JP3042014U - 携帯掃除器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掃除用の粘着頭部を有する小型掃除具であっ
て、携帯に便利で使用し易く、かつ繰り返し使用できる
携帯掃除器具の提供。 【構成】 ウレタン系粘着ゴムからなる粘着部５を有す
る掃除具本体２は、その大径部６が収容筒体３の開口１
１に係合して、収容筒体３内に着脱可能に収容されてい
る。掃除具本体使用の際には、掃除具本体を反転突出さ
せた状態で、収容筒体に係合して使用しうる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、機械器具類の細部又は人体の小孔部（例えば耳穴）等を掃除するた めの棒状掃除器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

機械器具類の細部又は人体の小孔部に付着しているごみ等（耳穴の場合には耳 垢）を除去するための簡易な掃除器具として、棒の先端に掃除用の綿を巻きつけ た、いわゆる綿棒を用いることは、広く行われているが、綿を巻きつけただけの 綿棒では、掃除能力が不十分であり、掃除対象物から、ごみ等を十分に除去する ことができない場合が多い。 そこで、綿に替えて、棒の先端に粘着材を付着させた簡易掃除具が市販されて いる。これを用いて掃除を行えば、粘着材の粘着力によってごみ等を十分に除去 することができるので便利である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、棒の先端に粘着材を付着させた掃除具は、その持ち運びや取扱いが不 便である。粘着材のために、掃除器具が人体等に付着したり掃除器具相互が接着 状態となり易いからである。 本考案の目的は、上記の問題点に照らし、粘着材を付着した掃除具の利点を維 持しながら、持ち運びや取扱いに便利である棒状簡易掃除具を提供することであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案においては、一端に粘着材を付着させた棒状掃除具本体の他端に係合用 大径部を設け、この掃除具本体を、上記係合用大径部と係合しうる開口部を有す る収容筒体に着脱可能に収容する。 持ち運びの際には、棒状部と粘着材付着部が筒体内部に収容され、かつ係合用 大径部が収容筒体の開口部と係合する状態で収容筒体内に収容し、使用の際には 、いったん掃除具本体を収容筒体から外してから、棒状部と粘着部が収容筒体の 外側に突出する状態に向きを変え、係合用大径部を収容筒体の開口部と係合させ て使用する。 また、粘着部の粘着材としては、好ましくは、水洗可能なウレタン系の粘着性 ゴムを使用する。

【０００５】

【考案の効果】

本考案による携帯掃除器具は、一端に粘着部を有する棒状掃除具本体の他端に 係合用大径部を設けて、これを筒状収容体内に着脱自在に係合収容するとともに 、使用の際には棒状掃除具を反転させて筒状収容体の先端に突出する状態で取り 付けて使用するようにしたので、持ち運びや使用に便利である。 また、粘着部用の粘着材として水洗可能なウレタン系の粘着性ゴムを用いた場 合には、水洗を繰り返すことにより、長期間使用することができる。

【０００６】

【実施の態様】 【実施例】

本考案の１実施例を示す図１及び図２において、携帯掃除器具１は、いずれも 合成樹脂製の掃除具本体２及び収容筒体３から構成されており、掃除具本体２の 棒状基部４の一端には粘着部５が設けられ、他端には係合用大径部７が形成され ている。 粘着部５は棒状基部４の先端の周囲に、ウレタン系の粘着性ゴムを付着させる ことによって設けられ、係合用大径部６は、棒状基部４と一体に成形して形成さ れている。 係合用大径部６の周囲には係合用突部７が形成され、突起７は、容器本体側に 形成された係合溝９と係合している。８は、大径部６の底部に突出して形成され たつまみ用の突起である。

【０００７】 収容筒体３は、内部に空胴部９を有する円筒形のものであり、一端には端壁１ ０が形成され、他端には開口１１が形成されている。開口１１側の内周壁端部に は、掃除具本体係止用の係合溝１２が形成されている。１３は、端壁１０の外側 に設けられた弧状突起である。なお、係合用突部７及び係合溝１２は、螺溝その 他の形状の係着用部位として形成してもよい。

【０００８】 この携帯掃除器具は、それを持ち運ぶ際には、図１に示すように、掃除具本体 ２を、その粘着部５が収容筒体３の空胴９に入る状態で挿入し、掃除具本体２の 係合用突部７と収容筒体３の係合溝１２とを係着した状態で持ち運ぶ。また、使 用の際には、掃除具本体２を収容筒体３からいったん抜き出し、それを反転させ て、図２に示すように、粘着部５が収容筒体３から外方に突出する状態で大径部 ６と開口１０を係着して、使用する。 この状態では、収容筒体３が使用のための把持部として活用されることになる が、場合によっては、収容筒体３を外して、掃除具本体２のみを用いて掃除を行 ってもよい。

【０００９】 掃除対象物の掃除は、掃除具本体２の先端の粘着部５に、対象物のごみ等を付 着させて除去する態様によって行われ、掃除を終了した後は再び図１の状態に戻 すことになる。掃除によって粘着部５が著しく汚れているときは、粘着部５は水 洗可能なウレタン系粘着ゴム製であるから、それを水洗した後に収容筒体３内に 収容するとよい。

【００１０】 このようにして、この携帯掃除器具は、携帯や使用に便利であるばかりでなく 、長期間繰り返し使用することができる。なお、収容筒体３に設けられている弧 状突起１３にひもやリングを通しておけば、持ち運びにさらに便利であるばかり でなく、この掃除器具にキーホルダーとしての機能を兼ねさせることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の１実施例の携帯掃除具の持ち運び状
態における断面図。

【図２】 上記携帯掃除具の使用状態における断面図。

【符号の説明】

１ ‥‥ 携帯掃除器具 ２ ‥‥ 掃除具本体 ３ ‥‥ 収容筒体 ４ ‥‥ 棒状基部 ５ ‥‥ 粘着部 ６ ‥‥ 係合用大径部 ７ ‥‥ 係合用突部 ８ ‥‥ 突起 ９ ‥‥ 空胴部 １０ ‥‥ 端壁 １１ ‥‥ 開口 １２ ‥‥ 係合溝 １３ ‥‥ 弧状突起

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒状基部を有する掃除具本体と、掃除具
   本体を脱着可能に収容する収容筒体とを備え、掃除具本
   体は、棒状基部の一端に設けられた粘着部と他端に形成
   された係合用大径部とを有し、収容筒体の一端には、掃
   除具本体の収容時及び反転使用時の双方において上記係
   合用大径部と係合しうる係合用開口部が形成されてい
   る、携帯掃除器具。
2. 【請求項２】 掃除具本体の粘着部がウレタン系粘着性
   ゴムからなる、携帯掃除器具。