JP3040483U - スーパー洗口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、歯磨き剤や薬液を使用せず、水を
用いて容易に口腔内の雑菌を除去し清掃することが可能
な口腔内用の洗浄器に関するものである。 【構成】口腔内に超音波・低周波振動子１を噛み合い式
に咥えて、該口腔内に水を含ませ、超音波・低周波発信
機２より超音波・低周波振動子１に所定周波数の超音波
や低周波を伝達させて、口腔内の水４を介し所定のキャ
ビテーションを発生させ、歯牙に付着している歯垢・歯
石・雑菌を破壊・壊砕して剥離除去し、歯肉にマッサー
ジを付与する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、薬剤を含有する歯磨き剤や口腔内洗浄液（マウスウォッシュ）な どを使用せず、薬剤が体内に蓄積する等の薬害を恐れること無く虫歯や歯槽膿漏 を効果的に予防でき、又、家庭排水による環境汚染を軽減する、口腔内を洗浄す るための洗浄器である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、口腔内の清掃は、口腔内の雑菌を薬用の歯磨き剤に含有される薬剤や市 販されている口腔内用洗浄薬液で口を濯ぐなどして殺菌するか、若くはこまめに 歯を磨くことによって薬剤を使わずに雑菌の繁殖を抑えて虫歯や歯槽膿漏などを 予防するという方法で行われていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本案は、口腔内の雑菌の繊毛を超音波・低周波によって破壊することによって 雑菌の活動を停止させ雑菌の繁殖を抑えるため、薬剤を用いることによって化学 的に雑菌を除去して虫歯や歯槽膿漏や口臭を予防するのではなく、超音波・低周 波の振動によって機械的に雑菌を除去し虫歯や歯槽膿漏や口臭を予防することが 可能な洗浄器である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

超音波・低周波を発する端子を、超音波・低周波を伝達する媒体となる水と一 緒に口に含み、この洗浄器を作動させる。ただし、超音波・低周波の振幅は歯を 痛めない程度の大きさとし、作動時間は雑菌の繊毛を破壊するのに十分な長さで 必要以上は作動させない。

【０００５】

【作 用】

超音波・低周波によって繊毛を破壊された雑菌はもはや活動することができず に死滅する。又、超音波・低周波による細かな水の振動は歯肉をマッサージし、 歯肉組織や組織細胞の活性化を促す。本案の洗浄器を使用することによって歯磨 き剤を使用せずに雑菌を殺菌できるので、毎日誰もが下水に流す歯磨き剤の量が 減れば家庭排水による河川の環境破壊は軽減され、又、特に子供にとって歯磨き 剤に含有される体外に排泄されにくい薬剤が体に蓄積して起こる薬害の心配がな い。

【０００６】

【実施例】

なお、本考案の実施に当たって次の如きことができる。

【０００７】 １は超音波・低周波振動子であり、使用者の歯、又は、唇等口蓋によってくわ え込むことが出来るコンパクトな小サイズである。

【０００８】 ２は超音波・低周波発信機であり、携帯に便利な小サイズである。

【０００９】 図３により、実使用の口腔洗浄の態様を説明すると、予め口腔内に充分な量の 水を含み、超音波・低周波振動子１を歯あるいは唇でくわえ、含んだ水に臨まさ れるような姿勢にセットする。

【００１０】 そして、スイッチ３を入れると、超音波・低周波発信機２より発信した超音波 エネルギーが、超音波・低周波振動子１から口腔内の水４にキャビテーションを 発生させ口腔内に照射される。

【００１１】 この時、超音波エネルギーは水４に発生する気泡の壊砕に協働して超音波の経 時的作用を促進し、発生する定在波は気泡の壊砕と共に口腔内に於て歯牙に付着 している図示しない歯垢や歯石に対し破壊は勿論のこと、壊砕作用を付与し、剥 離作用を加え、水４に溶出する。

【００１２】 勿論、歯垢や歯石は破壊・壊砕作用を受けて剥離するが、歯列間に強固に付着 している食物残滓等も当然破壊・壊砕作用を受けて剥離され、水４に溶出する。

【００１３】 この間の物理的作用は在来の歯ブラシによる歯磨作用以下の時間で充分に行わ れ、所定時間後、超音波・低周波振動子１を口から外し口腔内の水４をうがい作 用を行って排出すると、該水４と共に上述の如く歯牙５に付着していた歯垢や歯 石や食物残滓等は口腔から確実に排出され、該歯牙５は極めて清潔な状態を保ち 、又、気分的にも極めて壮快感が得られるものである。

【００１４】 この間、超音波は歯肉に対してもその照射によるキャビテーション作用で血行 を良くし、又、口蓋に対しても同様の良好な生理的作用を与え、好ましい口腔衛 生状態を維持する。

【００１５】 そして、上述態様は各人における家庭での朝夕の洗面時に何ら心理的不安を伴 うことなく、適宜に行うことが出来、日常習慣的に行うことにより歯垢や歯石は 付着のままの状態で破壊・壊砕剥離され何ら沈着・堆積することがない。

【００１６】 又、超音波・低周波発信機と振動子を一体化して、口腔内にセット自在に出来 るように設計変更することが出来ることは勿論のことであり、更に又、設計によ っては振動子からふくみ液を噴出するように使い勝手を良く設計することも自在 である。

【００１７】

【考案の効果】

歯ブラシで（歯磨き剤を使用せずに）ブラッシングによって機械的に汚れを落 とした後に本考案の洗浄器で雑菌を殺菌すれば、虫歯や歯槽膿漏や口臭の予防効 果は絶大である。又、水を媒体として使用できるため、本考案の洗浄器だけを日 頃から携帯し持ち歩けば、水のある所であれば場所を選ばずに簡単に口腔内を洗 浄でき清潔を保つことが容易なため、例えば慢性的な歯槽膿漏などの管理にも大 変効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図

【図２】本考案の側面図

【図３】使用状態における部分断面概略模式断面図

【符号の説明】

１は超音波・低周波振動子 ２は超音波・低周波発信機 ３はスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】超音波・低周波端子を有し、水を含んだ口
   腔内で稼働させることにより口腔内の歯に付着する歯后
   歯石や雑菌を超音波・低周波によって除去、殺菌し、歯
   肉マッサージするための洗浄器。