JP3040473U - 発光表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光表示器であってその表示領域が反射光によ
る一様な強度を有する発光表示器を提供すること。 【解決手段】発光表示器は一対の相対するケーシング(1
0)を含むベース(100) と、ベースと係合する透明なアク
リル樹脂製の像板(40)とを有する。ベースは、複数の発
光体(20)が配置された回路基板(21)を有する。像板の前
面および後面は、ピクチャまたは語の輪郭の溝(43)によ
り規定された多数の表示領域(42)を有する。各表示領域
は、発光体の光線の方向に対して非平行な方向に形成さ
れた複数の反射面(44)を有する。この組立体をもって、
像板の各表示領域が一様な強度を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、発光表示器、特に、発光表示器の表示領域がそこに配列されたメッ セージを明瞭に示す一様な強さの光を有する発光表示器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

表示器は、消費者またはユーザーの注意を引きつけるために多くの場所で一般 に用いられている。例えば、通常、電話ボックス、手洗い所、出口または入口等 を示すために用いられている。あるいは、表示器、特に発光表示器は広告、宣伝 のために用いられている。

【０００３】 従来のこの種の発光表示器は、図６に示すような構造を有する。発光表示器は 、結合された前後のケーシング（符号なし）を有するベース５０を備える。この ベース５０の一側部は、ベース５０を壁に据え付けることができるように、穴５ ２を規定する。ベース５０は、内部に配置された安定器を装備する蛍光灯５１を 有する。前記発光表示器は、さらに、透明なアクリル材料製の像板(image plate ) ６０を有する。像板６０の一側部は前記前後のケーシング間に把持される。像 板６０は、示されるピクチャまたは語の輪郭の溝６１により前記像板上に規定さ れた多数の表示領域６２を有する。蛍光灯５１で像板６０が照らされると、各表 示領域６２が光の反射のために明瞭になる。この種の像板は発光効果を有するが 、前記表示領域が光の一様な強度を表すことができないために宣伝効果が減じら れ、さらに、光の強度が低い表示領域をユーザーが誤解するという欠点を有する 。その理由は、蛍光灯５１が像板６０の一側部に配置されており、このため、光 源の近くの表示領域６２は明るく輝き（図６に示す「A 」領域）、前記光源から 離れた表示領域６２は比較的ぼんやりとする（図６に示す「B 」領域）からであ る。

【０００４】 本考案は、前記した問題を軽減しおよび／または除去する改良型の発光表示器 を提供する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、発光表示器であってその表示領域が反射光による一様な強度 を有する発光表示器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段および考案の効果】

本考案の一面において、発光表示器は、一対の相対するケーシングで組み合わ されたベースと、該ベースと係合する像板とを含む。前記ベースは、複数の発光 体が据えられた回路基板を有する。前記像板は、アクリル樹脂のような透明材料 からなる。前記像板の前面および後面は、それぞれ、その面上に、ピクチャまた は語の輪郭の溝により規定された多数の表示領域を有する。各表示領域はその内 部に前記発光体の光線の方向と非平行な方向に規定された複数の反射面を有する 。これによれば、前記表示領域が反射光により一様な光強度を付与される。

【０００７】 本考案の他の一面において、前記一対のケーシングがU 形の形状をなし、また 、それぞれがその内面から一体に伸びる２つの平行な隆起を有する。各対の隆起 はこれらの間に前記回路基板を受け入れる溝を有する。

【０００８】 本考案のさらに他の一面において、各対の相対するケーシングがその頂部内面 および底部内面から一体に伸びる２つの突条を有する。これらの突条のそれぞれ がフックのように形成されており、これにより、一対の取り囲み用のカバーは、 前記カバー上に一体に形成された二対の突起がそれぞれ対応する突条内に受け入 れられるように、前記一対の相対するケーシングの２つの端部と係合可能である 。

【０００９】 本考案のさらに他の一面において、前記一対の相対するケーシングの一つがさ らにその内面の適当な位置に一体に形成された２つの突起を有する。各突起はそ の内部にねじ穴を規定し、また、前記像板は、前記突起のねじ穴とそれぞれ整列 された２つの穴を規定し、これにより、前記像板は前記穴および前記ねじ穴を経 てそれぞれ伸びる２つのねじにより前記ケーシングと係合可能である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１および図２を参照すると、本考案に係る発光表示器は、組み合わされた一 対の相対するケーシング１０からなるベース１００と、ベース１００と係合する 像板(image plate) ４０とを含む。

【００１１】 一対の相対するケーシングは「U 」形の形状を有し、また、それぞれが、その 内面から一体に伸びる溝１２を規定する２つの平行な隆起１２１を有し、ここに おいて、複数の発光体２０を有する回路基板２１が一対の相対するケーシング１ ０内に規定された各溝１２内に受け入れられる。

【００１２】 回路基板２１は、発光体２０が発光し得るように、充電器に接続され、また、 図５に示すように電源を介してレギュレータ（図示せず）に接続されている。発 光体２０の数量は必要に応じて調整することができ、図１において、例えば、発 光体２０の使用法を改善するため、語「I 」の下方の発光体２０は語「B 」の下 方より少ない。像板４０が広くかつ長い場合は、高い光強度を有するレーザダイ オードを発光体２０として用いることができる。

【００１３】 再び図１および図２を参照すると、各ケーシング１０はさらにその内面の頂部 および底部からそれぞれ伸びる２つの棚状の突条１３を有する。各突条１３の横 断面はフックのような形状であり、このため、取り囲み用の一対のカバー３０は 、各カバー３０に形成された二対の突起３１が、それぞれ、突条１３により規定 された対応するフックにより受け入れられるように、ベース１００の２つの端部 と係合可能である。一対のカバー３０の一方が、その適当な箇所に複数の貫通孔 ３２を規定しており、回路基板２１に接続された一組の電線（図示せず）をこれ らの貫通孔に通すことができる。

【００１４】 また、一対の相対するケーシング１０の一方は、その内面上の適当な箇所に一 体に形成された、ねじ穴（図示せず）を有する一対の突起１１を有し、また、像 板４０はケーシング１０の前記ねじ穴と整列する一対の穴４１を規定しており、 これにより、図２に示すように、像板４０は、前記ねじ穴および穴４１を経て伸 びる一対のねじ部材（図示せず）によりケーシング１０に固定することができる 。相対する両ケーシング１０の少なくとも一方は像板４０を収容するためにその 頂縁部に規定された切欠きを有する。

【００１５】 像板４０は、アクリル樹脂のような透明材料で形成されている。図３を参照す ると、像板４０の前面および後面が、表現される任意のピクチャまたは語の輪郭 の溝４３により規定された多数の表示領域４２を有する。各表示領域４２は、回 路基板２１上の発光体２０の光線の方向とは非平行な方向に形成された複数の反 射面４４を有する。各反射面４４の深さおよび傾斜は、構造上の求めに応じて例 えば図３の表示領域４２の側面図がプリズム状であるように製造時に変えること ができる。

【００１６】 プリズム状に関する図４を参照すると、発光体２０が表示領域４２を照射する とき、発光体２０からの光の一部がある反射面４４により反射され、直接に外部 に送られ、発光体２０からの光の他の部分がある他の反射面４４により連続的に かつ繰り返し反射され、これにより表示領域４２内のほとんど全部の箇所（輪郭 溝４３を含む）が発光体２０からの光を受け取る同じ確率をもち、これにより、 一様な明るさを得る。

【００１７】 組立の際、最初に像板４０が前記した方法でケーシング１０の一方に係合され る。次に、他方のケーシング１０が像板４０とともに一方のケーシング１０に突 き合わされかつ一対のケーシング１０により規定される溝１２に回路基板２１が 挿入される。最後に、一対の取り囲み用カバー３０が両ケーシング１０の２つの 端部の双方に係合され、両ケーシング１０のフックにより受け入れられた突起３ １により２つのケーシング１０を固定する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る発光表示器を示す分解図である。

【図２】本考案に係る発光表示器の組合せ構造を示す横
断側面図である。

【図３】図１の線３−３に沿って得た横断側面図であっ
て、本考案の発光表示器の表示領域を示す。

【図４】本考案の発光表示器の発光体と共同する表示領
域の反射効果を示す概略図である。

【図５】本考案に係る発光表示器の回路を示す線図であ
る。

【図６】従来の発光表示器を示す正面図である。

【符号の説明】

１０ ケーシング ２０ 発光体 ２１ 回路基板 ３０ カバー ４０ 像板 ４２ 表示領域 ４３ 輪郭溝 ４４ 反射面 １００ ベース

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一対のケーシングにより組み合わされたベ
   ースであって複数の発光体を有する回路基板を備え、ま
   た、両ケーシングの少なくとも一方がその頂縁部に規定
   された切欠きを有するベースと、透明な材料で形成さ
   れ、前記ベースに係合された像板であってその前面およ
   び後面が、ピクチャまたは語の輪郭の溝により規定され
   た多数の表示領域を有し、各表示領域が、前記発光体の
   光線の方向に対して非平行な方向に形成された複数の反
   射面を有する像板とを含む、発光表示器。
2. 【請求項２】前記一対の相対するケーシングがU 形の形
   状を有し、各ケーシングがその内面から一体に伸びる２
   つの隆起を有し、前記２つの隆起がこれらの間に前記回
   路基板を受け入れる溝を規定する、請求項１に記載の発
   光表示器。
3. 【請求項３】前記発光体が発光ダイオードである、請求
   項２に記載の発光表示器。
4. 【請求項４】前記一対のケーシングのそれぞれが、さら
   に、その内面の頂部および底部から一体に伸びる２つの
   突条を有し、各突条は、一対の取り囲み用のカバーが各
   カバーに一体に形成され対応する前記突条にそれぞれ受
   け入れられる２対の突起により前記一対の相対するケー
   シングの２つの端部とそれぞれ係合可能であるように、
   フック状である、請求項２に記載の発光表示器。
5. 【請求項５】前記取り囲み用のカバーが、前記回路基板
   に接続された電線を挿通させる複数の貫通孔を規定す
   る、請求項４に記載の発光表示器。
6. 【請求項６】前記一対の相対するケーシングの一方が、
   さらに、その内面の適当な位置に一体に形成された２つ
   の突起を有し、各突起がねじ穴を規定し、また、前記像
   板が前記突起のねじ穴とそれぞれ整列された２つの穴を
   規定し、前記像板は、前記穴および前記ねじ穴を経て伸
   びる２つのねじ部材により前記ケーシングと係合可能で
   ある、請求項１に記載の発光表示器。
7. 【請求項７】前記反射面の深さは前記輪郭溝の深さより
   小さい、請求項１に記載の発光表示器。
8. 【請求項８】前記反射面の深さは前記輪郭溝の深さより
   大きい、請求項１に記載の発光表示器。
9. 【請求項９】前記反射面の深さは前記輪郭溝の深さに等
   しい、請求項１に記載の発光表示器。
10. 【請求項１０】前記透明材料はアクリル樹脂である、請
    求項１に記載の発光表示器。