JP3043808U - サドルカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サドルカバーを自転車に常備するように
構成して、必要に応じて即座にサドルを被覆することが
できるとともに、そのサドルカバーを簡易に保管するこ
とができるようにしたサドルカバーを提供する。 【解決手段】 柔軟性のある合成樹脂などの薄膜により
自転車のサドルとほぼ同形状のサドルカバー１を形成
し、該サドルカバー１を用いてサドル５の外面部を着脱
自在に被覆するとともに、サドルカバー１の後部に設け
られた係止紐３を、サドルの下部のサドル軸７に係止す
るようにしたサドルカバーであって、自転車の走行時に
は、前記係止紐３とサドル軸７との適宜な重合部位に、
該サドルカバー１を折りたたんで挾持するように構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、駅前の駐輪場や各家庭の庭先などで自転車を駐輪している場合に、 そのサドルを覆うようにしたサドルカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自転車を駐輪している場合に、そのサドルを覆うようにしたサドルカバ ーはなかったので、サドルが風雨や埃などによって汚されていた。そこでこのよ うなサドルの汚れを防止する方策として、スーパーマーケットなどの買物袋やそ の他のビニール袋などでサドルを覆うような方法が採用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように、サドルの汚れを防止するためにスーパーマーケットの買物袋 などでサドルを覆うようにした場合は、自転車を駐輪する都度にサドルを覆う袋 を調達したり、あるいは自転車を走行させる際にその袋を処分しなければならず 、非常に面倒であった。

【０００４】 本考案は上記した従来の課題を解決するために考案されたものであり、１枚の サドルカバーを自転車に常備するように構成して、必要に応じて即座にサドルを 被覆することができるとともに、そのサドルカバーを簡易に保管することができ るようにしたサドルカバーを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、柔軟性のある合成樹脂などの薄膜により自転車のサドルとほぼ同形 状のサドルカバー１を形成し、該サドルカバー１を用いてサドル５の外面部を着 脱自在に被覆するとともに、サドルカバー１の後部に設けられた係止紐３を、サ ドル５の下部のサドル軸７に係止するようにしたサドルカバーであって、自転車 の走行時には、前記係止紐３とサドル軸７の適宜な重合部位に、該サドルカバー １を折りたたんで挾持するように構成したものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

自転車の駐輪時においては、まず係止紐３をサドル軸７に係止し、続いてサド ルカバー１の開口部２を広げて、上方からサドル５および緩衝ばね６を内包する ように被覆する。また自転車を走行させる場合は、係止紐３をサドル軸７に係止 させたままの状態にしておき、サドルカバー１は、係止紐３とサドル軸７の適宜 な重合部位に、折りたたんで挾み込んでおく。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図中１は、柔軟性のある合成樹 脂などの薄膜（本実施例ではビニール）により、ほぼサドルと同形状の袋状に形 成されたサドルカバーで、その開口部２の周縁にゴム紐４を挿通するとともに、 該サドルカバー１の後部のほぼ中央部には、ゴム紐を環状に形成した係止紐３が 取付けられている。

【０００８】 なお本実施例ではこの係止紐３にゴム紐を用いているが、この係止紐３はゴム 紐以外の他の材質のものを用いてもよく、またその形状も環状に限定するもので はなく、２本に分割された帯長状のものを結ぶようにしても差し支えない。さら に本実施例の係止紐３は、開口部２の周縁に設けられたゴム紐４とは別体のゴム 紐を使用して、サドルカバーの後部に新たに取付けるように構成しているが、こ のような別体のゴム紐を使用せずに、開口部２の周縁に設けたゴム紐をそのまま 外方に延長して、それを係止紐３としてもよい。さらにまたサドルカバー１も、 ビニール以外の他の材質のものを用いて形成してもよいことは勿論であり、また このような構造に形成されたサドルカバーの一部（例えばサドルの上面部に相当 する部位）に、銀行や商店の名称や宣伝文などを表示するようにしてもよい。

【０００９】 上記したように形成された本考案のサドルカバーを、自転車の駐輪時に使用す る場合は、図２に示すように、まず係止紐３をサドル５の下部に設けられたサド ル軸７の外周部に掛装した状態で係止する。続いてサドルカバー１の開口部２を 広げながら、サドル５およびサドル５の後方下部に設けられた緩衝ばね６を包み 込むようにして、サドルカバー１をサドル５に装着する。

【００１０】 また駐輪していた自転車を走行させる場合は、図３に示すように、サドルカバ ー１をサドル５から取外し、それを小さく折りたたんで、係止紐３とサドル軸７ が重合している適宜な部位に挾み込んで保持する。またこの際の係止紐３は、サ ドル軸７に係止したままの状態で維持するものとする。そして目的地に到着して 、再び自転車を駐輪する場合に、折りたたまれたサドルカバー１を広げて、再び サドルを被覆するようにする。なおサドルカバー１をサドル軸７と掛止紐３との 間に挾む位置は、図３においてはサドル軸７の後部に挾むような例を示したが、 サドルカバー１の挾持位置は、サドル軸７のどの位置に挾んでも差し支えない。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のサドルカバーは、ビニールなどの安価な材料を使用して製造されてい るので、市場に対して非常に安価な製品を提供することができるという大きな効 果があるとともに、この製品を銀行や商店などの景品として顧客に提供するよう にして、そのサドルカバーの一部に宣伝用表示部を設けるようにすれば、銀行や 商店などはこのサドルカバーを宣伝広告に利用することができ、且つ顧客はこの サドルカバーを無料で取得することができるという一石二鳥の利点がある。また 本考案のサドルカバーは自転車に常備するように構成されているので、サドルを 常に清潔に保つことができるばかりでなく、その保管も簡易に行うことができる ので非常に便利であるとともに、使い捨てにするのではなく繰り返し使用するこ とができるので、資源の節約にもなるという長所がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のサドルカバーの斜視図である。

【図２】本考案のサドルカバーの使用状態を示す側面図
である。

【図３】本考案のサドルカバーを係止紐とサドル軸の間
に挾持した状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１・・・サドルカバー ２・・・開口部 ３・・・係止紐 ４・・・ゴム紐 ５・・・サドル ６・・・緩衝ばね ７・・・サドル軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性のある合成樹脂などの薄膜により
   自転車のサドルとほぼ同形状のサドルカバーを形成し、
   該サドルカバーを用いてサドルの外面部を着脱自在に被
   覆するとともに、サドルカバーの後部に設けられた係止
   紐を、サドルの下部のサドル軸に係止するようにしたサ
   ドルカバーであって、自転車の走行時には、前記係止紐
   とサドル軸の適宜な重合部位に、該サドルカバーを折り
   たたんで挾持するように構成したことを特徴とするサド
   ルカバー。