JP3041857U

JP3041857U - 濾過装置

Info

Publication number: JP3041857U
Application number: JP1997002088U
Authority: JP
Inventors: 康寛室口
Original assignee: 株式会社ニッソー
Priority date: 1997-03-26
Filing date: 1997-03-26
Publication date: 1997-10-03
Anticipated expiration: 2003-03-26

Abstract

(57)【要約】【課題】水槽内の装飾効果を高める濾過装置を提供す
る。【解決手段】通水孔３ａを多数開設すると共に突出形
状の第１，第２偽岩部５ａ，５ｂを設けた通水容器３を
観賞魚用水槽２の底に配置して、通水孔３ａ…を覆うよ
うに砂利等の濾過材４で埋め、砂利から突出することと
なる第１，第２偽岩部５ａ，５ｂにより、観賞魚用水槽
２内に装飾用の岩が配置されている景観を創出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚の飼育、育成用の水槽内の水を濾過するための濾過装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚等を飼育、育成するための観賞魚用水槽内の水を濾過する濾過装置としては、濾過装置を水槽内の底部に敷き、更に砂利等を堆積させて、水を循環濾過するようにした内部式（底面式）濾過装置が良く知られている。そして、このような濾過装置は、濾過能率が高く、比較的廉価に提供できること等の理由から、広く一般に普及している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の底面濾過装置は、通常、濾材としての砂利を堆積させて使用するため、岩や流木、アクセサリー等の装飾品をレイアウトする場合、これらを砂利の上に乗せておくだけとなるため、飼育する魚の特性（例えば、大型魚や砂利に潜る魚など）によっては、各種装飾品の配置が乱されて、水槽内におけるレイアウトが台無しになってしまうような場合もある。また、コケ掃除や水草のトリミング等のメンテナンスを行う際にも、作業中に手や作業道具が装飾品等に触れてしまうと、水槽内のレイアウトが乱れることとなる。

【０００４】加えて、装飾品がおかれた部位やその周辺は通水性が悪くなるため、汚れた水がよどんで嫌気的な状態になり易い上に、濾過能率も低下する。

【０００５】しかも、装飾用の偽岩や流木等のアクセサリー類は、別途購入すると比較的高価であると共に、長期間水中に放置しておくと有害な物質が水中に溶け出すものも少なくない。

【０００６】そこで、本考案は、斯かる実情に鑑みて、前記課題を解決すべく、形状が水槽の景観にマッチし、違和感の無いように岩や流木風に見立てた流出パイプや箱形容器上面の起伏を持つと共に、水の濾過性能に優れた濾過装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案に係る濾過装置は、水槽内部に設置され、濾過材（４）を通過させて濾過した水を再び水槽（例えば、観賞魚用水槽２）内へ戻す水循環機構（例えば、空気供給チューブ６，散気材７，圧縮空気供給源８，送気管９等）を備えた濾過装置（１）において、内部に水を通す通水孔（３ａ）と濾過された水を排出する流出口（３ｂ）とを備える通水容器（３）に突出形状の装飾部（例えば、第１，第２偽岩部５ａ，５ｂ）を形成し、該装飾部に流出口を形成した。

【０００８】従って、通水容器に形成する装飾部の外観形状を岩や流木等に似せれば、濾過装置自体に水槽内の景観を高める装飾機能を付加することができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係る濾過装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

【００１０】図１および図２に示すのは、第１実施形態に係る濾過装置１であり、観賞魚用水槽２の底面に濾過装置１の通水容器３を配置し、該通水容器３は下面開放状の箱状としてあり、この通水容器３の上から砂利等の濾過材４を堆積させる。また、通水容器３の例えば側面および上面にはスリット状の通水孔３ａを適宜開設してあり、この通水孔３ａを塞ぐように砂利等を観賞魚用水槽２内に敷いておけば、砂利を経て濾過された水が、通水容器３の内側へ流入できるのである。なお、砂利等を堆積させることで濾過装置１の通水容器３が観賞魚用水槽２の底面に定置され、通水容器３が槽内で動くことを防止できるという効果もある。

【００１１】そして、本考案に係る濾過装置１は、岩や石や流木等の自然物を見立てたアクセサリーとして機能する装飾部を備えるものとしてあり、例えば、部の上面に装飾部としての第１偽岩部５ａおよび第２偽岩部５ｂを設けることで通水容器を形成してある。これら第１，第２偽岩部５ａ，５ｂは、岩に似せた外形・色彩・模様とし、その内部は中空状としてある。

【００１２】さらに、図面に示す実施形態においては、濾過装置１の第１偽岩部５ａの頭頂から空気供給チューブ６を挿通すると共に、該空気供給チューブ６の下端に散気材７を設けるものとしてあり、圧縮空気供給源８と連通する送気管９と接続した空気供給チューブ６から散気材７へ圧縮空気が供給されると、通水容器３内の濾過水が気泡水流となって第１偽岩部５ａの流出口３ｂから排出されて陰圧となり、排出された水量を埋めるように通水孔３ａから濾過水が通水容器３内に流入することで、観賞魚用水槽２内に循環濾過作用が進行するのである。また、散気材７から発生する気泡が濾過水と接触することにより、水中に酸素が溶け込むので、酸素供給効果も期せる。

【００１３】なお、濾過装置１の通水容器３は、樹脂、金属、セラミック等の素材を適宜に用いて形成すればよいが、多孔質材であるセラミックを用いるものとした場合には、一層濾過効率を高めることができる。

【００１４】また、図３に示すのは、通水容器３に開設した通水孔３ａに着脱可能な造形物１０であり、水槽や水中花等の装飾物を模した造形物をアクセサリーとして、観賞魚用水槽内に適宜にレイアウトすることができる。なお、造形物１０に設ける着脱部１０ａの構造は特に限定されるものではなく、着脱部１０ａを通水孔３ａに嵌め通した後に回転させて抜け止めするようなものでも良いし、有弾性素材からなる着脱部１０ａを通水孔３ａに圧入するようなものでも良い。

【００１５】上記した第１実施形態においては、濾過装置１の通水容器３は観賞魚用水槽の底面に配置するものとして示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図４に示す第２実施形態の如く、観賞魚用水槽１の側面に配置するような形状の偽岩部５を有する通水容器３′としても良い。或いは、図５に示す第３実施形態の如く、観賞魚用水槽２の底面および側面等の複数面に跨って配置される通水容器３″としても良い。

【００１６】また、気泡水流を発生させる箇所（散気材７の配置位置）や気泡水流の排出口である流出口３ｂは１箇所に限らず、水槽の大きさや形状に応じて、適数設けたり、適宜に分散配置したりすればよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る濾過装置によれば、通水容器に形成する装飾部の外観形状を岩や流木等に似せれば、濾過装置自体に水槽内の景観を高める装飾機能を付加できるので、比較的高価な水槽用の装飾品を別途購入する必要が無い。また、通水容器と一体となっている装飾部は、比較的大型の魚が当たったり、コケ掃除や水草のトリミング等のメンテナンス中に手や作業道具が当たったりしても、その配置が乱されることはないし、仮に通水容器自体が動いたとしても、通水容器の配置位置を直すだけで済むことから、水槽内における景観が台無しになってしまうようなこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態に係る濾過装置を備える観賞魚用
水槽の概略縦断面図である。

【図２】第１実施形態に係る濾過装置における通水容器
の平面図である。

【図３】通水孔に造形物を取付けた通水容器の部分拡大
縦断面図である。

【図４】第２実施形態に係る濾過装置の通水容器を水槽
の側面に設けた観賞魚用水槽の斜視図である。

【図５】第３実施形態に係る濾過装置の通水容器を水槽
の底面および側面に設けた観賞魚用水槽の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１濾過装置２観賞魚用水槽３通水容器４濾過材５ａ第１偽岩部５ｂ第２偽岩部６空気供給チューブ７散気材８圧縮空気供給源９送気管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水槽内部に設置され、濾過材を通過させ
て濾過した水を再び水槽内へ戻す水循環機構を備えた濾
過装置において、内部に水を通す通水孔と濾過された濾
過水を排出する流出口とを備える通水容器に突出形状の
装飾部を形成し、該装飾部に流出口を設けたことを特徴
とする濾過装置。