JP3044606B2 - ブラスト装置 - Google Patents
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Description
金属表面を研磨し得る素材を研装材として処理面に吹き
付けて研磨処理したり、或は水その他の流動物等を研装
材として処理面に噴射して表面処理を行うブラスト装置
に関するものである。
等の鋼板は、数年ごとにひび割れ等の傷の有無を調査す
るために、鋼板の表面をブラスト処理してスケールや塗
装材を剥離して金属面を露出させ、この金属面を超音波
探傷器で検査している。この検査で鋼板内部に欠陥等の
傷が発見された箇所は補修し、この補修を終了した後で
金属面を再び防錆塗装して船舶の浸水事故、或は石油タ
ンクに貯蔵した石油の流失事故等を防止している。
板等の処理面に密着する側を開口させた閉鎖ケーシング
と、この閉鎖ケーシングの開口と反対側のノズル開口側
に気密状に固定され、肉厚が厚くて蛇腹状に形成された
ゴムシール材と、このゴムシール材の中央位置に設けた
ノズル保持孔に気密状に貫通固定されてノズル口をケー
シング内に向けて保持された噴射ノズルと、処理面へ噴
射された研装材を空気と共に吸引回収させるため閉鎖ケ
ーシングに連通された吸引口とを有している。そして、
ブラスト作業中においては鋼板等の処理面に閉鎖ケーシ
ングの開口を当接させた状態で吸引口から内部の空気を
吸引して減圧させ、この減圧状態でケーシングを処理面
上に吸着させて移動させながら噴射ノズルをケーシング
の移動方向と交差する方向へ反復揺動させ、グリッドや
砂等の研装材を処理面へ吹付けて面状にブラスト処理を
行っている。
ト装置の噴射ノズルは、1分間に略40〜60回程度の
割合で揺動するから、噴射ノズルの外周面に固定された
ゴムシール材は、噴射ノズルの反復揺動と連動して撓み
動作が反復し、短期間で劣化、破断する欠点がある。ま
た、ゴムシール材は、蛇腹状に形成され、かつケーシン
グのノズル開口を閉鎖するように固定された中央部に保
持孔を設けて噴射ノズルを固定保持した複雑な構造であ
るため、破断したゴムシール部材の補修、交換に手数を
要し、肉厚が厚いゴムシール部材もコストが高価である
ため補修経費が割高になり易い。更に、ゴムシール材は
厚くて弾力があり、この弾力に抗して噴射ノズルを反復
揺動させるためには駆動力の大きな原動機類が必要とな
って装置が大型化し、装置の製造コストや運転経費が割
高になり易い等の問題があった。
れたものであり、その目的は、(1)シール部材は、噴
射ノズルの反復揺動に連動しないため、劣化、破断を発
生することがなく、噴射ノズルの気密性を長く維持で
き、(2)シール部材は噴射ノズルに当接した簡単な構
造であるため、長期使用中に気密性が低下したシール部
材は容易に取替え修理してブラスト作業を継続でき、
(3)噴射ノズル部を小さな駆動力で反復揺動できて装
置の小形化、製造コストの低廉化等達成できるブラスト
装置を提供することにある。
に、本発明は、処理面に密着する側を開口12させた閉
鎖ケーシング14と、この閉鎖ケーシング14に取付け
られ、前記処理面に向けて研装材を噴射させる研装材噴
射部16と、前記閉鎖ケーシング14に設けられ処理面
へ噴射させた研装材を吸引回収させる吸引口18と、を
含み、前記閉鎖ケーシング14内を減圧状態で処理面上
を移動しつつブラストを行うブラスト装置において、前
記研装材噴射部16は、前記閉鎖ケーシング14のノズ
ル開口20からノズル口22を閉鎖ケーシング14内に
挿入させ同ノズル口22が閉鎖ケーシング14に揺動自
在に支持された噴射ノズル部24と、この噴射ノズル部
24の揺動状態を保持しつつ閉鎖ケーシング14内外を
気密状に画成する気密シール機構26と、を有し、噴射
ノズル部24は外周面に球状の膨出部78を形成させた
筒状の噴射ソケット94を有し、気密シール機構26
は、閉鎖ケーシング14の上端側に固定された保持体7
0と、保持体70に固定され中央に開孔した孔に噴射ノ
ズル部24を貫通状に配置させ保持体70から噴射ソケ
ット94の膨出部78に孔の縁となる内周面側を略線状
に密着当接させて設けられた薄板状のシール部材28
と、噴射ソケット94の上部側であって同噴射ソケット
94を貫通させた状態で同噴射ソケットに接続固定させ
た揺動板84と、揺動板84の両端に側に固定され、噴
射ソケットの膨出部を挟装するように略コ字状に配置さ
れた腕杆86と、保持体70に一端側を固定されるとと
もに他端側を前記腕杆86に枢着させ噴射ノズル部24
の膨出部78を中央にして両側に設けられた2個の枢支
ピン82と、を備えてなるブラスト装置10から構成さ
れる。
ーシング14の内外方向へ複数層構造で設けられてなる
こととしてもよい。
体70があり、この保持体70を前記閉鎖ケーシング1
4の内外側から挟み込むように二層に取付けられてなる
こととしてもよい。
理面に密着する側を開口させた閉鎖ケーシングと、この
閉鎖ケーシングに取付けられ、前記処理面に向けて研装
材を噴射させる研装材噴射部と、前記閉鎖ケーシングに
設けられ、処理面へ噴射させた研装材を吸引回収させる
吸引口とを含み、前記閉鎖ケーシング内を減圧状態で処
理面上を移動しつつブラストを行うブラスト装置におい
て、前記研装材噴射部は、前記閉鎖ケーシングのノズル
開口からノズル口を閉鎖ケーシング内に挿入させ同ノズ
ル口が閉鎖ケーシングに揺動自在に支持された噴射ノズ
ル部と、この噴射ノズル部の揺動状態を保持しつつ閉鎖
ケーシング内外を気密状に画成する気密シール機構を有
し、前記気密シール機構は、前記ノズル開口であって前
記ノズル口の周囲を閉鎖するように配置され、外周面側
を閉鎖ケーシングのノズル開口縁に固定されるととも
に、内周面側は閉鎖ケーシング側から前記噴射ノズル部
へ向け配設されて、同噴射ノズル部の外周面に固定され
ることなく密着状に当接して設けられたシール部材を備
えている。研装材としては、金属表面を研磨する場合に
はグリッドや砂等の素材を使用する。また、高層ビルの
外壁を清掃する場合には水その他の流動物等の素材を使
用する。例えば、船舶や石油タンクの鋼板、橋脚等の処
理面に付着しているスケールや塗装材等を剥離処理して
研磨する場合には、グリッドや砂等の研装材を吹き付
け、これを回収して循環させる。また、高層ビル等の外
壁を清掃する場合には、水その他の流動物等をそのまま
研装材として処理面に高速噴射させ、ジェット水として
外壁面に吹き付け、これを回収して循環させる。
側から処理面と反対側に配置されるノズル開口へ向けて
縮形された円錐台形状、角錐台形状等の任意形状に形成
してもよい。これらの閉鎖ケーシングの開口側には、内
部の気密性を保持するために吸着シール材が設けられて
いる。この吸着シール材を処理面に密着させながら移動
させるため、原動機と連動する複数の車輪が開口側の周
縁に吸着シール材と同一レベルに設けられている。ま
た、閉鎖ケーシング内には、内部の減圧状態を設定値に
保持する圧力調整弁が連通され、また、ケーシング内に
噴射された研装材や剥離されたスケール、塗装材等の塵
埃を空気と共に吸引しつつケーシング内の減圧状態を保
持する吸引用高圧ホースが吸引口に連通されている。
密シール機構内に噴射ノズル部が貫通支持され、この気
密シール機構には、その外面側でケーシングの移動方向
と交差する方向へ揺動する揺動板が枢着されている。こ
の揺動板に噴射ノズル部が連結されて反復揺動される。
噴射ノズル部にクランク機構等を直接連結して揺動させ
てもよい。更に、研装材を圧送する噴射用高圧ホースが
噴射ノズル部に接続されている。この反復揺動する噴射
ノズル部には、気密シール機構内のシール部材が、単に
当接状態でケーシング内の気密性を保持している。この
シール部材は薄板状のウレタンゴムその他のゴム、皮等
を素材として形成されている。これにより、ブラスト作
業中において、シール部材は噴射ノズル部の反復揺動に
連動しないから劣化、破断等が発生することがなく、噴
射ノズル部の気密性を長く維持できる。また、シール部
材は噴射ノズル部に当接された簡単な構造であるため、
容易に取替え修理できる。
出部が球状に膨出形成され、前記シール部材には、前記
膨出部の外周に気密当接する平面視円形状の当接孔縁部
が設けられてなることとしてもよい。噴射ノズル部のノ
ズル口が処理面に垂直に対向したときに、球状膨出部の
中心を通り噴射ノズル部と垂直に交差した截断面の円周
上にシール部材の当接孔縁部が気密状に当接し、この当
接孔縁部はノズル口の反復揺動と連動する球状膨出部に
軽く接した状態で気密性を維持する結果、当接孔縁部が
ノズル部の揺動方向へ撓むことがなく、シール部材への
変形圧力がほとんどかからずにシール部材の早期劣化、
材料の疲労を防止できる。また、球状膨出部とこれに当
接する当接孔縁部との摩擦抵抗が小さく、噴射ノズル部
を小さな駆動力で反復揺動でき、反復揺動のための原動
機類を小形化して製造コストや運転経費等を節約でき
る。また、シール部材は、薄板状に形成して円形状の当
接孔縁部を設けたものに限ることなく、例えば、金属、
硬質合成樹脂等を素材として球面状に凹陥された球面円
周受部を有した構成でもよく、この球面円周受部内に球
状の膨出部を嵌合状に当接させてもよい。
の内外方向へ複数層構造で設けることとしてもよい。薄
板状のシール部材の複数個を重ねたり、或は間隔をおい
て配置して噴射ノズル部の球状膨出部に対する気密性を
維持できる。また、シール部材は、中央に保持体があ
り、この保持体を前記閉鎖ケーシングの内外側から挟み
込むように二層に取付けられてなることとしてもよい。
保持体を二枚のシール部材で挟み込み固定することによ
って、噴射ノズル部の球状膨出部に二枚のシール部材が
当接して気密室が形成され、閉鎖ケーシング内の気密性
を保持できる。また、保持体やシール部材の構造が簡単
で、ノズル開口に容易に取付け、取り外しできて保守、
点検も容易である。気密シール機構は、二枚のシール部
材を備えているが、これに限ることなく、やや厚い一枚
のシール部材から構成してもよい。
施例を説明する。図1、図2、図3には、本発明の実施
例に係るブラスト装置10が示されている。図より明ら
かな様に、ブラスト装置10は、鋼板P等の処理面Sに
密着する側を開口12させた閉鎖ケーシング14と、こ
の閉鎖ケーシング14に取付けられ、処理面Sに向けて
研装材Kを噴射させる研装材噴射部16と、閉鎖ケーシ
ング14に設けられ、処理面Sへ噴射させた研装材Kを
吸引回収させる吸引口18とを含み、閉鎖ケーシング1
4内を減圧状態で処理面S上を移動しつつブラストを行
うブラスト装置に係るものである。
のノズル開口20からノズル口22を閉鎖ケーシング1
4内に挿入させ同ノズル口22が閉鎖ケーシング14に
揺動自在に支持された噴射ノズル部24と、この噴射ノ
ズル部24の揺動状態を保持しつつ閉鎖ケーシング14
内外を気密状に画成する気密シール機構26を有してい
る。そして、気密シール機構26は、前記ノズル開口2
0であって前記ノズル口22の周囲を閉鎖するように配
置され、外周面側を閉鎖ケーシング14のノズル開口2
0縁に固定されるとともに内周面側は閉鎖ケーシング1
4側から噴射ノズル部24へ向け配設されて、同噴射ノ
ズル部24の外周面に固定されることなく密着状に当接
して設けられたシール部材28を備えている。
その下端が処理面に接する最も下部に位置する部分は中
空円筒状に形成されている。そして、その中央部から中
空処理筒32を中空箱状に立ち上げて連通立設させ、こ
れにより、全体として異形箱体を反転させて処理面に対
して密着移動させるような構造に形成されている。
ら見た状態の要部説明図、図3は、図2のAーA線拡大
断面図である。図2、図3に示すように、閉鎖ケーシン
グ14の処理面Sに密着する下端側は開口12され、こ
の開口12を一部とするように中空円筒状の基台筒30
が設けられている。この基台筒30の内部空間は吸着室
Uとして機能し、この基台筒30の円形状の下端側であ
る処理面Sとの密着面はスカート状に外側にめくれ上が
った形状に展開されている。また、基台筒30の上板で
ある円筒基板34には、その略中央部において上方へ向
けて徐々に縮形された中空台錐状の中空処理筒32が立
設されている。この中空処理筒32は最終的に噴射室F
として機能する。この中空処理筒32の上端側からブラ
スト処理用の研装材を噴射する噴射ノズル部24のノズ
ル口22が挿入され、下方、すなわち処理面Sに向けて
この研装材を噴射するものであり、このノズル口22の
挿入のために該中空処理筒32の上面側はノズル開口2
0として開口されている。
は、このノズル口22の装着用のノズル開口20が設け
られている。そして、このノズル開口20から噴射ノズ
ル部24のノズル口22を室内に露出させた状態で同ノ
ズル開口20を閉鎖するように気密シール機構26が設
置され、ケーシングの外部空間とケーシングの内部を気
密状に画成する。即ち、この気密シール機構26には、
噴射ノズル部24の先端のノズル口22を閉鎖ケーシン
グ14の下面側となる処理面S方向に向け、かつその処
理面に向けたノズル口22を扇形状に揺動支持させた状
態でそのノズル口22回りのノズル開口20全体を気密
状に閉鎖させるシール部材28を備えている。
に中央処理筒32が立ち上った円筒基板34には、中央
処理筒32から一方側へ偏心した位置に吸引口18が開
口され、この吸引口18に連通固定された吸引筒54に
吸引用高圧ホース56が挿脱自在に接続されている。同
じく、円筒基板34には、中央処理筒32から他方側へ
偏心した位置に孔58が開孔され、この孔58に基台筒
30内の空気圧力を自動調整する圧力調整弁52が連通
されている。更に、閉鎖ケーシング14の下面側の基台
筒30の開口12の周縁部には、開口12を処理面Sに
吸着させた状態で同閉鎖ケーシング14を移動させるた
めの4個の車輪50が配置されている。これにより、閉
鎖ケーシング14は下面側の基台筒30の開口12を処
理面Sに密着状に移動しながら、気密シール機構26に
扇形状に揺動支持させた噴射ノズル部24のノズル口2
2から処理面Sへ研装材Kを噴射させ、処理面Sを面状
にブラスト処理することとなる。
板である円筒基板34には、その周縁下面に気密状に吸
着シール材36が固定されている。この吸着シール材3
6は、ウレタンゴム、その他のゴム等を素材とし、断面
略船底形でドーナツ状に周回形成されている。この吸着
シール材36の断面略船底形の内周縁の上端側が円筒基
板34の周縁下面にボルト等の締着具で着脱自在に取付
けられて処理面Sに密着され、この吸着シール材36の
外側縁はスカート状にめくれ上がっている。この基台筒
30内の空気を吸引口18から外部へ吸引して減圧する
にしたがって吸着シール材36は処理面Sに密着して基
台筒内の気密性が保持される。
筒基板34の中央位置に、図2に示すように、円筒基板
34の両側方向へ向け切開された長矩形状の開口31か
ら、図3に示すように、上方へ向け突設された略扁平山
形状の中空角錐台として形成されている。これらの円筒
基板34や中央処理筒32の内面には、ウレタンゴム、
その他のゴム製の保護シートが内張りされている。ま
た、閉鎖ケーシング14は基台筒30と中央処理筒32
とに画成しているが、これに限ることなく、例えば、単
に中空の円錐台や中空の四角錐台、六角錐台その他の多
角錐台等に形成し、その下端周縁に吸着シール材36を
付設してもよい。
処理面Sに閉鎖ケーシング14の下面側の基台筒30の
開口を吸着させたブラスト装置10を斜め上方側から視
た斜視説明図である。図1に示すように、基台筒30の
円筒基板34の上面中央位置から両側へ偏心した位置
に、中央処理筒32の両側面と対向して支持枠38、3
8が立設されている。この支持枠38、38の外面側に
四角筒状の取付筒40、40が相互に平行に架設され、
この取付筒40、40内に四角筒状の車輪支持枠42、
42が貫通固定されて該車輪支持枠42、42の両端が
円筒基板34の外周縁の上方位置へそれぞれ突出されて
いる。更に、各車輪支持枠42、42の長手方向の両端
部に取付ベース44が設けられ、この取付ベース44
に、各車輪支持枠42に対して略T字状に、かつ回転軸
48を外側方向へ向けた原動機46が設置されている。
この車輪支持枠42、42の両端に略T字状に設置した
4個の原動機46の各回転軸48に、外周にウレタンゴ
ム、その他のゴム等の緩衝材を付設した車輪50が吸着
シール材36と同一レベルに軸架されている。
の基台筒30内を減圧させて吸着シール材36を処理面
Sに吸着させた状態で4個の原動機46の各車輪50は
処理面Sに当着し、この4個の車輪50を各原動機46
で正回転または逆回転させながら4輪駆動の状態で閉鎖
ケーシング14を処理面Sに沿って自由に移動できる。
原動機46としてはモータが好適であるが、油圧や空圧
を利用した流体モータ、或は内燃機関等を用いてもよ
い。
へ吸引すると基台筒30内の空気圧は大気圧以下に減圧
される。この減圧された空気圧が設定値以上に低くなっ
たら圧力調整弁52が開弁されて基台筒30内の空気圧
を設定値に保持し、閉鎖ケーシング14を処理面Sに吸
着状態で移動でき、かつ落下しないように程度に基台筒
30内の空気圧を自動調整する。
吊支索条66に車輪支持枠42、42に設けた吊環6
5、65が着脱自在に吊支されている。ブラスト作業の
開始、或は終了時にブラスト装置10を吊支索条66に
吊支させ、処理面Sへの閉鎖ケーシング14の基台筒3
0の開口12の当接操作、或は離開操作を行う。また、
作業中において処理面Sに密着移動中の閉鎖ケーシング
14が、基台筒30内の空気圧の上昇で処理面から離脱
しても、吊支索条66で装置自体を吊支して装置自体の
不用意な落下事故も防止できる。また、作業終了後にブ
ラスト装置10を吊支索条66に吊支しつつ安全に地上
等へ向け下降させ、作業車等へ安全に収容させる。ま
た、高層ビル等の高い構造物の外壁面を清掃処理する場
合には、屋上側から吊支索条66を垂れ下げて車輪支持
枠42、42の吊環65、65を吊支することとしても
よい。
ラスト装置10において、研装材噴射部15は、閉鎖ケ
ーシング14のノズル開口20からノズル口22を閉鎖
ケーシング14内に挿入させ同ノズル口22が閉鎖ケー
シング14に揺動自在に支持された噴射ノズル部24
と、この噴射ノズル部24の揺動状態を保持しつつ閉鎖
ケーシング14内外を気密状に画成する気密シール機構
26を有し、前記気密シール機構26は、前記ノズル開
口20であって前記ノズル口22の周囲を閉鎖するよう
に配置され、外周面側を閉鎖ケーシング14のノズル開
口20縁に固定されるとともに、内周面側は閉鎖ケーシ
ング14側から前記噴射ノズル部24へ向け配設され
て、同噴射ノズル部24の外周面に固定されることなく
密着状に当接して設けられたシール部材28を備えてい
ることである。
グ14のノズル開口20に揺動自在に支持された噴射ノ
ズル部24と、この噴射ノズル部24のノズル口22を
ケーシング内へ突出させた状態で同ノズル開口20を閉
鎖するように設置された気密シール機構26とを有して
いる。実施例において、図1、図3、図4に示すよう
に、気密シール機構26は、閉鎖ケーシング14の下面
側の基台筒30の円筒基板34の上面中央部に立上がっ
た中央処理筒32の上端側のノズル開口20を閉鎖し、
噴射ノズル部24の先端のノズル口22を閉鎖ケーシン
グ14の下面側となる処理面S方向に向け、かつその処
理面Sに向けたノズル口22を扇形状に揺動支持させた
状態でそのノズル口22回りのノズル開口20全体を気
密状に閉鎖させるシール部材28を備えている。
4の外周面には、膨出部78が球状に膨出形成され、閉
鎖ケーシング14の中央処理筒32のノズル開口20に
取付けたシール部材28の中心位置には、噴射ノズル部
24の膨出部78の外周に気密状に当接するように平面
視円形状の当接孔縁部80が設けられている。即ち、噴
射ノズル部24は、後述するように、内部に噴射ノズル
96が嵌挿された筒状の噴射ソケット94を備え、膨出
部78は同噴射ソケット94の外周面の略中間位置に、
噴射ソケット94の中心線上に中心が位置するように噴
射ソケット94と同一材質、例えば、金属、硬質合成樹
脂等を素材として真球状に一体的に成型されている。
の他のゴム、皮等を素材として薄板状に形成され、シー
ル部材28の中心位置の当接孔縁部80は、シール部材
28の中心に膨出部78の直径と略同一径に開孔された
当接円の内周縁部として構成される。そして、噴射ノズ
ル96のノズル口22が処理面Sに垂直に対向したとき
に、球状膨出部78の中心を通り噴射ソケット94と垂
直に交差した截断面Lの円周部の近傍位置に当接孔縁部
80が軽く接した状態で球状膨出部78との気密性を保
持する。
4の内外方向へ複数層構造に設けることとしてもよい。
例えば、シール部材28を二枚、三枚等の複数枚重ねて
もよい。二枚のシール部材28、28において、その中
央の当接孔縁部80、80は、中央処理筒32のノズル
開口20の内外面側から噴射ソケット94の膨出部78
の中央の截断面Lの円周部に近接した位置に当接され
る。そして、噴射ノズル96のノズル口22が、図4に
示すような仮想線方向へ向け反復揺動するときに、噴射
ソケット94の外周面に一体成型された球状の膨出部7
8は、二枚のシール部材28、28の当接孔縁部80、
80に軽く接した状態でノズル口22と同じ方向へ反復
回動しながら気密性を維持する。従って、複数のシール
部材28を重ねた気密シール機構26においては、一方
のシール部材28が破断しても他方のシール部材28で
噴射ノズル部24との気密性を保持できることとなり、
シール部材28の破断による閉鎖ケーシング14内の気
密性が低下し、閉鎖ケーシング14が処理面から離脱す
る様な事故を防止できる。また、一枚の厚いシール部材
に比べ、複数のシール部材28を重ねた方が製作が容易
で製造コストも安価となり、閉鎖ケーシング14内の気
密性も維持できる。
26は、中央処理筒32の内外方向を幅方向とした中央
部に保持体70を有し、この保持体70を内外側から挟
み込むように薄板状の二枚のシール部材28、28が二
層に取付けられている。この保持体70は、金属板、硬
質合成樹脂等を素材とし、広幅な厚板で任意形状に形成
されている。この保持体70には、その中央部に孔68
が開孔されている。また、シール部材28、28は孔6
8の周縁にボルト等の締着具72で締着された押え板7
4、74で保持体70に係止されている。
に取付けるために、図4に示すように、中央処理筒32
のノズル開口20の端部外周縁にはフランジ76が周設
されている。このフランジ76に気密シール機構26の
一方の押え板74がボルト等の締着具72で着脱自在に
連結されている。このように気密シール機構26は、二
枚の薄いシール部材28、28で保持体70を挟み込ん
で、シール部材28、28が内外方向に離隔して配置さ
れることによって、中央処理筒32の端部側のノズル開
口20に気密シール機構26を取付けたときに、閉鎖ケ
ーシング14の内側にシール部材28、28と保持体7
0とで気密室が形成されて閉鎖ケーシング14内の気密
性を高く維持できる。また、保持体70とシール部材2
8との構成も簡単で、製造コストも安価となる。また、
フランジ76に固定した一方の押え板74の締着具72
を緩めて気密シール機構26をノズル開口20から取り
外し、シール部材28の保守点検、交換修理も簡単に行
える。
理面Sに垂直に対向したときに、球状膨出部78の中心
を通り噴射ソケット96と垂直に交差した截断面Lの円
周部に対し、二枚のシール部材28、28の当接孔縁部
80、80は中央処理筒32のノズル開口20の内外面
側から截断面Lの円周部に近接した位置に当接される。
そして、噴射ノズル96のノズル口22が、図4に示す
ような仮想線方向へ向け反復揺動するときに、噴射ソケ
ット94の外周面に一体成型された球状の膨出部78
は、二枚のシール部材28、28の当接孔縁部80、8
0に軽く接した状態でノズル口22と同じ方向へ反復回
動しながら気密性を維持する。
するときに、球状膨出部78はシール部材28、28の
当接孔縁部80、80に軽く接しながら摺動するだけだ
から、シール部材28、28が噴射ノズル部24の揺動
方向へ撓んだりすることがなく、球状膨出部78に接し
たシール部材28、28の当接孔縁部80、80側に劣
化、破断等が発生することなく長期にわたり安定保持さ
れる。特に、噴射ノズル部24の球状膨出部78の外周
面にシール部材28、28の当接孔縁部80、80が気
密状に当接するから、噴射ノズル部24の全方向への揺
動を確保しつつ気密性を保持できる。また、球状の膨出
部78とシール部材28の当接孔縁部80とは線状に接
摺するため摩擦抵抗が小さく、噴射ノズル部を小さな駆
動力で反復揺動でき、反復揺動のために大型の原動機類
を備える必要がなく、装置を小形化して製造コストや運
転経費を節約できる。実施例において、気密シール機構
26は、二枚のシール部材28、28を備えているが、
これに限ることなく、やや厚い一枚のシール部材28を
備えてもよい。更に、シール部材28は、ウレタンゴム
その他のゴム、皮等を素材として板状に形成したものに
限ることなく、金属、硬質合成樹脂等で形成してもよ
い。
14の移動方向と交差した方向へ噴射ノズル部24を反
復揺動させるために、気密シール機構26の保持体70
には、閉鎖ケーシング14の移動方向となる保持体70
の両端面の略中心位置に枢支ピン82、82が固定され
ている。また、気密シール機構26の上方側に離開して
保持体70と平行に揺動板84が配置され、この揺動板
84の両端には下向き略コ字状に腕杆86、86が締着
具72等で連結されている。この揺動板84を閉鎖ケー
シング14の移動方向と交差した方向へ揺動し得るよう
に腕杆86、86は枢支ピン82、82に枢着されてい
る。また、図1、図4に示すように、揺動板84の揺動
方向となる側の一方の車輪支持枠42の取付筒40の上
面に揺動原動機88が設置され、この揺動原動機88の
回転軸89に固定されたクランクレバー90に枢着され
た連杆92の他端が揺動板84の端部側に枢着されてい
る。この揺動原動機88の回転によりクランクレバー9
0、連扞92を介して揺動板84は閉鎖ケーシング14
の移動方向と交差する方向へ反復揺動する。
ノズル部24は、外周面に球状の膨出部78が膨出形成
された筒状の噴射ソケット94と、この噴射ソケット9
4内に嵌挿された噴射ノズル96とを備えている。図4
に示すように、揺動板84の中央位置に開孔された孔9
8の内面側の周縁に噴射ソケット94の端部のフランジ
100が締着具72で固定されている。この噴射ソケッ
ト94は中央処理筒32へ向けて突出されて球状膨出部
78の円周面にシール部材28、28の当接孔縁部80
が当接している。また、揺動板84の中央の孔98の外
面側の周縁には、ノズルホルダー102の端部のフラン
ジ104が締着具72で固定されている。このノズルホ
ルダー102の端部に螺合連結された噴射ノズル96が
噴射ソケット94内に嵌挿されて先端のノズル口22が
噴射ソケット94の先端から突出されている。ノズルホ
ルダー102には、研装材Kを供給する噴射用高圧ホー
ス106が接続されている。
ソケット94で保護された噴射ノズル96とは、その先
端側が処理面Sに対向した状態でシール部材28、28
の当接孔縁部80、80が支点となり、揺動板84の揺
動方向と逆方向へ向けノズル口22が反復揺動され、か
つ処理面Sに密着しつつ移動する閉鎖ケーシング14の
移動方向と交差した方向へ揺動して噴射ノズル96の先
端のノズル口22から研装材Kを面状に噴射してブラス
ト処理を行う。即ち、中央処理筒32内でケーシングの
移動方向と交差する方向へ噴射ノズル96のノズル口2
2は揺動しつつ噴射用高圧ホース106から圧送される
研装材Kを処理面Sへ向け噴射する。また、ノズルホル
ダー102に螺合した噴射ノズル96は噴射ソケット9
4に対して嵌脱自在に挿入でき、噴射ソケット94も揺
動板84に着脱可能に固定されているため、噴射ノズル
部24は揺動板84と共に気密シール部26から簡単に
取外しでき、保守点検、修理交換も容易に行なえる。
6と噴射ソケット94との二重構造にしているため、処
理面Sの状態によって噴射ノズル96の外径の大きなも
のや小さいものを選択してノズルホルダー102に螺合
して使用できる。特に、高圧水を噴射ノズル96からジ
ェット水として処理面Sに噴射しながら清掃処理すると
きには噴射ノズル96は外径が小さなものを選択する。
しかし、必ずしも噴射ノズル96と噴射ソケット94と
の二重構造を備える必要はなく、噴射ノズル96の外周
面に球状の膨出部78を形成して単独でシール部材2
8、28に当接させて支持してもよい。また、揺動板8
4を介して噴射ノズル部24を揺動させることに限るこ
となく、例えば、噴射ノズル部24を円弧状のガイドレ
ールで案内しつつクランク機構を噴射ノズル部24に連
結して揺動させてもよい。なお、図中の108は、研装
材を吸引回収して除塵した後で空気と共に噴射用高圧ホ
ース106へ圧送する研装材供給部を示す。
るブラスト装置10の作用を説明する。図1に示すよう
に、船舶、石油タンク等の鋼板のブラスト作業を行う場
合には、ブラスト装置10をブラスト作業を行う現場へ
搬入し、ブラスト装置10の吸引筒54に吸引用高圧ホ
ース56を接続する。また、噴射ノズル部24のノズル
ホルダー102に噴射用高圧ホース106を接続し、こ
れらの高圧ホースの他端を研装材供給部108の所定の
接続口に接続する。この鋼板の表面を研磨するために使
用する研装材Kは、直径略1mm程度の鋼粒子であり、
初めに研装材供給部108内の高圧貯留タンク内に所定
量を貯留しておく。金属表面の研装材Kとしては鋼粒子
に限ることなく、処理面の状態により砂を研装材Kとし
て用いてもよい。また、後述する様に高層ビルの外壁面
を清掃処理する場合には、水その他の流動物等を研装材
とし、ジェット水として加圧して外壁面に吹き付ける。
の吊支索条66に吊支して閉鎖ケーシング14の基台筒
30の開口12を、船舶、石油タンク等の鋼板の処理面
Sに当接させる。この状態で研装材供給部108等に設
けた制御盤の起動スイッチを閉路し、吸引用高圧ホース
56で基台筒30内の空気を吸引して減圧させて処理面
Sに吸着させる。同時に移動用の各原動機46を駆動し
て各車輪50を回転させつつ閉鎖ケーシング14を処理
面Sに沿って上下方向へ移動させる。この各原動機46
を正逆回転させて各車輪50を四輪駆動状に連動できる
ものであり、閉鎖ケーシング14は鉛直方向に配置され
た処理面Sの上下方向、並びに方向変更して隣接した次
の箇所に移動して所定の処理面Sを面状に連続してブラ
スト処理できることとなる
して空気と共に研装材Kを噴射ノズル部24に圧送し、
噴射ノズル96の先端のノズル口22から噴射する。噴
射ノズル部24は、噴射ソケット94内に噴射ノズル9
6が嵌挿されて共に揺動板84に連結され、噴射ソケッ
ト94の外周面に設けた球状の膨出部78がシール部材
28、28の当接孔縁部80、80に当接するように支
持されているため、シール部材28、28は噴射ソケッ
ト94の反復揺動に連動しないから劣化、破断等が発生
することがなく、噴射ノズル部24の気密性を長く維持
できる。また、長期使用中に膨出部78の外周面と接摺
したシール部材28の当接孔縁部80との気密性が低下
しても、シール部材28は膨出部78に固定されること
なく当接した簡単な構造であり、容易に取替え修理して
ブラスト作業を継続できる。また、気密シール機構26
の構造も簡単であるため取付作業も簡単に行え、製造コ
ストも安価である。
り、処理面Sに付着していたスケールや塗装材は剥離さ
れ、剥離されたスケール及び塗装材等の塵埃は吸引用高
圧ホース56を経由して研装材供給部108内へ吸引さ
れる。回収した研装材Kに混入していた塵埃は集塵処理
して研装材のみを再び空気と共に噴射用高圧ホース10
6ヘ圧送させて噴射ノズル部24から噴射循環させてブ
ラスト作業を継続する。
するモルタルの固着性を向上させるために、本発明に係
るブラスト装置10でグリッドや砂を研装材として橋脚
等の表面を研磨処理してもよい。また、高層ビルの外壁
面に閉鎖ケーシングを14を吸着移動させながら、研装
材供給部108に貯留した水その他の流動物等を噴射用
高圧ホース106を経由して高圧力で噴射ノズル96へ
送水し、外壁面に対して扇形状に揺動する噴射ノズル9
6からジェット水として外壁面へ噴射して清掃し、ブラ
スト装置10を、高層ビルの外壁面を清掃処理するため
に利用してもよい。研磨して生じるスケールを捕捉して
減圧された水その他の流動物等は、閉鎖ケーシング14
の吸引口18に連通した吸引用高圧ホース98を経由し
て研装材供給部108に吸引回収させ、スケールをフィ
ルターで除去した後で再び高圧力で噴射ノズルへ循環さ
せながら順次、外壁面を安全に清掃処理する。
スト装置10においては、噴射ノズル部24の外周面に
気密シール機構26のシール部材28、28を固定させ
ることなく単に当接させた状態で気密性を保持しながら
反復揺動させて研装材を噴射させるため、シール部材の
劣化、破断等がなく、長期にわたり閉鎖ケーシンング内
の気密性を長く維持できる。また、気密シール機構の構
造が簡単で、保守点検も容易であり、また、構造が極め
て簡単であるため取付作業も簡単に行え、製造コストも
安価である。
ラスト装置は、処理面に密着する側を開口させた閉鎖ケ
ーシングと、この閉鎖ケーシングに取付けられ、前記処
理面に向けて研装材を噴射させる研装材噴射部と、前記
閉鎖ケーシングに設けられ、処理面へ噴射させた研装材
を吸引回収させる吸引口とを含み、前記閉鎖ケーシング
内を減圧状態で処理面上を移動しつつブラストを行うブ
ラスト装置において、前記研装材噴射部は、前記閉鎖ケ
ーシングのノズル開口からノズル口を閉鎖ケーシング内
に挿入させ同ノズル口が閉鎖ケーシングに揺動自在に支
持された噴射ノズル部と、この噴射ノズル部の揺動状態
を保持しつつ閉鎖ケーシング内外を気密状に画成する気
密シール機構を有し、前記気密シール機構は、前記ノズ
ル開口であって前記ノズル口の周囲を閉鎖するように配
置され、外周面側を閉鎖ケーシングのノズル開口縁に固
定されるとともに、内周面側は閉鎖ケーシング側から前
記噴射ノズル部へ向け配設されて、同噴射ノズル部の外
周面に固定されることなく密着状に当接して設けられた
シール部材を備えてなることにより、シール部材は噴射
ノズル部の反復揺動に連動しないから劣化、破断等が発
生することがなく、噴射ノズル部の気密性を長く維持し
得る。また、長期使用中に噴射ノズル部の外周面と接摺
したシール部材の気密性が低下しても、シール部材は噴
射ノズル部に固定されることなく当接した簡単な構造で
あるため、容易に取替え修理してブラスト作業を継続で
きる。また、シール部材の構造が極めて簡単であるため
取付作業も簡単に行え、製造コストも安価である。
出部が球状に膨出形成され、前記シール部材には、前記
膨出部の外周に気密当接する平面視円形状の当接孔縁部
が設けられてなることにより、噴射ノズル部が反復揺動
しても、球状の膨出部とシール部材とは当接孔の内周縁
部と軽く接しているだけだから、シール部材がノズル部
の揺動方向へ撓んだりすることがなく、したがって、シ
ール部材の耐久性が大幅に向上し、長期にわたり安定し
て使用することができる。また、噴射ノズル部が球状で
これにシール部材が気密状に当接するものであるから、
全方向にわたり噴射ノズル部の揺動を確保しつつその周
縁の気密性を保持することができる。また、球状の膨出
部とこれに当接するシール部材の当接孔の内周縁部との
摩擦抵抗が小さいために、噴射ノズルを小さな駆動力で
反復揺動させることができ、反復揺動のため大型の原動
機類を備える必要もなく、装置を小形化して製造コスト
や運転経費等を節約できる。
ングの内外方向へ複数層構造で設けられてなることによ
り、複数層構造のいずれかのシール部材が破断しても、
他のシール部材で噴射ノズル部を保持しつつ閉鎖ケーシ
ング内の気密性を維持して作業を継続でき、処理面に吸
着移動中の装置が落下することもなく、ブラスト作業中
の人身事故等を防止できる。
あり、この保持体を前記閉鎖ケーシングの内外側から挟
み込むように二層に取付けられてなることにより、2枚
のシール部材を離隔させた気密室で閉鎖ケーシング内の
気密性を高く維持でき、また、保持体やシール部材の構
成が簡単でノズル開口に簡単に取付け、取り外しできて
保守、点検も容易に行える。
た鋼板の処理面に密着させた状態を示した斜視説明図で
ある。
説明図である。
面説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 処理面に密着する側を開口させた閉鎖ケ
ーシングと、 この閉鎖ケーシングに取付けられ前記処理面に向けて研
装材を噴射させる研装材噴射部と、 前記閉鎖ケーシングに設けられ処理面へ噴射させた研装
材を吸引回収させる吸引口と、を含み、前記閉鎖ケーシ
ング内を減圧状態で処理面上を移動しつつブラストを行
うブラスト装置において、 前記研装材噴射部は、ノズル開口からノズル口を閉鎖ケ
ーシング内に挿入させ同ノズル口が閉鎖ケーシングに揺
動自在に支持された噴射ノズル部と、この噴射ノズル部
の揺動状態を保持しつつ閉鎖ケーシング内外を気密状に
画成する気密シール機構と、を有し、 噴射ノズル部は外周面に球状の膨出部を形成させた筒状
の噴射ソケットを有し、 気密シール機構は、閉鎖ケーシングの上端側に固定され
た保持体と、 保持体に固定され中央に開孔した孔に噴射ノズル部を貫
通状に配置させ保持体から噴射ソケットの膨出部に孔の
縁となる内周面側を略線状に密着当接させて設けられた
薄板状のシール部材と、 噴射ソケットの上部側であって同噴射ソケットを貫通さ
せた状態で同噴射ソケットに接続固定させた揺動板と、 揺動板の両端側に固定され噴射ソケットの膨出部を挟装
するように略コ字状に配置された腕杆と、 保持体に一端側を固定されるとともに他端側を前記腕杆
に枢着させ噴射ノズル部の膨出部を中央にして両側に設
けられた2個の枢支ピンと、 を備えてなるブラスト装置。 - 【請求項2】前記シール部材は、前記閉鎖ケーシングの
内外方向へ複数層構造で設けられてなる請求項1記載の
ブラスト装置。 - 【請求項3】 前記シール部材は、中央に保持体があ
り、この保持体を前記閉鎖ケーシングの内外側から挟み
込むように二層に取付けられてなる請求項1または2の
いずれかに記載のブラスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070416A JP3044606B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ブラスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070416A JP3044606B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ブラスト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249731A JPH10249731A (ja) | 1998-09-22 |
JP3044606B2 true JP3044606B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=13430857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9070416A Expired - Lifetime JP3044606B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ブラスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044606B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4738586B2 (ja) * | 2000-11-09 | 2011-08-03 | 株式会社アルプスエンジニアリング | ブラスト加工装置 |
JP2008254111A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウォータージェット加工装置 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9070416A patent/JP3044606B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10249731A (ja) | 1998-09-22 |
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