JP3041291U - ロックねじを有するロックナット - Google Patents

ロックねじを有するロックナット

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JP3041291U
JP3041291U JP1997002037U JP203797U JP3041291U JP 3041291 U JP3041291 U JP 3041291U JP 1997002037 U JP1997002037 U JP 1997002037U JP 203797 U JP203797 U JP 203797U JP 3041291 U JP3041291 U JP 3041291U
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lock
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peripheral surface
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JP1997002037U
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エリクソン アルネ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナット本体を弱体化させることなく簡単に作
れるロックナットを提供することを目的とする。 【解決手段】 ロックナットは外周面(12)と内周面
(14)とをもつナット本体(10)を有している。こ
の内周面(14)は、外ねじが形成された軸に取りつけ
られる、ねじが切られている軸方向貫通孔を形成してい
る。ナット本体(10)には複数のめくら穴(18)が
ナット本体(10)に形成されており、各めくら穴は外
周面から半径方向内方に延びている。めくら穴(18)
は、各めくら穴と内周面との間にめくら穴(18)の内
端面を閉じてナット本体の塑性変形可能な部分(20)
が残るように内周面の直前で終わっている。ロックねじ
(30)が各めくら穴(18)にねじ込まれている。ロ
ックねじ(30)を締めることによって、変形可能な部
分(20)は、軸を摩擦で掴むように、外ねじが形成さ
れている軸に対して圧せられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は内ねじが形成されたロック可能な精密なナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ねじが形成された軸の上にロックねじによりナットをロックすることは以前か ら知られており、そしてナット自身にロックねじを備えているものも知られてい る。一例としてUS2,520,122のものが示されるが、これによると孔が ナットの内側からナットの壁部に形成されている。他の形態のものとしては、U S4,227,560に示されるものがあり、ここではロックナットはねじが切 られた孔を鋭角に有し、そしてナットの軸方向に貫通したねじ孔と交わっている 。この孔にロックねじが挿入されロックプラグがロックねじの内方端に設けられ ていて、軸の外ねじに対して作用し、このロックプラグはロックねじによりロッ ク位置まで変位させられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かかる構成の従来のナットの欠点は、ロックする力が高い圧力でただ一つのね じフランクに作用するということで、これによりねじに永久変形をもって凹みが できてしまう虞れがあるということである。又、軸方向成分の圧力がねじの遊び の限りナットを軸方向に圧し、その結果、好ましくない軸方向の動きを生じ、こ れが他のロックねじとのバランスを悪くしている。ロック開孔が鋭角であること 等がアクセスの可能性を低くしている。
【0004】 ロックねじとロックプラグを有してはいるものの、類似する構造のものが知ら れているが、これらは高価になるという同様の設計による共通の欠点がある。
【0005】 上記のものそしてロックプラグをもつ他のものの共通の欠点は、その構造では 軸受の遊びをなくすのに十分なクランプが得られないことであり、特にナットの 再使用の際には十分なクランプがなされない。
【0006】 中央の孔から半径方向外方に離れた位置で、ナットに一つもしくはそれ以上の 軸方向凹部を形成することも提案されている(US4,086,946そしてG B2,177,178A)。凹部と中央孔の間に位置する部分は、ここに半径内 方への力を加えることにより弾性変位可能となっている。かかる力は、ナットに 形成された半径方向孔にねじ込まれるラジアルロックねじによって加えられる。 弾性変位可能部分が内方に変位したとき、それはナットが螺合している、外ねじ が形成された軸を強固に把持する。かかる構造によると、外ねじが形成された軸 に永久変形するへこみが生ずることを防止するように、ロックの力を一様に分散 させる。しかしこのような構造の欠点は、軸方向凹部の存在がナットの強度と耐 久性を減じてしまい、またこのような凹部を設けることが比較的困難で製造コス トが高くなることである。もし、振動等によるロックねじの緩みに対抗するため に、該ロックねじが配されている孔にロック用の液(例えば接着剤)が入れられ ているならば、かかる液は上記凹部を通ってナットと外ねじが形成された部材と の間のねじ界面に流入し、これによって上記ねじ界面を汚してしまう。
【0007】 それ故に、ロックねじを有する形式のナットは強度そして耐久性が高いと共に 、安価で容易に作れ、さらには、ナットと外ねじが形成された部材との間の界面 を汚すことなくロック用の液も採用できることが望まれる。
【0008】 又、ロックねじが、意図してあるいは不用意に外される場合に、ロックナット の非常ロックが設けられていることが良い。さらには、かかるロックナットでは 外ねじが形成された部材に永久変形としてのくぼみを生ずることもなく、ナット に加えられるロックの力も軸方向にバランスさせることが可能となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外ねじが形成された部材に、ロック状態で締められるロックナット に関するものである。ロックナットはナット本体とロックねじを有している。ナ ット本体は、半径方向にて内側そして外側の周面を有している。内側周面には、 上記外ねじが形成された部材に螺合する内ねじが切られた軸方向の貫通孔が形成 されている。ナット本体には外周面から内方に延びる少なくとも一つのめくら穴 が上記貫通孔の軸線に対して横方向に形成されている。めくら穴は上記ナット本 体の内周面の直前位置で終わっていて、該内周面のねじ面とめくら穴との間に、 塑性そしてできれば幾分弾性変位する部分が残される。この変位可能部分は、め くら穴の端面である被圧面を有しめくら穴の横方向の内端を閉じている。該めく ら穴の内側面の少なくとも一部にはねじ面が形成されている。ロックねじは上記 めくら穴に螺入され、該ロックねじは、ナット本体が螺合している外ねじが形成 されている部材に対して変位可能部分を内方に圧するように、上記被圧面を支持 するごとく形成された内端面を備えている。
【0010】 好ましくは、被圧面から貫通孔のねじの谷部までの距離は、ロックねじのねじ の最大外径の5〜20%、さらに好ましくは約10%である。
【0011】 ナット本体には複数のめくら穴が形成されていることが好ましく、これらのめ くら穴に対応するロックねじがそれぞれねじ込まれる。さらに好ましくは、四つ のめくら穴が周方向に90°間隔で形成されていることである。各めくら穴は半 径方向に位置しているのが望ましい。
【0012】 本考案のナットによると多くの利点がある。
【0013】 もし、本考案のロックナットが、ロックねじを緩めるかもしれない振動下にお かれるときには、ナットと外ねじが形成された部材との間のねじ界面へロック用 の液が流入するという虞れを伴わずに、該ロック用の液でロックねじは保持され 、又、ナットを外そうとしたときにはそれを阻止する。すなわち、ロックねじを 受ける孔はめくら穴であり、これがロック用の液を留めておくということである 。
【0014】 ナット本体の製造は簡単になり、一度の作業、例えば一つの複式旋盤で安価に 作ることができる。それから、ロックねじを取りつけるだけであり、好ましくは 、これは表面処理の後になされる。
【0015】 かかる構造は流電気(galvanism)を回避できる。
【0016】 未だ取りつけられていないナットから落下してしまうような、軸と係合するよ うに別途形成されたプラグも存在しない。既述したような、外ねじが形成された 軸のねじ部に永久変形したくぼみを生ずる虞れも回避される。
【0017】 クランプはロックねじがたった一つの場合でも可能であるし、軸方向のねじの 遊びも少なくバランスする。
【0018】 仮にロックねじからの力が中断しても半径方向の締めつけはそのまま残り、こ れが、ロックねじが落下してしまったときに非常ロックとして機能する。
【0019】
【考案の実施の形態】
図1は、外ねじが形成された軸(図示せず)に螺着されるロックナット8を示 している。ロックナットは外周面12と内周面14とをもつナット本体10を有 している。内周面は、外ねじが形成された軸にとりつけられる、ねじが切られて いる軸方向貫通孔16を形成している。外周面12は、回転工具(図示せず)に より掴まれるように形成された溝17を有している。外周面12から貫通孔16 の軸線Aに対し横方向(好ましくは半径方向)に延びるように、ナット本体10 には少なくとも一つのめくら穴18が形成されている。好ましくは、一つ以上の めくら穴18が設けられるのが良い。四つのめくら穴18が図示されているが、 いくつ設けられていてもよい。四つのめくら穴の場合、該めくら穴は図示のよう に周方向に90°の間隔をもって配されている。二つのめくら穴の場合には、め くら穴は対向する関係をもって直径線上に位置するであろう。
【0020】 めくら穴は、内周面14の直前で終わる「めくら」になっていて、内端で閉じ られている。めくら穴18と内周面14との間にはめくら穴18の内端を閉じる ために、ナット本体の部分20が残されている。
【0021】 ロックねじ30が各めくら穴にねじ込まれている。このねじ30は円筒プラグ 状の内端部32を有し、その内端面がめくら穴18の端部の被圧面に対し摩擦を 伴って支持する。
【0022】 上記部分20は内端部32によって、外ねじが形成された軸に対して圧せられ る。ロックねじ30を締めると、図2に示す線22の方向に塑性(永久)変形が 生ずる。線22は概ね円錐面をなす対向母線である。この塑性変形の結果、概ね 円錐状の底の部分20は軸のねじに対しナット本体10を摩擦クランプするよう に圧せられる。内周面14の概ね円形のロック面部14Aは内端部32の円形面 よりも大きくなる。
【0023】 上記部分20は好ましくは厚さ34、すなわち、プラグ状の内端部32の内端 面と内周面14のねじの谷部との距離を有しており、これはロックねじ30の最 大外径Dの5〜20%(最も好ましくは10%)である。これにより、線22で 示される円錐面に沿って適切な塑性変形が生ずる。
【0024】 ナットの部分20が永久変形を生じて軸のねじに圧せられるということにもと づき、ロックねじが落下したときの非常ロックが得られる。同じ理由で、ロック ナットを外せるように意図してロックねじを緩めても、上記ロック機能は残る。 したがって、ロックナットを外すには、ロックナットの外周に衝撃を与える必要 があり、この衝撃がナットの部分20に逆方向へ永久変形による非ロック位置に 戻す。
【0025】 本考案は好ましい実施形態と関連づけて説明されたが、当業者によって、特に は説明しなかった追加、削除、変形、置換は本考案の請求の範囲を逸脱すること なく可能である。
【0026】
【考案の効果】
本考案によると、ナット本体は軸方向の凹部を形成する必要がないので、簡単 かつ経済的に作ることができ好都合である。又、軸方向の凹部の存在に起因する ナット本体の弱体化も回避できる。ロックねじが振動等により緩むことを防止す るために、ロックねじ30をめくら穴18内でロック用の液(接着剤)によりロ ックしたいときには、これはナット本体と外ねじが形成された軸とねじ界面に液 が流れてここを汚してしまうということを生ずることなく達成される。すなわち 、めくら穴18はめくらになっているので、ロック用の液はめくら穴の内端で留 められる。
【0027】 さらに、本考案では、横方向のロック力が軸方向の範囲に効果的に分散される ので、外ねじが形成されている軸に永久変形をもたらさない。同じ理由で、ロッ クナットから軸へ加わる力は軸方向でバランスする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロックナットのロックねじの軸線で一部破断し
た、本考案によるロックナットを端面から見た図であ
る。
【図2】図1における2−2線に沿った断面図である。
【図3】ナットの内周のねじ面の断面図である。
【符号の説明】
10 ナット本体 12 外周面 14 内周面 14A ねじ部 16 貫通孔 18 めくら穴 20 変形可能部分 30 ロックねじ 32 棒状部分 34 距離

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ねじが形成された部材にロック状態で
    固着されるように用いられるロックナットであって、該
    ロックナットが半径方向で内周面(14)と外周面(1
    2)をもつナット本体(10)を有し、該内周面が、外
    ねじが形成された軸に取りつけられるようにねじが切ら
    れた貫通孔(16)をなしているものにおいて、上記貫
    通孔(16)の軸線に対し横方向に上記外周面(12)
    からナット本体(10)内へ延びるねじが形成されため
    くら穴(18)が少なくとも一箇形成され、該めくら穴
    (18)は、めくら穴(18)と内周面のねじ部(14
    A)との間にナット本体の塑性変形そして幾分弾性変形
    可能な部分(20)が残るように上記めくら穴(18)
    が内周面(14)の直前で終わっており、ロックねじ
    (30)が上記めくら穴(18)にねじ込まれ、該ロッ
    クねじは、外ねじが形成されている部材に対して上記変
    形可能部分(20)を内方に圧するように該変形可能部
    分(20)に形成された被圧面に対面する内端面を有
    し、ナット本体が変形可能部分(20)をほぼ囲むよう
    にナット本体の塑性変形を伴って該ナット本体が上記外
    ねじが形成されている部材に取りつけられることを特徴
    とするロックナット。
  2. 【請求項2】 ロックねじ(30)が円筒形の棒状部分
    (32)を半径方向内端に有し、該棒状部分が被圧面に
    当接するようになっていることとする請求項1に記載の
    ロックナット。
  3. 【請求項3】 被圧面とねじが形成された円周面のねじ
    の各部との距離(34)がロックねじのねじ部の最大径
    の5〜20%であることとする請求項1又は請求項2に
    記載のロックナット。
  4. 【請求項4】 半径方向の距離(34)がロックねじの
    ねじの最大径の約10%であることとする請求項3に記
    載のロックナット。
  5. 【請求項5】 被圧面が円形をなし、めくら穴(18)
    のねじ部の最小ねじ径とほぼ等しい直径をもっているこ
    ととする請求項1に記載のロックナット。
  6. 【請求項6】 複数のめくら穴(18)が形成され、各
    めくら穴(18)にロックねじ(30)がねじ込まれて
    いることとする請求項1に記載のロックナット。
  7. 【請求項7】 方向に90°間隔で四つのめくら穴(1
    8)が形成されていることとする請求項6に記載のロッ
    クナット。
  8. 【請求項8】 めくら穴(18)は半径方向を向いてい
    ることとする請求項1に記載のロックナット。
JP1997002037U 1997-03-10 1997-03-10 ロックねじを有するロックナット Expired - Lifetime JP3041291U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110630615A (zh) * 2019-10-30 2019-12-31 湖北华轩自动化科技有限公司 一种弹性形变锁紧螺母

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