JP3042214B2 - 超音波送受波器 - Google Patents
超音波送受波器Info
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- JP3042214B2 JP3042214B2 JP4276391A JP27639192A JP3042214B2 JP 3042214 B2 JP3042214 B2 JP 3042214B2 JP 4276391 A JP4276391 A JP 4276391A JP 27639192 A JP27639192 A JP 27639192A JP 3042214 B2 JP3042214 B2 JP 3042214B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pedestal
- ultrasonic
- heat
- ultrasonic transducer
- pressing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波利用の測定装
置、たとえば超音波流量測定装置，超音波探傷装置また
は超音波診断装置などに組み込んで用いられ、とくに高
温時にも使用可能な超音波送受波器に関する。
置、たとえば超音波流量測定装置，超音波探傷装置また
は超音波診断装置などに組み込んで用いられ、とくに高
温時にも使用可能な超音波送受波器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来例について、その側面図である図６
を参照しながら説明する。この従来例は超音波流量測定
装置に組み込まれる。すなわち、この従来例の一対が、
流体が流れる導管の外壁表面に取り付けられ、一方から
の送波が導管内周面で反射し、他方で受波されるときの
到達時間の、流体の流れ方向に対する順方向と逆方向と
の時間差に基づいて、流体の流速を測定することができ
る。図６において、従来例は、超音波振動子（以下、振
動子という）1 が台座22の斜面に接着機能を兼備する整
合層20によって固着される。台座22は、アクリル樹脂や
エポキシ樹脂などからなり、くさび形に形成された部材
で、振動子1 の超音波振動を効率良く流体に伝播させる
ための音響カップリング材である。整合層20は、振動子
1 と台座22との間を接合する接着機能とともに、振動子
1 の台座22への超音波伝播効率を向上させるための音響
的な整合機能をもつ。
を参照しながら説明する。この従来例は超音波流量測定
装置に組み込まれる。すなわち、この従来例の一対が、
流体が流れる導管の外壁表面に取り付けられ、一方から
の送波が導管内周面で反射し、他方で受波されるときの
到達時間の、流体の流れ方向に対する順方向と逆方向と
の時間差に基づいて、流体の流速を測定することができ
る。図６において、従来例は、超音波振動子（以下、振
動子という）1 が台座22の斜面に接着機能を兼備する整
合層20によって固着される。台座22は、アクリル樹脂や
エポキシ樹脂などからなり、くさび形に形成された部材
で、振動子1 の超音波振動を効率良く流体に伝播させる
ための音響カップリング材である。整合層20は、振動子
1 と台座22との間を接合する接着機能とともに、振動子
1 の台座22への超音波伝播効率を向上させるための音響
的な整合機能をもつ。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来例には、一つに
は、台座22がアクリル樹脂やエポキシ樹脂などからなる
ため、耐熱性が低い、二つには、振動子１，台座22，整
合層20の各熱膨張率が異なるため、とくに測定流体が高
温度のときに、振動子１と台座22との間で剥離を起こ
す、という問題点がある。つまり、従来例は、高温度で
の使用に適しないという問題をもつ。
は、台座22がアクリル樹脂やエポキシ樹脂などからなる
ため、耐熱性が低い、二つには、振動子１，台座22，整
合層20の各熱膨張率が異なるため、とくに測定流体が高
温度のときに、振動子１と台座22との間で剥離を起こ
す、という問題点がある。つまり、従来例は、高温度で
の使用に適しないという問題をもつ。
【０００４】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、超音波利用の測定装置に組み込んで
用いられ、高温時にも使用可能な超音波送受波器を提供
することにある。
の問題点を解消し、超音波利用の測定装置に組み込んで
用いられ、高温時にも使用可能な超音波送受波器を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る超音波送
受波器は、超音波振動子が音響カップリング材としての
台座に取り付けられる送受波器であって、耐熱性材料か
らなる台座と、この台座に両脚部が固定される枠体とを
設け、前記台座の所定面に、整合層兼用の一方の耐熱性
電極板と、超音波振動子と、他方の耐熱性電極板と、超
音波を吸収する耐熱性バッキング材と、押圧板とを順次
積層し、前記枠体上辺部にねじ込まれた固定ネジにて押
圧板に押圧力を加えるようにしたことを特徴とする。
受波器は、超音波振動子が音響カップリング材としての
台座に取り付けられる送受波器であって、耐熱性材料か
らなる台座と、この台座に両脚部が固定される枠体とを
設け、前記台座の所定面に、整合層兼用の一方の耐熱性
電極板と、超音波振動子と、他方の耐熱性電極板と、超
音波を吸収する耐熱性バッキング材と、押圧板とを順次
積層し、前記枠体上辺部にねじ込まれた固定ネジにて押
圧板に押圧力を加えるようにしたことを特徴とする。
【０００６】請求項２に係る超音波送受波器は、請求項
１に記載の超音波送受波器において、前記バッキング材
と前記押圧板との間に皿バネを介挿したことを特徴とす
る。
１に記載の超音波送受波器において、前記バッキング材
と前記押圧板との間に皿バネを介挿したことを特徴とす
る。
【０００７】
【作用】請求項１に係る超音波送受波器では、耐熱性材
料からなる台座の所定面に、一方の耐熱性電極板と、超
音波振動子と、他方の耐熱性電極板と、超音波を吸収す
る耐熱性バッキング材と、押圧板とを順次積層し、これ
らに押圧力を加えて機械的に固定する構成としているの
で、高温度での使用が可能であり、振動子と台座との剥
離のおそれがなく、また、バッキング材によって台座と
逆方向の不要な送波が吸収し除去され、精度の高い測定
が可能となる。
料からなる台座の所定面に、一方の耐熱性電極板と、超
音波振動子と、他方の耐熱性電極板と、超音波を吸収す
る耐熱性バッキング材と、押圧板とを順次積層し、これ
らに押圧力を加えて機械的に固定する構成としているの
で、高温度での使用が可能であり、振動子と台座との剥
離のおそれがなく、また、バッキング材によって台座と
逆方向の不要な送波が吸収し除去され、精度の高い測定
が可能となる。
【０００８】請求項２に係る超音波送受波器では、スペ
ースを必要としない皿バネを介してのネジ締めによって
押圧力を加える構成としているので、構造的に簡素でコ
ストの上昇を抑えつつ、しかも送受波器は小型のままに
押圧力の微細調整が可能になる。
ースを必要としない皿バネを介してのネジ締めによって
押圧力を加える構成としているので、構造的に簡素でコ
ストの上昇を抑えつつ、しかも送受波器は小型のままに
押圧力の微細調整が可能になる。
【実施例】この発明に係る超音波送受波器の実施例につ
いて、以下に図を参照しながら説明する。まず、第１実
施例について述べる。図１は第１実施例の側面図、図２
は第１実施例の正面図である。これらの図において、台
座2 は、耐熱性をもつエンジニアリングプラスチック成
形品を用いる。この台座2 の斜面に（図6 参照) 、逆Ｕ
字形の枠7 を、その各脚部でネジによって固定する。台
座2 の斜面に順に、音響的な整合機能をもつアルミニウ
ム材の電極板3 と、振動子1 と、通常の電極板4 と、バ
ッキング材5 と、絶縁性材料の押圧板6 とを積層する。
これら各部品はいずれも耐熱性をもつものとする。ここ
で、各電極板3,4 は、振動子1 に対する電圧印加用であ
る。バッキング材5 は、超音波吸収用のエンジニアリン
グプラスチック成形品であり、台座2 と逆方向の送波は
不要であるから、なるべく吸収し除去するのが望まし
く、そのために用いられる。次に、枠7 の上辺部にネジ
込まれた小ネジ8 の先端部を押圧板6 の上面に接触さ
せ、小ネジ8 を回すことによって、押圧板6 を介して台
座2 の斜面に積層された各部品全体をネジ押圧し、ナッ
ト9 で緩み止めする。
いて、以下に図を参照しながら説明する。まず、第１実
施例について述べる。図１は第１実施例の側面図、図２
は第１実施例の正面図である。これらの図において、台
座2 は、耐熱性をもつエンジニアリングプラスチック成
形品を用いる。この台座2 の斜面に（図6 参照) 、逆Ｕ
字形の枠7 を、その各脚部でネジによって固定する。台
座2 の斜面に順に、音響的な整合機能をもつアルミニウ
ム材の電極板3 と、振動子1 と、通常の電極板4 と、バ
ッキング材5 と、絶縁性材料の押圧板6 とを積層する。
これら各部品はいずれも耐熱性をもつものとする。ここ
で、各電極板3,4 は、振動子1 に対する電圧印加用であ
る。バッキング材5 は、超音波吸収用のエンジニアリン
グプラスチック成形品であり、台座2 と逆方向の送波は
不要であるから、なるべく吸収し除去するのが望まし
く、そのために用いられる。次に、枠7 の上辺部にネジ
込まれた小ネジ8 の先端部を押圧板6 の上面に接触さ
せ、小ネジ8 を回すことによって、押圧板6 を介して台
座2 の斜面に積層された各部品全体をネジ押圧し、ナッ
ト9 で緩み止めする。
【０００９】また、図５の斜視図に示すように、振動子
1 は、各電極板3,4 の平面部によって上下から挟持され
る。図1 に示すように、各電極板3,4 は、その端部で端
子金具10と接続される形で、それぞれ台座2 と押圧板6
とにネジ固定される。この各端子金具10を介して外部か
ら駆動用の交流電圧が印加され、振動子1 が駆動される
ことになる。
1 は、各電極板3,4 の平面部によって上下から挟持され
る。図1 に示すように、各電極板3,4 は、その端部で端
子金具10と接続される形で、それぞれ台座2 と押圧板6
とにネジ固定される。この各端子金具10を介して外部か
ら駆動用の交流電圧が印加され、振動子1 が駆動される
ことになる。
【００１０】第２実施例について、図３の側面図と、図
４の正面図とを参照しながら説明する。この第２実施例
が先の第１実施例と異なる点は、小ネジによる押圧力が
バネ部材を介して加えられることである。すなわち、図
３，図４において、押圧板6の上面に一対の皿バネ12
と、別の押圧板11とを重ね、この押圧板11に小ネジ8 の
先端部を接触, 押圧させる構成をとっている。その他の
部材は第１実施例におけるのと同じであるから、説明は
省略する。この皿バネ12を用いることで、押圧力の微細
調整が可能になる。なお、押圧板11は、別の押圧板6 が
絶縁材であるのに対して、絶縁材でも導電材でも差し支
えない。
４の正面図とを参照しながら説明する。この第２実施例
が先の第１実施例と異なる点は、小ネジによる押圧力が
バネ部材を介して加えられることである。すなわち、図
３，図４において、押圧板6の上面に一対の皿バネ12
と、別の押圧板11とを重ね、この押圧板11に小ネジ8 の
先端部を接触, 押圧させる構成をとっている。その他の
部材は第１実施例におけるのと同じであるから、説明は
省略する。この皿バネ12を用いることで、押圧力の微細
調整が可能になる。なお、押圧板11は、別の押圧板6 が
絶縁材であるのに対して、絶縁材でも導電材でも差し支
えない。
【００１１】
【発明の効果】上述の説明から明らかなとおり、請求項
１の発明に係る超音波送受波器は、高温環境下での使用
が可能であり、振動子と台座との剥離のおそれがなく、
また、バッキング材によって台座と逆方向の不要な送波
が吸収し除去され、精度の高い測定が可能となる。した
がって、使用環境が拡大され、この送受波器が組み込ま
れた装置の利用範囲も拡がり、また、超音波振動子の交
換が容易になって保守，取扱い上便利である。そして、
請求項２の発明に係る超音波送受波器は、スペースを必
要としない皿バネを介してのネジ締めによって押圧力を
加える構成としているので、構造的に簡素でコストの上
昇を抑えつつ、しかも送受波器は小型のままに押圧力の
微細調整が可能になる。
１の発明に係る超音波送受波器は、高温環境下での使用
が可能であり、振動子と台座との剥離のおそれがなく、
また、バッキング材によって台座と逆方向の不要な送波
が吸収し除去され、精度の高い測定が可能となる。した
がって、使用環境が拡大され、この送受波器が組み込ま
れた装置の利用範囲も拡がり、また、超音波振動子の交
換が容易になって保守，取扱い上便利である。そして、
請求項２の発明に係る超音波送受波器は、スペースを必
要としない皿バネを介してのネジ締めによって押圧力を
加える構成としているので、構造的に簡素でコストの上
昇を抑えつつ、しかも送受波器は小型のままに押圧力の
微細調整が可能になる。
【図１】本発明に係る第１実施例の側面図
【図２】第１実施例の正面図
【図３】第２実施例の側面図
【図４】第２実施例の正面図
【図５】各実施例に共通な主要部品の斜視図
【図６】従来例の側面図
１ 振動子 ２ 台座 ３ 電極板 ４ 電極板 ５ バッキング材 ６ 押圧板 ７ 枠 ８ 小ネジ ９ ナット １０ 端子金具 １１ 押圧板 １２ 皿バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01S 7/52 - 7/64 G01F 1/66 H04R 1/20 G01N 29/24
Claims (2)
- 【請求項１】超音波振動子が音響カップリング材として
の台座に取り付けられる送受波器であって、耐熱性材料
からなる台座と、この台座に両脚部が固定される枠体と
を設け、前記台座の所定面に、整合層兼用の一方の耐熱
性電極板と、超音波振動子と、他方の耐熱性電極板と、
超音波を吸収する耐熱性バッキング材と、押圧板とを順
次積層し、前記枠体上辺部にねじ込まれた固定ネジにて
押圧板に押圧力を加えるようにしたことを特徴とする超
音波送受波器。 - 【請求項２】請求項１に記載の超音波送受波器におい
て、前記バッキング材と前記押圧板との間に皿バネを介
挿したことを特徴とする超音波送受波器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276391A JP3042214B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 超音波送受波器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276391A JP3042214B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 超音波送受波器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06130148A JPH06130148A (ja) | 1994-05-13 |
| JP3042214B2 true JP3042214B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17568763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4276391A Expired - Lifetime JP3042214B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 超音波送受波器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3042214B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2014248B1 (en) * | 2007-07-13 | 2010-01-20 | Stryker Trauma GmbH | Ultrasonic handpiece |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP4276391A patent/JP3042214B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06130148A (ja) | 1994-05-13 |
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