JP3040275U - 組合せ式玄関用マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除が簡単で止滑効果の高い組合せ式玄関用
マットの提供。 【解決手段】 一つの基部と一つのマットを具え、該基
部の周囲を一層の僅かに突出する粘着帯が被覆すること
を以て、基部の上面の粘着帯で囲まれた部分に灰塵や泥
などを収集可能な凹所が形成され、また基部上面の凹所
に複数の粒状の突起である止滑部が設けられて該基部に
マットと接触する時の止滑作用を持たせてあり、一方、
上記マットは基部の上方を被覆するよう設置され、その
周囲を一層の僅かに突出する粘着帯が被覆し、基部をそ
の粘着帯を以て室内の絨毯上にも剥離可能に結合するの
に便利とされ、マットの粘着帯で囲まれた部分に複数の
穿孔が設けられ、これら穿孔の孔壁が下向きに推抜縮小
した形状の傾斜面とされていることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の組合せ式玄関用マットに関し、特に溜まった泥や灰塵の掃除を しやすいものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な玄関用マットは、単一層の実体からなり、図１と図２に示されるよう なものが代表的であり、それは、矩形の本体１０の上面に多数の矩形の凹孔１１ が設けられてなり、該凹孔１１に灰塵や、砂、泥を溜められるものであった。し かし、泥や砂が凹孔１１にある程度溜まったら、洗浄など掃除をする必要があっ た。しかし、各凹孔１１の死角に詰まった灰塵や砂、或いは泥は、ブラシを用い て洗浄しても取り除くことが難しく、一般には詰まりがひどくなった時にマット 自体が廃棄されており、環境問題をもたらすゴミを形成し、また使用者に金銭を 浪費させ、経済的ではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の従来の技術の有していた欠点を鑑み、本考案は、一種の組合せ式玄関用 マットを提供することを課題としている。具体的には、上記玄関用マットを、基 部とマットを組み合わせた組合せ式の構造を有し、平滑な表面上に灰塵や泥土を 収集できるため、容易にそれを排除でき、基部とマットが剥離可能且つ安定して 結合でき、基部を床に置くことで、良好な止滑効果を提供できるものとすること を課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つの基部と一つのマットを具え、該基部の周囲の上下端 を一層の僅かに突出する粘着帯が被覆することを以て、基部の上面の粘着帯で囲 まれた部分に灰塵や泥などを収集可能な凹所が形成され、また基部上面の凹所に 複数の粒状の突起である止滑部が設けられて該基部にマットと接触する時の止滑 作用を持たせてあり、一方、上記マットは基部の上方を被覆するよう設置され、 その周囲の上下端を一層の僅かに突出する粘着帯が被覆し、基部をその粘着帯を 以て室内の絨毯上にも剥離可能に結合するのに便利とされ、マットの粘着帯で囲 まれた部分に複数の穿孔が設けられ、これら穿孔の孔壁が下向きに推抜縮小した 形状の傾斜面とされていることを特徴とする、組合せ式玄関用マットとしている 。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図３、４、５は本考案に係るものであり、これらの図に示されるように、本考 案は、一つの基部４０と一つのマット５０を含む。

【０００６】 その中、上記基部４０は、その周囲が一層の粘着帯４１で被覆され、該粘着帯 ４１が基部４０の上面と底面よりやや突出しており、基部４０の上面の粘着帯４ １で囲まれた部分が凹所４３とされて、該凹所４３が灰塵や泥土などを収集する 部分とされ、基部４０の上面の該凹所４３に粒状の突起とされる複数の止滑部４ ２が設けられ、基部４０が地板上に設置される時の、止滑作用を提供している。

【０００７】 上記マット５０は、基部４０の上方を被覆するように設けられ、その周囲の上 下端を一層のやや突出する粘着帯５１で覆ってあり、該マット５０の粘着帯４１ で囲まれた部分に複数の穿孔５２が設けられ、該穿孔５２の孔壁が漸次下向きに 推抜縮小された傾斜面５２０に形成されている。

【０００８】 図５、６に示されるように、本考案を組み合わせて使用する時には、マット５ ０を基部４０の上方を覆うように設置し、マット５０と基部４０双方の粘着帯５ １、４１を剥離可能に結合させ、続いてマット５０と結合した基部４０を床或い は床の上に置いた絨毯等の上に置く。絨毯上に置いた場合には、基部４０はその 粘着帯４１を以て絨毯と剥離可能に粘着する。該基部４０の上面に突設された止 滑部４２により基部４０とマット５０が緊密に結合し、また基部４０の底面周囲 の粘着帯４１と床或いは絨毯が接触し、さらに良好な止滑作用を提供できる。

【０００９】 上記基部４０の中間部分は凹所４３とされ、該凹所４３に砂や灰塵、泥土が溜 まり、該マット５０の粘着帯５１で囲まれた部分には複数の穿孔５２が設けられ 、各穿孔５２の孔壁は下向きの推抜状の傾斜面５２０とされ、ゆえに穿孔５２が 死角を形成しないものとされて泥土等が該穿孔５２０の内側に溜まることがない 。上記傾斜面５２０が構成する規律的な凹凸を有するマット５０の上面により、 靴底の泥土、砂を削ぎ落とす効果を提供できる。

【００１０】

【考案の効果】

以上の説明より分かるように、本考案は以下のような優れた点を有する。 １．砂や灰塵、泥土がマットの穿孔を通って基部４０の凹所に溜まるため、掃 除をする時にはマットを取り外せば簡単に基部４０に溜まった砂等を取り除ける 。 ２．マットの穿孔の孔壁がいずれも傾斜面とされているため、砂や灰塵、泥土 などが穿孔の内側面に溜まることなく、ゆえに掃除が簡単である。 ３．本考案のマットは洗浄しやすく、ゆえに結果的に廃棄率が減りゴミの減少 に有効であり、経済的であり、環境保護に役立つ。 ４．マットの基部の上方への設置は、粘着帯による剥離可能な結合とされ、ゆ えに基部表面の砂や灰塵、泥土などを掃除するとき極めて便利であり、また基部 上面に突設された止滑部により基部とマットの両者が緊密に結合できる。 ５．基部の周囲の粘着帯で床上の絨毯にも剥離可能に結合でき、これによりマ ットを設置する時も剥がす時にも比較的便利であり、また粘着帯の基部底面に位 置する部分により良好な止滑効果を提供できる。 総合すると、本考案の玄関用マットは、その構造が簡単であるとはいえ、周知 の製品の欠点を改善するのに有効であり、組合せ方法が簡単で、使用法も簡単で あり、確実に実用性と進歩性を有しており、またその組合せと空間形態は周知の 同類の製品中に未だ見られないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の玄関用マットの平面図である。

【図２】図１の２−２線断面図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案の分解斜視図である。

【図５】本考案の組合せ断面図である。

【図６】本考案の使用状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１０ 本体 １１ 凹孔 ４０ 基部 ４１ 粘着帯 ４２ 止滑部 ４３ 凹所 ５０ マット ５１ 粘着帯 ５２ 穿孔 ５２０ 傾斜面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの基部と一つのマットを具え、該基
   部の周囲の上下端を一層の僅かに突出する粘着帯が被覆
   することを以て、基部の上面の粘着帯で囲まれた部分に
   灰塵や泥土或いはその類似物を収集可能な凹所が形成さ
   れ、また基部上面の凹所に複数の粒状の突起である止滑
   部が設けられて該基部にマットと接触する時の止滑作用
   を持たせてあり、上記マットは基部の上方を被覆するよ
   う設置され、その周囲の上下端を一層の僅かに突出する
   粘着帯が被覆し、基部をその粘着帯を以て室内の絨毯上
   にも剥離可能に結合するのに便利とされ、マットの粘着
   帯で囲まれた部分に複数の穿孔が設けられ、これら穿孔
   の孔壁が下向きに推抜縮小した形状の傾斜面とされてい
   ることを特徴とする、組合せ式玄関用マット。