JP3041023B2 - 樹脂ライニングコンクリート管 - Google Patents
樹脂ライニングコンクリート管Info
- Publication number
- JP3041023B2 JP3041023B2 JP2232710A JP23271090A JP3041023B2 JP 3041023 B2 JP3041023 B2 JP 3041023B2 JP 2232710 A JP2232710 A JP 2232710A JP 23271090 A JP23271090 A JP 23271090A JP 3041023 B2 JP3041023 B2 JP 3041023B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- primer
- concrete pipe
- polyester resin
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、コンクリート管の内面に樹脂層をライニン
グした樹脂ライニングコンクリート管に関する。
グした樹脂ライニングコンクリート管に関する。
b. 従来の技術 コンクリート管の内面に樹脂層をライニングし、それ
によって水の流れを良くし、掃流性を高め、耐薬品性を
向上させることができる。従来、コンクリート管の内面
に不飽和ポリエステル樹脂(以下ポリエステル樹脂とい
う)をライニングすることは行われていた。
によって水の流れを良くし、掃流性を高め、耐薬品性を
向上させることができる。従来、コンクリート管の内面
に不飽和ポリエステル樹脂(以下ポリエステル樹脂とい
う)をライニングすることは行われていた。
c. 発明が解決しようとする課題 しかし、ポリエステル樹脂は、コンクリートとの付着
性が悪く、硬化時の収縮が大きく、剥離、クラックの発
生のおそれがあり、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などに
比べて低価格で、作業上の取り扱いも容易であるにもか
かわらず、単独ではライニング材料として使用できなか
った。
性が悪く、硬化時の収縮が大きく、剥離、クラックの発
生のおそれがあり、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などに
比べて低価格で、作業上の取り扱いも容易であるにもか
かわらず、単独ではライニング材料として使用できなか
った。
これらの弱点を補うため、ガラス繊維と組合わせて繊
維補強プラスチック(FRP)として用いてきたが、ライ
ニング材料としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂に遅れ
をとっていた。
維補強プラスチック(FRP)として用いてきたが、ライ
ニング材料としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂に遅れ
をとっていた。
d. 課題を解決するための手段 本発明は、高い伸び率をもつポリエステル樹脂(以
下、改良ポリエステル樹脂という)を用いて、ライニン
グ層を形成し、硬化後の温度低下に伴う樹脂の収縮によ
るクラックを、樹脂のもつ延び能力によって解消したも
のである。
下、改良ポリエステル樹脂という)を用いて、ライニン
グ層を形成し、硬化後の温度低下に伴う樹脂の収縮によ
るクラックを、樹脂のもつ延び能力によって解消したも
のである。
すなわち、本発明の要旨は、コンクリート管の内面
に、低粘度の分子量が500〜1000のアクリルウレタン樹
脂からなるプライマーを塗布し、該プライマー層の表面
に、プライマーが未硬化のうちに伸び率10%を超え30%
未満のポリエステル樹脂層を形成してなる樹脂ライニン
グ管にある。
に、低粘度の分子量が500〜1000のアクリルウレタン樹
脂からなるプライマーを塗布し、該プライマー層の表面
に、プライマーが未硬化のうちに伸び率10%を超え30%
未満のポリエステル樹脂層を形成してなる樹脂ライニン
グ管にある。
プライマーとしては、低粘度(50〜70センチポイズ)
の分子量500〜1000のアクリルウレタン樹脂を使用し、
これをコンクリートへ含浸させ、プライマーとコンクリ
ートとの付着性を良好なものとした。塗布するプライマ
ーの厚さは、例えば0.1〜0.3mmである。このプライマー
は未硬化(プライマー塗布後からの硬化時間は約8時
間)のうちであればポリエステル樹脂との付着性が良好
であり、プライマー塗布からポリエステル樹脂塗布の作
業が連続的に可能となった。
の分子量500〜1000のアクリルウレタン樹脂を使用し、
これをコンクリートへ含浸させ、プライマーとコンクリ
ートとの付着性を良好なものとした。塗布するプライマ
ーの厚さは、例えば0.1〜0.3mmである。このプライマー
は未硬化(プライマー塗布後からの硬化時間は約8時
間)のうちであればポリエステル樹脂との付着性が良好
であり、プライマー塗布からポリエステル樹脂塗布の作
業が連続的に可能となった。
こうして成形されたライニング層は、ポリエステル樹
脂層とコンクリートとの間に非常に薄い、例えば0.2mm
のプライマー層を設けたことにより、コンクリートとの
付着を良好なものとなった。
脂層とコンクリートとの間に非常に薄い、例えば0.2mm
のプライマー層を設けたことにより、コンクリートとの
付着を良好なものとなった。
改良ポリエステル樹脂は、伸び率10%を超え30%未満
のもので、10%以下、30%以上ではポリエステル樹脂の
引張強度の低下が著しいので好ましくない。例えば下表
に示す特性のものを用いることができる。
のもので、10%以下、30%以上ではポリエステル樹脂の
引張強度の低下が著しいので好ましくない。例えば下表
に示す特性のものを用いることができる。
なお、上記伸び率の測定は、JIS K7113プラスチック
の引張試験方法に準じて行った。
の引張試験方法に準じて行った。
本発明の樹脂ライニング管は、次のようにして製造さ
れる。
れる。
例えば遠心力成形により製造されたコンクリート管を
通常の方法で養生し、脱型した後、管を回転機に乗せて
回転させながら、コンクリート管内面を超硬刃(ダイヤ
モンド)のグラインダーで研磨する。これにより、管内
面の突起物(砂利等)やレイタンスを除去し、更にこれ
らを圧縮空気によるエアーガンで取り除く。
通常の方法で養生し、脱型した後、管を回転機に乗せて
回転させながら、コンクリート管内面を超硬刃(ダイヤ
モンド)のグラインダーで研磨する。これにより、管内
面の突起物(砂利等)やレイタンスを除去し、更にこれ
らを圧縮空気によるエアーガンで取り除く。
次いで管を回転させながら吹付機を管内に挿入し、プ
ライマーを吹付け、プライマーが未硬化のうちにポリエ
ステル樹脂を吹付ける。
ライマーを吹付け、プライマーが未硬化のうちにポリエ
ステル樹脂を吹付ける。
e. 実施例および比較例 下表に示すポリエステル樹脂とプライマーを用い、実
施例では、超硬刃(ダイヤモンド)グラインダーを用
い、比較例ではワイヤーブラシを用いて直径250mm、管
厚28mmのヒューム管に下地処理をし、プライマー層0.2m
m、樹脂ライニング層1.3mmを形成した。
施例では、超硬刃(ダイヤモンド)グラインダーを用
い、比較例ではワイヤーブラシを用いて直径250mm、管
厚28mmのヒューム管に下地処理をし、プライマー層0.2m
m、樹脂ライニング層1.3mmを形成した。
成形後の状態および接着強度は、下表のとおりであっ
た。
た。
f. 発明の効果 本発明によれば、ライニング層に剥離等の異常が生じ
ることのない樹脂ライニングコンクリート管を得ること
ができる。
ることのない樹脂ライニングコンクリート管を得ること
ができる。
図面は本発明の樹脂ライニング管の縦断面図である。 1……コンクリート管、2……プライマー層、 3……樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/71 B28B 21/94 F16L 9/08
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリート管の内面に、低粘度の分子量
が500〜1000のアクリルウレタン樹脂からなるプライマ
ーを塗布し、該プライマー層の表面に、プライマーが未
硬化のうちに伸び率10%を超え30%未満のポリエステル
樹脂層を形成してなる樹脂ライニングコンクリート管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232710A JP3041023B2 (ja) | 1990-09-03 | 1990-09-03 | 樹脂ライニングコンクリート管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232710A JP3041023B2 (ja) | 1990-09-03 | 1990-09-03 | 樹脂ライニングコンクリート管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114980A JPH04114980A (ja) | 1992-04-15 |
JP3041023B2 true JP3041023B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=16943569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2232710A Expired - Fee Related JP3041023B2 (ja) | 1990-09-03 | 1990-09-03 | 樹脂ライニングコンクリート管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041023B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200496019Y1 (ko) * | 2020-11-30 | 2022-10-13 | 동관 카이후아 일렉트로닉스 코., 엘티디. | 누름 평형 작용을 구비하는 버튼 스위치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100494291B1 (ko) * | 2002-04-01 | 2005-06-13 | 중앙산업 (주) | 노후상수도관 갱생공법 |
JP2020169437A (ja) * | 2017-07-27 | 2020-10-15 | 昭和電工株式会社 | 構造物の表面被覆工法 |
-
1990
- 1990-09-03 JP JP2232710A patent/JP3041023B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200496019Y1 (ko) * | 2020-11-30 | 2022-10-13 | 동관 카이후아 일렉트로닉스 코., 엘티디. | 누름 평형 작용을 구비하는 버튼 스위치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04114980A (ja) | 1992-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3177902A (en) | Reinforced pipe and method of making | |
US3340115A (en) | Method of making a reinforced composite concrete pipe | |
Weatherhead | FRP technology: fibre reinforced resin systems | |
US4401696A (en) | Lining of pipelines and passageways | |
JPH10502714A (ja) | 耐侵食性表面保護 | |
EP1338406A3 (en) | Moulding materials and method of forming such materials | |
EP0830928A3 (en) | Resin composition and mold made from such resin, for forming fibrous material | |
US2773287A (en) | Method of manufacturing plastic pipe | |
USRE27061E (en) | Method of making a reinforced composite concrete pipe | |
JP3041023B2 (ja) | 樹脂ライニングコンクリート管 | |
GB2097879A (en) | Pipe joints of reinforced resin | |
US3888714A (en) | Fiber reinforced tubular article having abrasion resistant liner | |
US6372078B1 (en) | Method for bonding polyester to plastic and resultant product | |
ATE162133T1 (de) | Verfahren zum herstellen von rauhen bewehrungseinlagen aus faserverbundwerkstoffen für betonbauwerke | |
FR2237761A1 (en) | Glass fibre reinforced epoxy hockey sticks etc - built on skinned (polyurethane) foam core | |
JP2009119613A (ja) | 繊維強化プラスチック成形体およびその製造方法 | |
JP2000318071A (ja) | Frp材とその製造方法 | |
US3654014A (en) | Process for protecting a wall subjected to wear | |
JPH09159070A (ja) | 通信アンテナカバー用ガラス繊維強化プラスチック製パイプ | |
JPH068253A (ja) | プラスチック成形品用金型およびその製造方法 | |
JPH08150613A (ja) | 繊維補強レジンコンクリートヒューム管及びその製造方法 | |
US3728427A (en) | Electrically conductive resinous structural material and method for its preparation | |
GB2028461A (en) | Pipe Lining | |
JP2545259B2 (ja) | 炭素繊維強化プラスチック板による構築物の強化方法 | |
JPH05200723A (ja) | 複合管の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |