JP3041558B2 - プッシュアップ工法による建物の構築工法 - Google Patents

プッシュアップ工法による建物の構築工法

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JP3041558B2 JP5004731A JP473193A JP3041558B2 JP 3041558 B2 JP3041558 B2 JP 3041558B2 JP 5004731 A JP5004731 A JP 5004731A JP 473193 A JP473193 A JP 473193A JP 3041558 B2 JP3041558 B2 JP 3041558B2
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光範 洗
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジャッキ装置を用い
たプッシュアップ工法による建物の建築に実施される、
駆動階の平面位置の精度及び柱の建方精度を常時確保し
た構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジャッキ装置を用いたプッシュアップ工
法は、まず屋根を含めた最上階を駆動階として初期に構
築し、これをジャッキ装置により順次押し上げて建物を
構築していく工法であり、全天候型で安全・快適な作業
場環境を提供する。駆動階は、プッシュアップ工法の施
工における各段階での施工精度上の基準となっている。
しかし、従来は駆動階の平面位置は下げ振りなどによっ
て測定して精度を確保しているにすぎない。また、駆動
階を支持する柱の建方精度は1本づつ鉛直度を測定し、
誤差がある場合は人手や特殊ジャッキ等を使って柱に掛
けたワイヤを引っ張る等々の手段により補正が行なわれ
ている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の構築工法のよ
うに、駆動階の平面位置の精度や柱の建方精度を個別に
必要に応じて補正する方法では、高い精度が得られない
だけでなく、それぞれ単独で手間がかかり、プッシュア
ップ工法の利点を阻害するほか、安全性の点でも問題が
ある。
【0004】従って、本発明の目的は、プッシュアップ
工法における駆動階の平面位置の精度及び柱の建方精度
の補正を常時効率的かつ高度に行なう建物の構築工法を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、第1の発明に係るプッシュアップ工法
による建物の構築工法は、駆動階1と柱2との間で上下
のピン部10a,11aが交互に柱2に反力をとり前記
駆動階1を昇降させるジャッキ装置5が設置されている
こと、平面位置の測定器3によって前記駆動階1の平面
位置を測定し、この測定結果に基いて前記ジャッキ装置
5に附属する補正手段、例えば上位のピン部10aが各
柱2…に反力をとり前記駆動階1の平面位置を補正して
常に前記駆動階1の平面位置の精度を維持すること、水
平位置の精度を維持された前記駆動階1を基準として、
補正しようとする特定の1本の柱以外の他の複数の柱2
に反力をとり、前記補正手段、即ち上位のピン部10a
又は上位のガイドローラ9の駆動によって当該柱2の建
方精度を1本づつ個別に補正すること、をそれぞれを特
徴とする。
【0006】次に、第2の発明は、構成の大部分が上記
第1の発明と共通するが、その他に、柱2に対して平面
のX−Y2次元方向に出力軸13aを進退させる複数の
補正手段、例えば補正用ジャッキ13が昇降用ジャッキ
装置5に設置され、前記補正用ジャッキ13は各柱2に
反力をとって駆動階1の平面位置を補正すること、及び
補正しようとする柱以外の他の複数の柱2に反力をと
り、前記補正用ジャッキ13が前記柱2の建方精度を1
本づつ個別に補正することが付加されていることを特徴
とする。
【0007】なお、上述した、平面位置の測定器は、レ
ーザビームの鉛直投射器3を地上に設置し、前記レーザ
ビームの鉛直投射器3から発射したレーザビームを駆動
階1のターゲット4に投射させて前記駆動階1の平面位
置を測定することも特徴とする。
【0008】
【作用】レーザビームの鉛直投射器3から発射したレー
ザビームをターゲット4に投射して駆動階1の平面位置
を測定し、平面位置の誤差(ずれ)を検出する。駆動階
1を支持した全部の柱2に反力をとって、補正手段たる
上位のガイドローラ9及び上位のロックピン装置10に
よって駆動階1を平面水平方向に移動させて平面位置を
補正し精度を出す。しかる後に、柱2の建方精度を、補
正すべき特定の1本の柱以外の他の全ての柱2に反力を
とって、やはり補正手段たる上位のガイドローラ9及び
上位のロックピン装置10により当該柱2の建方精度を
補正して精度を個別に出す。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基いて説明
する。図1は、プッシュアップ工法による建物の構築の
途中段階を示した立面図である。施工の初期に最上階を
駆動階1に構築すると共に、図示を省略したクレーン等
によって柱2を先行して建方し、この柱2に沿って駆動
階1をジャッキ装置により上昇させ、しかる後に下階の
建築及び外装等の施工が行なわれる。例えば柱2の建方
精度を確保した上で、下階の梁15の取付けが行なわれ
る。その一方で、1又は複数のレーザビーム鉛直投射器
3が地上に上向きに設置され、このレーザビーム鉛直投
射器3から発射された垂直なレーザビームが駆動階1の
下面にセットしたターゲット4に投射され、駆動階1の
平面位置が常時測定され、駆動階1の平面位置の誤差
(ずれ)が検出される。
【0010】駆動階1と柱2の間には、柱2に反力をと
って駆動階1をプッシュアップするジャッキ装置5が設
置されている。このジャッキ装置5の具体的構成は、一
例を図2A,Bに示したように、柱2を中心として鋼材
を井桁状に組み合わせた架台6,7を上下に設け、4基
のジャッキ8が柱2と平行に、かつ柱2を中心にしてそ
の外周に対称的に配置されている。前記架台6,7に
は、柱2の直角2辺の側面に当接するように45°方向
に傾けられた2個一組のガイドローラ9が、ジャッキの
如き駆動部9’によって柱2の対角線方向に進退自在に
設けられている。同じ架台6,7には、柱2の反力受部
2aに反力をとるロックピン10a,11aを前記ガイ
ドローラ9の配置とは90°異なる対角線方向の内向き
に進退させるロックピン装置10,11が設置されてい
る。従って、このジャッキ装置5は、柱2に対して、ロ
ックピン装置10,11及びガイドローラ9を平面のX
−Y2次元方向に出力軸を進退させることができる。従
って、前記のようにジャッキ装置5が駆動階1に配置さ
れると、図3に示した建物の平面のX−Y方向に対して
ロックピン装置10,11及びガイドローラ9を駆動さ
せることができる。このジャッキ装置5の本来の機能
は、上下のロックピン装置10,11が交互に柱2の反
力受部2aに反力をとり、ジャッキ8を伸縮駆動させて
駆動階1をプッシュアップさせるものである。
【0011】次に、建物の構築工法の手順を説明する。
まず、建築途中の駆動階1の平面位置の補正は、レーザ
ビーム鉛直投射器3からレーザビームをターゲット4に
投射して常時正確な平面位置を測定し、駆動階1の平面
位置の誤差(ずれ)を検出する。そして、前記の検出誤
差を補正するには、図3に示した平面配置の各柱2に配
置したジャッキ装置5のロックピン装置10,11及び
ガイドローラ9を進退させ、駆動階1を支持した全部の
柱2に反力をとって駆動階1の平面位置をX−Y方向に
移動させる方法で補正を行ない精度を出す。ロックピン
装置10,11及びガイドローラ9は、建物の平面のX
−Y方向に位置しているので、図3においてY方向に位
置する上位のロックピン装置10又は上位のガイドロー
ラ9の一方を伸ばし他方を縮めると、駆動階1は斜め右
下又は斜め左上の方向へ移動できる(図4A,B)。同
様に、X方向に位置する上位のロックピン装置10又は
ガイドローラ9の一方を伸ばし他方を縮めると、駆動階
1は斜め右上又は斜め左下方向へ移動できる(図4C,
D)。更には、図4A〜Dに示した動作の種々な組合わ
せを行なうことにより、駆動階1の平面位置は360°
全方向の任意方向へ補正可能である。
【0012】上述のようにして、駆動階1の平面位置の
精度を確保した後に、この駆動階1の位置を基準にし
て、各柱2の建方精度を出す。それには建方精度を補正
するべき特定の1本の柱以外の他の柱2の全て(又は多
数、以下同じ)に反力をとり、前記柱におけるX−Y方
向の上位のロックピン装置10及び上位のガイドローラ
9を進退させ、同柱2をX−Y方向に動かして補正を行
ない建方精度を得る。他の柱2についても順次に前記し
た建方精度の補正を行うことにより、駆動階1の平面位
置の精度と連動して柱2の建方精度が得られ、正確かつ
効率的に建物の構築を進めることができる。
【0013】なお、図5は上述したジャッキ装置5に附
属するロックピン装置10,11及びガイドローラ9と
は別個独立の補正用ジャッキ13を、その出力軸13a
が柱2の側面に対してX−Y2次元方向に進退して当接
するように各方向に1基づつ設置して同様な建方精度の
補正を実施する例を示している。この方法によれば、駆
動階1及び各柱2の平面位置の補正に、前記の補正用ジ
ャッキ13を専用に使用して平面位置と建方の精度を出
すことができる。但し、この補正用ジャッキ13は、上
記したロックピン装置10,11及びガイドローラ9と
併用して合計8方向から補正を行ない、より精度の高い
平面位置と建方精度を得ることもできる。
【0014】
【本発明が奏する効果】本発明に係るプッシュアップ工
法による建物の構築工法は、プッシュアップ工法の施工
の途中段階において常時駆動階1の平面位置の精度及び
柱2の建方精度を効率的にかつ高度に求めることが容易
にでき、ひいては品質、精度の高い建物の建築に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プッシュアップ工法による建物の構築の途中一
段階を示した立面図である。
【図2】Aはジャッキ装置の平面図であり、Bは同ジャ
ッキ装置の正面図である。
【図3】駆動階の平面配置図である。
【図4】A〜Dは駆動階の位置補正の要領を示した平面
図である。
【図5】補正用ジャッキの平面図である。
【符号の説明】
1 駆動階 2 柱 3 レーザビーム鉛直投射器 5 ジャッキ装置 9 ガイドローラ 10,11 ロックピン装置 13 補正用ジャッキ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14 E04B 1/35

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動階と柱との間で交互に柱に反力をとり
    前記駆動階を昇降させるジャッキ装置が設置されている
    こと、 平面位置の測定器によって前記駆動階の平面位置を測定
    し、この測定結果に基いて前記ジャッキ装置に附属する
    補正手段が各柱に反力をとり前記駆動階の平面位置を補
    正し常に前記駆動階の平面位置の精度を維持すること、 平面位置の精度を維持された前記駆動階を基準として、
    補正しようとする特定の柱以外の他の複数の柱に反力を
    とり、前記補正手段によって当該柱の建方精度を1本づ
    つ個別に補正すること、をそれぞれを特徴とする、プッ
    シュアップ工法による建物の構築工法。
  2. 【請求項2】駆動階と柱との間で交互に柱に反力をとり
    前記駆動階を昇降させる昇降用ジャッキ装置が設置され
    ていること、 前記柱に対して平面のX−Y2次元方向に出力軸を進退
    させる複数の補正手段が上記昇降用ジャッキ装置に設置
    されていること、 平面位置の測定器によって前記駆動階の平面位置を測定
    し、この測定結果に基いて前記補正手段が各柱に反力を
    とって駆動階の平面位置を補正し常に前記駆動階の平面
    位置の精度を維持すること、 平面位置の精度を維持された前記駆動階を基準として、
    補正しようとする柱以外の他の複数の柱に反力をとり、
    前記補正手段が前記柱の建方精度を1本づつ個別に補正
    すること、をそれぞれ特徴とする、プッシュアップ工法
    による建物の構築工法。
  3. 【請求項3】平面位置の測定器は、レーザビームの鉛直
    投射器を地上に設置し、前記レーザビームの鉛直投射器
    から発射されたレーザビームを駆動階のターゲットに投
    射させて前記駆動階の平面位置を測定することを特徴と
    する、請求項1又は請求項2に記載したプッシュアップ
    工法による建物の構築工法。
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