JP3042603U - ストラップを有する携行品のホルダ及びストラップ付き携帯電話のホルダを有するパソコン通信機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携行品に接続される細径ストラップと、携行
時に使用する太径ループストラップとを凸状キャップモ
ールドで接続したストラップを有する携行品を保持でき
る簡易なホルダを得る。 【構成】 基板と補助基板の間に、凸状キャップモール
ドを収納可能な距離を置き、この基板と補助基板の下端
部間を底板で接続し、補助基板と底板に跨らせて、細径
ストラップは通過可能で、凸状キャップモールドは通過
不能な上下方向のストラップ通過溝を形成したホルダ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、携帯電話、カメラ等の携行品をそのストラップを介して保持するホ ルダ、及びストラップ付き携帯電話のホルダを有するパソコン通信機器に関する 。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】

最近、小型の携帯品、例えば携帯電話（ＰＨＳを含む）用のストラップとして 、携帯電話に接続される部分を細径で短いループストラップから構成する一方、 手に持つ部分を太径で長いループストラップから構成し、この長短のループスト ラップを凸状キャップモールドで接続したストラップが広く用いられている。こ れは、携帯電話等の携行品の小型化の進行に伴い、全体を大径ストラップとする と携行品との接続が困難になり、逆に全体を小径ストラップとすると、把持した ときの安定感、安心感が得られないという事情による。

【０００３】 このような有ストラップの携行品（携帯電話）を、室内、車内等に置く場合に 用いるホルダは、最も簡単には、細径または太径のループストラップを引っ掛け るフック部材から構成できる。しかし、フック部材は、壁面から大きく突出し、 しかも先端が比較的尖っているために、手を傷つけたり衣服を傷めたりするおそ れがある。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、先端が尖っているフック部材に代わり、ストラップを有する携行品 を保持することができるホルダを得ることを目的とする。 また本考案は、ストラップ付き携帯電話のホルダを有するパソコン通信機器を 得ることを目的とする。

【０００５】

【考案の概要】 本考案は、ループストラップを引っ掛けるという発想から離れ、太径ストラッ プと細径ストラップを結合するための凸状キャップモールドを利用して、ストラ ップを有する携行品を保持するという着想に基づいて完成されたものである。 本考案のホルダは、携行品に接続される細径ストラップと、携行時に使用する 太径ループストラップとを凸状キャップモールドで接続したストラップを有する 携行品のホルダにおいて、基板；この基板と、凸状キャップモールドを収納可能 な距離を隔てた補助基板；この基板と補助基板の下端部間を接続する底板；及び 補助基板と底板の少なくとも補助基板に形成した、細径ストラップは通過可能で 、凸状キャップモールドは通過不能な上下方向のストラップ通過溝；を備えたこ とを特徴としている。 このホルダによれば、細径ストラップをストラップ通過溝に通しながら基板と 補助基板の間に凸状キャップモールドを収納することにより、携行品の支持がで き、特別な突起がないから、指や衣服を痛めることがない。

【０００６】 ストラップ通過溝は、底板に跨がらせて形成すれば、細径ストラップがホルダ の底壁から垂れ下がり、携行品がホルダ底壁に垂下されるので、好ましい保持態 様が得られる。 基板と補助基板の間には、凸状キャップモールドの動きを規制する位置規制片 をさらに設けることができる。この位置規制片の上面は、凸状キャップモールド を基板と補助基板の間に案内する傾斜案内面とすることができる。

【０００７】 本考案のホルダは、別の表現によると、携行品に接続される細径ストラップと 、携行時に使用する太径ループストラップとを凸状キャップモールドで接続した ストラップを有する携行品のホルダであって、基板；この基板と一体に成形した 、凸状キャップモールドを収納する、底壁を有する収納凹部；この収納凹部を構 成する周囲壁面に形成した、細径ストラップは通過可能で、凸状キャップモール ドは通過不能なストラップ通過溝；を備えたことを特徴としている。 ストラップ通過溝は、底壁に跨がって形成することが望ましい。

【０００８】 基板の裏面には、後に両面テープを設け、あるいは固定ねじ孔を穿けることが できるが、より好ましくは、予め、粘着層、永久磁石、クリップ等の装着手段を 備えることが好ましい。パソコン通信機器に設ける場合には、そのケーシングに 一体に基板を設ければよい。

【０００９】 本考案のホルダは、全体を合成樹脂材料の成形品から構成することが望ましい 。

【００１０】 また、本考案は、携帯電話ホルダを有するパソコン通信機器の態様によると、 ストラップ付き携帯電話は、携帯電話に接続される細径ストラップと；携行時に 使用する太径ループストラップと；この細径ストラップと太径ループストラップ とを接続する凸状キャップモールドと；を有し、パソコン通信機器は、そのケー シングと一体に形成した基板と；この基板と一体に成形した、凸状キャップモー ルドを収納する、底壁を有する収納凹部と；この収納凹部を構成する周囲壁面に 形成した、細径ストラップは通過可能で、凸状キャップモールドは通過不能なス トラップ通過溝と；を備えたことを特徴としている。

【００１１】

【考案の実施形態】

図１、図２は、第一の実施形態を示している。本考案が対象とするストラップ １０は、携行品（携帯電話）１１に接続される細径ループストラップ１２と、手 で把持する太径ループストラップ１３とを凸状キャップモールド１４で接続して なるものである。凸状キャップモールド１４は、両ストラップ１２、１４より十 分大径である。細径ループストラップ１２の代わりに、ループ状でないストラッ プを用いてもよい。

【００１２】 このストラップ１０を保持する本考案によるホルダ２０は、互いに平行な基板 ２１と補助基板２２、この基板２１と補助基板２２を下端部で接続する底板（底 壁）２３、及び基板２１と補助基板２２を左右で接続する規制片２４を備えてい る。

【００１３】 基板２１と補助基板２２の間隔Ｄは、凸状キャップモールド１４の厚さｄより 若干大きく、左右の規制片２４の間隔Ｗは、凸状キャップモールド１４の幅ｗよ り若干大きい。この基板２１、補助基板２２、底板２３及び規制片２４により、 ストラップ１０の凸状キャップモールド１４を収納する凹部２５が形成されてい る。

【００１４】 補助基板２２には、収納凹部２５の深さ方向（上下方向）に、細径ループスト ラップ１２は通過可能で、凸状キャップモールド１４は通過できない幅のストラ ップ通過溝２６が形成されている。このストラップ通過溝２６は、底板２３に跨 がって形成されている。左右の規制片２４の上端部は、ストラップ通過溝２６を 中心にＶ字状をなし、凸状キャップモールド１４を収納凹部２５に案内する傾斜 案内面２４ａを構成している。

【００１５】 ホルダ２０は、全体が合成樹脂の成形品からなっている。

【００１６】 上記構成の本ホルダ２０は、使用にあたって、基板２１を室内、車内等の適当 な壁面に固定する。この固定は、例えば基板２１の裏面に両面テープを接着して 行なうことができるが、フック部材でよく用いられているように、予め、基板２ １の裏面に、剥離紙２７で覆った粘着層２８を設けておくことが一つの好ましい 形態である。あるいは、基板２１の裏面に永久磁石を設け、さらには、図３に示 すように、基板２１と一体にクリップ２９を設ける等の手段を講じることができ る。

【００１７】 固定されたホルダ２０に、携行品１１（ストラップ１０）を保持するには、ス トラップ１０の細径ループストラップ１２をストラップ通過溝２６に通しながら 、凸状キャップモールド１４をホルダ２０の収納凹部２５に入れる。規制片２４ の案内面２４ａは、凸状キャップモールド１４を収納凹部２５に案内する作用が ある。すると、凸状キャップモールド１４が底板２３に当接して、携行品１１の 重量が底板２３によって受けられ、凸状キャップモールド１４の移動は、基板２ １、補助基板２２、底板２３及び規制片２４の各壁面によって阻止される。携行 品１１をホルダ２０から外す際には、ホルダ２０から下がっている携行品１１を 持ち、単純に上方に持ち上げればよく、着脱作業は容易である。

【００１８】 規制片２４の案内面２４ａは、凸状キャップモールド１４を収納凹部２５に案 内する作用があり、設けることが好ましい。しかし、本ホルダ１０の基本機能は 、収納凹部２５に挿入した凸状キャップモールド１４を自重により底板２３上に 保持し、左右移動はストラップ通過溝２６に入っている細径ループストラップ１ ２によって制限するものである。よって、規制片２４は、必ずしも必要ではない 。そして、規制片２４を省略すれば、より一層の小型化ができる。規制片２４は 、図示例のような凸状キャップモールド１４の案内作用の他、強度上、あるいは デザイン上の必要性に応じて設ける。

【００１９】 図４、図５は、ホルダ２０の正面視を円形とした本考案の別の実施形態を示し ている。この実施形態では、補助基板２２の上端部がストラップ通過溝２６を中 心にＶ字状をなす挿入ガイド面２２ａを構成しており、底板２３が円形の基板２ １に沿って上方に延びている。規制片２４は存在しないと考えることも、底板（ 縁板）の２３上方延長部が規制片を構成していると考えることもできる。このよ うに、本考案のホルダは、その形状には自由度があり、色彩の自由度と合わせて 、種々のバリエーションが可能である。

【００２０】 図６は、以上のホルダ２０を、パソコン通信機器１００の合成樹脂製ケーシン グ１０１の一部に設けた実施形態を示している。ホルダ２０自体は、先の実施例 と同じ構成であり、基板２１、補助基板２２、底壁２３、収納凹部２５、及びス トラップ通過溝２６が、ケーシング１０１と一体に設けられている。この実施形 態によれば、ストラップ付き携帯電話１１を、ホルダ２０によってパソコン通信 機器１００の所定位置に確実に保持し、通信モデム１０２及び携帯電話１１を用 いてパソコン通信を行なうことができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、携行品に接続される細径ストラップと、携行時 に使用する太径ループストラップとを凸状キャップモールドで接続したストラッ プを有する携行品を、その凸状キャップモールドを利用して簡単に脱着できるホ ルダが得られる。フック部材のように尖っている部分がないから、手や衣類を傷 めるおそれがない。特に、尖った突起物がないため、狭い車内用に好適であり、 しかも急ブレーキをかけた場合等でも安全である。 またパソコン通信機器に本ホルダを設ければ、携帯電話を用いてのパソコン通 信に有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるホルダの一実施形態を示す、スト
ラップを有する携帯品を支持する前の状態の斜視図であ
る。

【図２】同支持した状態の縦断面図である。

【図３】図１、図２のホルダにクリップを設けた実施形
態を示す、図２に対応する縦断面図である。

【図４】本考案によるホルダのさらに別の実施形態を示
す斜視図である。

【図５】図４の正面図である。

【図６】本考案のホルダをパソコン通信機器のケーシン
グに一体に設けた実施形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ストラップ １１ 携行品（携帯電話） １２ 細径ループストラップ １３ 太径ループストラップ １４ 凸状キャップモールド ２０ ホルダ ２１ 基板 ２２ 補助基板 ２３ 底板（底壁） ２４ 規制片 ２４ａ 案内面 ２５ 収納凹部 ２６ ストラップ通過溝 ２７ 剥離紙 ２８ 粘着層 ２９ クリップ １００ パソコン通信機器 １０１ ケーシング

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携行品に接続される細径ストラップと、
   携行時に使用する太径ループストラップとを凸状キャッ
   プモールドで接続したストラップを有する携行品のホル
   ダにおいて、 基板と；この基板と、上記凸状キャップモールドを収納
   可能な距離を隔てた補助基板と；この基板と補助基板の
   下端部間を接続する底板と；上記補助基板と底板の少な
   くとも補助基板に形成した、上記細径ストラップは通過
   可能で、凸状キャップモールドは通過不能な上下方向の
   ストラップ通過溝と；を備えたことを特徴とするストラ
   ップを有する携行品のホルダ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のホルダにおいて、ストラ
   ップ通過溝は、補助基板と底板に跨がらせて形成されて
   いるホルダ。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載のホルダにおい
   て、基板と補助基板の間には、上記凸状キャップモール
   ドの動きを規制する位置規制片がさらに設けられ、この
   位置規制片の上面が、凸状キャップモールドを基板と補
   助基板の間に案内する傾斜案内面をなしているホルダ。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３のいずれか１項記載の
   ホルダにおいて、合成樹脂の一体成形品からなるホル
   ダ。
5. 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか１項記載の
   ホルダにおいて、基板の裏面には、粘着層、永久磁石、
   クリップ等の装着手段が備えられているホルダ。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか１項記載の
   ホルダにおいて、基板は、パソコン通信機器のケーシン
   グに一体に設けられているホルダ。
7. 【請求項７】 携行品に接続される細径ストラップと、
   携行時に使用する太径ループストラップとを凸状キャッ
   プモールドで接続したストラップを有する携行品のホル
   ダにおいて、 基板と；この基板と一体に成形した、上記凸状キャップ
   モールドを収納する、底壁を有する収納凹部と；この収
   納凹部を構成する周囲壁面に形成した、上記細径ストラ
   ップは通過可能で、凸状キャップモールドは通過不能な
   ストラップ通過溝と；を備えたことを特徴とするストラ
   ップを有する携行品のホルダ。
8. 【請求項８】 請求項７記載のホルダにおいて、ストラ
   ップ通過溝は、底壁に跨がって形成されているホルダ。
9. 【請求項９】 請求項７または８記載のホルダにおい
   て、基板の裏面には、粘着層、永久磁石、クリップ等の
   装着手段が備えられているホルダ。
10. 【請求項１０】 請求項７または８記載のホルダにおい
    て、基板は、パソコン通信機器のケーシングと一体に設
    けられているホルダ。
11. 【請求項１１】 ストラップ付き携帯電話のホルダを有
    するパソコン通信機器であって、 ストラップ付き携帯電話は、 携帯電話に接続される細径ストラップと；携行時に使用
    する太径ループストラップと；この細径ストラップと太
    径ループストラップとを接続する凸状キャップモールド
    と；を有し、 パソコン通信機器は、 そのケーシングと一体に形成した基板と；この基板と一
    体に成形した、上記凸状キャップモールドを収納する、
    底壁を有する収納凹部と；この収納凹部を構成する周囲
    壁面に形成した、上記細径ストラップは通過可能で、凸
    状キャップモールドは通過不能なストラップ通過溝と；
    を備えたことを特徴とする、ストラップ付き携帯電話の
    ホルダを有するパソコン通信機器。