JP3042731U - 標識カバー - Google Patents

標識カバー

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JP3042731U
JP3042731U JP1997003108U JP310897U JP3042731U JP 3042731 U JP3042731 U JP 3042731U JP 1997003108 U JP1997003108 U JP 1997003108U JP 310897 U JP310897 U JP 310897U JP 3042731 U JP3042731 U JP 3042731U
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信二 池上
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大阪道路エンジニア株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規制標識板に標識カバーをかける際に、より
迅速な作業が可能となる標識カバーの提供するととも
に、現場での取扱いや現場への持ち運びが便利なよう
に、軽量かつコンパクトな標識カバーの提供をする。 【解決手段】 規制標識板1の表面に取り付けられる標
識カバー53であって、規制標識板1の表面を覆う被覆
手段55と、被覆手段55を、その広げられた状態と折
り畳まれた状態との両方の状態に選択的に保持可能とす
る形状保持手段57と、被覆手段55を規制標識板1の
表面に着脱自在に取り付ける取り付け手段61とを具備
してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、道路標識又は案内表示板の標識カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路標識や案内標示板の中には、例えば可変式速度規制標識のように道路交通 法に基づいた速度規制標識を、気象条件等による道路状況の変化に応じて一時的 に変化させ、道路利用者に安全を目的とする規制(可変式速度規制標識の場合に は制限速度)を明確に伝達するための標識がある。
【0003】 図9及び図10に、このような可変式速度規制標識のうち、回転式速度規制標 識の正面図と側面図を示す。これらの図に示すように、可変式速度規制標識1は 、概略、円盤形の標識部3と、これを道路上に支持するポール部5とから構成さ れている。 標識部3は、規制速度等を表示する機器収納部7と、機器収納部7内に収納さ れる回転表示板13と、この回転表示板を回転させるモーター14と、前記機器 収納部7の前表面に取り付けられている透明アクリル板15と、このアクリル板 15を機器収納部7上に取り付けるためのスチール製の表示部外枠17と、この 外枠17と機器収納部7とを固定するためのビス21とから構成されている。 そして、規制速度を変化させる場合には、図示しない制御機より駆動信号を受 け、モーター14により回転表示板13を回転移動させて速度等の描かれている 図柄を変更するものである。
【0004】 この可変式速度規制標識1は、道路の約1km間隔で設置されているが、これ を点検する際には、可変式速度規制標識1を覆って道路利用者の誤認を防止する 必要がある。 図11に、従来から用いられてきた可変式速度規制標識用の標識幕の概略図を 示す。この標識幕31は布製の袋から構成されており、その表面には、「試験中 」等の表示が描かれている。この標識幕31を標識部3にスッポリとかぶせるこ とにより回転表示板13に描かれている速度(数字)等を覆い隠すことができる 。 そして点検が終了した際には、上記標識幕を外していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記標識幕には次のような問題点があった。 すなわち、標識幕の取り付け・取り外しの作業は、路肩での作業となるため、 危険防止という点では迅速な作業が求められる。 これに対して、標識幕31により可変式速度規制標識1を覆う際には、可変式 速度規制標識1の上から被せるので標識1の上まで昇る必要があり、この可変式 速度規制標識1は実際上4m程度の高さがあるため、迅速な作業が困難であるこ とと相まって、作業者の安全性が確保できないという大きな問題点があった。
【0006】 上記問題点に鑑みて、本考案の標識カバーでは、より迅速な取り付け・取り外 しの作業が可能となる標識カバーの提供を目的とする。 さらに本考案の標識カバーでは、現場での取扱いや現場への持ち運びが便利な ように、軽量かつコンパクトな標識カバーの提供をも目的とする。 もちろん、本考案の標識カバーは、前記可変式速度規制標示板以外に、他の道 路標識又は案内標示板をも対象とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような問題点を解決するために、本考案の標識カバーにおいては、次の ような手段を講じた。すなわち、 請求項1記載の標識カバーでは、道路標識又は案内標示板の表面に取り付けら れる標識カバーであって、 前記道路標識及び案内標示板の表面を覆う被覆手段と、 該被覆手段を、その広げられた状態と折り畳まれた状態との両方の形状に選択 的に保持可能とする形状保持手段と、 前記被覆手段を前記道路標識及び案内標示板の表面に着脱自在に取り付ける取 り付け手段とを具備してなる。 この標識カバーを用いれば、前記形状保持手段により前記被覆手段を広げた状 態にして、この標識カバーの裏面を前記道路標識又は案内標示板の表面に当接・ 押圧することにより、前記取り付け手段により取り付けられる。これにより前記 回転表示板の表示を覆い隠す。 さらに、標識カバーを取り外した状態においては、前記形状保持手段により前 記被覆手段を折り畳んだ状態とすることにより、コンパクト化して持ち運び便利 にすることができる。
【0008】 請求項2に記載の標識カバーにおいては、請求項1の標識カバーであって、 前記被覆手段は、前記道路標識及び案内標示板の表示を識別不能とすると共に 別の表示内容にするシートであることを特徴とする。 この標識カバーにおいては、前記被覆手段により前記表示を覆うことにより、 該表示内容を識別不能とし、かつ、この標識カバーの表面には別の内容を表示す るので、道路利用者(運転者)に的確な情報を与えることが可能となる。
【0009】 請求項3に記載された標識カバーにおいては、請求項1又は2に記載された標 識カバーであって、 前記形状保持手段は、前記被覆手段の外周端に沿うように設けられた枠体によ り構成され、 前記枠体内には、弾性変形・弾性復帰可能な弾性体が設けられていることを特 徴とする。 この標識カバーにおいては、前記枠体が、前記被覆手段が折り畳まれた状態か ら広げられた状態へと弾性復帰可能なように弾性体を具備して形成されているた め、前記被覆手段を折り畳んだ状態から広げられた状態への変形が迅速かつ容易 にできる。 そして、該被覆手段を広げた状態において、この標識カバーの裏面側を道路標 識又は案内標示板の表面に当接等することにより、簡単に標識の表面を被覆でき る。
【0010】 請求項4に記載された標識カバーにおいては、請求項3に記載された標識カバ ーであって、 前記弾性体は、広げられた状態の前記被覆手段直交する方向又は平行する方向 に幅広になるように配置された薄肉のスプリングワイヤーであることを特徴とす る。 この標識カバーにおいては、前記弾性体がスプリングワイヤーであるため、弾 性変形が容易かつ形状保持時の強度を十分大きくすることが可能であり、さらに 、前記標識カバー自体を軽量に保つことが可能である。 また、前記スプリングワイヤーを前記被覆手段が広げられた状態において、こ の被覆手段と直交する方向に幅広になるように配置された場合には、前記被覆手 段の中心方向への変形が容易となり、一方、平行する方向に幅広になるように配 置した場合には、前記被覆手段を折り返すような方向への変形が容易になる。
【0011】 請求項5に記載された標識カバーにおいては、請求項1から4までのいずれか に記載された標識カバーであって、 前記取り付け手段は、前記被覆手段の略中央に設けれた吸盤及び前記枠体の周 囲に設けられた磁石とを具備してなることを特徴とする。 この標識カバーにおいては、前記取り付け手段のうち、例えば、前記吸盤によ り前記標識カバーを前記道路標識又は案内標示板に着脱自在に固定する。 また、前記磁石により前記標識カバーの外周部との固定を、より確実にすると ともに、横風等の影響により標識カバーが外れるのを防止する。
【0012】 請求項6に記載された標識カバーにおいては、請求項1から5までのいずれか に記載された標識カバーであって、 前記標識カバーには、前記道路標識又は案内標示板との連結を可能とする連結 手段が取り付けられていることを特徴とする。 この標識カバーにおいては、前記標識カバーを前記道路標識又は案内標示板に 取り付ける際や取り付けた後に、前記連結手段により前記道路標識又は案内標示 板を支持する支持棒(ポール)等に連結して置くことにより、万一前記標識カバ ーが外れて風に飛ばされても、前記標識カバーを失うことがないし、さらに、こ れが外れた際にも、走行車両等への障害にならない。 また、この連結を引っ張ることにより、前記標識カバーを簡単に外すことが可 能となる。
【0013】 請求項7に記載された標識カバーは、道路標識又は案内標示板の表面に取り付 けられる標識カバーであって、 前記道路標識又は案内標示板の表面を覆う被覆手段と、 該被覆手段を、その広げられた状態と折り畳まれた状態との両方の形状に選択 的に保持可能とする形状保持手段と、 前記被覆手段を前記道路標識又は案内標示板の表面に着脱自在に取り付ける取 り付け手段と、 これらが広げられた状態において、高所に取り付けるための把持手段とを具備 してなる。 この標識カバーにおいては、前記被覆手段・形状保持手段・取り付け手段を広 げた状態で、これらを高所に取り付けるための把持手段を備えているので、これ らを例えば高い位置にある道路標識又は案内標示板の取り付けることが容易にな る。
【0014】 請求項8に記載された標識カバーは、請求項1から7までのいずれかに記載さ れた標識カバーにおいて、 さらに、別の内容を表示する表示手段が、前記被覆手段の表面側に着脱自在に 取り付けられていることを特徴とする。 この標識カバーにおいては、前記表示手段により前記被覆手段の表面に記載さ れた表示の内容を容易に変更することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して説明する。 図1・図2は、本考案の第1の実施の形態として示した規制標識板の表面に取 り付けられる標識カバーを示す図である。 これらの図において、前記可変式速度規制標識板に関する符号については、図 9・図10に示した部分と同一部分については、同一符号を付してその説明を省 略する。 この標識カバー53には、前記規制標識板1の表面を覆う被覆手段55と、 この被覆手段55を、その広げられた状態と折り畳まれた状態との両方の状態に 選択的に保持可能とする形状保持手段57と、前記被覆手段55を前記規制標識 板51の表面に着脱自在に取り付ける取り付け手段61とを具備している。
【0016】 前記被覆手段55は、それにより規制標識板1の表示を覆った場合に、その表 示を識別不能にすると共に別の標識を表示するシートにより形成されている。こ のシート71としては、例えば伸縮自在な布や樹脂製のシート等が用いられる。
【0017】 図3に示すように、前記形状保持手段57は、シート71の外周端を沿うよう にその周囲に設けられた枠体81と枠体内の弾性体91により構成されている。 この枠体81は例えば変形自在な薄手のビニール製であり、前記シート71が折 り畳まれた状態から広げられた状態へと変形できるようにシート全体を弾性変形 ・弾性復帰させる弾性体91が、枠体81に沿うようにしてその内部に配置され ている。この弾性体用の材料としては、例えばスプリングワイヤー等が用いられ る。 このスプリングワイヤー91のサイズとしては、例えば、標識カバー53の厚 さ方向の幅が4mm程度、標識カバーの半径方向の厚さが1mm程度、全周が3 m程度の薄肉ものが用いられる。 尚、この図においては、シート71が広げられた状態において、このシート7 1と直交する方向に幅広になるように薄肉のスプリングワイヤー91を配置した が、シート71と平行な方向に幅広になるように配置してもよい。但し、この場 合には、このシート71を折り返すようにして折り畳む方が、容易に折り畳むこ とができる。
【0018】 前記取り付け手段61は、シート71のほぼ中央に設けれた吸盤101と、前 記シート71の周囲に設けられた磁石111とを具備している。 吸盤101は標識カバー53の裏面側にその吸着面を向けているが、標識カバ ー53の表面側には、取り付け・取り外しの際に把持するための把持部103が 設けられている。 前記磁石111は、例えば、前記枠体81に内周面に接着又は糸で縫いつけら れているマグシートで構成されている。
【0019】 次に、上記構成を有する標識カバー53の使用方法について説明する。 標識カバー53の周囲に設けられている枠体81中には、弾性力の強いスプリ ングワイヤー91が配置されているため、通常はスプリングワイヤー91の弾性 力により、標識カバー53はスプリングワイヤー91が延びた状態、すなわち、 円形の形状を保っている。そのため、シート71は、表面が広げられた状態を保 っている。 この状態にある標識カバー53を、図1に示すような可変式速度規制標識1に 取り付ける。この際、標識カバー53は、吸盤101によりアクリル製の表示板 15との間で固定されると共に、スチール製の取り付け枠17にも、マグシート 111の磁力によって固定される。 尚、マグシートは吸着力が、17g/cm2程度の市販品を用いることができ る。
【0020】 実際に、標識カバー53を機器収納部7に取り付ける際の作業としては、把持 部103を手で持ち、標識カバー53と可変速度規制標識1の機器収納部7の表 面とを合わせるようにして(両者の中心がほぼ一致するようにして)、両者を接 近させる。 そして、標識カバー53の裏面と機器収納部7の表面とを当接させた後に、さ らに標識カバー53を押圧する。標識カバー53は、吸盤101により機器収納 部7の中心付近が固定されるとともに、マグシート111によりその外周付近が 固定される。 このようにして標識カバー53が、可変式速度規制標識1の機器収納部7の表 面に取り付けられて固定される。
【0021】 点検作業が終了すると、標識カバー53を可変式速度規制標識1の機器収納部 7から取り外す。この際、把持部103を持って捻りながら引っ張れば、吸盤1 01及びマグシート111が機器収納部7の表面から外れる。さらに、この標識 カバー53を折り畳む。
【0022】 図4を参照にしてこの標識カバーの折り畳み方を説明する。図4では、簡単の ため、スプリングワイヤー91のみを図示している。ここで、枠体81やシート 71は、折り畳みが可能なように柔らかい材料で形成されているため、スプリン グワイヤー91の変形に従って変形する。 先ず、図4(a)に示すようにスプリングワイヤー91の両端を持って捻る。 これにより、図4(b)に示すように、8の字形になる。この両端を合わせる ようにして半分に折り畳むと、図4(c)に示すように小さい略円形の形状にな る。図示しないが、同様にその小さい円形の両端を持って捻るとさらに小さい8 の字形となり、これの両端を合わせるように半分に折り畳むとさらに小さい略円 形となる。 このような工程を経て、標識カバー53をコンパクトに折り畳むことが可能と なる。
【0023】 尚、薄肉のスプリングワイヤー91が、シート71と水平な方向に幅広になる ように配置される場合には、シート71を折り返すようにして、先ず半円の状態 にし、さらに半分に折り返すように折り畳むことにより、容易に折り畳むことが できる。
【0024】 コンパクトに折り畳まれた標識カバー53は、持ち運びに便利なように図示し ない袋等に入れられる。 そしてこの標識カバー53を次に使用する場合には、この袋ごと現場にもって いき、現場においてスプリングワイヤー91の弾性力により図4(a)に示すよ うな大きな円形に広げることにより、再びシート71が広げられた状態に復帰し 、その形状を保持する。
【0025】 以上のように、本考案の標識カバーにおいては、その裏面を規制標識板の表面 に当接・押圧するだけの作業により標識カバーの取り付けが可能となり、従来に 比べてより迅速な作業が可能となる。 さらに、この標識カバーは、布製や樹脂製のシートや枠体等により形成されて いるため軽量かつコンパクトであり、取扱いや現場への持ち込みが簡単である。
【0026】 尚、本実施の形態においては、標識カバーの形状として円形を例として説明し したが、これは可変式速度規制標識1の機器収納部7の形状に合わせたものであ り、前記機器収納部7が別の形状であればそれに合わせて三角形や四角形であっ てもよい。 また、被覆手段55に関しても、本実施の形態においては布製やビニール製の シートを例にして説明したが、折り畳み可能であればその他の材料であってもよ い。
【0027】 さらに、形状保持手段57としては、枠体81中にスプリングワイヤー91が 入っている構成を例にして説明したが、スプリングワイヤーの代わりに弾性的に 形状の保持・変形が可能な部材であれば、ピアノ線又はコイルバネ又はリングゴ ム等を用いても良い。 また、本実施の形態においては、弾性体であるスプリングワイヤー91が枠体 中に包まれるようにして入っている例について説明したが、枠体81自身が例え ば弾性を有する樹脂のように、弾性的に形状の保持・変形が可能な部材で形成さ れていてもよい。
【0028】 さらに取り付け手段のうち磁石111を、前記被覆手段55の全周囲に配した 構成を例にして説明したが、これを間欠的に設けてもよい。 また、前述のように、被覆手段55(例えばシート71)を広げた場合の形状 が円形でなく三角形や四角形でもよいと説明したが、このような場合には、むし ろ形状保持手段が前記被覆手段55の全周囲に配置されているのではなく、角部 (コーナー部)には配置されていない間欠的な配置とされている方がこれを折り 畳みやすい場合もある。 さらに状保持手段として形状記憶合金を用い、被覆手段55を広げた状態を記 憶させた後に外力を加えて折り畳み、使用時にドライヤー等を用いてその部分を 加熱等することにより、被覆手段55を広げた状態に復帰させることも可能であ る。
【0029】 また、例えばマグシートが前記枠体を構成するようにしてもよい。 さらに、スプリングワイヤー91に磁性体を用いることにより、形状保持手段 と取り付け手段の両方の役割をさせるようにしてもよい。 また、標識カバー53の取り付け作業が従来よりも単純化したことにより、こ の標識カバー53を把持具等で把持して、可変式速度規制標識の表面に取り付け ることも可能となる。
【0030】 次に、本考案の第2の実施の形態として示した標識カバーについて、図面を参 照して説明する。 図5に示した標識カバー53が、第1の実施の形態として示した標識カバー5 3と異なる点は、この第2の実施の形態として示した標識カバー53には、可変 式速度規制板1と連結するための連結手段121が取り付けられている点である 。
【0031】 この連結手段121は、例えば紐123から構成されており、この紐123は 、枠体81に固定されている。そして、実際にこの標識カバー51を可変式速度 規制標識1に取り付ける際に、まず、この紐123をポール5に結び付ける。そ して、その後に、標識カバー53を第1の実施の形態において説明した工程と同 様の工程にて、機器収納部7の表面側に取り付ける。 標識カバー53を取り外す場合には、最後にこの紐123を解く。
【0032】 このように紐123をポール5に結んで置くことにより、標識カバー53の取 り付け時及び作業時・取り外し時等に、風の影響等により標識カバー53が飛ば される等する問題点を解消することができ標識カバー53を失うことがない。さ らに、標識カバーが飛ばされないので、車両の通行等の障害になることも防止で きる。 尚、本実施の形態においては、連結手段121として紐123を例にして説明 したが、連結手段としては、チェーン等をホックで留めるような周知の連結手段 を用いることができるのは言うまでもない。
【0033】 次に、本考案の標識カバーの第3の実施の形態として示した標識カバーについ て、図6及び図7を参照して説明する。この実施の形態において説明する標識カ バー53が、他の実施の形態において説明した標識カバーと異なる点は、被覆手 段55・形状保持手段57・取り付け手段61の他に、さらに、これらを広げた 状態において高所に取り付けるための把持手段を具備していることである。 尚、この場合には、取り付け手段61として、吸盤は必要ないことは言うまで もない。
【0034】 この把持手段131は、十文字状のプラスチック製の縦長の把持棒133及び これと交差する点を中心として回動自在とされる回動棒135と、これら把持棒 133と回動棒135とをこの回動棒135の中心付近において連結しこれを中 心に回動自在とする連結ネジ137と、把持棒133の先端部133a・回動棒 135の両端部135a・135b及び、これらを通る仮想円と把持棒133と がその基端部133b側で交差する交差部133cの少なくとも4箇所には、例 えばスチール等の常磁性体又は磁石により構成される被吸着部141、141、 …が取り付けられている。 そして、回動棒135は、連結ネジ137を緩めた際には、この連結ネジ13 7を中心として把持棒133に対して回動自在とされ、一方、連結ネジ137を 締めれば、把持棒133に対する回動が禁止されて、回動棒135が固定される 。
【0035】 これら4つの被吸着部141が取り付けられている位置は、これを前記標識カ バー53をこの把持手段131に取り付けた際に、標識カバー53の磁石(マグ シート)111と対応する位置をとり、このマクシート111の磁力により吸着 力を保持し、結果として、把持手段131と標識カバー53とを着脱自在にして いる。
【0036】 この標識カバー53においては、前記被覆手段55・形状保持手段57・取り 付け手段61を着脱自在に把持する把持手段131を備えているので、これらを 例えば高い位置にある道路標識又は案内標示板の表面に取り付けることが容易に なる。 すなわち、実際に標識カバー53を機器収納部7に取り付ける際の作業として は、まず、連結ネジ137を緩めて、把持棒133に対して回動棒135を回動 させて、両者の交差する角度をほぼ90度に保って、連結ネジ137を締めて回 動を阻止するように固定する。 そして、標識カバー53のうち前記被覆手段55・形状保持手段57・及び取 り付け手段61を、被覆手段55の表面側からマグシート111と被吸着部14 1とを合わせるようにして、把持手段131に取り付ける。
【0037】 この際、マグシート111の磁力により、被吸着部141、141、…を介し て把持手段131に吸着される。そして、把持手段131を構成する把持棒13 3の基端部133b側を把持して、高所等にある規制速度板の機器収納部7表面 に標識カバーの裏面側が対応するように当接させて、マグシート111の磁力に より機器収納部7のスチールの吸着させる。 次に、把持手段131をこれらから離間する方向に引っ張ると、機器収納部7 のスチールの表面積と被吸着手段141の表面積では、前者の方が大きいので、 把持手段131は前記被覆手段55等から容易に離間する。 このような作業により、標識カバー53の裏面と機器収納部7の表面とが、マ グシート111によりその外周付近に固定される。
【0038】 点検作業が終了した場合には、標識カバー53を可変式速度規制標識1の機器 収納部7から取り外すには、連結手段として使用した図示しない紐を引くことに より容易に外れる。 そして、連結ネジ137を緩めて回動棒135を回動させて、回動棒135と 把持棒133との交差する角度を0度近辺にした後に連結ネジ137を締める。 このようにすれば、把持棒133と回動棒135とが一直線状になり、把持手 段131の持ち運びが容易になる。
【0039】 尚、上記第1から第3までの実施の形態においては、可変式速度規制標識に取 り付ける標識カバーに関して説明したが、第1から第3までの本実施の形態にお いて説明した標識カバーは、工事規制時の標識カバーとして用いることももちろ ん可能である。 但しこの場合には、被覆手段55の表面に、「工事中」等の文字や(工事中の ため速度制限50km/hの場合には、)「50」等数字を表示しておくことに なる。
【0040】 次に本考案の第4の実施の形態として示した標識カバーについて、図8を参照 して説明する。 本実施の形態の標識カバー53においては、その表示を変化させることができ るように、シート71の表面に表示手段が、その表面と着脱自在に設けられてい る。 すなわち、図8に示したこの表示手段161は、新たな表示内容を表示した布 製の表示シート163と、この表示シート163の外周部に配置され、この表示 シート163を前記シート71に着脱自在とするマジックテープ165とから構 成されている。
【0041】 そして、表示を変える必要がある場合には、このマジックテープ165により シート71の表面の必要な部分にこの表示シート163を張り付け、表示の変更 が不要になった場合には取り外す。 これにより、容易に標識カバーの表示内容を変更したり、元に戻したりするこ とができる。
【0042】
【考案の効果】
以上のように本考案の標識カバーによれば、規制標識板の表面に当接・押圧等 するという単純な作業により標識カバーの取り付けが可能となり、より迅速な作 業が可能となる。 また、この標識カバーは、布製又は樹脂製のシートや枠体等により形成されて いるため軽量かつコンパクトであり、取扱いや現場への持ち込みが簡単である。 すなわち、請求項1に記載された標識カバーにおいては、形状保持手段によ り前記被覆手段を広げた状態にして、前記規制標識板の表面に前記取り付け手段 により取り付ける。この際、標識カバーを規制標識板の表面に単に当接・押圧等 するという簡単な作業により、前記規制表示板の表示を覆い隠すことが可能とな る。
【0043】 従って、標識カバーの取り付け・取り外しの作業が簡単になり、作業の迅速化 により、作業の安全性も確保される。 また、標識カバーを取り外した状態においては、前記形状保持手段により前記 被覆手段を折り畳んだ状態とすることにより、コンパクト化して現場への持ち運 びを容易にすることができる。
【0044】 請求項2に記載の標識カバーにおいては、前記被覆手段により前記表示を覆う ことにより、該表示を識別不能とし、かつ、この標識カバーの表面には別の標識 が表示されているので、道路使用者に的確な情報を与えることが可能となる。
【0045】 請求項3に記載された標識カバーにおいては、前記形状保持手段が、前記被覆 手段の外周端に沿うように、その周囲に設けられた枠体により形成されており、 また、前記被覆手段が折り畳まれた状態から広げられた状態へと変形可能なよう に、前記枠体を弾性変形・弾性復帰可能とする弾性体が枠体に沿うようにして形 成されているため、前記被覆手段を折り畳んだ状態から広げられた状態への変形 が迅速かつ容易にできる。
【0046】 請求項4に記載された標識カバーにおいては、前記弾性体がスプリングワイヤ ーであるため、弾性変形が容易かつ形状保持時の強度を十分大きくすることが可 能であり、さらに、前記標識カバー自体を軽量に保つことが可能である。
【0047】 請求項5に記載された標識カバーにおいては、前記取り付け手段のうち、前記 吸盤により前記標識カバーを前記規制標識に着脱自在に固定し、かつ、前記磁石 により前記標識カバーの外周部の固定をより確実にするとともに、横風等の影響 により標識カバーが外れるのを防止する。
【0048】 請求項6に記載された標識カバーにおいては、前記標識カバーを前記規制標識 板に取り付ける際や取り付けた後に、前記連結手段により前記規制標識板を支持 する支持棒(ポール)等に結んでおくことにより、万一、前記標識カバーが外れ て風により飛ばされても、前記連結手段で固定しているため、前記標識カバーを 失ったり、道路の通行の邪魔になったりすることがなく、道路交通の安全性を確 保できる。
【0049】 請求項7に記載された標識カバーにおいては、被覆手段・形状保持手段・取り 付け手段を着脱自在に把持する把持手段を備えているので、これらを例えば高い 位置にある道路標識又は案内標示板に取り付けることが容易になる。 他だし、この場合には、取り付け手段は磁石のみで、吸盤はない。
【0050】 請求項8に記載された標識カバーにおいては、その標識カバーの表面に記載さ れた表示内容を容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施1の形態の形態として示した標
識カバーの側面図である。
【図2】 本考案の第1の実施の形態として示した標識
カバーの正面図である。
【図3】 本考案の第1の実施の形態として示した標識
カバーの枠体近傍を拡大した側断面図である。
【図4】 本考案の第1の実施の形態として示した標識
カバーの折り畳みの手順を説明するための図である。
【図5】 本考案の第2の実施の形態として示した標識
カバーの枠体近傍を拡大した側断面図である。
【図6】 本考案の第3の実施の形態として示した標識
カバーの正面図である。
【図7】 本考案の第3の実施の形態として示した標識
カバーの側面図である。
【図8】 本考案の第4の実施の形態として示した標識
カバーの正面図である。
【図9】 可変式速度規制標識の正面図である。
【図10】 可変式速度規制標識の側面図である。
【図11】 従来の標識カバーを可変式速度規制標識に
取り付けた際の様子を示す正面図である。
【符号の説明】
1…道路標識又は案内標示板(可変式速度規制標識板) 7…機器収納部 53…標識カバー 55…被覆手段 57…形状保持手段 61…取り付け手段 71…シート 81…枠体 91…弾性体(スプリングワイヤー) 101…吸盤 111…磁石(マグシート) 121…連結手段 123…紐 131…把持手段 133…把持棒 135…回動棒 137…連結ネジ 141…被吸着部 161…表示手段 163…表示シート 165…マジックテープ

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路標識又は案内標示板の表面に取り付
    けられる標識カバーであって、 前記道路標識又は案内標示板の表面を覆う被覆手段と、 該被覆手段を、その広げられた状態と折り畳まれた状態
    との両方の形状に選択的に保持可能とする形状保持手段
    と、 前記被覆手段を前記道路標識又は案内標示板の表面に着
    脱自在に取り付ける取り付け手段とを具備してなる標識
    カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1の標識カバーであって、 前記被覆手段は、前記道路標識又は案内標示板の表示を
    識別不能とすると共に別の表示内容にするシートである
    ことを特徴とする標識カバー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された標識カバー
    であって、 前記形状保持手段は、前記被覆手段の外周端に沿うよう
    に設けられた枠体により構成されて、該枠体内には、弾
    性変形・弾性復帰可能な弾性体が設けられていることを
    特徴とする標識カバー。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された標識カバーであっ
    て、 前記弾性体は、広げられた状態の前記被覆手段と直交す
    る方向又は平行する方向に幅広になるように配置された
    薄肉のスプリングワイヤーであることを特徴とする標識
    カバー。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載さ
    れた標識カバーであって、 前記取り付け手段は、前記被覆手段の略中央に設けれた
    吸盤及び前記枠体の周囲に設けられた磁石を具備してな
    ることを特徴とする標識カバー。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載さ
    れた標識カバーであって、 前記標識カバーには、前記道路標識又は案内標示板との
    連結を可能とする連結手段が取り付けられていることを
    特徴とする標識カバー。
  7. 【請求項7】 道路標識又は案内標示板の表面に取り付
    けられる標識カバーであって、 前記道路標識又は案内標示板の表面を覆う被覆手段と、 該被覆手段を、その広げられた状態と折り畳まれた状態
    との両方の形状に選択的に保持可能とする形状保持手段
    と、 前記被覆手段を前記道路標識又は案内標示板の表面に着
    脱自在に取り付ける取り付け手段と、 これらが広げられた状態において、高所に取り付けるた
    めの把持手段とを具備してなる標識カバー。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれかに記載さ
    れた標識カバーにおいて、 さらに、別の内容を表示する表示手段が、前記被覆手段
    の表面側に着脱自在に取り付けられていることを特徴と
    する標識カバー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014145220A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Nexco-Maintenance Tohoku Co Ltd 道路標識目隠し具

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