JP3043761U - 床用液体塗布剤の塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布むらが尠く、しかも歩行禁止時間を著し
く短縮できる床用液体塗布剤の塗布装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 キャスター付台車１上の前部に設けた架
台４に液体塗布剤のタンク３を設け、その下方にモップ
取付具５を昇降自在に設ける。台車１上にモップ取付具
３を下方に弾圧する弾圧装置４と、昇降装置６とを設
け、且つモップ取付具３に設けた液剤排出口と前記タン
クの排出口とを開閉弁を介して給液管１２で連通する。
更に台車１上に送風機付ホットドライヤー４を設け、そ
のノズル口１５を床面に向けてモップ取付具５の後方に
配置すると共に、台車１に移動用ハンドル１７を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は液体つや出し剤を床に塗布する場合に用いられる床用つや出し剤や 清浄剤等の液体塗布剤の塗布装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、ホールや廊下の床への液体つや出し剤や清浄剤等の塗布は、従 来柄付モップを用いて行なわれているが、モップに含浸させた液体つや出し剤や 清浄剤を手作業で塗布するので塗布むらを生ずると共に、水分が乾燥するまで時 間を要し、その間歩行を禁止しないと、足跡が付くという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案は、塗布むらが尠く、しかも歩行禁止時間を著しく短縮できる 床用液体塗布剤の塗布装置を提供することを課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、キャスター付台車 上の前部に設けた架台に液体つや出し剤のタンクを設け、その下方にモップ取付 具を昇降自在に設けると共に、このモップ取付具を下方に弾圧する弾圧装置と、 昇降装置とを設け、且つモップ取付具に設けた液剤排出口と前記タンクの排出口 とを開閉弁を介して連通し、前記台車上に送風機付ホットドライヤーを設け、そ のノズル口を床面に向けてモップ取付具の後方に配置すると共に、台車に移動用 ハンドルを設けた構造としたものである。

【０００５】

【作用】

使用に際しては、先ずモップ取付具にモップを装着し、タンクには液体塗布剤 を収納し、モップ取付具を昇降装置を操作して降下させた後、開閉弁を開いてモ ップに液体塗布剤をタンクから供給し、移動用ハンドルを操作して台車を被塗布 床面上を移動させる。かくすると、モップはモップ取付具を下方に弾圧する弾圧 装置によって床面に弾圧されているので、液体塗布剤はむらなく床面に塗布され る。

【０００６】 次いで、送風機付ホットドライヤーを起動させることにより、液体塗布剤の水 分を発散させ歩行可能状態とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１はこの考案の実施例の側面図、図２はその平面図を示すもので、１はキャ スター２、２を設けた台車、３は台車１上の前部に設けた架台４に搭載された液 体つや出し剤のタンクである。

【０００８】 ５は台車１に昇降自在に設けたモップ取付具で、昇降装置６のラック７と噛合 する歯車８に設けたハンドル９を操作することによって昇降させることができ、 降下させた時はモップ取付具５は台車１に設けた弾圧装置１０によって床面に弾 圧されるように構成されている。

【０００９】 そして、前記タンク３の排出口とモップ取付具５に設けた液剤排出口（図示せ ず）は開閉弁１１を介して給液管１２で連結され、開閉弁１１を開くことにより 、モップ取付具５に装着されるモップへ液体塗布剤（実施例では液体つや出し剤 ）が供給されるように構成されている。

【００１０】 また、台車１の上部中央には送風機１３を備えたホットドライヤー１４を設け 、そのノズル口１５を床面に向けてモップ取付具の後方（実施例では台車１の最 後部）に配置し、また台車１にはホットドライヤーの起動スイッチ１５を備えた 移動用ハンドル１７が設けられている。なお１８は電源コードリールである。

【００１１】 次にその使用法について説明すれば、先ずモップ取付具５にモップを装着し、 タンク３には液体塗布剤を収納し、昇降装置６のハンドル９を操作してモップ取 付具５を降下させた後、開閉弁１１を適量開いてモップに液体塗布剤をタンクか ら供給し、次に移動用ハンドル１７を押して台車１を被塗布床面上を移動させる 。かくすると、モップはモップ取付具５を下方に弾圧する弾圧装置１０によって 床面に弾圧されているので、液体塗布剤はむらなく床面に塗布される。

【００１２】 次いで、起動スイッチ１５を投入して送風機付ホットドライヤー１４を起動さ せ、熱風を床面に吹き付けることにより、床面に塗布された液体塗布剤の水分を 発散させて液体塗布剤を床面に付着させ、床面を歩行可能の状態とするものであ る。

【００１３】 勿論、本装置によりつや出し剤や清浄剤の塗布のみ、或いはホットドライヤー １４による床面の乾燥作業をも行うことが出来るので、公知の床面清浄機による 清掃後に床面の乾燥装置としても利用することが出来る。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本装置によれば、液体塗布剤の床面への塗布作業をむら なく能率的に行うことが出来、しかも液体塗布剤で濡れた床面を熱風で乾燥して 直ちに歩行可能状態にすることが出来るので、床面が乾燥する迄歩行を禁止した り、床面が乾燥する前に歩行したため足跡が付き見苦しくなるという問題を解消 し、床用液体塗布剤の塗布装置として優れたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の側面図である。

【図２】この考案の実施例の平面図である。

【符号の説明】

１ 台車 ２ キャスター ３ タンク ４ 架台 ５ モップ取付具 ６ 昇降装置 ７ ラック ８ 歯車 ９ ハンドル １０ 弾圧装置 １１ 開閉弁 １２ 給液管 １３ 送風機 １４ ホットドライヤー １５ 移動用ハンドル １７ 電源コードリール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャスター付台車上の前部に設けた架台
   に液体塗布剤のタンクを設け、その下方にモップ取付具
   を昇降自在に設けると共に、このモップ取付具を下方に
   弾圧する弾圧装置と、昇降装置とを設け、且つモップ取
   付具に設けた液剤排出口と前記タンクの排出口とを開閉
   弁を介して連通し、前記台車上に送風機付ホットドライ
   ヤーを設け、そのノズル口を床面に向けてモップ取付具
   の後方に配置すると共に、台車に移動用ハンドルを設け
   たことを特徴とする床用液体塗布剤の塗布装置。