JP3040800U - ファイルケースのブックホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイル用のケースへの製本文書類等の挿入
保持を容易にする。 【解決手段】 シート状の書類を挿入する多数の袋状の
シートホルダー１３を固着したノート状のファイルのプ
レート状の表紙カバーや中仕切りに、製本された文書を
差し込み保持するファイルケースに関する。上記カバー
２，３の内面又は仕切りプレート２２の片面をホルダー
面３ａ，２２ａとし、該ホルダー面３ａ，２２ａの相対
応する両端側に端部を固着して帯状のホルダーベルト１
８を設け、該ベルト１８と、ホルダー面３ａ，２２ａと
の間に所定厚みに製本された文書類２１を収容保持する
ものである。上記ホルダーベルト１８の長さを両端の固
着部の間隔より長く形成するとともに、非使用状態にお
いてはホルダー面３ａ，２２ａ内に納まるようにホルダ
ーベルト１８の一部に重ね合わせ部を形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は例えば生命保険証書，車検証等のように本来の証書類の他に定款， 契約約款や車両の取り扱い説明書，保守経歴書等の製本された一定の厚みのある 文書類を保持するためのファイル用ケースのブックホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来上記のようなブックホルダー付のファイルケースとして折目又は背を介し て折り畳み開閉自在なプレート状の表裏のカバーの内側にシート状の証書等を差 し込み収容するフィルム製等の複数のシートホルダーを固着し、カバー内面には 一定の厚みを有する製本された文書類を差し込み収容するポケットをフレキシブ ルなフィルムシート等によって形成付着せしめたもの、あるいはポケットの代わ りにカバー内面に縦又は横方向のベルト状のホルダーを設け、このホルダーの両 端がヒートシール等によって固定されているものが知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし従来のフィルムケースのポケット型又はベルト型のブックホルダーは表 裏のカバー内面に沿ってシート状又はベルト状のフィルムが直線状又は平面状に 周端や両端がヒートシールされていただけなので、製本されて一定の厚みのある ブック型の書類は、カバー内面との間に差し込む際に差し込み難く、シートやベ ルトを引き伸ばす必要があったり、差し込み不可能であったりするほか、無理に 差し込むとシートベルトが差し込み時若しくは繰り返し使用により破れる等の問 題があった。 この考案はこれらの問題点を解消するため、ブック型書類の一定の厚みに対応 できるようにホルダー用ベルトの長さにゆとりをもたせて、書類差し込み時には ベルト自体を伸展させることができるとともに、非使用状態ではファイルケース 折り畳み時にベルトのゆとり部分がケース外周等にはみ出さないように保持でき るものを提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するための本考案のブックホルダーは、第１に表裏のプレー ト状のカバー２，３を折り畳み開閉自在に連接し、上記カバー２，３間にシート 状の書類を差し込み状態で保持する袋状のシートホルダー１３を固着して設け、 上記カバー２，３の内面又は表裏のカバー２，３間の内面に折り畳み自在に連設 した仕切りプレート２２の片面をホルダー面３ａ，２２ａとし、該ホルダー面３ ａ，２２ａの相対応する両端側に端部を固着して帯状のホルダーベルト１８を設 け、該ベルト１８と、ホルダー面３ａ，２２ａとの間に所定厚みに製本された文 書類２１を収容保持するものにおいて、上記ホルダーベルト１８の長さを両端の 固着部の間隔より長く形成するとともに、非使用状態においてはホルダー面３ａ ，２２ａ内に納まるようにホルダーベルト１８の一部に重ね合わせ部を形成して なることを特徴としている。

【０００５】 第２にホルダーベルト１８を１本のベルトとし、重ね合わせ部が折り畳み及び 重ね合わせ可能なひだ部１８ａからなることを特徴としている。

【０００６】 第３に表面側に形成されたひだ部１８ａの先端側表面と該ひだ部１８ａと隣接 するホルダーベルト１８の他の表面とにひだ部１８ａを固定するためのシール１ ９を剥離可能に貼着したことを特徴としている。

【０００７】 第４にホルダーベルト１８が外側端側の固着部ａ，ａにおいて固着された２本 のベルト２３ａ，２３ｂにより構成され、各ベルト２３ａ，２３ｂの内端側が互 いに重ね合わされて構成され、上記ベルト２３ａ，２３ｂの相対応する重ね合わ せ面に、文書類２１を収容保持した時にベルト長さを固定して文書類２１を固定 するファスナー２４ａ，２４ｂを設けたことを特徴としている。

【０００８】 第５にファスナーがベルトの重ね合わせ面に固着したベルベットファスナー２ ４ａ，２４ｂであることを特徴としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１〜図４はこの考案の最初の実施例を示し、ファイルケース１は表裏の表紙 を兼ねたプレート状のカバー２，３と閉じカバー４とが、折り曲げ可能な所定幅 をなす連接部６，７を介して一体的に形成されており、カバー２，３，４は内部 にボール紙等からなる一定の剛性を有する芯材８（図３参照）を収容している。

【００１０】 そして各カバー２，３，４は外表面が厚手の樹脂フィルムよりなり、内表面が 薄手のフィルムよりなる皮膜９，１１でそれぞれ被覆され、その外周縁及び連接 部６，７との境界部はそれぞれシール部ａにおいてヒートシールされ、全体とし て一体構成されている。表裏のカバー２，３には後述するように各種書類を挿入 し（図４参照）、折り畳み状態では閉じカバー４は表裏カバー２，３の自由端を 閉じるように表カバー２の自由端側に覆い被せ、カバー３，４の重ね合わせ面に 取り付けられたファスナー１２ａ，１２ｂとで係脱固着される。

【００１１】 中央の連接部６には図５に示すような一対の透明樹脂フィルム製の袋状のシー トホルダー１３が折り畳み状態で複数枚重ねられ、その背側がヒートシール部ｂ において固着されており、シートホルダー１３には図５の矢印に示す方向からシ ート状又は薄手の製本書類が差し込み挿入される。

【００１２】 また表側カバー２の内面には図１に示すように矢印方向に書類の挿入及び保持 ができるポケット１６がフィルム製シートにより上下端及び内端をヒートシール されて形成され、該ポケット１６の表面下端側には保険や車両の整備，営業等の 担当者の名刺等を矢印方向から差し込み収容する小ポケット１７がヒートシール により付設されている。

【００１３】 さらに裏側カバー３の内面（ホルダー面３ａ）には幅広の帯状の樹脂フィルム よりなるホルダーベルト１８が、その上下端をヒートシール部ａにおいて一体的 に固着されている。

【００１４】 本実施例では上記ホルダーベルト１８を表側カバー２の長さを、上下ヒートシ ール部ａ，ａ間の間隔（約２７５ｍｍ）より少し長く（約１０ｍｍ位）長くして おき、非使用状態では折り返して重ね合わせ部となるＺ字形のひだ部１８ａが形 成され、ひだ部１８ａの上面と隣接するホルダーベルト１８表面との間を、不乾 性接着剤等を塗布してなるシール１９で剥離及び再貼着可能に貼着して折り畳み 状態で固定している。シール１９の表面は商標，使用方法その他コマーシャル表 示等の必要事項が印刷された表示部を兼ねている。

【００１５】 上記構成により、ホルダーベルト１８はシール１９を剥離することにより長く なり、ホルダー面３ａとの間に一定の（例えば１０ｍｍ位の）厚みのある製本さ れた書類２１（図２，図４参照）の挿入が可能となる。書類２１の厚みがベルト が形成するループ長さに対して薄い時は、ひだ部１８ａを小さくしてシール１９ で再固定し、書類２１を固定的に挿入保持せしめることができる。

【００１６】 図６はこの考案の他の実施例を示すもので、この例では表裏のカバー２，３の 間に、これらと同様に形成された剛性のある仕切りプレート２２の一側端が連接 部６に対して折り畳み回動自在にヒートシールによって固着されている。この仕 切りプレート２２の片側の面（ホルダー面２２ａ）には上下各１枚のフィルム製 ホルダーベルト２３ａ，２３ｂの端部がヒートシール部ａにより固着されている 。

【００１７】 そして各ホルダーベルト２３ａ，２３ｂは折り畳み状態で内端（自由端）側が 所定幅で重なり合い、その重ね合わせ部の重合面には一定幅の範囲内で互いに係 脱し合うベルベットファスナー２４ａ，２４ｂがそれぞれ付設されており、この ベルベットファスナー２４ａ，２４ｂの係合によってベルト２３ａ，２３ｂは一 本のベルトとして機能する。

【００１８】 即ちホルダーベルト２３ａ，２３ｂの非使用状態では、上下のベルト２３ａ， ２３ｂをホルダー面２２ａに沿って内側方向へ引き寄せた状態でベルベットファ スナー２４ａ，２４ｂを重ね合わせて係合固定している。これに対し製本された 本等の文書２１を保持するときは、これを外して文書２１の上にベルト２３ａ， ２３ｂを張り、ファスナー２４ａ，２４ｂを係合固着する。その結果本等はその 厚みに応じ、ベルベットファスナー２４ａ，２４ｂの係合位置をずらすことによ って各種厚みのものが固定される。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように構成される本考案のブックホルダーによれば、書類のファイルケ ース内に厚手の製本書類等を収容する際に、差し込みが容易でベルトの損傷等も なく確実に製本書類等が保持されるほか、ホルダーベルト非使用時には、伸張状 態で固定されるのでベルトのゆとり部分のはみ出しやねじれ等もない。

【００２０】 また２本のベルトをファスナーで係脱するものでは、非使用状態でもファスナ ーで伸張状態で固定され、使用に際しては、製本書類等の厚みの大小は所定範囲 内でのベルト長さの調節により対応して確実に固定できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のファイル用ブックホルダーの斜視図で
ある。

【図２】製本書類収容状態を示すブックホルダーの側断
面図である。

【図３】ホルダーベルトの折り畳みセット状態を示す拡
大断面図である。

【図４】製本書類収容状態を示すブックホルダーの下端
断面図である。

【図５】シートホルダーの形状を示す斜視図である。

【図６】ブックホルダーの他の実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

２ 表カバー ３ 裏カバー ３ａ ホルダー面 １３ シートホルダー １８ ホルダーベルト １８ａ ひだ部 １９ シール ２１ 文書類 ２３ａ，２３ｂ ホルダーベルト ２４ａ，２４ｂ ベルベットファスナー ａ，ｂ ヒートシール部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表裏のプレート状のカバー（２），
   （３）を折り畳み開閉自在に連接し、上記カバー
   （２），（３）間にシート状の書類を差し込み状態で保
   持する袋状のシートホルダー（１３）を固着して設け、
   上記カバー（２），（３）の内面又は表裏のカバー
   （２），（３）間の内面に折り畳み自在に連設した仕切
   りプレート（２２）の片面をホルダー面（３ａ），（２
   ２ａ）とし、該ホルダー面（３ａ），（２２ａ）の相対
   応する両端側に端部を固着して帯状のホルダーベルト
   （１８）を設け、該ベルト（１８）と、ホルダー面（３
   ａ），（２２ａ）との間に所定厚みに製本された文書類
   （２１）を収容保持するものにおいて、上記ホルダーベ
   ルト（１８）の長さを両端の固着部の間隔より長く形成
   するとともに、非使用状態においてはホルダー面（３
   ａ），（２２ａ）内に納まるようにホルダーベルト（１
   ８）の一部に重ね合わせ部を形成してなるファイルケー
   スのブックホルダー。
2. 【請求項２】 ホルダーベルト（１８）を１本のベルト
   とし、重ね合わせ部が折り畳み及び重ね合わせ可能なひ
   だ部（１８ａ）からなる請求項１のファイルケースのブ
   ックホルダー。
3. 【請求項３】 表面側に形成されたひだ部（１８ａ）の
   先端側表面と該ひだ部（１８ａ）と隣接するホルダーベ
   ルト（１８）の他の表面とにひだ部（１８ａ）を固定す
   るためのシール（１９）を剥離可能に貼着した請求項２
   のファイルケースのブックホルダー。
4. 【請求項４】 ホルダーベルト（１８）が外側端側の固
   着部（ａ），（ａ）において固着された２本のベルト
   （２３ａ），（２３ｂ）により構成され、各ベルト（２
   ３ａ），（２３ｂ）の内端側が互いに重ね合わされて構
   成され、上記ベルト（２３ａ），（２３ｂ）の相対応す
   る重ね合わせ面に、文書類（２１）を収容保持した時に
   ベルト長さを固定して文書類（２１）を固定するファス
   ナー（２４ａ），（２４ｂ）を設けてなる請求項１のフ
   ァイルケースのブックホルダー。
5. 【請求項５】 ファスナーがベルトの重ね合わせ面に固
   着したベルベットファスナー（２４ａ），（２４ｂ）で
   ある請求項４のファイルケースのブックホルダー。