JP3043622U - 電磁波到来方向測定システム - Google Patents

電磁波到来方向測定システム

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JP3043622U
JP3043622U JP1997001435U JP143597U JP3043622U JP 3043622 U JP3043622 U JP 3043622U JP 1997001435 U JP1997001435 U JP 1997001435U JP 143597 U JP143597 U JP 143597U JP 3043622 U JP3043622 U JP 3043622U
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護 川副
敏 浅田
久紀 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 東西方向に指向特性を有するバー形空中線と
南北方向に指向特性を有するバー形空中線とで受信した
電磁波の到来方向を算出し、且つ搬入容易な電磁波到来
方向測定システムとすること。 【解決手段】 東西方向に8の字形指向特性を有する第
1バー形空中線と、南北方向に8の字形指向特性を有す
る第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信し
た電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前
記第2バー形空中線で受信した電磁波の受信信号を増幅
するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅
部で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換する
ためのA/D変換部と、該A/D変換部にトリガをかけ
てA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信
号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部
にて変換された前記デジタル信号を記録し,所定の解析
を実行して前記電磁波の到来方向を測定するためのコン
ピュータ部とを設けること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、東西方向に指向特性を有するバー形空中線と南北方向に指向特性を 有するバー形空中線とで受信した電磁波の到来方向を算出することができ、且つ 搬入容易な電磁波到来方向測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁波の到来方向を測定する装置として、レーダ探知機,ドップラーレ ーダ及びGPS衛星電磁波の受信によって標準クロックを生成して該電磁波の到 来時間差からその到来方向を測定する電磁波到来方向測定システム等が知られて いる。特に、地震予知の分野においては、地震発生の予兆として、大規模地震発 生の数日前に、1[kHz] から10数[kHz] の周波数帯においてパルス状電磁波の 発生頻度及びその受信レベルの異常が、京都大学及び郵政省通信総合研究所(C RL)らの測定によって明らかにされており、特にCRLでは、GPS衛星の送 信する電磁波を標準クロックとして利用し、複数の観測場所で前記地震関連電磁 波を受信したときの到来時間差を測定することにより、該地震関連電磁波の到来 方向の決定を行う電磁波到来方向測定システムが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の電磁波到来方向測定システムは、空中線を含めて、大が かりな装置構成からなるので、測定場所を任意に変更又は移動することが容易で はないため、可搬性に乏しいという欠点を有していた。
【0004】 また、従来の電磁波到来方向測定システムは、該システムを構成する空中線, 装置及び周辺機器の準備又は設置等に相当の時間と手間を必要とするため、迅速 かつ容易に測定することができないという欠点があった。そこで、電磁波測定を 必要とする関係者、例えば、地震発生の頻度が高まっている地域で前記地震関連 電磁波を測定している研究団体等においては、迅速に観測を行うことができ、容 易に設置することのできる電磁波到来方向測定システムの登場が待望されていた 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで考案者は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、その考案を、 東西方向に8の字形指向特性を有する第1バー形空中線と、南北方向に8の字形 指向特性を有する第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信した電磁波 の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前記第2バー形空中線で受信した電 磁波の受信信号を増幅するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅部 で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換部と、該 A/D変換部にトリガをかけてA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリ ガ信号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部にて変換された前記 デジタル信号を記録し,所定の解析を実行して前記電磁波の到来方向を測定する ためのコンピュータ部とを設けてなることを特徴とする電磁波到来方向測定シス テムとしたことにより、可搬性が飛躍的に向上した結果、構成機器の準備及びそ の設置等を容易に行うことができ、前記電磁波の到来方向を迅速に測定すること ができ、前述の課題を解決したものである。
【0006】
【考案の実施の態様】
以下、本考案の実施の態様を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の電磁 波到来方向測定システムのブロック図であり、空中線手段1と、主増幅手段2と 、記録処理手段3とから構成される。該空中線手段1は、東西方向に8の字形指 向特性を有する第1バー形空中線1aと、南北方向に8の字形指向特性を有する 第2バー形空中線1bと、その各々のバー形空中線の受信信号が伝送路で歪まな い程度に予め増幅しておくためのプリアンプ1cからなる。かかる空中線をバー 形空中線としたのは、可搬性を高くならしめるためであり、好ましくはMn-Zn 系 のバー形フェライトをコアとして、これに導線を巻いて同調コイルと兼用した、 いわゆるフェライトバーアンテナを用いることとする。
【0007】 前記フェライトバーアンテナの指向特性は、一般に、水平面内においては図2 (A)のような8の字型であり、3次元空間においては図2(B)のようなドー ナツ状の態様を取ることが周知である。ただし、可搬性を損なわないものであれ ば、前記フェライトバーアンテナに限らず、ループアンテナ、八木アンテナ、位 相差給電アンテナ等の、2方向(東西又は南北)について8の字形指向特性を有 する他の形態の空中線も使用できるものとする。
【0008】 また、前記フェライトバーアンテナは、コアの巻線数を変えることによってコ イルのインダクタンスが変わり、帯域特性を調節することができる。本考案にお いては、電気的な振動を避けるため、好ましくはQ値を高くし、帯域特性は広く とるものとする。
【0009】 ここで、電磁波の到来方法を特定するため、前記第1バー形空中線1aの指向 特性が東西方向と、前記第2バー形空中線1bの指向特性が南北方向となるよう に、それぞれ同一水平面内又は異なる水平面内において設置する。このとき、該 第1バー形空中線1a及び該第2バー形空中線1bは、図3(A)のようにそれ ぞれ接近するように、または図3(B)のように距離をおいて配置しても差し支 えないが、好ましくは図3(C)のように各々を互いに直交させて十字形をなす ように配置する。前記第1バー形空中線1a及び前記第2バー形空中線1bの目 的は、それぞれの水平面内指向特性(東西方向及び南北方向)を利用して前記電 磁波を捉えることにあるからである。ただし、前記第1バー形空中線1a及び前 記第2バー形空中線1bは、互いに電気的接触はしていないものとする。
【0010】 また、本明細書において「直交」とは、前記第1バー形空中線1aの指向特性 が東西を、前記第2バー形空中線1bの指向特性が南北を指し、かつ、両バー形 空中線が図3(C)のように互いに90度の角度をなして交叉している状態を言 うものとする。ただし、バー形空中線における「第1」及び「第2」とは本明細 書における便宜上のための表現であり、これらが逆になった状態、即ち、前記第 1バー形空中線1aの指向特性が南北を、前記第2バー形空中線1bの指向特性 が東西を指すようにして互いに90度の角度をなして交叉している状態であって も、本考案における動作原理に影響を与えるものではなく、実質的に同一原理で 動作するものであるから、この状態も「直交」に含むものとする。
【0011】 前記第1バー形空中線1aの受信信号を受信信号S1、前記第2バー形空中線 1bの受信信号を受信信号S2とすると、受信信号S1及びS2は空中線手段1 から主増幅手段2へ伝送される際、途中の伝送路が長いと減衰を受けることがあ る。この減衰を補償するために、該第1バー形空中線1a及び第2バー形空中線 1bの出力側にそれぞれプリアンプ1cが挿入される。
【0012】 次に、図1に主増幅手段2の構成を示す。主増幅手段2は、前記受信信号S1 及びS2を後段の記録処理手段3で記録可能な程度までに増幅するための第1増 幅部2a及び第2増幅部2bと、前記受信信号S1及び前記受信信号S2に所定 の演算を施してトリガ信号を発生させるためのトリガ演算部2cとからなる。具 体的には、前記第1増幅部2a及び前記第2増幅部2bは、入力された前記受信 信号S1及びS2について、30[dB]から60[dB]の範囲で10[dB]ごとに4段 階の利得調節をすることができ、好ましくはオペアンプを使用するが他のいかな る増幅回路等も使用可能なものとする。また、前記第1バー形空中線1aには前 記第1増幅部2aを、前記第2バー形空中線1bには前記第2増幅部2bを対応 させる。また、必要な場合には、ローパスフィルタ又はハイパスフィルタからな るフィルタ部2dを第1増幅部2a及び第2増幅部2bの前段に挿入できるもの とする。該フィルタ部2dは、空中線手段1と主増幅手段2とを接続する同軸ケ ーブルに重畳される雑音成分をできるだけ排除し、S/N比を向上させるために 、主増幅手段2の前段に挿入されるものである。
【0013】 一方、前記第1増幅部2aによって増幅された前記受信信号S1を受信信号S 1′と、前記第2増幅部2bによって増幅された前記受信信号S2を受信信号S 2′とすると、受信信号S1′及びS2′は記録処理手段3へ伝送されると共に 、それと並列に前記トリガ演算部2cにも入力される。該トリガ演算部2cは、 前記受信信号S1′及びS2′に所定の演算を施して、後段の記録処理手段3の 記録処理を開始及び停止させるためのトリガ信号Tを発生させるためのものであ る。具体的には、前記受信信号S1′及びS2′を各々自乗して加算した値の平 方根のうちの正の値を、前記トリガ信号TとしてA/D変換部3aに出力する。 即ち、
【0014】
【数1】
【0015】 に従って演算された出力である前記トリガ信号TをA/D変換部3aに伝送する 。この演算は、図4に示すように、互いに直交するように十字形に配置した前記 第1バー形空中線1a及び前記第2バー形空中線1bの指向特性だけでは、全方 向均質に電磁波の信号強度をカバーすることができないため、上記のような演算 をすることによって擬似的指向性(擬似的円関数)を得るために行うものである 。その結果、信号の強度を方向によって偏ることなく均質に検出することができ 、電磁波の到来方向を求めることが可能となる。
【0016】 次に、記録処理手段3は、前記受信信号S1′及びS2′をデジタル信号に変 換するためのA/D変換部3aと、該デジタル信号を記録及び解析して前記電磁 波の到来方向を測定するためのコンピュータ部3bからなる。A/D変換部3a は、通常、コンピュータ部3b内部に装着されるが、独立の装置であってもよい 。前記主増幅手段2によって適当なレベルまで増幅された前記受信信号S1′及 び前記受信信号S2′(アナログ電気信号)は,前記A/D変換部3aによって 1[ MHz] のサンプリングレートでデジタル信号にコーディングされ、直ちに コンピュータ部3bによって記録される。
【0017】 前記A/D変換部3aは、市販品(マイクロサイエンス社製12ビット2チャ ンネルウエーブメモリ型高速A/D変換ボード等)を用いており、前記受信信号 S1′及びS2′のそれぞれに専用のA/D変換部3aが対応する。したがって 、この場合該A/D変換部3aは2ポートを具備するものであるか、または2台 設置される。また、該A/D変換部3aは、コンピュータ部3bによりサンプリ ングのクロック及び取込データ数が制御されるものであり、本考案においては、 前記トリガ演算部2cでイベントトリガとして発生されるトリガ信号Tのタイミ ングに同期して自動サンプリングを行うものである。
【0018】 ここで、前記受信信号S1′及びS2′をむらなくA/D変換して記録するた めに、サンプリング数の設定は、前記トリガ信号Tの1[ ms] 前から3000 回(3[ ms] )に設定する。ただし、前記コンピュータ部3bの物理的な処理 能力(CPUクロック周波数、メモリ容量、記録手段の平均シークタイム等)が 向上すれば、適宜前記サンプリング数も増やすことができるものとする。
【0019】 次に、コンピュータ部3bについて説明する。図1に示すコンピュータ部3b は、前記デジタル信号を記録乃至解析するためのもので、市販されているパーソ ナルコンピュータが使用できる。具体的には、図5に示すように、演算処理部( MPU)5aと、好ましくは浮動小数点演算部(コプロセッサ)5bと、RAM ,ROM等のメモリからなる記憶部5cと、前記受信信号S1′,S2′及び前 記トリガ信号T(以降、単に「データ」という)の入力に応じて該データを適宜 ファイルに記録する制御をするための観測処理部5dと、該データを解析し,そ の結果を出力するための解析処理部5eと、マウス,キーボード及び外部信号入 力ポート等の入力部5gと、プリンタ等の出力部5hと、モニタ等の表示部5j と、前記データを記録するための記録部5f(内蔵ハードディスクドライブ,内 蔵フロッピーディスクドライブ,MOディスクドライブ及びその他の外部記憶装 置等)とを最低限具備する。
【0020】 前記コンピュータ部3bは2つのモードで稼働する。1つめのモードは「観測 モード」である。観測モードにおいて、前記コンピュータ部3bは、前記データ の受信履歴を表示部5jに表示し、記録部5fに記録する処理を行うものである 。図6にその受信履歴の表示態様の一実施例を示す。前記データを受信していな い間は図6(A)のように表示されるが、前記データの取込みが前記トリガ信号 Tの受信によって開始されると、図6(B)のような表示となる。
【0021】 具体的には、所定レベル以上の信号強度で受信された前記電磁波に対して、前 記トリガ演算部2cがトリガ信号Tを一回発生することを「1イベント」と定義 すると、本モードにおいて、前記コンピュータ部3bは、1イベント毎に以下の 記録処理を実行する。即ち、前記データから、前記トリガ信号Tの発生時刻と、 前記受信信号S1′及びS2′の各々の波形極性と、東西方向及び南北方向の受 信信号にかかる振幅電圧値とを、前記記録部5fに記録する。ファイル名は自動 的に付与され、1イベントごとにその記録履歴を表示部5jに表示する。
【0022】 2つめのモードは「解析モード」である。解析モードにおいては、前記コンピ ュータ部3bは、前記データを記録部5fから読み出し、後述する所定の演算を 実行して前記電磁波の到来方向を測定し、その結果を前記表示部5jに表示する 。また、前記トリガ信号Tは一定のレベル以上にならないと生成されないから、 該トリガ信号Tの生成回数を所望の電磁波の発生回数と定義して、電磁波の定量 化も行う。本モードにおける表示部5jへの表示態様を図7に示す。「NS」と 表示されている箇所の波形は、南北方向の指向特性を利用して受信した信号,即 ち第2バー型空中線1bで受信した電磁波の信号を表している。同様にして「E W]と表示されている箇所の波形は、第1バー型空中線1aで受信した電磁波の 信号を表している。
【0023】 前記コンピュータ部3bは、観測モードにおいて記録されたデータから前記所 定の演算、即ち、数1に示す演算を行って電磁波の到来方向を演算する。かかる 到来方向の演算は、前記トリガ演算部2cが行う演算方法と同じである。数1に 示したように、前記トリガ信号Tが入力された瞬間における前記受信信号S1′ 及びS2′の振幅電圧値の各々を自乗して加算,開平することによって合成振幅 電圧値を求める。該合成振幅電圧と前記振幅電圧値から三角関数を用いることに よって方向が計算できる。ただし、前記波形極性からでは、前記電磁波の到来方 向は2方向定まる(180度反対の方向も算出されるため)。
【0024】 ここで、コンピュータ部3bに並列に接続されているオシロスコープは、主増 幅手段2から出力され前記受信信号S1′及びS2′と前記トリガ信号Tを目視 観察できるようにするために接続される場合がある(図1)。このオシロスコー プは、信号の記録及びその解析のためには特に必要ではないが、オシロスコープ を観測開始段階で用いることは、特に、微弱な電磁波である地震関連電磁波の到 来方向を測定する場合に、前記空中線手段1から主増幅手段2までを接続する同 軸ケーブルに重畳するハムノイズの有無の様子、前記地震関連電磁波の受信状況 の様子を実時間(リアルタイム)で確認することにより、S/N比の状態推移を 監視するのに有効な手段である。また、前記トリガ信号Tを分岐してオシロスコ ープに引き込むことによって、観測モードにおける前記コンピュータ部3bの記 録手段に取り込まれる信号を、該オシロスコープで同時に観察することが可能で ある。
【0025】 次に、実際に電磁波到来方向を決定する方法について説明する。本考案にかか る電磁波到来方向測定システムを、少なくとも2台、互いに異なる地域に設置す る。図8において、測定地点A,Bの2カ所において測定を実施した場合、それ らの設置場所の経緯度と、前記電磁波到来方向測定システムによって測定された 方向にしたがって、図8に示すように地図上に直線を描くと、互いの直線が交差 する点Xが現れる。この点Xの示す局部的地域が、前記電磁波の放射源と推定す ることができる。
【0026】 該電磁波は、地震と関連するものである場合、その震源付近で数時間ないしは 数日間に数多く放射されることが予測されているため、これらの電磁波の特定さ れた放射源の観察により、地震と関連しない電磁波(空電による電磁波等を指す 。空電の場合その放射源は時間とともに移動する)などと区別することができる 。また、前記第1バー形空中線1aと前記第2バー形空中線1bの指向特性は、 必ずしも正確に東西又は南北を指す必要はない。両バー形空中線が東西又は南北 方向に数度の誤差を有して配置されたとしても、本考案で得られる解析結果の近 似値で十分実用に耐え得るからである。
【0027】
【考案の効果】
請求項1の考案は、東西方向に8の字形指向特性を有する第1バー形空中線1 aと、南北方向に8の字形指向特性を有する第2バー形空中線1bと、前記第1 バー形空中線1aで受信した電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部2a と、前記第2バー形空中線1bで受信した電磁波の受信信号を増幅するための第 2増幅部2bと、該第1増幅部2a及び該第2増幅部2bで増幅された前記受信 信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換部3aと、該A/D変換部3a にトリガをかけてA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信号Tを生 成するためのトリガ演算部2cと、前記A/D変換部3aにて変換された前記デ ジタル信号を記録し、所定の解析を実行して前記電磁波の到来方向を測定するた めのコンピュータ部3bとを設けてなることを特徴とする電磁波到来方向測定シ ステムとしたことにより、空中線と,アンプと,いわゆるパーソナルコンピュー タとからなる簡易な構成で前記電磁波の測定を行うことができる効を奏する。
【0028】 請求項2では、請求項1において、前記第1バー形空中線1aと前記第2バー 形空中線1bはフェライトバーアンテナからなる電磁波到来方向測定システムと したことにより、フェライトバーアンテナのような小型の空中線を採用したこと により、システム全体の構成を小型にでき、且つ可搬性が良好となる等の利点が ある。
【0029】 請求項3では、請求項1において、前記第1バー形空中線1aと前記第2バー 形空中線1bは互いに直交している電磁波到来方向測定システムとしたことによ って、空中線の占めるスペースを節約することができる結果、本システムを容易 に搬入でき、空中線手段1の占有するすることができる利点がある。
【0030】 請求項4の考案においては、請求項1において、前記コンピュータ部3bは、 前記トリガ信号と前記受信信号とから前記電磁波の発生回数を測定できる電磁波 到来方向測定システムとしたことにより、地震関連電磁波の観測を行う研究団体 に高い機動性を有する測定システムを提供できることで、前記地震関連電磁波の 到来方向を、迅速かつ容易に決定することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブロック図
【図2】(A)はバー形空中線の水平面内指向特性図 (B)はバー形空中線の立体空間における指向特性図
【図3】(A)はバー形空中線の配置態様図 (B)はバー形空中線の配置態様図 (C)はバー形空中線の配置態様図
【図4】電磁波到来方向測定原理図
【図5】コンピュータ手段構成図
【図6】(A)は観測モードにおける表示態様図 (B)は解析モードにおける表示態様図
【図7】解析モードにおける表示態様図
【図8】電磁波到来方向決定原理図
【符号の説明】
1a…第1バー形空中線 1b…第2バー形空中線 2a…第1増幅部 2b…第2増幅部 2c…トリガ演算部 3a…A/D変換部 3b…コンピュータ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【数1】 の演算を実行することを特徴とする電磁波到来方向測定
システム。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 東西方向に8の字形指向特性を有する第
    1バー形空中線と、南北方向に8の字形指向特性を有す
    る第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信し
    た電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前
    記第2バー形空中線で受信した電磁波の受信信号を増幅
    するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅
    部で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換する
    ためのA/D変換部と、該A/D変換部にトリガをかけ
    てA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信
    号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部
    にて変換された前記デジタル信号を記録し,所定の解析
    を実行して前記電磁波の到来方向を測定するためのコン
    ピュータ部とを設けてなることを特徴とする電磁波到来
    方向測定システム。
  2. 【請求項2】 東西方向に8の字形指向特性を有する第
    1バー形空中線と、南北方向に8の字形指向特性を有す
    る第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信し
    た電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前
    記第2バー形空中線で受信した電磁波の受信信号を増幅
    するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅
    部で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換する
    ためのA/D変換部と、該A/D変換部にトリガをかけ
    てA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信
    号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部
    にて変換された前記デジタル信号を記録し,所定の解析
    を実行して前記電磁波の到来方向を測定するためのコン
    ピュータ部とからなり、前記第1バー形空中線と前記第
    2バー形空中線はフェライトバーアンテナからなること
    を特徴とする電磁波到来方向測定システム。
  3. 【請求項3】 東西方向に8の字形指向特性を有する第
    1バー形空中線と、南北方向に8の字形指向特性を有す
    る第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信し
    た電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前
    記第2バー形空中線で受信した電磁波の受信信号を増幅
    するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅
    部で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換する
    ためのA/D変換部と、該A/D変換部にトリガをかけ
    てA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信
    号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部
    にて変換された前記デジタル信号を記録し,所定の解析
    を実行して前記電磁波の到来方向を測定するためのコン
    ピュータ部とからなり、前記第1バー形空中線と前記第
    2バー形空中線は互いに直交し、前記所定の解析は数1
    の演算を実行することを特徴とする電磁波到来方向測定
    システム。
  4. 【請求項4】 東西方向に8の字形指向特性を有する第
    1バー形空中線と、南北方向に8の字形指向特性を有す
    る第2バー形空中線と、前記第1バー形空中線で受信し
    た電磁波の受信信号を増幅するための第1増幅部と、前
    記第2バー形空中線で受信した電磁波の受信信号を増幅
    するための第2増幅部と、該第1増幅部及び該第2増幅
    部で増幅された前記受信信号をデジタル信号に変換する
    ためのA/D変換部と、該A/D変換部にトリガをかけ
    てA/D変換の開始及び停止を制御するためのトリガ信
    号を生成するためのトリガ演算部と、前記A/D変換部
    にて変換された前記デジタル信号を記録し,所定の解析
    を実行して前記電磁波の到来方向を測定するためのコン
    ピュータ部とからなり、該コンピュータ部は,前記トリ
    ガ信号と前記受信信号とから前記電磁波の発生回数を測
    定できることを特徴とする電磁波到来方向測定システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219265A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 株式会社東海理化電機製作所 磁束ベクトル方向検出装置

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