JP3043120U - 車両用排気管 - Google Patents

車両用排気管

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JP3043120U
JP3043120U JP1997003578U JP357897U JP3043120U JP 3043120 U JP3043120 U JP 3043120U JP 1997003578 U JP1997003578 U JP 1997003578U JP 357897 U JP357897 U JP 357897U JP 3043120 U JP3043120 U JP 3043120U
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cylinder
pipe
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exhaust gas
exhaust
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JP1997003578U
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捨夫 田辺
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Tanabe Corp
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Tanabe Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガスの流れがスムーズに行えるようにす
るとともに、高級感及び重厚感に富んだ車両用排気管を
提供する点にある。 【解決手段】 エンジンEから排出される排気ガスを案
内する排気経路の下手側端部に取り付けた車両用排気管
1であって、二重筒構造に構成するとともに、この外側
に位置する外筒3と内側に位置する内筒2との間に閉塞
された空間4が存在するように、外筒3に対して内筒2
の前後両端部のそれぞれを閉塞したことを特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、エンジンから排出される排気ガスを案内する排気経路の下手側端部 に取り付けた車両用排気管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両用排気管は、排気ガスの排気流に抵抗を与えないようにするためや 、後ろから見たときに引き付けるものがあるようにするために、大型のものが好 まれている。 そして、従来は、一枚の金属板を筒状に丸めた大型のものから車両用排気管を 構成するようにしていた。
【0003】 上記車両用排気管は、排気経路の下手側端部に取り付けられていることから、 エンジンから排出された直後の排気ガスの温度よりも下手側端部まで案内された 排気ガスの温度の方が低いものであるが、排気ガスが連続して流れていると、時 間が経過するに連れて車両用排気管が排気ガスの熱で加熱されることになる。こ のため、車両用排気管が上記のように一枚の金属板で作成していると、車両用排 気管の表面温度が内面温度の上昇に連動して高くなるため、車両用排気管の表面 が早期に変色してしまうことがあった。
【0004】 上記変色を解決することができるように、車両用排気管を内外二重構造にした ものがある。しかしながら、内外二重構造の車両用排気管は、2つの筒体をただ 単に一体化したものであり、それら2つの筒体の前後端部それぞれが開放状態で あるため、内側のパイプを通して外部に排出される排気ガスが内側のパイプの外 面と外側のパイプの内面との隙間に巻き込まれてしまい、排気ガスの流れがスム ーズに行えない不都合があった。又、ただ単に2つの筒で構成していることから 、特に後方から見る際に内側のパイプの外面と外側のパイプの内面との間の隙間 が強調されるため、不連続で高級感に欠けるとともに重厚感に乏しいものであっ た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、排気ガスの流れがス ムーズに行えるようにするとともに、高級感及び重厚感に富んだ車両用排気管を 提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前述の課題解決のために、エンジンから排出される排気ガスを案内 する排気経路の下手側端部に取り付けた車両用排気管であって、二重筒構造に構 成するとともに、この外側に位置する外筒と内側に位置する内筒との間に閉塞さ れた空間が存在するように、外筒に対して内筒の前後両端部のそれぞれを閉塞し たことを特徴とする車両用排気管。この構成によれば、二重筒構造に構成するこ とにより形成される空間が、内筒から外筒に熱が伝達されることを遮断するため の断熱層として機能することができるようにしている。そして、外筒と内筒の前 後両端部が閉塞されているから、排出される排気ガスが従来のように外筒と内筒 との隙間に流れ込むことがないだけでなく、外見からは、内部が空洞の二重筒構 造であることを確認することができないことから、パイプの厚みを強調すること ができ、高級感及び重厚感を与えることができる。
【0007】 エンジンから排出される排気ガスを案内する排気経路の下手側端部に取り付け た車両用排気管であって、二重筒構造に構成し、この外側に位置する外筒と内側 に位置する内筒との間に閉塞された空間が存在するように、外筒に対して内筒の 前後両端部のそれぞれを閉塞するとともに、前記外筒を断面形状楕円に形成した ことを特徴とする車両用排気管。この構成によれば、前述同様に二重筒構造に構 成することにより形成される空間が、内筒から外筒に熱が伝達されることを遮断 するための断熱層として機能することができるようにしている。そして、外筒と 内筒の前後両端部が閉塞されているから、排出される排気ガスが従来のように外 筒と内筒との隙間に流れ込むことがないだけでなく、外見からは、内部が空洞の 二重筒構造であることを確認することができないことから、パイプの厚みを強調 することができ、高級感及び重厚感を与えることができる。 そして、外筒を断面形状楕円に形成することによって、車両用排気管を逃がす ためにリヤバンパーの下端面を上方に切欠き形成した半楕円形状の切欠きの形状 に外筒の外形を一致させることができ、フィット感を高めることができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
図1に、エンジンから排出される排気ガスを案内する排気経路の下手側端部に 取り付けた車両用排気管としてのテールパイプ1が示されている。このテールパ イプ1は、車体の後端から後方に向けて突出しているものを示すが、本発明の車 両用排気管は、車体の横側から横側外方に突出するものも含み、要するに、排気 経路の下手側端部に取り付けたパイプを全て含むものとする。又、車両としては 、自動車、トラック、バス、その他排気ガスを排出するもの全てを指すものとす る。
【0009】 前記テールパイプ1は、図1〜図3に示すように、断面形状楕円のアルミニウ ム製の第1筒体2と、この第1筒体2の外側に位置する断面形状楕円のアルミニ ウム製の第2筒体3とからなる二重筒構造になっている。前記第2筒体3は、テ ールパイプ1を後述する後マフラ13の後端に連結するための断面形状円形の連 結部3Aと、この連結部3Aの後端から外拡がり形状となる傾斜部3Bと、この 傾斜部3Bの後端から断面形状楕円の本体部3Cと、この本体部3Cの後端から 後端側ほど口径が小さくなる後部3Dとから構成し、この第2筒体3の内面と第 1筒体2の外面との間に閉塞された空間4が存在するように、第1筒体2と第2 筒体3の前後端部をそれぞれ閉塞して、第1筒体2と第2筒体3との間に排気ガ スの一部が巻き込むことがないようにしている。
【0010】 前記テールパイプ1の製造方法について説明すれば、前記2つの筒体2,3を 用意し、外側に位置する第2筒体3の内部にそれの後方開口部から第1筒体2を 挿入する。そして、第1筒体2の前端部2Aが第2筒体3の傾斜部3B内面3b に接当させた状態で第1筒体2の後端部2Bと第2筒体3の後端部3dとを溶接 して、第1筒体2と第2筒体3とを一体化するようにしている。尚、前記溶接後 は、第1筒体2の後端部2Bと第2筒体3の後端部3dの溶接面を研磨加工する ことになる。
【0011】 前記連結部3Aでの排気ガスの通過面積に比べて、これより後側に位置する部 位での排気ガスの通過面積を大きく設定することによって、排気ガスの流れに抵 抗を与えることがなく、より一層スムーズに流すことができる利点がある。又、 前記第2筒体3を断面形状楕円に形成しているから、リヤバンパー15の下端面 を上方に切欠き形成した半楕円形状の切欠き15Aの形状に第2筒体3の外形を 略一致させることができ、リヤバンパー15の切欠き15Aの下端面と第2筒体 3の外面との間に発生する隙間を少なくできるようにしている。
【0012】 前記第2筒体3の外形を、図5に示すように、第1筒体2と同心状の円形に形 成してもよいし、三角形又は多角形等、どのような形状に形成してもよい。
【0013】 同一種類の車両を2台用意し、上記構成のテールパイプ1と、これの比較例と して1つの筒体でなる単一構成のテールパイプをそれぞれ装着し、図4に示すよ うに、エンジンEから延出された前パイプシールド5の表面、キャタライザ入口 パイプシールド6の表面、キャタライザシールド7の表面、キャタライザ出口パ イプ8の表面、前マフラ入口パイプ9の表面、前マフラ10の表面、前マフラ出 口パイプ11の表面、後マフラ入口パイプ12の表面、後マフラ13の表面、テ ールパイプ14の表面の各温度及びそのときの室内温度を測定し、次の表1にま とめた。前記各温度及び室内温度は、エンジンを始動した時点から設定時間経過 した時点と、走行を開始し、設定速度100km/hになった時点の2回計測す るものとする。
【0014】
【表1】
【0015】 表1から明らかなように、本発明の二重構造のテールパイプ1面の測定温度が 単一のテールパイプ面の測定温度よりも低温であることから、二重構造のテール パイプ1に温度伝達率が低く、テールパイプ1面の変色を抑えることができるの である。
【0016】
【考案の効果】
請求項1によれば、二重筒構造に構成することにより、実験結果からも明らか なように、内筒に伝達される排気ガスによる熱が外筒に伝達されることを遮断す ることができるから、従来のように外筒の表面が変色することを回避することが できる。そして、外筒と内筒の前後両端部が閉塞されているから、排出される排 気ガスが従来のように外筒と内筒との間に流れ込むことがないだけでなく、外見 からは、二重筒構造であることを確認することができないことから、パイプの厚 みを強調することができ、高級感及び重厚感を与えることができる。
【0017】 請求項2によれば、請求高1と同様に二重筒構造に構成することにより、実験 結果からも明らかなように、内筒に伝達される排気ガスによる熱が外筒に伝達さ れることを遮断することができるから、従来のように外筒の表面が変色すること を回避することができる。そして、外筒と内筒の前後両端部が閉塞されているか ら、排出される排気ガスが従来のように外筒と内筒との間に流れ込むことがない だけでなく、外見からは、二重筒構造であることを確認することができないこと から、パイプの厚みを強調することができ、高級感及び重厚感を与えることがで きる。 そして、外筒を断面形状楕円に形成することによって、車両用排気管を逃がす ためにリヤバンパーの下端面を上方に切欠き形成した半楕円形状の切欠きの形状 に外筒の外形を一致させることができ、フィット感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】後マフラに接続されたテールパイプの斜視図
【図2】テールパイプの背面図
【図3】テールパイプの側面図
【図4】エンジンからテールパイプまでの排気経路を示
す車体の底面図
【図5】テールパイプの別の形態を示す背面図
【符号の説明】
1 テールパイプ 2 第1筒体 2A 前端部 2B 後端部 3 第2筒体 3A 連結部 3B 傾斜部 3C 本体部 3D 後部 3b 内面 3d 後端部 4 空間 5 前パイプシールド 6 キャタライザ入口パイプシールド 7 キャタライザシールド 8 キャタライザ出口パイプ 9 前マフラ入口パイプ 10 前マフラ 11 前マフラ出口パイプ 12 後マフラ入口パイプ 13 後マフラ 14 テールパイプ 15 リヤバンパー 15A 切欠き E エンジン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンから排出される排気ガスを案内
    する排気経路の下手側端部に取り付けた車両用排気管で
    あって、二重筒構造に構成するとともに、この外側に位
    置する外筒と内側に位置する内筒との間に閉塞された空
    間が存在するように、外筒に対して内筒の前後両端部の
    それぞれを閉塞したことを特徴とする車両用排気管。
  2. 【請求項2】 エンジンから排出される排気ガスを案内
    する排気経路の下手側端部に取り付けた車両用排気管で
    あって、二重筒構造に構成し、この外側に位置する外筒
    と内側に位置する内筒との間に閉塞された空間が存在す
    るように、外筒に対して内筒の前後両端部のそれぞれを
    閉塞するとともに、前記外筒を断面形状楕円に形成した
    ことを特徴とする車両用排気管。
JP1997003578U 1997-05-06 1997-05-06 車両用排気管 Expired - Lifetime JP3043120U (ja)

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