JP3044084B2 - 磁界センサ用磁気光学素子 - Google Patents

磁界センサ用磁気光学素子

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JP3044084B2
JP3044084B2 JP3094850A JP9485091A JP3044084B2 JP 3044084 B2 JP3044084 B2 JP 3044084B2 JP 3094850 A JP3094850 A JP 3094850A JP 9485091 A JP9485091 A JP 9485091A JP 3044084 B2 JP3044084 B2 JP 3044084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の磁気光学素子
を互いに隔離して配置した低損失且つ高感度の磁気光学
素子を使用した磁界センサに関する。
【0002】
【従来技術】磁界センサ用磁気光学素子は、ファラデー
効果を利用した磁界強度を測定するための光学素子であ
る。ファラデー回転角をθF 、磁界をHとして両者の関
係を第1図に示す。図中、HS は飽和磁界、θFSは飽和
ファラデー回転角を表し、磁界センサの感度はθFS/H
S で表される。従って、かかる素子の感度を増大するに
は、HS を小さくするかあるいはθfsを大きくすればよ
い。HS を小さくすることは材料組成を変化することに
より実現できるが、測定可能な磁界範囲が制限されてし
まうため磁界センサとしては好ましくない(測定範囲は
−HS <H<HS である)。一方、θfsは、ファラデー
効果の関係式θf =V×L×Hで与えられるので(式
中、Vはベルデ定数、Lは光路長、Hは磁界である)、
θfsを大きくするには素子の厚さLを厚くすれば実現で
きる。単位厚さ当たりのファラデー回転角を表すファラ
デー回転能(θfs/厚さ)が大きいものしてビスマス置
換希土類鉄ガーネットが知られている。
【0003】しかしながら、ビスマス置換希土類鉄ガー
ネットを量産性に適したLPE法により製造すると、通
常は第2図のように垂直磁化膜となり、磁区構造は多磁
区構造となる。飽和磁場未満では、かかる多磁区構造は
回折格子として作用して、光が透過する際に入射光の一
部の回折損失をもたらす。従って、素子を透過した信号
強度が低下するという問題点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、磁化容易軸が光
の進行方向と平行である光磁界センサー用光学素子にお
いて、素子による回折が少ない磁気光学素子を使用した
高感度磁界センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討した結果、複数の磁気光学素子を
互いに隔離して配置することにより、それらの素子の厚
さの総和に相当する厚さを持つ単独の素子に比べて回折
損失がより少ない透過光を検出することができることを
見出した。
【0006】すなわち、本発明は、希土類鉄ガーネッ
ト、ビスマス置換希土類鉄ガーネット、又はオルソフェ
ライト製の磁気光学素子をn枚重ね合せたものを使用し
磁界センサであって(n≧2、n:整数)、飽和磁場
におけるn枚の磁気光学素子のファラデー回転角の合計
が15度以上であり、磁気光学素子の磁化容易軸が光の
進行方向と平行であり、且つ各々の磁気光学素子の磁性
層が互いに接触してないことを特徴とする磁気光学的磁
界センサを提供するものである。
【0007】
【0008】本願発明で用いる磁気光学素子は、磁界が
印加されていないときに、第2図に示したような磁気光
学素子の磁化容易軸が入射光の進行方向と平行である素
子材料を用いる。このような素子材料として、例えば、
希土類鉄ガーネット、ビスマス置換した希土類鉄ガーネ
ット、オルソフェライト等を挙げ得る。かかる材料は、
飽和磁場未満では、通常、上記のような多磁区構造に基
づく回折による透過損失を生じており、本願発明を用い
てかかる回折損失は有効に低減される。
【0009】本発明ではかかる材料素子を2枚以上用
い、それらを互いに隔離して用いる。第3図のように互
いに密着して使用すると、その多磁区構造は図のように
二つの素子で同一になるために、後述するように、単一
の素子を用いた場合と同様に光の透過損失が大きくなる
ため好ましくない。従って、本発明では第4図のよう
に、例えば、非磁性基板を用いて上記の磁気光学素子を
隔離して用いなければならない。
【0010】更に本発明では上記の素子をn枚を隔離配
置して、素子に磁界を印加して飽和磁化にせしめた場合
に、ファラデー回転角がn枚の合計で15度以上になる
必要がある。これを以下に説明する。次式は、第4図の
ような複数の垂直磁化素子に光が入射した場合の透過率
Tを求める計算式である。ただし、素子には磁界は印加
されていない。
【0011】
【数1】 T=[COS2 (θfs/n)]n ×(tRn n:素子の枚数 tR :1枚の素子の反射及び吸収損失を考慮した透過率 COS2 (θfs/n):回折損失の項
【0012】上式において、tR =0.98として、n
=1〜3の場合の透過率を算出して透過損失を種々の飽
和ファラデー回転角θfsに対して表したのが第5図であ
る。同図から飽和ファラデー回転角が大きくなると透過
損失が増大することがわかる。例えば、単独の素子で
は、θfs=26度のときの損失は1dBである。しかし
θfs=13度の素子2枚から構成した場合には損失は約
0.6dBであり、大幅に損失を低減することができ
る。またθfs=8.7度の素子を3枚にしたときにはそ
の効果は更に大きくなる。しかしながら、複数枚の素子
を用いてこのような透過損失低減の効果が現れるのは同
図から明らかなようにθfs≧15度の場合である。この
ため本願発明ではn枚の磁気光学素子のファラデー回転
角の合計が15度以上であることが要求される。上記計
算は磁界が印加されていない場合の結果であるが、飽和
磁界未満の磁界を検出するために用いる本願発明の磁界
センサ−用磁気光学素子の場合にも当てはまる。すなわ
ち、飽和磁界未満の磁界では、前記のような多磁区構造
に基づく回折損失が生じているからである。
【0013】本発明の別の態様として、上記の磁気光学
素子を備える磁界センサは、例えば、第6図のように構
成することができる。同図は、上記磁気光学素子を備え
る本発明の磁界センサの一例を示したもので、光送信機
1、光受信機2、光ファイバ3a,3b、屈折率分布型
レンズ4a,4b、偏光子5、磁界センサ−用磁気光学
素子6、検光子7から構成されている。光送信機1から
の光は、光ファイバ3aにより光センサ部に導かれる。
光センサ部では、光ファイバ3aからの光を屈折率分布
型レンズ4aでコリメートした後、偏光子5で直線偏光
に変換し、磁界センサ−用磁気光学素子6に導く。ここ
で、磁界センサ−用磁気光学素子6に平行に磁界が印加
されたとすると、素子6を通過する直線偏光の偏光面が
磁界の強度に比例して回転する。この回転の程度を、偏
光子5と光軸が45°だけ傾いた検光子7によって光強
度に変換し、その光を屈折率分布型レンズ4bで絞り、
光フェイバ3bを経て光受信機2に導く。光受信機2で
は、光信号を電気信号に変換し、光センサ部に印加され
た磁界強度を求める動作が行われる。磁界強度を測定さ
れると、直ちに電流の大きさが求められる。偏光子5、
検光子7としては、グラントムソンプリズムや偏光ビー
ムスプリッタを用いた。
【0014】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何等限定されない。
【0015】
【実施例】本発明の磁界センサ用磁気光学素子の製造方
法を以下に記載する。実施例1 LPE法により、高格子定数GGG基板上にBi1.4
1.6 Fe512の組成の膜を作製し、膜厚が70μm
となるように研磨した。この材料を2枚、第4図のよう
に互いに隔離して配置した。こうして構成した磁気光学
素子に磁界を印加してその特性を試験したところ、飽和
ファラデー回転角は28°で、感度は0.04度/Oe
と大きく、また、印加磁界がゼロのときの損失は0.8
dBであった。
【0016】比較例1 実施例1の組成材料の膜厚を140μmとし、1枚だけ
を用いて特性を観測した。結果は、損失が1.5dBと
大きく、実施例1の損失の約2倍であった。
【0017】実施例2 実施例1と同様の方法で、Bi1.51.5 Fe512
材料を、膜厚が60μmとなるようにし、この材料を互
いに接しないように3枚重ねて配置した。こうして構成
した磁気光学素子に磁界を印加してその特性を試験した
ところ、飽和ファラデー回転角は40°、感度は0.0
6度/Oe、損失は1.1dBであった。
【0018】比較例2 実施例2の材料を用いて膜厚を180μmとし、1枚だ
けを用いて特性を観測した。結果は、損失が2.6dB
と大きかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の磁界センサ用磁気光学素子を用
いることにより、垂直磁化素子による光ビームの回折損
失が低減されるため好感度の磁界センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁界センサ用磁気光学素子における磁界とフ
ァラデー回転角の関係を表すグラフである。
【図2】 ビスマス置換希土類鉄ガーネット垂直磁化素
子の多磁区構造を表す。
【図3】 図2の垂直磁化素子を2枚接して配置した場
合の磁区構造を表す。
【図4】図2の垂直磁化素子を互いに非磁性基板により
隔離して配置した場合の磁区構造を表す。
【図5】 tR =0.98として、n=1〜3の場合の
垂直磁化膜の透過率を算出し、透過損失を飽和ファラデ
ー回転角θfsに対して表したグラフである。
【図6】 本発明の磁気光学素子を備える磁界センサの
一具体例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−77409(JP,A) 特開 昭62−188982(JP,A) 特開 昭64−74527(JP,A) 特開 昭63−259618(JP,A) 特開 平4−177186(JP,A) 特開 昭59−81570(JP,A) 特開 昭58−139082(JP,A) 特開 昭55−76327(JP,A) 特開 昭55−127522(JP,A) 特開 平4−274779(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/09 - 1/09 505 G02B 27/28 G01R 15/24 G01R 33/032

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類鉄ガーネット、ビスマス置換希土
    類鉄ガーネット、又はオルソフェライト製の磁気光学素
    子をn枚重ね合せたものを使用した磁界センサであって
    (n≧2、n:整数)、 飽和磁場におけるn枚の磁気光学素子のファラデー回転
    角の合計が15度以上であり、 磁気光学素子の磁化容易軸が光の進行方向と平行であ
    り、且つ各々の磁気光学素子の磁性層が互いに接触して
    ないことを特徴とする磁界センサ
JP3094850A 1991-04-02 1991-04-02 磁界センサ用磁気光学素子 Expired - Fee Related JP3044084B2 (ja)

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