JP3042558U - 内法測定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの定規部材を互いに平行にスライド可能
に組み合わせ、他方の定規部材に別目盛りを設け、突出
する一方の定規部材の後部に設けた基準マークが別目盛
り上で一方の定規部材の先端から他方の定規部材の後端
までの距離を与えるようにした簡単な構造の廉価な内法
測定器を提供する。 【解決手段】 第１の定規部材１が第２の定規部材２の
溝３にスライド可能にはめ込まれ、また溝３の平面底部
に別目盛り６が設けられ、第１の定規部材１の後端がこ
の別目盛り６上で、第１の定規部材１の先端から第２の
定規部材２の後端までの長さを示すように構成されてい
る。この構成により内法の一端に他方の定規部材の後端
を当て、内法の他方に一方の定規部材の先端を当てれ
ば、即座に別目盛り上で内法の長さが指示できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内法測定器に関し、特に比較的長さの長い内法を測定する ようにした内法測定器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来比較的長い内法を測定するのに巻き尺を用いているが、巻き尺の 途中を折り曲げて内法の他方の端部に当てる必要があり、正確な測定が不可能で あるとともに、巻き尺を変形させる恐れもあった。内法測定器としてノギスを使 用することもできるが、ノギスは高精度な構造体であり、取り扱いに特に注意を 要するとともに、比較的長い内法寸法を測定することが不可能である。

【０００３】

【考案が解決しようとしてる課題】

本考案は、以上の欠点を解消すべく考案されたものであり、しかして 本考案の目的は、比較的長い内法を正確にかつ容易に測定可能な構造が簡単な内 法測定器を提供するもののである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するべく、本考案によれば、互いに平行にスライド 可能に、一方が他方に対して突出するように組み合わされた二本の定規部材で構 成される内法測定器において、他方の定規部材に別目盛りを設け、突出する一方 の定規部材の後部に設けた基準マークが別目盛り上で一方の定規部材の先端から 他方の定規部材の後端までの距離を与えるようにしたことを特徴とする内法測定 器が提供される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以上本考案の実施の形態を詳細に説明する。図１は、本考案の第１の 実施形態を示す平面図である。第１の定規部材１は、第２の定規部材２の溝内３ にスライド可能にはめ込まれている。互いのスライド操作を安定させるために、 図２に示すようにあり溝とほぞの関係で第１の定規部材１の両側部を第２の定規 部材２の溝３の両側壁にはめ込むようにすることが好ましい。第１の定規部材１ および第２の定規部材２には、通常の定規目盛り４，５が付されているとともに 、溝３の平坦な底にも別目盛り６が付されている。

【０００６】 この別目盛り６は、第１の定規部材１の後端が別目盛り６上で突出す る第１定規部材１の先端から第２定規部材２の後端までの長さを示すように目盛 りを付してある。

【０００７】 図３は、本考案の別の実施態様を示すものであり、第１の定規部材１ の側部が第２の定規部材２の側部とスライド可能に係合され、枠体３７，３８に より互いに保持されている。なほ枠体３７は、第１の定規部材１に固定され、枠 体３８は、第２の定規部材２に固定されると都合がよい。第１と第２定規部材３ １，３２の通常目盛り３４，３５は、それぞれ外側側部に設けられている。また 第２の定規部材３２の内側側部には、別目盛り３６が設けられ、枠体３７の後縁 を基準マークとして、この基準マークが別目盛り３６上で第１の定規部材３１の 先端から第２の定規部材３２の後端までの長さを指示するように別目盛り３６が 付されている。

【０００８】 なほ、スライド操作を安定にするため第１と第２定規部材３１，３２ のスライド係合側部は、第４図に示すようにあり溝とほぞの関係で係合させると 好適である。

【０００９】 図５は、図１に図示した内法測定器を巻き尺４１に取り付けた状態を示 したもののであり、内法測定器の下面に設けた締め付け手段４２で巻き尺４１に 固定する。

【００１０】

【考案の効果】 以上本考案は、一方の定規部材を他方の定規部材に対して平行にスライ ド可能に組み合わせ、かつ突出する一方の定規部材の先端から他方の定規部材の 後端までの長さを、他方の定規部材に設けた目盛り上で一方の部材の後端部に設 けた基準マークで指示できるように構成し、しかして内法の一端に他方の定規部 材の後端を当て、内法の他方に一方の定規部材の先端を当てれば、即座に別目盛 り上で内法の長さが指示できる。また本考案の内法測定器は、構造が簡単であり 、製造費を廉価にできるとともに、取り扱いに特別の注意を払う必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態を示す平面図。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図

【図３】本考案の別の実施の形態を示す平面図

【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図

【図５】図１に示す本考案の内法測定器の使用例を示す
側面図

【符号の説明】

１ 第１の定規部材 ２ 第２の定規部材 ３ 溝 ４，５ 通常目盛り ６ 別目盛り ３１ 第１の定規部材 ３２ 第２の定規部材 ３４，３５ 通常目盛り ３６ 別目盛り ３７，３８ 枠体 ４１ 巻き尺 ４２ 締め付け手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに平行にスライド可能に、一方が他方
   に対して突出するように組み合わされた二本の定規部材
   で構成される内法測定器において、前記他方の定規部材
   に別目盛りを設け、突出する前記一方の定規部材の後部
   に設けた基準マークが該別目盛り上で該一方の定規部材
   の先端から該他方の定規部材の後端までの長さを与える
   ようにしたことを特徴とする内法測定器。
2. 【請求項２】請求項１に記載の内法測定機器において、
   前記一方の定規部材に別定規への取付のための締め付け
   手段を設けたことを特徴とする内法測定器。