブタジエン発泡シート
    の片面に布地が積層一体とされ、且つ該発泡シー
    トにはその厚み方向に連通する微小透孔が面域方
    向に多数穿設されて成ることを特徴とする透湿
    性・防水保温性基材。
JP1598284U 1984-02-06 1984-02-06 透湿性・防水保温性基材 Granted JPS60127922U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1598284U JPS60127922U (ja) 1984-02-06 1984-02-06 透湿性・防水保温性基材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1598284U JPS60127922U (ja) 1984-02-06 1984-02-06 透湿性・防水保温性基材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60127922U JPS60127922U (ja) 1985-08-28
JPH031247Y2 true JPH031247Y2 (ja) 1991-01-16

Family

ID=30502323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1598284U Granted JPS60127922U (ja) 1984-02-06 1984-02-06 透湿性・防水保温性基材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60127922U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000059105A (ko) * 2000-07-14 2000-10-05 최경진 섬유원단과 합성수지발포체의 접착방법및 장치
US10154700B2 (en) * 2012-05-29 2018-12-18 Nokia Technologies Oy Wearable apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60127922U (ja) 1985-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6018819A (en) Garment with moisture vapor transmissive wind barrier panels
US5964047A (en) Waterproof footwear
CA1313924C (en) Wearing apparel with ventilation material
US4430759A (en) Glove
US20140331514A1 (en) Ventilation insert
EP1069839A1 (en) Plain silicone printed gloves having consistant gripping ability in various moisture conditions
JPH06294006A (ja) 吸放湿吸水発熱性保温品
JPS6312679A (ja) すき間部の保護および防水方法
US11135810B2 (en) Breathable, waterproof multi-layered leather material and leather product including said leather material
JP3917521B2 (ja) 体の一部を保護するための積層材料およびこの積層材料からなる用具
JPH031247Y2 (ja)
JP2013155452A (ja) 防寒衣服
JPH08302506A (ja) 低温用の保護衣類
KR20160118217A (ko) 방수 직물 및 이것을 이용한 섬유 제품
JPH0759604A (ja) 防水透湿性を有する靴
CN201619264U (zh) 一种防水透气布
CN212194567U (zh) 一种防风面料及其防风衣
JPH07107201B2 (ja) 防寒衣服
JPH0632283A (ja) 耐寒耐水服
CN212488754U (zh) 一种气凝胶防寒保暖鞋
CN220734460U (zh) 一种具有防踢防穿刺效果的下水裤
CN206404250U (zh) 一种球拍用柄皮
US20040013845A1 (en) Single-layer waterproof insulating system
EP0683989A1 (en) Improved multi-ply glove construction
CN217099202U (zh) 一种透气舒适型飞织鞋面