JP3044041U - 簡易携帯燃料 - Google Patents

簡易携帯燃料

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JP3044041U
JP3044041U JP1997005885U JP588597U JP3044041U JP 3044041 U JP3044041 U JP 3044041U JP 1997005885 U JP1997005885 U JP 1997005885U JP 588597 U JP588597 U JP 588597U JP 3044041 U JP3044041 U JP 3044041U
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JP1997005885U
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始 小林
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始 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高度な気密性(燃料気化防止効果)と良好な着
火性の双方の要請を満たした合成樹脂素材で密封収容し
てなる簡易携帯燃料の提供。 【解決手段】合成樹脂などの可燃性もしくは易燃性の素
材からなる中空の容器内部にアルコール系燃料を充填・
固化して密封するとともに、当該容器の外周面上部位置
に少なくとも一本の溝条を刻設してなることを特徴とす
る簡易携帯燃料。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は主としてアルコール系固形燃料を用いるに適した簡易携帯燃料、さら に詳しくは、可燃性もしくは易燃性の合成樹脂製容器に充填・密封されてなり、 当該容器と共に燃焼利用することができる簡易携帯燃料に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルコールを主成分としこれを所望形状にゲル化させてなるアルコール系固形 燃料は、高い火力と保管・運搬・携帯・利用時の簡便性・安全性に優れており、 キャンプやガーデン・パーティーなど屋外利用に於いてのみならず、旅館・飲食 店・家庭などでの屋内利用に於いても広く利用されるに至っている。当初、この 種固形燃料は、アルコール系燃料を缶などの金属容器内に充填して固化させ、充 填口を密封した形態で提供されることを常とした。これは燃焼利用前の保管・運 搬・携帯時に於ける燃料の気化防止を目的とするものであるが、金属製の密封容 器は揺動・衝撃などの過酷な条件の下でも高い気密性を保ち燃料気化防止の目的 を十分に果たしていた。しかしその反面、金属製密封容器は製造原価を押し上げ 運搬経費を増大させるなど経費面の問題を伴うとともに、燃焼利用後に残る金属 容器がゴミ処理上の問題も引き起こさざるを得なかった。このため、金属製密封 容器に代えて可燃性の合成樹脂フィルム乃至はシートを用い、アルコール系燃料 をこれら可燃性合成樹脂素材で包被もしくは収容して燃料気化を防止する各種の 固形燃料も提案され提供されている(例えば、実公昭52−34359、実公昭 53−4213、実開平6−42947)。
【0003】 しかし、これら合成樹脂素材で包被もしくは収容した固形燃料には下記に挙げ る気密性と着火性の相克の問題が不可避的に伴っており、未だ金属製の密封容器 に代わりこれを不要化できるだけの固形燃料が提供されるには至っていない。 即ち、この種固形燃料にあっては燃料の全周面が気化防止材としての合成樹脂 素材で被覆されており、着火時に着火面の合成樹脂素材を剥離乃至除去すること は至難或いは煩雑に過ぎる。このため、着火阻害を招くことのない肉薄な合成樹 脂フィルムやシートを用いて燃料を包皮・収容しているが、自身の形態さえ支持 し難い肉薄な合成樹脂素材に依存する結果、小形・小容量の固形燃料としてしか 実施できない上に、その気密性も脆弱なものに止まらざるを得ず、運搬・携帯時 の通常の揺動・衝撃だけで簡単に気密性を奪われてしまっている。逆に、形態保 持力に富み気密性を確保し得る肉厚な合成樹脂容器に密封収容する場合は、この 肉厚な密封手段が着火を阻害してしまうから、当該容器に着火口や着火面を設け 強燃性の別素材を使い分け或いは併用するなどの繁雑な構造を免れることができ なかった。
【0004】 さらに、従来技術が提供する知見と本願人の実験によれば、肉薄な可燃性乃至 易燃性合成樹脂素材を燃料全周面の気化防止材或いは着火部分の着火材として用 いる場合にも、密封された燃料表面に充満する自らの気化ガスが良好な着火を阻 害している。この点で、合成樹脂素材で密封した固形燃料にあっても、金属製容 器に封入した形態の固形燃料と同様に、気化防止のための密封手段で隔てられた 燃料表面を露呈させた時に最も良好な着火を確保できることが明らかである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上の従来技術が孕む不可避的な問題に鑑み、肉厚な合成樹脂製容 器を用いながら高度な気密性(燃料気化防止効果)と良好な着火性の双方の要請 を満たし且つ複雑な構造や繁雑な製造過程を伴うことのない簡易携帯燃料を提供 するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような簡易携帯燃料を実現するために、本考案では中空内部にアルコール 系燃料を充填・固化すると共に密封してなる肉厚な合成樹脂製容器の外周面上部 位置に溝条を刻設することとしている。これにより、保管・運搬・携帯時の高度 な気密性が確保されるとともに、燃焼利用時には前記溝条を介して容易に合成樹 脂製容器の頭頂部を剥離・除去して充填された固形燃料表面を露呈させ、円滑且 つ良好な着火を確保することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図1乃至図3に基づいて本考案に係る簡易携帯燃料の一実施例を説明す る。
【0008】
【実施例】
図示実施例の簡易携帯燃料は、炭酸カルシウムを混入したポリエチレンを素材 として形成した容器1の内部にアルコール系燃料6を充填し固化してなるもので ある。当該容器1は、上部と底部を閉止した中空内部を有する略円筒形状の外形 をなし、その上面略中央位置にアルコール系燃料6を充填すべき充填口3を設け てなり、この充填口3にキャップ4を螺着して密封することにより中空内部に充 填・固化されたアルコール系燃料6の気化を防いでいる。
【0009】 上記の容器1は、それ自身の形態を保持し且つ運搬・携帯時の通常の揺動・衝 撃に耐えてその気密性を維持できるだけの肉厚を付与されるものとし、その外周 面上部位置に少なくとも一本の環状の溝条2を刻設してなる。
【0010】 本考案に係る簡易携帯燃料は以上の構成を有してなるから、保管・運搬・携帯 時にはその全周面を覆う肉厚な合成樹脂製の容器1と唯一の開口である充填口3 を螺着して閉止するキャップ4によって好適な強度と高度な気密性が保持されて いるから、その強度と気密性に於いて従来の金属製の容器に充填・固化された固 形燃料に劣るところはなく、保管・運搬・携帯などの際に加わることのある通常 の揺動・衝撃によって気密性が破られ燃料の気化・拡散を招くが如き虞はない。
【0011】 また、当該容器1の外周面上部位置に環状の溝条2が刻設され当該位置の肉厚 が薄く形成されているから、一定の負荷を加えることによりこの溝状2を介して 容器1の頭頂部を簡単に剥離・除去し、容器1内部に充填・固化されたアルコー ル系固形燃料6の上部表面が露呈される。ここで、容器1の内部に充満していた 燃料気化ガスも容器1の頭頂部を除去することにより直ちに拡散しているから、 露呈された燃料の表面に着火するだけで円滑且つ良好な着火を確保することがで きる。燃焼利用するアルコール系固形燃料6と残余の容器1は共に燃焼し尽くさ れ、除去された容器1の頭頂部も燃焼利用時に焼却できるから、いかなる焼却後 のゴミも伴うことはない。仮に容器1の頭頂部を残した場合にあっても、金属製 の容器を用いた固形燃料の場合のような不燃性のゴミではないから、ゴミ処理上 の問題を惹起する虞はない。
【0012】 なお、図示実施例では容器1の上面略中央位置に充填口3を設け、この充填口 3にキャップ4を螺着して密封するよう構成したが、充填口3の位置とその密封 手段に特段の限定はなく、公知手段を自由に選択できる。 但し、本考案の目的に鑑みれば、充填口3は燃焼利用に際して剥離・除去され る容器1の頭頂部該当位置に設けられ、密封手段も経費上及びゴミ処理上の問題 を伴わないものの方が好ましいことは言うまでもない。
【0013】 また、図示実施例では容器1の底面部にキャップ4で密封された燃料充填口3 を嵌合位置させるに適した嵌装溝5を設けたが、これは図示実施例限りに於ける 積み重ねの便を図るもので、本考案に係る簡易携帯燃料の形状や構造を限定する ものではない。
【0014】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る簡易携帯燃料によれば、合成樹脂素材のみを用い ながら、従来のこの種固形燃料では実現することのできなかった高度な気密性( 燃料気化防止効果)と円滑・良好な着火性の双方の要請を満たすことができ、し かも廉価で繁雑な製造過程も伴なわず、金属製の容器を用いた固形燃料に於いて 避けることができなかった問題もすべて根絶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る簡易携帯燃料の一実施例を示す正
面図である。
【図2】本考案に係る簡易携帯燃料の一実施例を示す一
部切り欠き断面図である。
【図3】本考案に係る簡易携帯燃料の使用状態を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 溝条 3 充填口 4 キャップ 5 嵌装溝 6 アルコール系固形燃料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂などの可燃性もしくは易燃性の素
    材からなる中空の容器に固形燃料を充填して密封すると
    ともに、当該容器の外周面上部位置に少なくとも一本の
    溝条を刻設してなることを特徴とする簡易携帯燃料。
  2. 【請求項2】容器の上面部にキャップで密封すべき突出
    した燃料充填口を設けてなることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲の請求項1に記載した簡易携帯燃料。
  3. 【請求項3】容器の底面部にキャップで密封された燃料
    充填口を嵌合位置させるに適した嵌装溝を設けてなるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲の請求項2に記
    載した簡易携帯燃料。
JP1997005885U 1997-06-03 1997-06-03 簡易携帯燃料 Expired - Lifetime JP3044041U (ja)

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