JP3044497U - 段差用プロテクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差部分に容易に、確実に、且つ安定的に装
着でき、歩行能力の低下した高齢者等であっても、段差
部分で躓いて怪我するようなことがなく、既存の建築物
に容易に装着でき、軽量化が図れ、全体の強度及び耐久
性を高められ、クッション効果を発揮し易く、より躓き
難く、構成が簡素で、量産に適し、低廉で、経済的な段
差用プロテクターを提供する。 【解決手段】 段差部分を埋めるように装着する段差用
プロテクターＡであって、適宜接着手段を介して段差水
平面部分に接着する水平板１と、適宜接着手段を介して
段差垂直面部分に接着する垂直板２と、水平板１と垂直
板２の端縁部分に連接する傾斜板３とからなる略三角筒
状のプロテクター本体を備え、プロテクター本体の傾斜
板３が段差部分を斜に覆うよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に、室内に於いて利用され、例えば、床面と敷居との間等に生じ るような段差部分に装着せしめて、その段差部分を埋めるようにし、段差部分で 躓いて怪我することがなくなるように工夫した段差用プロテクターに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の建築物にあっては、例えば、床面と敷居との間等に３センチメートル程 度或いはそれ以下の段差部分が存在している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、歩行能力の低下した高齢者等にあっては、床面と敷居との間等の段 差部分に躓いて転倒する危険性が高く、現実的には骨折等の大きな事故の原因と もなっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、歩行能力の低下した高齢者等であっても、床面と敷居との 間等の段差部分で躓き難くすると共に、平坦でないことの注意を促せるようにす べく案出されたもので、請求項１記載の段差用プロテクターＡにあっては、床面 と敷居との間等に生じるような段差部分に装着せしめて、その段差部分を埋める ように構成した段差用プロテクターＡであって、適宜接着手段を介して床面等の 段差水平面部分に接着される水平板１と、適宜接着手段を介して敷居側面等の段 差垂直面部分に接着される垂直板２と、水平板１と垂直板２の端縁部分に連接さ れる傾斜板３とからなる略三角筒状のプロテクター本体を備え、プロテクター本 体の傾斜板３が段差部分を斜に覆うように構成する手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の段差用プロテクターＡにあっては、傾斜板３を透明な適 宜合成樹脂材によって形成し、傾斜板３の内面に蛍光層６を設ける手段を採用し た。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。 図中Ａは、例えば、床面と敷居との間等に生じるような段差部分に装着せしめ て、その段差部分を埋めるように構成した本考案の段差用プロテクターであって 、この段差用プロテクターＡは、面着テープ５或いはその他の適宜接着手段を介 して床面等の段差水平面部分に接着される略細長帯板状の水平板１と、面着テー プ５或いはその他の適宜接着手段を介して敷居側面等の段差垂直面部分に接着さ れる略細長帯板状の垂直板２と、水平板１と垂直板２の端縁部分に連接される略 細長帯板状の傾斜板３とからなる長尺な略三角筒状のプロテクター本体を備え、 このプロテクター本体の傾斜板３が段差部分を斜に覆うように構成されたもので ある。すなわち、歩行能力の低下した高齢者等であっても、段差部分で躓き難く なるようにしたものである。

【０００７】 更に、段差用プロテクターＡは、傾斜板３を透明な適宜合成樹脂材によって形 成し、この傾斜板３の内面に蛍光層６を設けて構成されている。すなわち、蛍光 層６を綺麗に目立たせると共に、室内が暗い場合でも容易に確認でき、躓かない ように注意を促すと共に、蛍光層６自体を確実に且つ長期に保護できるよう構成 してある。

【０００８】 前記プロテクター本体は、透明、一部透明、半透明、或いは、不透明な適宜合 成樹脂材によって一体的に（或いは、適宜板状部材を折曲することにより）構成 されており、略三角筒状を呈している。尚、プロテクター本体は、その内部にゴ ミ等が入らないように、両端部に一対の側片４を固定しても良い。そして、プロ テクター本体の垂直板２は、敷居等の段差部分の寸法に合致するような幅に形成 され、水平板１は、例えば、垂直板２と同じ幅に形成される。

【０００９】 傾斜板３は、例えば、躓き難くなるような適宜傾斜角度に形成され、スリッパ 等が引っ掛かり難くなるようにその外面に適宜表面滑性を備えさせ、しかも、足 指や、傾斜板３自身が損傷し難くなるように適宜弾性を備えさせてある。尚、傾 斜板３は、図示例のように直線状に形成されたものでも良いし、僅かに湾曲させ たものでも良いし（図示せず）、また、傾斜板３外面を、略斜下向き鋸歯状に形 成して、傾斜下方から傾斜板３外面に接触したときは、傾斜板３外面に対し滑る ようになり、傾斜上方から傾斜板３外面に接触したときは、傾斜板３外面に対し 滑り止効果が発揮されるように構成しても良い（図示せず）。

【００１０】 水平板１を段差水平面部分に接着したり、垂直板２を段差垂直面部分に接着す る適宜接着手段は、例えば、図示例のような面着テープ５や、接着剤や、その他 の適宜手段が採用でき、面着テープ５を利用した場合は、その施工が簡単に行え るようになると共に、ガソリン等の揮発性の油の使用により、簡単に取外せるよ うになる。

【００１１】 蛍光層６は、例えば、テープ状のもので構成し、これを傾斜板３内面がわに接 着しても良いし、或いは、傾斜板３外面がわに接着しても良いし、または、傾斜 板３内面がわに適宜蛍光塗料等を塗布することによって蛍光層６を構成しても良 い。尚、蛍光層６は、室内が暗い場合でも視覚的に容易に確認できるように構成 されたものでも良いし、蛍光剤を含まず、視覚的に目立つ色彩に形成したもので もかまわない。

【００１２】 ところで、段差用プロテクターＡの具体的構成、形状、寸法、材質、水平板１ の具体的形状、寸法、材質、垂直板２の具体的形状、寸法、材質、傾斜板３の具 体的形状、寸法、材質、側片４の具体的形状、寸法、材質、面着テープ５の具体 的構成、形状、寸法、蛍光層６の具体的構成、形状、寸法、配設位置等は、図示 例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１３】 そして、前述の如く構成される本考案の段差用プロテクターＡは、例えば、面 着テープ５の剥離紙を剥がして、水平板１部分を段差水平面部分に接着すると共 に、垂直板２部分を段差垂直面部分に接着することで使用される。

【００１４】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の段差用プロテクターＡは、床面と敷居との間等に生じ るような段差部分に装着せしめて、その段差部分を埋めるように構成した段差用 プロテクターＡであって、適宜接着手段を介して床面等の段差水平面部分に接着 される水平板１と、適宜接着手段を介して敷居側面等の段差垂直面部分に接着さ れる垂直板２と、水平板１と垂直板２の端縁部分に連接される傾斜板３とからな る略三角筒状のプロテクター本体を備え、プロテクター本体の傾斜板３が段差部 分を斜に覆うように構成したので、段差用プロテクターＡを床面と敷居との間等 にある段差部分に容易に、確実に、且つ安定的に装着できるようになる。また、 段差部分を埋めるように段差用プロテクターＡを装着でき、特に、傾斜板３が段 差部分を斜に覆うようになり、歩行能力の低下した高齢者等であっても、段差部 分で躓いて怪我するようなことがなくなる。そして、既存の建築物に容易に装着 でき、しかも、耐久性に富み、構成が簡素で、量産に適し、低廉に提供でき、経 済的となる。

【００１５】 特に、プロテクター本体を、水平板１と、垂直板２と、傾斜板３とからなる略 三角筒状としたので、段差用プロテクターＡ全体の軽量化が図れるようになると 共に、全体の強度及び耐久性を高められるようになり、更に、傾斜板３自体では クッション効果を発揮し易くなり、より躓き難いものとなる。

【００１６】 また、請求項２記載の段差用プロテクターＡは、傾斜板３を透明な適宜合成樹 脂材によって形成し、傾斜板３の内面に蛍光層６を設けたので、蛍光層６が綺麗 に目立つようになると共に、室内が暗い場合でも視覚的に容易に確認できるよう になり、平坦でないことの注意を促せ、より躓き難いものとなる。

【００１７】 特に、透明な適宜合成樹脂材によって形成した傾斜板３の内面に蛍光層６を設 けたので、蛍光層６自体は、傾斜板３によって確実に且つ長期に保護されるよう になり、蛍光層６自体が損傷する虞れの全くないものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の段差用プロテクターの装着前の一部省
略斜視図である。

【図２】本考案の段差用プロテクターの装着後の縦断面
図である。

【符号の説明】

Ａ 段差用プロテクター １ 水平板 ２ 垂直
板 ３ 傾斜板 ４ 側片 ５ 面着テープ ６ 蛍光
層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面と敷居との間等に生じるような段差
   部分に装着せしめて、その段差部分を埋めるように構成
   した段差用プロテクターであって、適宜接着手段を介し
   て床面等の段差水平面部分に接着される水平板と、適宜
   接着手段を介して敷居側面等の段差垂直面部分に接着さ
   れる垂直板と、水平板と垂直板の端縁部分に連接される
   傾斜板とからなる略三角筒状のプロテクター本体を備
   え、プロテクター本体の傾斜板が段差部分を斜に覆うよ
   うに構成したことを特徴とする段差用プロテクター。
2. 【請求項２】 傾斜板を透明な適宜合成樹脂材によって
   形成し、傾斜板の内面に蛍光層を設けたことを特徴とす
   る請求項１記載の段差用プロテクター。