JP3044801U - 寝具類の乾燥滅菌脱臭装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝具類を熱風とオゾンにより乾燥・滅菌・脱
臭する 【構成】 断熱材を充填した２重箱内に被乾燥物を入
れ、バーナーとオゾン発生機から熱風とオゾンを吹き込
む装置

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はマット、マットレスまで含めた寝具類を熱風で乾燥すると同時にオゾ ンを吹き込んでダニ雑菌類を滅菌し且つ脱臭する装置で、主として病院、老人ホ ームその他における介護用機器である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、寝具類の乾燥は天日に干すか、ふとん乾燥機を使って加温して行ってい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の方法では、ふとん類を暖めて湿気を取る程度にしか乾燥できず、ダニ・ カビ・雑菌類を死滅させることもできず、また充分な脱臭も出来ない。例えばア トピー性疾患の主な原因のダニ類は５５℃以上、大腸菌等の雑菌は７０℃以上、 耐性菌類は１００℃以上でなければ死なない。

【０００４】 従来の方法では寝具のうち、マット、マットレスのような大型で折り畳みので きないものの乾燥・滅菌・脱臭はできない。

【０００５】 本考案は従来の技術におけるこのような問題点を解決すべく考えたもので、そ の目的はマット、マットレス、一般寝具から畳に至るまで、熱風とオゾンによっ て、乾燥・滅菌・脱臭を行ない、患者の安全と快適な生活を図るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

断熱材を充填した二重箱内に被乾燥物を入れ、該箱の一面に形成したバーナー 室内に設置したファンを有するバーナーと、エアーポンプを有するオゾン発生機 から、それぞれ箱内に熱風とオゾンを吹き込んで乾燥・滅菌・脱臭を行なう装置 である。

【０００７】

【作用】

箱内の圧力を高く維持する自動排気ダンパーを有する断熱箱内にマット、マッ トレス、寝具、畳等を入れ熱風とオゾンを物に浸透させながら乾燥・滅菌・脱臭 を行なう。

【０００８】

【実施例】

本考案の寝具類の乾燥・滅菌・脱臭装置の実施例について、図１および図２を 参照にして説明する。図１は本考案品の一部破断の斜視説明図、図２は自動排気 ダンパーの作動説明図である。１は断熱材を充填した六面２重箱体で、後方面に 密閉できる開閉扉２を、前方面にファンを有するバーナー３を取付けたバーナー 室を形成し該バーナー室内にエアーポンプを内装したオゾン発生機５と、バーナ ーとオゾン発生機をコントロールする制御盤６を設置し、箱体１の上面に自動排 気ダンパー７を取付ける。８はスプリング９を介在して上下に可動の受圧板、１ ０は排気穴をそれぞれ示す。１１は温度センサーで箱内の温度を検出して、バー ナーの発停を行なう。

【０００９】 開閉扉２を開いてマットレス１３を入れ、該扉をロックレバー１２で密閉する 。該ロックレバーは通常保冷車で使はれている。一本棒で１８０℃回動すること で棒の上下で、扉を密閉するものである。

【００１０】 制御盤６のタイマーを通常１時間、温度を８０℃にそれぞれセットすると、バ ーナーが熱風を箱内に吹き込む。該バーナーは、必要と環境に応じ灯油焚き、ガ ス焚き、電熱ヒーター使い分ける。何れもフアン付きである。バーナーの作動開 始と同時にオゾン発生機も作動を開始し、熱風による乾燥滅菌、オゾンによる滅 菌脱臭が同時に進行する。

【００１１】 自動排気ダンパー７は箱内の圧力が熱風とオゾンによる圧力が高まるにつれ、 スプリング９に土からって受圧板８が上昇し、ダンパー例面の排気穴１０が開く 状態になり、箱内圧力が降下すると受圧板が下がって排気穴が閉じることを繰り 返し、常時箱内が一定範囲の圧力を維持するように作動する。

【００１２】 箱内温度が温度センサー１１によって、設定温度………通常８０℃を越えると バーナーは自動停止するが、オゾン発生機は連続運転を続け、内装エアーポンプ により箱内にオゾンを吹き込み続けて、滅菌・脱臭を行なう。 箱内温度が下がると………通常７５℃………バーナーが運転を開始し、再び熱 風で乾燥と滅菌を行なう。 これを繰り返し、タイマーセットの時………通常１時間………だけ運転する。 なお、箱内のオゾン濃度は０，０５〜０，１ＰＰＭ程度である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案品は上述の通り構成されて、機能することで次に記載する効果が得られ る。

【００１４】 熱風とオゾン吹き込みと自動排気ダンパーの作用により箱内が常時維持する圧 力により被乾燥物の内部によく高温とオゾンが浸透し、効率よく且つ充分な乾燥 ・滅菌・脱臭の効果が得られる。

【００１５】 オゾンの脱臭作用により、乾燥途中の悪臭が消え乾燥機の患者の快適な環境を 守る。

【００１６】 必要に応じ箱を大型化すれば、ベッドそのものからソファー、長椅子に至るま で乾燥・滅菌・脱臭し、又、大勢の患者の洗濯物も一挙に処理できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の一部破断の斜視説明図である。

【図２】本考案品のうち自動排気ダンパーの作動説明図
である。

【符号の説明】

１ 六面２重箱体 ２ 開閉扉 ３ バーナー ４ バーナー室 ５ オゾン発生機 ６ 制御盤 ７ 自動排気ダンパー ８ 受圧板 ９ スプリング １０ 排気穴 １１ 温度センサー １２ ロックレバー １３ マットレス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断熱材を充填した二重六面箱１の一面に
   開閉密閉できる扉２を、別の一面にファンを有するバー
   ナー３を取付けたバーナー室４を形成し、該バーナー室
   内にオゾン発生機５と制御盤６を設置し、更に上面に該
   箱内圧に連動して開度を変える排気自動ダンパーを設け
   たことを特徴とする寝具類の乾燥滅菌脱臭装置。