JP3040655U - ペンダントの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】アクセサリーの多様化及び使用者の範囲の拡大
に対応して、魔除け、護符又は単なる装飾品としてでな
く、生活環境に潤いをもたらし、幻想的な雰囲気を助長
する時流に従って、これに適応する構造を有するペンダ
ントを提供する。 【解決手段】ネックチェーンとペンダントトップとから
構成されるペンダントにおいて、従来飾り、占い又はお
守りを主としていたペンダントトップを嵌合自在の２つ
の部分に分け、内部を一部中空とし、芳香剤を収納する
窪みを作り、身を粧う香粧品と整合する芳香を長時間に
わたって拡散されるような芳香剤を入れて、蓋と本体と
を嵌合し、ネックチェーンに挿通しうる構造のものと
し、芳香剤が消耗したとき又は芳香剤の種類を取り替え
る必要を生じたとき、嵌合を解いて芳香剤を適宜補充し
うる構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案はネックレス、ペンダント、ブレスレッ ト等の主として女性を対象として貴金属、宝石、真珠、珊瑚等を主材料とし、美 的処理を施して製作する装身具に関する技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】装身具の歴史は古く、わが国においても縄文時代において「 けつ状耳飾」又は「耳栓」のいわゆるピァス様のものが用いられおり、弥生時代 には「勾玉」のネックレス又はペンダント様の首飾りが用いられていたといわれ ている。現在でも宝石を主とする指輪、イァリング、ネックレス、ブレスレット 、ペンダント等の装身具が広く用いられており、貴金属を主とする加工技術の発 達に伴い、各種の精巧なアクセサリーが製作されるようになってきているが、ペ ンダントについては、ふつう金属製のネックチェーンの先に金属台に各種の宝石 をちりばめた構造の美的外観を主とするものが普及してきている。

【０００３】 ペンダントはふつうネックチェーン（単にチェーンともいう）とペンダントト ップ（ペンダントヘッドともいう）とからなる構成をなしており、ネックチェー ンにはペンダントトップを取り付けるためのバチカンを有するものと有しないも のとに分かれる。ネックチェーンは金属とくに貴金属又は真珠、珊瑚等からなり 、ペンダントトップは貴金属を台とした宝石類から構成されており、円筒状のロ ケットの中に写真やお守りを入れたものもみられる。従来は視覚的美感を主眼と していたが、近年雰囲気を醸しだすためのバリエーションが見られるようになっ てきている。しかし、ペンダントトップの内部構造についての新しい工作は殆ど 見られていない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】アクセサリーの多様化及び男子の使用も増 加してきて、宝石をちりばめただけのペンダントトップ又は写真、お守り類を入 れたロケットを首から下げるペンダントもネックチェーンを含めて多彩化してき ているが、需要者の要望も単なる飾りとしてだけではなく、生活をエンジョイす るため雰囲気にアクセントをつける方向に進んでおり、芳香を有する化粧品で身 を粧うに併せて身廻品、衣服等もそれに調和する芳香を揮発して幻想的雰囲気を つくりだすようなアクセサリーの出現の期待が高くなってきている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】従来のペンダントトップを一部中空とした外 観上球状、円筒状又は六角錐状をなす小型の金属製の外面に飾り等の美的処理を 施した容器とし、該容器の蓋部分には下げ輪を付し、蓋の上面全体に通気用の複 数個の小孔を穿ち、これと嵌合又は螺合しうる容器本体の内部のほぼ中央部に芳 香剤を収納しうる凹部を設け、芳香剤を入れて不織布状のフィルターで覆い蓋を 嵌合せしめ、ネックチェーンに下げ輪によって結合せしめる構成とする。ネック チェーンにはバチカンを付してこれと容器本体とを固定することもできる。

【０００６】

【考案の実施の形態】金属製の小型の六角錐体において、本体の内側に芳香 剤収納用の窪みを付し、本体の上辺外周の両側に中心を通る線上に小孔をそれぞ れ穿ち、小さい先端に球状体を付したバネを挿通して、バネの他端を本体上辺の 内側に螺子止めして固着し、本体を覆う蓋に本体の小孔に対応する個所にバネを 挿通する孔を穿ち、蓋の下方の内側をテーパー状に仕上げておき、本体壁面に沿 って嵌合し、前記バネによって固定せしめる構造とする。嵌合を外すには指先で バネの先端部の球状体を内部に押し下げながら引き上げるとき、バネは蓋の小孔 から抜けることによってなしうる。また嵌合するときは指先でバネの先端部の球 状体を押さえて蓋を押し下げることにより、テーパー部を滑って小孔にバネを挿 通せしめて固定しうる。

【０００７】

【実施例】長さ約６００ｍｍ、太さ約１ｍｍのネックチェーン１とこれに挿 通する長さ約５ｍｍの下げ輪２１を付した上部に複数個の通気用の小孔２２を穿 った蓋２Ａの下辺の両側に嵌合孔２３を設け、ほぼ六角錐状をなす長さ約２０ｍ ｍ、幅約８ｍｍのペンダントトップ２の本体２Ｂに芳香剤を収納する凹部２４を 付し、その上辺外周部をテーパー状をなすように削り取って蓋２Ａの下端部とを 嵌め合わせるようにし、本体２Ｂと蓋２Ａとを挿通する嵌合孔２３を穿ち、該嵌 合孔の内側に一部を螺子止めし、他端の先端部の球状体との間にバネをいれてお く。

【０００８】 本体２Ｂの凹部２４に芳香剤を入れ、蓋２Ａの内側に不織布状のフィルター２ ５を付し、本体２Ｂの嵌合孔２３の中のバネの先端部の球状体を押さえつつ、テ ーパー状をなしている蓋２Ａを押し下げて、嵌合孔２３を一致させるとき、バネ が蓋２Ａの嵌合孔２３の中に延びて本体２Ｂとを固着せしめる。

【０００９】 また蓋２Ａと本体２Ｂとの嵌合を外すには、嵌合孔２３の中のバネの先端部の 球状体を指先で押さえテーパー部に沿って引き上げることによりなしえられ、収 納されている芳香剤を適宜取り換え又は補充して使用を継続することができる。

【００１０】

【考案の効果】従来のペンダントではネックチェーンとペンダントトップと の組み合わせが固定されているか又はその形状、色彩、寸法等によって組み合わ せを変更する範囲がきわめて限定されていたのに対し、本願考案では組み合わせ についての許容度が大きく、とくにネックチェーンの形状にとらわれることなく 各種の組み合わせが可能であるという特徴を有する。

【００１１】 収納すべき芳香剤の交換、補充がきわめて容易になしうるため、気候、会合の 目的、場所又はデートする相手の好み等によって、使用している化粧品等の香料 と整合するように調和を図ることによって雰囲気を幻想的ならしめる配合もでき 、生活をエンジョイする範囲を拡げうるという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案に係るペンダントの概略を示す図であ
る。

【図２】本願考案に係るペンダントトップの構造の概略
を示す図である。

【符号の説明】

１ ネックチェーン ２ ペンダントトップ 2A 蓋 2B 本体 21 下げ輪 22 小孔 23 嵌合孔 24 凹部 25 フィルター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属製のネックチェーンとペンダントトッ
   プとからなるペンダントにおいて、ペンダントトップ
   を、下げ輪を付し、かつ上部に複数個の通気孔を穿った
   蓋と、これと嵌合しうるその内部の一部を中空とし、か
   つ芳香剤を収納する凹部を有する本体とから構成するこ
   とを特徴とするペンダントの構造。