JP3043672U - 二重壁チューブ - Google Patents

二重壁チューブ

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JP3043672U
JP3043672U JP1997004715U JP471597U JP3043672U JP 3043672 U JP3043672 U JP 3043672U JP 1997004715 U JP1997004715 U JP 1997004715U JP 471597 U JP471597 U JP 471597U JP 3043672 U JP3043672 U JP 3043672U
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hem
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double
walled tube
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シュネデール ベルナール
ボデ エルヴェ
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セバル・エス・アー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側頚部の先端上に内側頚部の先端を折り返
す必要がなく、内筒と外筒の組立が容易であり、簡単に
製作できる二重壁チューブを提供する。 【解決手段】 裾部13と肩部12と内部孔14を形成
する内側頚部11とを有する内筒10と、裾部25と肩
部24と外側頚部21とを有する外筒20と、内部孔1
4に挿入する内側裾部31と内側裾部31に連続して形
成した底34と底34に連続して形成した外側裾部35
とを有する中栓体30とからなり、中栓体30の内側裾
部31を内筒10の内部孔14に挿入し、内側裾部31
と外側裾部35とによって、内側頚部11と外側頚部2
1とを締め付けることで、内筒10の内側頚部11と外
筒20の外側頚部21とを密着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
【0002】 本考案は二重壁チューブに関し、詳細には、洗剤、衛生製品または毛染め料な どの、金属製外筒に対して特に腐食性が高い化粧品の保存と分配のための、金属 製外筒とプラスチック製内筒とで形成された二重壁チューブに関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】 金属製のチューブは復元力が高いので評価されている。他方、金属は完全な可 塑性があるので使用者がチューブの裾部を圧すのをやめたときに物質がチューブ 内部に戻るのを阻止することができる。反対に、酸性またはアルカリ性の高い物 質を入れたとたんに金属製外筒は極めて腐食しやすくなる。
【0005】 腐食防止のために、金属製チューブの内面側をワニスで被覆する試みではよい 結果は出なかった。即ち、付着した層は全く不均一で、壁面への付着の程度に差 があり、かなりもろく、チューブを繰り返し取り扱うとひびが入る恐れがあった 。このように、金属製チューブの内面側をワニスで被覆しても、もろいので亀裂 が入って物質が透過し、金属を侵食して最終的に腐食させるものである。また、 チューブの両端、すなわち頚部と、他の側の、チューブをそこから充填し、次い で平らにして折り返される開放端は、ワニスによって保護されていないか、十分 に保護されていないものであった。
【0006】 特許出願FR2322058は、別個に製作し、頚部で結合した2つのチュー ブから成る二重壁チューブを提示している。該二重壁チューブは、外側筒を金属 製チューブで構成し、プラスチック製内筒によって侵食性の物質から保護するも のである。この二重壁チューブは、プラスチック製内筒の頚部の頂点部が、金属 製外筒の頚部の頂点をはるかに越えている。越えた部分は、金属製頚部の上に開 くラッパの形に広げられ、次いで金属製頚部の上と周囲に二重成型されたプラス チック製端の中に埋め込まれている。従って、かかるチューブの製作には、少な くとも3つの別個の作業が必要になる。それは、内筒の外筒内への差し込みと、 内筒の頚部の越えている端の拡張と、金属製外側頚部の薄片の上に、プラスチッ ク製王冠を精密に二重成型することである。
【0007】 特許出願JO7277349は、同じく別個に製作されたが、全体の周囲に強 制的に差し込まれた中栓体によって、その頚部で互いに結合された2つの筒で構 成された二重壁チューブを記載している。該二重壁チューブは、特許出願FR2 322058の場合と同様に、プラスチック製内筒の頚部の頂点が、金属製外筒 の頚部の頂点をはるかに越えている。越えた部分は、拡張され、次いで外側に折 り曲げて金属製の頚部を覆っている。中栓体は、強制的に差し込まれ、内筒の折 り曲げ部分の外側に当接する。結合の高い気密性を確保するためにJO7277 349は、プラスチック製内筒が少なくともその先端部に、成型パーティングラ インのない、平滑な壁を有することを推奨している。このような平滑な壁は内筒 を射出成型することによって得られる。
【0008】 頚部の頂点の上に容易に折り曲げられ、金属製頚部の外側側壁を覆うために、 プラスチック製内筒の頚部の端はかなり薄くなければならないので、陥没強度が 低下し、この頚部の先端を拡張するという成形の第1の過程が困難になる。必須 であるこの過程は、拡張の間この頚部を完全に保持する治具を設計する必要があ るので複雑である。他方で、裾部の長さが130ミリメートルを越えるような大 容量のチューブの場合、射出成型では、応力ひび割れ強度が高いプラスチック製 の薄い頚部を容易に実現することはできない。実際、これらのチューブには狭い 隙間の中に長い距離にわたって射出するのに適した材料が必要になる。かかる材 料は、高い流動性(15を越える)を持たなければならず、通常用いられている 、流動性がもっと低い(0.2から2)材料よりも、中に入れた物質との接触に よる応力ひび割れをはるかに受けやすい。
【0009】 他方、プラスチック製内筒はもっと経済的な方法、例えば、吹き込み押し出し 、あるいは押し出し成型した、または圧延溶接した裾部に頭部を成型して製造す ることが望ましいであろう。このためには、頚部の間の結合に完全な気密性を得 るためにJO7277349では必要な条件であった、成型パーティングライン などの形状的欠陥のない外壁を有するという義務から解放され、また再生可能な 頚部の形状を有するという必要性から解放されなければならない。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
【0011】 従って、出願人は、2つの筒がその先端部で結合され、特に長尺のチューブの 場合、頚部の結合の気密性が向上した、金属製筒を腐食する物質の保存と販売の ための、金属製外筒とプラスチック製内筒を備えた二重壁チューブを経済的に実 現しようとした。
【0012】 すなわち、本考案が解決しようとする課題は、次のとおりである。
【0013】 外側頚部の先端上に内側頚部の先端を折り返す必要がなく、内筒と外筒の組立 が容易で、簡単に製作できる二重壁チューブを提供する。 また、内筒の外面側が必ずしも完全に平滑でなくても高い気密性を得ることが でき、任意の方法で内筒を製作できる二重壁チューブを提供する。 さらに、内筒、外筒および中栓体が、厳しくない幾何許容差で製作できる二重 壁チューブを提供する。 また、内筒を、内筒の肩部に連続する頚部と、裾部とを異なる材料のもので製 作できる二重壁チューブを提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】 本考案の課題を解決するための手段は下記のとおりである。
【0016】 すなわち、本考案は、裾部と該裾部に連続して形成された肩部と該肩部に連続 し内部孔を形成する内側頚部とを有する内筒と、内筒の裾部の外側に位置する裾 部と該裾部に連続して形成された肩部と該肩部に連続して形成された外側頚部と を有する外筒と、内部孔に挿入する内側裾部と内側裾部に連続して形成した底と 該底に連続して形成した外側裾部とを有する中栓体とからなり、中栓体の内側裾 部を内筒の内部孔に挿入し、内側裾部と外側裾部とによって、内側頚部と外側頚 部とを締め付けることで、内筒の内側頚部と外筒の外側頚部とを密着する、二重 壁チューブである。
【0017】 また、第1の手段は、裾部と、肩部と、内部孔と呼ばれる孔を形成し、内部頚 部を有する内筒と、裾部と、肩部と、ラチェット機構を外面に備えた外側頚部を 有する金属製の外筒とから成る二重壁チューブであって、内部孔に挿入する内側 裾部と、内側裾部に連続して形成した底と、底に連続して形成した外筒のラチェ ット機構に対応するラチェット機構を備えた外側裾部とを有する、中栓体とから なり、内筒と外筒とを組み合わせると共に、中栓体の内側裾部を内筒の内部孔に 挿入し、内側裾部と外側裾部とで、内側頚部と外側頚部とを挟み込むことで、内 筒の内側頚部と外筒の外側頚部とを密着し、中栓体の底が、内筒の上端の薄片と 外筒の上端の薄片とに当接せず、内部孔の中に入る前記内側裾部が、少なくとも 長さ2ミリメートルにわたって、内部孔の初期直径を越える外径を有するもので ある、二重壁チューブである。
【0018】 内筒は、好適にはプラスチック製である。 該内筒は、射出成型、押し出し吹き込みによって、頭部を成型し、次いでそれ を押し出し、または圧延溶接した裾部に溶接するなどの、既知のあらゆる手段に よって得られる。 内筒の内側頚部には、細かい凹凸はないが、成型パーティングラインが生じる ことがあるが、内側頚部自体の厚みは十分なので、中栓体を内部孔に押し込むと きの陥没の一切のおそれを防止することができる。 内筒の内側頚部は中空円筒状であり、内側頚部の「アコーデオン状の」変形を 防止するために、高さと厚みの比が10未満のものが好適である。
【0019】 外筒は、好適には金属製である。 該外筒は、裾部と、該裾部に連続して形成された肩部と、該肩部に連続して形 成された外側頚部とから成る。 中栓体を押し込む前に、内筒が外筒内に差し込まれる。 中筒の内側頚部の外径は、外側頚部の内径にほぼ等しいか、わずかに小さいの で、内側頚部と外側頚部とは、共通なある高さにわたって互いに接近している。 内筒と外筒とを組み合わせた際の内筒の内側頚部の先端は、外筒の外側頚部の 先端を越えないか、わずかにしか越えない。 従って、内筒の内側頚部の先端を、外筒の外側頚部の上で折り返すことは必須 ではない。
【0020】 中栓体は、先行技術の頚部に類似の外観を有し、例えば、ネジによって栓と一 体化する手段を外面上に有する外側裾部を備えることができる。 中栓体は、外筒の外側頚部の外面と中栓体の外側裾部の内面にそれぞれ形成さ れたラチェット機構の突起などの固定手段によって、外筒の外側頚部の周囲にま たがって堅く維持されている。 中栓体に口金または栓をねじ込んでチューブに栓をするために、中栓体の外側 裾部の外面側にはネジ山を備え、また、外側裾部の内面側には、ラチェット機構 の突起と、長手方向に小翼などの回動防止手段とを備えている。 中栓体を押し込むときに、中栓体の内面の小翼などの回動防止手段が、外筒の 外側頚部の外面に位置する、中栓体の内面の小翼に対して相補的断面で同様に形 成された長手方向の小翼などの回動防止手段の間に導入される。 この導入を容易にするために、中栓体はあらかじめ心出しされ、この事前心出 しは、中栓体の内部裾部の存在によって容易になる。 また、導入を容易にするために、外筒の外側頚部の小翼は上端が先細りに形成 され、中栓体の外側裾部の小翼は下端が先細りに形成されている。 別の部品の周囲に通される部品の自動心出しを容易にするいくつかの小翼の形 状とセットは、EP0119145に既に提案されている。
【0021】 中栓体の底は、中栓体の押し込みが終わったときに、この底の内面壁が頚部の 拡張された端を押しつぶさないように、中栓体の外側裾部の内壁内に位置づけら れたラチェット機構の突起から離される。 このようにして、中栓体の底は頚部のどの薄片にも当接しない。
【0022】 中栓体の内側裾部は、内部孔の内部に強制的に押し込まれ、中栓体の内側裾部 の直交断面の外径は、内側頚部に接触する部分において、長さ2ミリメートル以 上にわたって、内部孔の初期直径を越えている。 初期直径とは、中栓体を押し込む前の内部孔の直径である。 出願人は、対象の頚部の外径を問わず、事実上4から25ミリメートルの間で 最低限の長さを守らなければならないことを確認した。
【0023】 頚部の薄片、特に内側頚部の薄片の上に支えがなく、摩擦表面が十分に長いの で、内筒を外筒の内部に確実に固定して維持することができる。 この固定は頚部の端の拡張によって一層向上する。
【0024】 好適には、内側裾部の外面の外形は、ほぼ円錐台状であり、内側裾部の外面の 開放端側は円錐の頂点に向かうように形成されているので、内部孔の内部に強制 的に押し込む際に、内側裾部は2つの頚部の先端を拡張させる。 中栓体の内側裾部は、このように2つの役割を果たしている。 まず、中栓体を強制的に押し込むときに、裾部と直接接触している内側頚部は より大きな力を受けるので、頚部の中央部分を円周方向に拡張させ、次いで頚部 の先端を拡大させる道具の役割を果たす。最後に、チューブの使用を通じて有効 な封止裾部になる。
【0025】 内筒の内側頚部は、中栓体の内側裾部と直接接触して、円周状の拡張変形を受 け、その外面は外側頚部の内面にぴったり固定されて外側に向けられた放射状の 力を伝達するので、内側頚部と外側頚部の間の接触は外側頚部が内側頚部よりも 変形を受けないだけ、すなわちより堅く、強いほど、一層密着する。 その結果、例えば、成型パーティングラインが存在するために、内側裾部の外 面が完全に平滑でないときでも、完全に気密な結合が確保される。
【0026】 強制的に押し込むことによる外力に耐えるために、中栓体の内側裾部は好適に はその止め部の近傍で肉厚になっている。 本考案の推奨実施態様は、中栓体の内側裾部の内面側が円筒状であり、他方、 中栓体の内側裾部の外面側が、3つの部分から成り、中央部分が円筒形で、他の 2つの部分が相似的な円錐台形であり、軸対称なものである。
【0027】 好適には、中栓体の内側裾部の外面側は、ほぼ同じ寸法の3つの部分から成り 、それらは底から順番に、頂点が開放端側に向けられた、頂点の半角度が5から 20度の間である円錐台の第1の部分と、直径が内部孔の初期直径、すなわち中 栓体を押し込む前の内側頚部によって限定された孔の直径よりも大きな円形断面 の円柱形の第2の部分と、頂点が開放端側に向けられた、頂点の半角度が5から 20度の間である円錐台の第3の部分とによる。
【0028】 この形によって、中栓体が頚部に強制的に押し込まれたときに、関係する部分 に従ってこの頚部を次のように異なる仕方で拡張させる。 ・中栓体の底の上の裾部の止め部の近傍の強い円周状の拡張: 頚部の2つの端は塑性変形する、すなわち不可逆的に広げられる。 従って、円錐台状の内側裾部の角度は、2つの頚部の大幅な変形を引き起こす ほど大きいが(>5度)、大きすぎる応力または裂傷を防止するため制限されて いる(<20度)。 有利には、外側頚部の先端は、制限された拡張を受けて中栓体の外側裾部の内 側面に当接するので、2つの頚部の先端において、気密接触を保つことができる 。 ・外側裾部の中央でのかなり強い円周状の拡張: 先端から離れた、関係する頚部の部分の変形は、自由度が低い。 ともに硬質である中栓体の内側裾部と外筒の外側頚部との間で強く圧縮された 内筒の内側頚部は、広がった先端部よりも中央部分で一層細くなる。 内側頚部の当該部分は、このようにして「締め付けられ」、それによって壁面 との摩擦とともに、内筒を外筒の内部に保持するのに貢献する。 ・裾部先端での弱い拡張または非拡張: 中栓体の内側裾部の外面側の円錐台部分は、頚部の上に中栓体を位置づけるの を容易にし、また内側裾部のアコーデオン状の変形を防止することを可能にする 。
【0029】 気密性を向上させるために、金属製の外側頚部の先端は、中栓体の内面壁に当 接するように変形する。 このようにして、変形した頚部の2つの先端の間の接触は、中栓体の内側裾部 の底と外側裾部の底との間で維持される。 外筒の外側頚部の先端が、中栓体の外側裾部に当接するのを助けるために、中 栓体の外側裾部の底は肉厚で、該肉厚部分の内面側は平滑である。 また、中栓体の外側裾部の肉厚部分の内面側の直径は、外筒の外側頚部の外径 に、中栓体の内側裾部の円筒状部分の直径と、内部孔の初期直径の間の差よりも 小さい値を加えたものにほぼ等しい。
【0030】 内筒の内側頚部はかなり肉厚なので、内側頚部の外面側が局部的に厚くなりす ぎたときの締め付け性と気密性に与える影響を減らすことができる。 先行技術の単純な形の中栓体に比較して、本考案に係る中栓体は、物質が出会 う最初の直径に気密な接触を位置づけるという利点がある。 チューブの使用中に多少なりとも応力を受ける周辺区域内に物質が保持される おそれはない。 他方において、一番小さな直径に密着接触が位置づけられているので、所与の 直径が異なっていても、もっと強く効果的な締め付けが得られる。
【0031】 中栓体の材料は、内筒の材料よりも堅く強いものによることが好ましく、また 内筒の材料は、外筒の材料よりも軟質で弱いものによることが好ましい。 中栓体にポリプロピレン(PP)、外筒に焼き鈍しアルミニウム、内筒に低密 度ポリエチレン(LDPE)を用いることで、よい結果が得られる。
【0032】 中栓体の内側裾部は、物質の分配流量に適した孔の余地ができるほど薄く、ま た中栓体を強制的に押し込むときに発生し、チューブの使用を通じて、弛緩しな がら、残存する応力に機械的に耐えながら、2つの頚部に所望の変形を生じさせ るほど十分肉厚でなければならない。 中栓体の内側裾部は、好適には、ポリエチレンなどの、硬質プラスチックで成 型される。 アルミニウム製の外筒は、成形した後完全に焼き鈍されるので、薄い部分にあ る程度の柔軟性が与えられる。 内筒は、できる限り柔軟な材料製であり、毛染め料などの侵食性の媒質がある 時に応力ひび割れによく耐えられるものが好ましく、例えば、低密度ポリエチレ ンなどのプラスチック製とする。 内筒の裾部を、頚部と肩部とからなる頭部と別個に成形し、この頭部を押し出 しまたは圧延溶接した裾部に固定することは、この2つの作業が二重成型によっ て同時に実施できるので、頭部と裾部に異なるプラスチック材料を選択すること を可能にするが、2つともチューブに入れられる物質に化学的に耐えられるもの とする。
【0033】 包装する物質に応じてチューブと中栓体のそれぞれの材料を選択した後、出願 人は中栓体の直径や肉厚などを変化させて様々な形状を試験した。 最良の気密条件は、中栓体の内側裾部の円筒状の部分を、内筒の内側頚部の肉 厚とほぼ等しく形成することで得られた。 外筒の外側頚部は、金属がはるかに硬質なので、他の2つのものより薄くでき る。 外筒の外側頚部の頂上先端において、内筒の内側頚部の厚みのほぼ半分までさ らに薄くして、大きな抵抗なしにそれを塑性的に広がらせることができるが、内 筒の内側頚部は中央部分よりも肉厚なままであるので、それを広げることが容易 になる。 内筒の内側頚部の中央部分は、薄くなっていない、あるいはほとんど薄くなっ ていない広げられた先端と、変形していない基部の間に「挟まれ」、それが閉じ こめられることによって内筒を外筒の内部に堅く保持することに貢献する。
【0034】 組立の際に、中栓体の内側裾部による変形は3から8%、好適には4から6% の締め付けに対応し、中栓体の内側裾部の円筒状部分の外径は、内部孔の初期直 径よりも、およそ5%大きいことが好ましい。 3%より弱い場合の締め付けでは、チューブの使用寿命を通じて十分な気密条 件を確保することができない。実際、環境温度で数週間後に初期締め付けに続い て多少の弛緩が確認された。 8%より強い場合の締め付けでは、頚部に中栓体に押し込むときに、内筒の頚 部にアコーデオン状の変形が生じるか、あるいは、内側頚部の肉厚が大きいとき には、押し込みが不足して組立ができなくなる。
【0035】 第2の手段は、底と、ラチェット機構手段と回動防止手段を備えた外側裾部と から成り、同じく底に取り付けられた、外面側の形状がほぼ円錐台形で、開放端 側が円錐の頂点に向けて形成された内側裾部を備えていることを特徴とする中栓 体自体に関するものである。 好適には、中栓体の内側裾部は、中栓体の底上の止め部の近傍でより肉厚にな っている。 中栓体の内側裾部は、有利には、円筒状の内面側と、円筒部分と相似形の円錐 台形を有する外面側を有し、円錐台部分と円筒部分とがほぼ同じ高さを有し、円 錐台部分は頂点で5から20度の間の半角度を作っている。 中栓体は、好適にはポリプロピレンなどの硬質プラスチック製である。
【0036】 すなわち、中栓体は、外側裾部と、該外側裾部に連続する底と、底に連続する 内側裾部とを有し、中栓体の外側裾部に、ラチェット機構と回動防止用の小翼と を備え、内側裾部の外面の形状が、ほぼ円錐台形で、内側裾部の外面の開放端側 に、円錐の頂点に向かう勾配が形成されている。
【0037】 また、中栓体は、中栓体の内側裾部が円筒状の内面からなり、中栓体の外側裾 部が、中央部分が円筒形で、他の2つが円錐台形の3つの部分から成る外面を有 し、それぞれの部分が頂点で5から20度の間の半角度を作る。
【0038】 その他の特徴と利点は、全く非制限的な例として以下にあげる本考案の特定の 実施例の説明の中で明らかになるだろう。
【0039】
【実施例】
【0040】 図1は、本考案の二重壁チューブの一実施例について、内筒と外筒とを組み合 わせて二重成型し、中栓体を組み込む前の状態の要部の縦断正面図である。 図2は、本考案の二重壁チューブの一実施例について、内筒と外筒とを組み合 わせて二重成型し、中栓体を組み込んだ状態の要部の縦断正面図であり、図2中 、左側部分は中栓体の長手方向の小翼を通る直径面による軸方向の半断面であり 、右側部分は外筒の外側頚部の長手方向の小翼を通る直径面による軸方向の半断 面である。
【0041】 二重壁チューブ1は、内筒10と、焼き鈍しアルミニウム製の外筒20と、中 栓体30とから成る。 内筒10は、低密度ポリエチレン製の肩部12を、直径24.3mm、厚みが 250ミクロンの、同じくポリエチレン製の、裾部13上に二重成型して得られ る。 肩部12に連続して形成された内側頚部11は、内部孔14を形成する。 内部孔14の頂点先端部は、薄片18である。 焼き鈍したアルミニウム製の外筒20は、外径が25mm、厚みが120ミク ロンの裾部25を有する。 外筒20は、肩部24と、頂点先端が薄片28である外側頚部21とを有する 。
【0042】 内側頚部11の外径と外側頚部21の内径は、8.7mmに等しい。 内側頚部11の厚みは、0.75ミリメートルである。 厚みが0.5ミリメートルの外側頚部21は、外面側に、外側頚部21の基部 に位置するラチェット機構23の突起と、外側頚部21の先端から1mmのとこ ろに外面に沿って延長している長手方向の小翼22を備えている。 内筒10は、従来の手段によってアルミニウム製の外筒20内に導入される。 すなわち、心棒が内筒10内部に差し込まれ、肩部12と内側頚部11が外形 にあった治具によって固定された外筒20の内部に入れられる。 差し込みの終わりに、内側頚部11の薄片18が外側頚部21の薄片28を1 0分の数ミリメートルだけ越える。 外側頚部21と内側頚部11とは、図1に示すように、およそ4.7mmの共 通接触高さHを有する。
【0043】 内筒10と外筒20を、内側頚部11と外側頚部21によって接触させた後、 内筒10を心棒の上に保持したまま、中栓体30を強制的に押し込む。
【0044】 中栓体30は、内側裾部31と、底34と、外側頚部21の小翼22との組み 合わせで、中栓体30の回動を阻止するための小翼42をその内面に、分配孔4 0を閉塞するための口金をねじ込むためのネジ山41をその外面に備えた外側裾 部35を有する。 内側裾部31の円筒部分32は、直径が7.5mmで、それによって中栓体3 0が内側頚部11と外側頚部21に押し込まれたときに0.3mm締め付けられ る。 ある程度のクリープの影響は数日後に認められ、2つの頚部の永久的変形と締 め付けの低下が引き起こされる。 それでも締め付けは0.1mmを越えたままである。
【0045】 中栓体30の内側裾部31は、直径が6.1mmの円形の分配孔40を形成す る円筒状の内面と、円錐台がその頂点、すなわちそれらの支点となる円錐の頂上 を、内側裾部31の開放端39と同じ方向に有し、円筒状の2つの円錐台形を有 する外面を有する。 底34の内壁38と開放端39の間の4mmの高さで、内側裾部31の外面側 は、3つの区域に分けられる。
【0046】 すなわち、第1の区域は、高さ1.5mm、円筒状で厚みが0.75mmの中 心区域である。 第2の区域は、中栓体30の底34の円錐台形部分33の部位で8mmの直径 まで広がっている円錐台の高さ1mmの止め部区域で、円錐台の半角度はおよそ 12度である。 第3の区域は、高さ1.5mm、円錐台形で半角度が15度の先端区域である 。
【0047】 中栓体30の外側裾部35は、その止め部側に肉厚部分36を有する。 該肉厚部分36の内面側は平滑で、直径9.8mmであり、外側頚部21の回 動防止用の小翼22に当接しない。
【0048】 中栓体30を押し込むときに、中栓体30の小翼42が、外筒20の外側頚部 21の小翼22によって残された間隙の中に挿入される。 そして、中栓体30の内側裾部31の円筒部分32は、内側頚部11及び外側 頚部21を0.3mm拡張させ、次いで中栓体30の底34への止め部に近い円 錐台形部分33が内側頚部11と外側頚部21の先端全体を広げさせる。 外径9.7mmの外側頚部21は、0.1mm広がって、次いで中栓体30の 外側裾部35の内面の平滑部分に当接する。
【0049】 中栓体30の外側裾部35は、さらに開放端近くにラチェット機構37の突起 も備えている。 中栓体30の底34に対するラチェット機構37の突起の位置は、ラチェット 動作の終わりに、内筒10の内側頚部11と外筒20の外側頚部21の広がった 頂点の先端の上に中栓体30の底34の内壁38の支えができないように選択さ れる。 さらにラチェット機構37の突起の位置は、拡大の開始がラチェット動作の開 始前に起こるような位置であり、それによって中栓体30の押し込みに必要な力 が減少する。
【0050】 図2において、中栓体30を強制的に押し込んだ後、中栓体30の底34の内 壁38が内側頚部11の薄片18にも、外側頚部21の薄片28にも支えられな いことがわかる。 他方、直径が内部孔14の直径よりも大きい中栓体30の内側裾部31は、お よそ2.6mmの高さhにわたって、すなわち内側頚部11及び外側頚部21に 共通な接触高さHの半分強にわたって作用する。
【0051】
【気密性試験】
【0052】 上記の実施例に従って製作した、本考案に係る二重壁チューブおよそ50本を 、500g/cm2 の加圧を得るまで、内部に空気を注入する試験を実施した。 次に、このチューブを閉じて、30秒間水につけた。 漏洩は全く認められなかった。
【0053】
【考案の効果】
【0054】 本考案の二重壁チューブは、外側頚部の先端上に内側頚部の先端を折り返す必 要がなく、内筒と外筒の組立が容易なので、簡単に製作できる。 また、内筒の外面側が必ずしも完全に平滑でなくても高い気密性を得ることが できるので、任意の方法で内筒を製作できる。 さらに、内筒、外筒および中栓体が、厳しくない幾何許容差で製作できる。 なお、本考案の二重壁チューブによれば、内筒の肩部に連続する頚部と、裾部 とに溶融親和性があれば、裾部の上に肩部に連続する頚部を二重成型することに より、異なる材料で内筒を製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の二重壁チューブの一実施例について、
内筒と外筒とを組み合わせて二重成型し、中栓体を組み
込む前の状態の要部の縦断正面図である。
【図2】本考案の二重壁チューブの一実施例について、
内筒と外筒とを組み合わせて二重成型し、中栓体を組み
込んだ状態の要部の縦断正面図であり、図2中、左側部
分は中栓体の長手方向の小翼を通る直径面による軸方向
の半断面であり、右側部分は外筒の外側頚部の長手方向
の小翼を通る直径面による軸方向の半断面である。
【符号の説明】
1 二重壁チューブ 10 内筒 11 内側頚部 12 内筒の肩部 13 内筒の裾部 14 内部孔 18 内筒の薄片 20 外筒 21 外側頚部 22 外筒の小翼 22 外筒の回転防止用の小翼 23 外筒のラチェット機構 24 外筒の肩部 25 外筒の裾部 28 外筒の薄片 30 中栓体 31 内側裾部 32 円筒部分 33 円錐台形部分 34 底 35 外側裾部 36 肉厚部分 37 中栓体のラチェット機構 38 内面壁 39 開放端 40 分配孔 41 ネジ山 42 中栓体の回転防止用の小翼

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裾部13と、肩部12と、内部孔14を
    形成する内側頚部11とを有する、内筒10と、 裾部25と、肩部24と、外側頚部21とを有する、外
    筒20と、 内部孔14に挿入する内側裾部31と、内側裾部31に
    連続して形成した底34と、底34に連続して形成した
    外側裾部35とを有する、中栓体30とからなり、 中栓体30の内側裾部31を内筒10の内部孔14に挿
    入し、内側裾部31と外側裾部35とによって、内側頚
    部11と外側頚部21とを締め付けることで、内筒10
    の内側頚部11と外筒20の外側頚部21とを密着す
    る、二重壁チューブ。
  2. 【請求項2】 裾部13と、肩部12と、内部孔14を
    形成する内側頚部11とを有する、内筒10と、 裾部25と、肩部24と、ラチェット機構23を外面側
    に備えた外側頚部21とを有する、外筒20と、 内部孔14に挿入する内側裾部31と、内側裾部31に
    連続して形成した底34と、底34に連続して形成した
    外筒20のラチェット機構23に対応するラチェット機
    構37を備えた外側裾部35とを有する、中栓体30と
    からなり、 内筒10と外筒20とを組み合わせると共に、 中栓体30の内側裾部31を内筒10の内部孔14に挿
    入し、内側裾部31と外側裾部35とで、内側頚部11
    と外側頚部21とを挟み込むことで、内筒10の内側頚
    部11と外筒20の外側頚部21とを密着し、中栓体3
    0の底34が、内筒10の上端の薄片18と外筒20の
    上端の薄片28とに当接せず、内部孔14の中に入る前
    記内側裾部31が、少なくとも長さ2ミリメートルにわ
    たって、内部孔14の初期直径を越える外径を有するも
    のである、二重壁チューブ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の二重壁チューブにおい
    て、 内側頚部11が、高さと厚みの比が10未満であり、中
    空円筒状であることを特徴とする二重壁チューブ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の二重壁チューブにおい
    て、 中栓体30が、外側裾部35の外面側にネジによって栓
    と一体化するためのネジ山41を備え、外側裾部35の
    内面側に外筒20の外側裾部21の外面側に形成された
    回動防止用の小翼22に対応する回動防止用の小翼42
    を備えている、二重壁チューブ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の二重壁チューブにおい
    て、 中栓体30の内側裾部31が、円筒状の内面と、ほぼ円
    錐台状の外面とで形成され、中栓体30の内側裾部31
    の外面側の開放端39側に、円錐の頂点に向かう勾配が
    形成されている、二重壁チューブ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の二重壁チューブにおい
    て、 中栓体30の内側裾部31の外面側が、3つの部分から
    成り、中央部分が円筒形で、他の2つの部分が円錐台形
    である、二重壁チューブ。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の二重壁チューブにおい
    て、 外側頚部21の先端が、中栓体30の外側裾部35の内
    面に当接する、二重壁チューブ。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の二重壁チューブにおい
    て、 内側頚部11が、外側頚部21および中栓体30の内側
    裾部31よりも柔らかく、弾性材料により形成されてい
    る、二重壁チューブ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の二重壁チューブにおい
    て、 内側頚部11が、低密度ポリエチレン、外側頚部21が
    焼き鈍しアルミニウム、中栓体30の内側裾部31が、
    ポリプロピレン製であることを特徴とする二重壁チュー
    ブ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の二重壁チューブにお
    いて、 中栓体30の内側裾部31が、内筒10の内側頚部11
    とほぼ同じ肉厚を有する、二重壁チューブ。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の二重壁チューブにお
    いて、 中栓体30の内側裾部31が、内筒10の内側頚部11
    とほぼ同じ肉厚を有し、外側頚部21の先端が、内側頚
    部11の半分にほぼ等しい厚みに形成されている、二重
    壁チューブ。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の二重壁チューブにお
    いて、 中栓体30の内側裾部31の円筒部分32が、内部孔1
    4の初期直径よりも大きな直径を有し、両者の相対的差
    が、3%から8%の間に含まれる、二重壁チューブ。
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