JP3044297B2 - ハイブリッド型超電導限流器 - Google Patents
ハイブリッド型超電導限流器Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電力系統間
を常時は接続しておき、いずれかの電力系統に故障が発
生したとき直ちにその故障した電力系統を自動的に切断
し、故障が修復した時点で再度電力系統間を自動接続す
ることが可能なハイブリッド型超電導限流器に関するも
のである。
を常時は接続しておき、いずれかの電力系統に故障が発
生したとき直ちにその故障した電力系統を自動的に切断
し、故障が修復した時点で再度電力系統間を自動接続す
ることが可能なハイブリッド型超電導限流器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の限流器について説明する。
【0003】図4に示すような発電所11Aと消費地1
2Aを含む電力系統10Aと、発電所11Bと消費地1
2Bを含む電力系統10Bの2つの電力系統が互いに接
続されていると、消費地12Aが110%で、消費地1
2Bが80%の電力が必要であれば、電力系統10Bの
余剰電力を電力系統10Aに回せることで全体の電力系
統の安定度を向上できる。しかし、一方の電力系統に何
らかの故障が生じたとき、例えば、電力系統10Bに接
地短絡が生じると、2つの電力系統10A,10Bが接
続状態なので、系統接続ラインを通して膨大な電流が流
れ、全電力系統が共にダウンしてしまう。そのため、一
方の電力系統に故障が生じた場合、直ちに2つの電力系
統を切り離し、故障が修復した時点で再度、接続できる
限流器20が不可欠とされている。
2Aを含む電力系統10Aと、発電所11Bと消費地1
2Bを含む電力系統10Bの2つの電力系統が互いに接
続されていると、消費地12Aが110%で、消費地1
2Bが80%の電力が必要であれば、電力系統10Bの
余剰電力を電力系統10Aに回せることで全体の電力系
統の安定度を向上できる。しかし、一方の電力系統に何
らかの故障が生じたとき、例えば、電力系統10Bに接
地短絡が生じると、2つの電力系統10A,10Bが接
続状態なので、系統接続ラインを通して膨大な電流が流
れ、全電力系統が共にダウンしてしまう。そのため、一
方の電力系統に故障が生じた場合、直ちに2つの電力系
統を切り離し、故障が修復した時点で再度、接続できる
限流器20が不可欠とされている。
【0004】このような限流器20に関しては、半導体
によるスイッチング方式とか、バランス型の変圧器を使
うとか、さまざまな方式が考えられてきた。しかし、従
来の方式は限流器20内で常に損失が発生するため、電
力系統の運用効率を低下させる問題がある。
によるスイッチング方式とか、バランス型の変圧器を使
うとか、さまざまな方式が考えられてきた。しかし、従
来の方式は限流器20内で常に損失が発生するため、電
力系統の運用効率を低下させる問題がある。
【0005】しかし、最近になって、超電導を使った限
流器が開発され損失を殆んどなくすことができるように
なった。これまでの超電導限流器は大きく分けると、図
5の磁気遮蔽型と、図6のS/N(Super/Nor
mal)転移型に分類できる。
流器が開発され損失を殆んどなくすことができるように
なった。これまでの超電導限流器は大きく分けると、図
5の磁気遮蔽型と、図6のS/N(Super/Nor
mal)転移型に分類できる。
【0006】図5(a),(b)は磁気遮蔽型の限流器
20−1の構成を説明する一部を破断して示した正面図
とその等価回路図である。図中、21は鉄ヨーク、22
はコイル、23はシリンダ状のバルク材料からなる超電
導板を示す。図5の磁気遮蔽型のものは、コイル22に
大きな電流が流れると、大きな磁場が発生し、内部の円
筒形の超電導体23の磁気遮蔽能力が壊れ、コイル22
で発生した磁場が鉄ヨーク21に届き大きなインピーダ
ンスが発生し、故障電流を制限するのである。
20−1の構成を説明する一部を破断して示した正面図
とその等価回路図である。図中、21は鉄ヨーク、22
はコイル、23はシリンダ状のバルク材料からなる超電
導板を示す。図5の磁気遮蔽型のものは、コイル22に
大きな電流が流れると、大きな磁場が発生し、内部の円
筒形の超電導体23の磁気遮蔽能力が壊れ、コイル22
で発生した磁場が鉄ヨーク21に届き大きなインピーダ
ンスが発生し、故障電流を制限するのである。
【0007】一方、図6はS/N転移型の限流器20−
2の構成を示す結線図で、24は超電導線、25は電流
分流コイルである。図6のS/N転移型のものは大きな
電流が超電導線24に流れると常電導状態に転移しノー
マル抵抗になり電流が流れにくくなる。図6の場合、こ
のままの状態ではノーマル部分に電流が流れ続け超電導
線24が破損するので、電流分流コイル25が設けられ
ている。
2の構成を示す結線図で、24は超電導線、25は電流
分流コイルである。図6のS/N転移型のものは大きな
電流が超電導線24に流れると常電導状態に転移しノー
マル抵抗になり電流が流れにくくなる。図6の場合、こ
のままの状態ではノーマル部分に電流が流れ続け超電導
線24が破損するので、電流分流コイル25が設けられ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気遮蔽型の
限流器20−1は超電導板23が金属超電導体では良好
な動作を示すが、酸化物超電導体では、磁束の拡散速度
が遅く応答性が悪い。S/N転移型の限流器20−2は
特性の優れた酸化物超電導線がないため、液体He冷却
の金属超電導型に限られている。さらにどちらの限流器
20−1,20−2も瞬間的な故障電流が流れた後、自
動復帰が難しく遮断器を使って電流を遮断しなければな
らなかった。
限流器20−1は超電導板23が金属超電導体では良好
な動作を示すが、酸化物超電導体では、磁束の拡散速度
が遅く応答性が悪い。S/N転移型の限流器20−2は
特性の優れた酸化物超電導線がないため、液体He冷却
の金属超電導型に限られている。さらにどちらの限流器
20−1,20−2も瞬間的な故障電流が流れた後、自
動復帰が難しく遮断器を使って電流を遮断しなければな
らなかった。
【0009】本発明は、故障電流通過時に超電導体が常
電導状態に転移するのを利用してメインスイッチをオフ
として完全に遮断を行い、かつ自動復帰を可能にしたハ
イブリッド型超電導限流器を提供することを目的とす
る。
電導状態に転移するのを利用してメインスイッチをオフ
として完全に遮断を行い、かつ自動復帰を可能にしたハ
イブリッド型超電導限流器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるハイブリ
ッド型超電導限流器は、異なる電力系統間に直列に接続
される超電導体およびメインスイッチと、同じく前記電
力系統間に直列に接続される負荷抵抗とサブスイッチお
よびメイントリガ部と、前記電力系統のいずれかに異常
が発生し、前記超電導体が常電導状態に転移したとき作
動し、前記サブスイッチをオンにしトリガ信号を発生す
るサブトリガ部と、平常時に前記電力系統の電源電圧に
同期した同期信号を発生しこれを前記メイントリガ部を
介して前記メインスイッチに加えこのメインスイッチを
オンにする同期信号発生器とを備え、さらに前記メイン
トリガ部は、異常時には前記サブスイッチのオンにより
作動し前記同期信号を打消し前記メインスイッチをオフ
にする機能を備えたものである。
ッド型超電導限流器は、異なる電力系統間に直列に接続
される超電導体およびメインスイッチと、同じく前記電
力系統間に直列に接続される負荷抵抗とサブスイッチお
よびメイントリガ部と、前記電力系統のいずれかに異常
が発生し、前記超電導体が常電導状態に転移したとき作
動し、前記サブスイッチをオンにしトリガ信号を発生す
るサブトリガ部と、平常時に前記電力系統の電源電圧に
同期した同期信号を発生しこれを前記メイントリガ部を
介して前記メインスイッチに加えこのメインスイッチを
オンにする同期信号発生器とを備え、さらに前記メイン
トリガ部は、異常時には前記サブスイッチのオンにより
作動し前記同期信号を打消し前記メインスイッチをオフ
にする機能を備えたものである。
【0011】また、メインスイッチならびにサブスイッ
チはいずれもサイリスタとしたものである。
チはいずれもサイリスタとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるハイブリ
ッド型超電導限流器の一実施形態を示すものである。こ
の図において、100は本発明によるハイブリッド型超
電導限流器(以下、単に限流器という)を示し、以下の
各部で構成される。1は超電導体、2はメインスイッチ
で、両者は直列に接続され、その両端は電力系統10
A,10Bに接続される。3は負荷抵抗、4はサブスイ
ッチ、5は前記メインスイッチ2を制御するメイントリ
ガ部で、これらは直列に接続され、その両端は電力系統
10A,10Bに接続される。6はサブトリガ部でサブ
スイッチ4を制御する。7は同期信号発生器で、電力系
統10A(または10B)の電源電圧に同期した同期信
号を発生し、メイントリガ部5に入力する。なお、メイ
ントリガ部5のTr1,サブトリガ部6のTr2はトラ
ンス、LLはライン、I1は前記ラインLLに流れる電
流、I2は前記負荷抵抗3等に流れる電流を示す。
ッド型超電導限流器の一実施形態を示すものである。こ
の図において、100は本発明によるハイブリッド型超
電導限流器(以下、単に限流器という)を示し、以下の
各部で構成される。1は超電導体、2はメインスイッチ
で、両者は直列に接続され、その両端は電力系統10
A,10Bに接続される。3は負荷抵抗、4はサブスイ
ッチ、5は前記メインスイッチ2を制御するメイントリ
ガ部で、これらは直列に接続され、その両端は電力系統
10A,10Bに接続される。6はサブトリガ部でサブ
スイッチ4を制御する。7は同期信号発生器で、電力系
統10A(または10B)の電源電圧に同期した同期信
号を発生し、メイントリガ部5に入力する。なお、メイ
ントリガ部5のTr1,サブトリガ部6のTr2はトラ
ンス、LLはライン、I1は前記ラインLLに流れる電
流、I2は前記負荷抵抗3等に流れる電流を示す。
【0013】次に図1の実施形態の動作を説明する。
【0014】電力系統10A,10Bに異常がない平常
時においては超電導体1は超電導状態に保たれて抵抗が
0であるのでトランスTr2の1次側に電流は流れず、
したがって2次側にトリガ信号は出力されずサブスイッ
チ4はオフの状態を維持する。このため、メイントリガ
部5のトランスTr1の1次側に電流が流れず同期信号
発生器7で発生した同期信号はそのままメインスイッチ
2に印加され、電源電圧に同期してメインスイッチ2を
オンとし、電力系統10Aと10B間を抵抗0で接続
し、電力の相互融通を行う。I1はこのときの電流を示
す。
時においては超電導体1は超電導状態に保たれて抵抗が
0であるのでトランスTr2の1次側に電流は流れず、
したがって2次側にトリガ信号は出力されずサブスイッ
チ4はオフの状態を維持する。このため、メイントリガ
部5のトランスTr1の1次側に電流が流れず同期信号
発生器7で発生した同期信号はそのままメインスイッチ
2に印加され、電源電圧に同期してメインスイッチ2を
オンとし、電力系統10Aと10B間を抵抗0で接続
し、電力の相互融通を行う。I1はこのときの電流を示
す。
【0015】今、電力系統10A,10Bのどちらかに
故障が発生すると、大電流が超電導体1とメインスイッ
チ2に流れ、これにより超電導体1は常電導状態に転移
し、抵抗が現れ、トランスTr2の1次側に電流が流
れ、2次側にトリガ信号を出力する。このトリガ信号に
よってサブスイッチ4はオンとなり、負荷抵抗3を介し
てトランスTr1の1次側に電流が流れ、2次側に電圧
を発生する。この電圧は同期信号発生器7からの同期信
号を打消す極性となっているので、メインスイッチ2は
オンできずオフの状態に保たれる。このようにして電力
系統10Aと10B間のラインLLは完全に遮断され
る。事故が復旧して超電導体1が超電導状態になれば再
びトランスTr2,Tr1の2次側のトリガ信号がなく
なり、復旧する。
故障が発生すると、大電流が超電導体1とメインスイッ
チ2に流れ、これにより超電導体1は常電導状態に転移
し、抵抗が現れ、トランスTr2の1次側に電流が流
れ、2次側にトリガ信号を出力する。このトリガ信号に
よってサブスイッチ4はオンとなり、負荷抵抗3を介し
てトランスTr1の1次側に電流が流れ、2次側に電圧
を発生する。この電圧は同期信号発生器7からの同期信
号を打消す極性となっているので、メインスイッチ2は
オンできずオフの状態に保たれる。このようにして電力
系統10Aと10B間のラインLLは完全に遮断され
る。事故が復旧して超電導体1が超電導状態になれば再
びトランスTr2,Tr1の2次側のトリガ信号がなく
なり、復旧する。
【0016】
【実施例】図2は、本発明にかかる限流器100の実施
例を示すもので、図1と同じ部分には同じ符号を付して
ある。図2において、SCR1〜SCR3はサイリス
タ、D1〜D4はダイオード、C1,C2はコンデン
サ、R1は負荷抵抗、R2,R3は抵抗、GNは接地、
Tr3はトランス、L1,L2は前記トランスTr1の
2次巻線,L3,L4は前記トランスTr3の2次巻
線、I3は前記サイリスタSCR2の出力電流を示す。
また、a1〜a3は説明のために付した符号である。図
2の実施例では、正の半サイクルについての構成を示し
たが、負の半サイクルのために全てのサイリスタSCR
1〜SCR3を逆向きに接続した回路が必要であるが図
示は省略してある。
例を示すもので、図1と同じ部分には同じ符号を付して
ある。図2において、SCR1〜SCR3はサイリス
タ、D1〜D4はダイオード、C1,C2はコンデン
サ、R1は負荷抵抗、R2,R3は抵抗、GNは接地、
Tr3はトランス、L1,L2は前記トランスTr1の
2次巻線,L3,L4は前記トランスTr3の2次巻
線、I3は前記サイリスタSCR2の出力電流を示す。
また、a1〜a3は説明のために付した符号である。図
2の実施例では、正の半サイクルについての構成を示し
たが、負の半サイクルのために全てのサイリスタSCR
1〜SCR3を逆向きに接続した回路が必要であるが図
示は省略してある。
【0017】次に動作について図3を参照して説明す
る。はじめにサイリスタSCR3のトリガについて説明
する。サイリスタSCR3はラインLLに過大な電流が
流れたときオンさせるものであり、超電導体1が常電導
状態に転移したときのみ動作する。図3のa1に示すよ
うに、超電導体1が常電導状態に転移したとき、トラン
スTr2の2次側には電源周波数と同じ周波数の交流電
圧が誘起され、これがダイオードD2で整流されて図3
のa2に示すような半波のトリガ信号が作られ、このト
リガ信号でサイリスタSCR3のゲートに電流を流しト
リガする。サイリスタSCR3の導通に対応して、負荷
抵抗R1、つまりトランスTr1の1次側には図3のa
3に示す波形の電流が流れる。
る。はじめにサイリスタSCR3のトリガについて説明
する。サイリスタSCR3はラインLLに過大な電流が
流れたときオンさせるものであり、超電導体1が常電導
状態に転移したときのみ動作する。図3のa1に示すよ
うに、超電導体1が常電導状態に転移したとき、トラン
スTr2の2次側には電源周波数と同じ周波数の交流電
圧が誘起され、これがダイオードD2で整流されて図3
のa2に示すような半波のトリガ信号が作られ、このト
リガ信号でサイリスタSCR3のゲートに電流を流しト
リガする。サイリスタSCR3の導通に対応して、負荷
抵抗R1、つまりトランスTr1の1次側には図3のa
3に示す波形の電流が流れる。
【0018】トランスTr3の1次側はラインLLと接
地間に接続されているので、この1次側に電流が流れ、
2次側のコイルL3,L4に電圧が誘起される。コイル
L3はトランスTr1のコイルL1と逆相に接続されて
いるか、平常時はサイリスタSCR3はオフなのでコイ
ルL1に電圧は出力されず結局コイルL3の出力がダイ
オードD3で整流されてサイリスタSCR1のゲートに
印加されサイリスタSCR1を電源電圧と同期してオン
とする。
地間に接続されているので、この1次側に電流が流れ、
2次側のコイルL3,L4に電圧が誘起される。コイル
L3はトランスTr1のコイルL1と逆相に接続されて
いるか、平常時はサイリスタSCR3はオフなのでコイ
ルL1に電圧は出力されず結局コイルL3の出力がダイ
オードD3で整流されてサイリスタSCR1のゲートに
印加されサイリスタSCR1を電源電圧と同期してオン
とする。
【0019】今、故障電流が流れてサイリスタSCR3
がオンして、電流I2が流れ始めると、サイリスタSC
R2をONにする事になる。サイリスタSCR2にはコ
イルL2を電源として常に電荷がチャージされているコ
ンデンサC1,C2が接続されているので、このチャー
ジされた電荷がサイリスタSCR1の主電流I1と逆向
きの電流I3を流すので、サイリスタSCR1はオフに
される。このオフ状態は電流I1が流れていると、コイ
ルL1とL3の電圧が互いに打ち消し合うので、半サイ
クル間持続する事になる。
がオンして、電流I2が流れ始めると、サイリスタSC
R2をONにする事になる。サイリスタSCR2にはコ
イルL2を電源として常に電荷がチャージされているコ
ンデンサC1,C2が接続されているので、このチャー
ジされた電荷がサイリスタSCR1の主電流I1と逆向
きの電流I3を流すので、サイリスタSCR1はオフに
される。このオフ状態は電流I1が流れていると、コイ
ルL1とL3の電圧が互いに打ち消し合うので、半サイ
クル間持続する事になる。
【0020】つまり、故障電流が流れ、超電導体1がク
エンチした時点から、サイリスタSCR3がオンにな
り、これにより、サイリスタSCR2がオンになり、サ
イリスタSCR1がオフになる。
エンチした時点から、サイリスタSCR3がオンにな
り、これにより、サイリスタSCR2がオンになり、サ
イリスタSCR1がオフになる。
【0021】これらの一連の動作は、半サイクル内での
現象であり、ラインLLの交流電流がゼロをクロスした
時点で、全てのサイリスタSCR1〜SCR3がOFF
状態になり、初期の状態にもどる。すなわち、自動復帰
することが可能である。
現象であり、ラインLLの交流電流がゼロをクロスした
時点で、全てのサイリスタSCR1〜SCR3がOFF
状態になり、初期の状態にもどる。すなわち、自動復帰
することが可能である。
【0022】なお、サイリスタSCR1〜3には各種の
もの(逆導通サイリスタ,逆阻止サイリスタ,GTOサ
イリスタ,SCS,SSS,トライアック等)を使用し
うる。
もの(逆導通サイリスタ,逆阻止サイリスタ,GTOサ
イリスタ,SCS,SSS,トライアック等)を使用し
うる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は異
なる電力系統間に直列に接続される超電導体およびメイ
ンスイッチと、同じく前記電力系統間に直列に接続され
る負荷抵抗とサブスイッチおよびメイントリガ部と、前
記電力系統のいずれかに異常が発生し、前記超電導体が
常電導状態に転移したとき作動し、前記サブスイッチを
オンにしトリガ信号を発生するサブトリガ部と、平常時
に前記電力系統の電源電圧に同期した同期信号を発生し
これを前記メイントリガ部を介して前記メインスイッチ
に加えこのメインスイッチをオンにする同期信号発生器
とを備え、さらに前記メイントリガ部は、異常時には前
記サブスイッチのオンにより作動し前記同期信号を打消
し前記メインスイッチをオフにする機能を備えたので、
超電導体に構造が簡単なバルク超電導体が利用でき、繰
り返し動作が確実である。
なる電力系統間に直列に接続される超電導体およびメイ
ンスイッチと、同じく前記電力系統間に直列に接続され
る負荷抵抗とサブスイッチおよびメイントリガ部と、前
記電力系統のいずれかに異常が発生し、前記超電導体が
常電導状態に転移したとき作動し、前記サブスイッチを
オンにしトリガ信号を発生するサブトリガ部と、平常時
に前記電力系統の電源電圧に同期した同期信号を発生し
これを前記メイントリガ部を介して前記メインスイッチ
に加えこのメインスイッチをオンにする同期信号発生器
とを備え、さらに前記メイントリガ部は、異常時には前
記サブスイッチのオンにより作動し前記同期信号を打消
し前記メインスイッチをオフにする機能を備えたので、
超電導体に構造が簡単なバルク超電導体が利用でき、繰
り返し動作が確実である。
【0024】また、サイリスタをスイッチング素子に用
いたので、既に確立されている半導体パワーデバイス技
術が利用できる。
いたので、既に確立されている半導体パワーデバイス技
術が利用できる。
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す回路図である。
【図3】図2の実施例の動作説明のための要部の波形図
である。
である。
【図4】一般の限流器の機能を説明するための図であ
る。
る。
【図5】従来の磁気遮蔽型の限流器の説明図である。
【図6】従来のS/N転移型の限流器の説明図である。
1 超電導体 2 メインスイッチ 3 負荷抵抗 4 サブスイッチ 5 メイントリガ部 6 サブトリガ部 7 同期信号発生器 10A,10B 電力系統 Tr1〜Tr3 トランス D1〜D3 ダイオード SCR1〜SCR3 サイリスタ C1,C2 コンデンサ R1 負荷抵抗 R2,R3 抵抗 L1〜L4 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−39221(JP,A) 特開 平1−185127(JP,A) 特開 平5−260649(JP,A) 特開 平2−202320(JP,A) 特開 平9−252147(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 9/02 ZAA H02J 3/04 ZAA
Claims (2)
- 【請求項1】 異なる電力系統間に直列に接続される超
電導体およびメインスイッチと、同じく前記電力系統間
に直列に接続される負荷抵抗とサブスイッチおよびメイ
ントリガ部と、前記電力系統のいずれかに異常が発生
し、前記超電導体が常電導状態に転移したとき作動し、
前記サブスイッチをオンにしトリガ信号を発生するサブ
トリガ部と、平常時に前記電力系統の電源電圧に同期し
た同期信号を発生しこれを前記メイントリガ部を介して
前記メインスイッチに加えこのメインスイッチをオンに
する同期信号発生器とを備え、さらに前記メイントリガ
部は、異常時には前記サブスイッチのオンにより作動し
前記同期信号を打消し前記メインスイッチをオフにする
機能を備えたことを特徴とするハイブリッド型超電導限
流器。 - 【請求項2】 メインスイッチならびにサブスイッチは
いずれもサイリスタであることを特徴とする請求項1記
載のハイブリッド型超電導限流器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9268385A JP3044297B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ハイブリッド型超電導限流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9268385A JP3044297B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ハイブリッド型超電導限流器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113167A JPH11113167A (ja) | 1999-04-23 |
JP3044297B2 true JP3044297B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=17457755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9268385A Expired - Lifetime JP3044297B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | ハイブリッド型超電導限流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044297B2 (ja) |
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KR100763163B1 (ko) * | 2005-12-02 | 2007-10-08 | 엘에스산전 주식회사 | 재폐로 동작이 가능한 초전도 한류 시스템 |
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KR101050605B1 (ko) * | 2009-08-07 | 2011-07-19 | 성균관대학교산학협력단 | 초전도 한류기를 고려한 재폐로 제어 시스템 및 그 제어 방법 |
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-
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- 1997-10-01 JP JP9268385A patent/JP3044297B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH11113167A (ja) | 1999-04-23 |
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