JP3041432U

JP3041432U - 和装用下着

Info

Publication number: JP3041432U
Application number: JP1997002993U
Authority: JP
Inventors: 昭八郎志野
Original assignee: 昭八郎志野
Priority date: 1997-03-12
Filing date: 1997-03-12
Publication date: 1997-09-19
Anticipated expiration: 2003-03-12

Abstract

(57)【要約】【課題】着用した時、身体全体に突っ張り感がなく動
きにゆとりを与え、なお且つ着くずれを防ぐ様な和装用
下着を提供しようとするものである。【解決手段】上半身部分１は縦方向に伸縮弾性を有す
るストレッチ布を用い、下半身部分は横方向に伸縮弾性
を有するストレッチ布を用いて、線Ａ−Ｂで縫合し上下
一連にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は婦人用の和装用下着に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の上半身と下半身部分とが一連になった長襦袢を下着として婦人が和服を着る場合には、外衣としての長着を着た上で胴部分に帯を締めるため、下着の上半身部分は、身体の上半身を動かす時や腕を高く上げる時などに、下着の胴部分に向かって緊張状に引っ張られる引きつれを生じる。また下着の下半身部分は、中腰や正座の時、腰部分や膝部分に向かって引っ張られる引きつれを生じる。これが為に身体を動かしにくく、つっぱり感や圧迫感があって、肩が凝り、着疲れを招来し、更には着くずれを生じ易いものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、帯を締めても上半身および下半身が引きつれる事なく楽に快適に着用できる和装用下着を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上半身部分と下半身部分とが、帯がその上から締められる部位に相当する腰部分で縫合されて一連になった前合わせ形の和装用下着に付き、その上半身部分を縦方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成し、その下半身部分を横方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成したことを特徴とするものである。

【０００５】この和装用下着の構成は、肌着に適用することも出来る。そのときは、上半身部分が肌襦袢に相当し、下半身部分が裾よけに相当するものとして形成することで、従来別々であった肌襦袢と裾よけとが一連になった肌着になる。

【０００６】

【作用】本考案の構成の和装用下着によると、上半身部分と下半身部分とが一連になっていて、その帯が上から締められる部位に相当する腰部分から上部即ち上半身部分を縦方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成し、腰部分から下部即ち下半身部分を横方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成したことにより、長着の下に着用する時に、長着の上から帯を締めても上半身に引きつれを生じるようなことが上半身部分のストレッチ布の縦方向の伸縮弾性によって解消され、中腰や正座の時の下半身の引きつれを生じるようなことが下半身部分のストレッチ布の横方向の伸縮弾性によって解消され、その伸縮弾性が全身における身体へのフィットと身体の自由な動きにゆとりを与へ、もって突っ張り感や圧迫感がなく、肩こりせずに着心地良く楽に着用でき、着くずれのおそれも無くなり得る。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して説明すると、図１と図２に示す和装用下着は肌着の場合の実施例であって、肌襦袢に相当する部分である上半身部分１と、裾よけに相当する部分である下半身部分２とを、線Ａ−Ｂの位置で縫合し一連に形成した前合わせの形になっている。

【０００８】この下着で、線Ａ−Ｂより上部、即ち上半身部分１は全て縦方向、即ち身丈（縦矢印）の方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成してある。

【０００９】この下着で、線Ａ−Ｂより下部、即ち下半身部分２は全て横方向、即ち身巾（横矢印）の方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成してある。

【００１０】この構成の肌着としての下着の着用においては、その上に長着を着て帯を締める場合、その帯による上からの締めつけによって、例えば腕を高く上げたり前かがみ等の時に起こる上半身の胴部分に向かっての引きつれ等は、上半身部分１全体が縦方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成してあることによって無くなる。また、例えば中腰や正座等の時に起こる臀部や膝部分に向かっての引きつれ等は、下半身部分２全体が横方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成してあることによって無くなる。その縦方向の伸縮弾性（縦矢印）とその横方向の伸縮弾性（横矢印）とによって、上半身部分１と下半身部分２が身体によくフィットして身体のより自由な動きにゆとりを与え、突っ張り感や圧迫感がなく、そのための肩こりがせず、着心地良く楽に着用出来て、着くずれのおそれも無くなり得るものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上の様にして本考案の和装用下着によると、上半身部分と下半身部分とが一連になったものに付き、その上半身部分を縦方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成し、その下半身部分を横方向に伸縮弾性のあるストレッチ布で形成したことにより、従来の和装用下着に認められていたところの帯が上から締めつけられる時に起こる上半身部分及び下半身部分の引きつれの問題が解消され、身体へのフィットと身体の自由な動きとが良好に得られる様になり、着心地良く、楽に快適に着用でき、着くずれも無くなり得ると言う実用上優れた効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案になる和装用下着の一実施例の前面図で
ある。

【図２】図１に示す和装用下着の背面図である。

【符号の説明】

１上半身部分２下半身部分線Ａ−Ｂ縫合部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上半身部分と下半身部分とを一連にした
前合わせ形の和装用下着であって、上半身部分は縦方向
に伸縮弾性のあるストレッチ布を用い、下半身部分は横
方向に伸縮弾性のあるストレッチ布を用いて、腰部位で
縫合して形成した事を特徴とする和装用下着。