JP3044322U - オーディオヘッドの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減できて、コストダウンを図
れ、しかも組立作業を簡略化することができるオーディ
オヘッドの取付構造を提供する。 【解決手段】 オーディオヘッド１が上面に取付けられ
た上側ベース２に設けられた複数の貫通孔２ａに複数の
取付け調整ネジ３を挿入し、この複数の取付け調整ネジ
３を下側ベース４に形成された複数の取付けネジ孔４ａ
に螺合するとともに、複数の取付け調整ネジ３の上側ベ
ース２と下側ベース４との間に間隙保持用の板バネ６を
配設し、板バネ６は、中央部から上記複数の取付け調整
ネジ３の位置する複数方向に向けて延設され、それぞれ
上下に折曲された二股状のバネ部６ａを有し、このバネ
部６ａの先端に上下位置で上記複数の取付け調整ネジ３
をそれぞれ挟み込む係止部６ｅ，６ｆを形成したもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、ビデオ等のオーディオ機器に設けられ、ビデオテープを読み取るた めのオーディオヘッドの取付構造に関する。

【従来の技術】

この種のオーディオヘッドの取付構造は、従来、図６に示すように、オーディ オヘッド１が上面に取付けられた上側ベース２に設けられた３つの貫通孔２ａに ３本の取付け調整ネジ３を挿入し、この３本の取付け調整ネジ３を下側ベース４ に形成された３つの取付けネジ孔４ａに螺合するとともに、３本の取付け調整ネ ジ４の上側ベース２と下側ベース４との間に３つの間隙保持用のコイルバネ５を それぞれ配設して、３本の取付け調整ネジ３を螺進螺退することによって、上側 ベース２の上面のオーディオヘッド１の高さ調整と傾き調整とを行うようにして いた。

【発明が解決しようとする課題】

上記構成の従来のオーディオヘッドの取付構造では、間隙保持用に３つのコイ ルバネ５を必要としていたために、部品点数が多くてコスト高になるという問題 があった。 また、上下のベース２，４の間に３つのコイルバネ５を挟んで、３本の取付け ネジ孔４ａをそれぞれ挿入しなくてはならないので、組立作業が行い難く、作業 能率が悪いという問題があった。 本考案は、上記従来の問題を解消し、部品点数を削減できて、コストダウンを 図れ、しかも組立作業を簡略化することができるオーディオヘッドの取付構造を 提供することを目的としている。

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであって、請求項１に記 載の考案は、オーディオヘッドが上面に取付けられた上側ベースに設けられた複 数の貫通孔に複数の取付け調整ネジを挿入し、この複数の取付け調整ネジを下側 ベースに形成された複数の取付けネジ孔に螺合するとともに、複数の取付け調整 ネジの上記上側ベースと上記下側ベースとの間に間隙保持用の弾性体を配設して 、複数の取付け調整ネジを螺進螺退することによって、上記上側ベースの上面の オーディオヘッドの高さ調整と傾き調整とを行うようにしたオーディオヘッドの 取付構造において、上記弾性体は、中央部から上記複数の取付け調整ネジの位置 する複数方向に向けて延設され、それぞれ上下に折曲された二股状のバネ部を有 し、このバネ部の先端に上下位置で上記複数の取付け調整ネジをそれぞれ挟み込 む係止部を形成した板バネで構成され、上記複数の取付け調整ネジの上記上側ベ ースと下側ベースとの間に位置する箇所に、上記板バネのバネ部の先端をそれぞ れ配設し、上記複数の取付け調整ネジを螺進螺退して、上記上側ベース上のオー ディオヘッドの高さ調整と傾き調整とを行うようにしたことを特徴としている。 請求項２に記載の考案は、上記板バネが、中央部から上記複数の取付け調整ネ ジの位置する複数方向に向けて延設された形状の平板材で形成され、この平板材 の複数方向に向けて延設された部分の幅方向中央部分に長手方向に向けて切れ目 をそれぞれ形成し、上記切れ目を境にして上下に折曲して上記バネ部を形成する ようにしたことを特徴としている。

【発明の実施の形態】

以下、本考案に係るオーディオヘッドの取付構造の実施の形態について、図を 参照しつつ説明する。 図１は本考案のオーディオヘッドの取付構造の一例を示す分解斜視図、図２は オーディオヘッドの取付構造に用いられる板バネの平面図、図３は板バネの側面 図、図４は取付け調整ネジの上下のベースの間に板バネのバネ部を配設した状態 の部分側面図、図５は取付け調整ネジに板バネのバネ部を配設した状態の部分斜 視図である。尚、本実施の形態において、上述した従来のオーディオヘッドの取 付構造と同一部品については、同一符号を付して説明する。 本実施の形態のオーディオヘッドの取付構造は、図１に示すように、オーディ オヘッド１が上面に取付けられた上側ベース２に設けられた３つの貫通孔２ａに ３本の取付け調整ネジ３を挿入し、この３本の取付け調整ネジ３を下側ベース４ に形成された３つの取付けネジ孔４ａに螺合するとともに、３本の取付け調整ネ ジ４の上側ベース２と下側ベース４との間に間隙保持用の板バネ６のバネ部６ａ をそれぞれ配設している（図４参照）。 板バネ６は、図２，図３に示すように、中央部から３本の取付け調整ネジ３の 位置する三方に向けて延設された形状の平板材６Ａで形成され、この平板材６Ａ の三方に向けて延設された部分の幅方向中央部分に長手方向に向けて切れ目６ｂ をそれぞれ形成し、この切れ目６ｂを境にして上下に折曲して二股状のバネ部６ ａを形成している。更に、バネ部６ａに、図５に示すように、その上下向き片６ ｃ，６ｄに取付け調整ネジ３を挟み込むための凹部からなる係止部６ｅ，６ｆを 内向きに形成している。これは、一回のプレス加工で行うことができる。 上記構成のオーディオヘッドの取付構造では、３本の取付け調整ネジ３を下側 ベース４の３つの取付けネジ孔４ａに対して螺進螺退することによって、上側ベ ース２を上下させて、この上側ベースの上面のオーディオヘッド１の高さ調整と 傾き調整とを行う。 本実施の形態のオーディオヘッドの取付構造によれば、３本の取付け調整ネジ ３に対して一枚の平板材６Ａで形成された板バネ６を使用するだけでよく、従来 のように３つのコイルバネ５を必要としないので、部品点数を削減することがで きてコストダウンを図れる。 また、上側ベース２と下側ベース４との間に一つの板バネ６を配設するだけで よいので、組立作業の簡略化を図れ、作業能率を高めることができる。 尚、本実施の形態では、上側ベース２に３つの貫通孔２ａを形成し、下側ベー ス４に３つの取付けネジ孔４ａを設け、板バネ６は中央部から３本の取付け調整 ネジ３の位置する三方に向けて延設した３つのバネ部６ａを設けたものについて 説明したが、本考案はこれに限らず、４つ以上複数の貫通孔２ａ、取付けネジ孔 ４ａを形成し、それぞれに取付け調整ネジ３を配設したものでは、板バネは、４ 本以上複数の取付け調整ネジ３の位置する複数方向に４つ以上複数のバネ部３ａ を設けた板バネを用い、この板バネを上側ベース２と下側ベース４との間に配設 するようにしてもよい。

【発明の効果】

以上説明したように、請求項１に記載の考案によれば、上側ベースと下側ベー スとの間に、間隙保持用の板バネを配設し、この板バネは、上側ベースの貫通孔 に挿入され下側ベースの取付けネジ孔に螺入される複数の取付け調整ネジに向け て板バネの中央部から複数の取付け調整ネジの位置する複数方向に向けて二股状 のバネ部を有するものとし、従来のように複数のコイルバネを必要とせず、１部 品である板バネを使用するようにしたことによって、部品点数を削減することが できてコストダウンを図ることができる。 更に、上側ベースと下側ベースとの間には、一枚の板バネを配設し、この板バ ネの複数のバネ部の係止部で複数の取付け調整ネジを挟み込むようにしたので、 組立て作業を簡略化でき、作業能率を高めることができる。 請求項２に記載の考案によれば、板バネが、平板材で形成されているので、安 価に製作することができ、この平板材の複数方向に向けて延設された部分に形成 した切れ目を境にして上下に折曲してバネ部を形成するようにしたので、構造が 簡単でバネ部の加工が容易にでき、板バネを一回のプレス加工で製作できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のオーディオヘッドの取付構造の一例を
示す分解斜視図である。

【図２】オーディオヘッドの取付構造に用いられる板バ
ネの平面図である。

【図３】板バネの側面図である。

【図４】取付け調整ネジの上下のベースの間に板バネの
バネ部を配設した状態の部分側面図である。

【図５】取付け調整ネジに板バネのバネ部を配設した状
態の部分斜視図である。

【図６】従来のオーディオヘッドの取付構造の一例を示
す分解斜視図である。

【符号の説明】

１ オーディオヘッド ２ 上側ベース ２ａ 貫通孔 ３ 取付け調整ネジ ４ 下側ベース ４ａ 取付けネジ孔 ６ 板バネ ６Ａ 平板材 ６ａ バネ部 ６ｂ 切れ目 ６ｅ，６ｆ 係止部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】オーディオヘッドが上面に取付けられた上
   側ベースに設けられた複数の貫通孔に複数の取付け調整
   ネジを挿入し、この複数の取付け調整ネジを下側ベース
   に形成された複数の取付けネジ孔に螺合するとともに、
   複数の取付け調整ネジの上記上側ベースと上記下側ベー
   スとの間に間隙保持用の弾性体を配設して、複数の取付
   け調整ネジを螺進螺退することによって、上記上側ベー
   スの上面のオーディオヘッドの高さ調整と傾き調整とを
   行うようにしたオーディオヘッドの取付構造において、 上記弾性体は、中央部から上記複数の取付け調整ネジの
   位置する複数方向に向けて延設され、それぞれ上下に折
   曲された二股状のバネ部を有し、このバネ部の先端に上
   下位置で上記複数の取付け調整ネジをそれぞれ挟み込む
   係止部を形成した板バネで構成され、 上記複数の取付け調整ネジの上記上側ベースと下側ベー
   スとの間に位置する箇所に、上記板バネのバネ部の先端
   をそれぞれ配設し、上記複数の取付け調整ネジを螺進螺
   退して、上記上側ベース上のオーディオヘッドの高さ調
   整と傾き調整とを行うようにしたことを特徴とするオー
   ディオヘッドの取付構造。
2. 【請求項２】上記板バネは、中央部から上記複数の取付
   け調整ネジの位置する複数方向に向けて延設された形状
   の平板材で形成され、 この平板材の複数方向に向けて延設された部分の幅方向
   中央部分に長手方向に向けて切れ目をそれぞれ形成し、 上記切れ目を境にして上下に折曲して上記バネ部を形成
   するようにしたことを特徴とする請求項１に記載のオー
   ディオヘッドの取付構造。