JP3040222B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3040222B2
JP3040222B2 JP3283570A JP28357091A JP3040222B2 JP 3040222 B2 JP3040222 B2 JP 3040222B2 JP 3283570 A JP3283570 A JP 3283570A JP 28357091 A JP28357091 A JP 28357091A JP 3040222 B2 JP3040222 B2 JP 3040222B2
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野田信隆
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法を用いた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置は、感光体の表面
を特定の極性に一様に帯電する工程と、この帯電された
感光体の表面に再生すべき画像を露光して静電像を形成
する工程と、感光体の表面にトナーを供給して前記静電
像を現像してトナー像を形成する工程とを含む。
【0003】上記帯電を行なうために、コロナ放電手段
が多く使用されているが、かかるコロナ放電手段にあっ
ては、コロナ放電に伴って発生するオゾンによる臭気や
人体の健康に対する悪影響の問題を有している。このた
め、コロナ放電手段に代わって、帯電ブラシや帯電ロー
ラなどの接触帯電部材を使用した画像形成装置が提案さ
れている。
【0004】従来知られるこの種の装置は、感光体の導
電性基体を接地し、この感光体の表面に対し、直流バイ
アス電圧を印加した帯電部材を接触することにより感光
体に電荷を注入して感光体を帯電する。しかしながら、
かかる直流バイアス電圧を印加した帯電部材では、感光
体の表面を一様に帯電することが難しく、それにより複
写画像にムラや地かぶりが発生し易いという問題を有し
ていた。
【0005】この問題を解決するための提案の一つとし
て、直流電圧に代えて脈流電圧を印加した帯電部材を感
光体の表面に接触させて感光体の帯電を行なう装置が提
案されている(特公昭63−9233号、特開昭63ー
149668号公報など)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置は、直流
電圧を印加した帯電部材を使用した場合に比べて感光体
の帯電ムラを減少することができるが、帯電部材に印加
した脈流電圧は感光体の帯電工程にのみ寄与する。従っ
て、例えば現像工程において脈流電圧を利用するような
場合は、別途に現像工程用の交流バイアス電源を設けな
ければならず、装置のコンパクト化、低価格化を十分に
達成し得るものではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記点に鑑み
てなされたもので、導電性基体とその上に設けた光導電
体層とを有する感光体と、この感光体の導電性基体に交
流バイアスを印加する手段と、感光体の表面に接触また
は近接して配置されかつ直流バイアスを印加した導電性
または半導電性の部材と、感光体の表面に画像を露光す
る手段と、感光体の表面に近接して配置されかつ直流バ
イアスを印加した現像スリーブとを含むことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】このような構成により感光体の導電性基体に印
加した交流バイアスは、帯電工程においては、感光体と
帯電部材との間で振動電界を形成し、帯電部材に印加し
た直流バイアスと協働してムラのない一様な帯電を感光
体に与え、現像工程にあっては、現像スリーブに印加し
た直流バイアスと協働して、現像スリーブと感光体との
間でトナーを振動または往復動させ、地かぶりのない鮮
明な画像を提供する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照として本発明による画像形
成装置について説明する。
【0010】図1は、本発明による画像形成装置の一例
を示す。感光体1は、ドラム形状の導電性の基体(絶縁
性のドラムの表面上に導電性の層を設けた構成も含む)
11と、基体11の表面上に蒸着または塗布などにより
設けられた光導電体層12を含む。光導電体層12とし
て、OPC、Se、ZnO、CdS、a−Siなど、P
タイプの光半導体またはNタイプの光半導体のいずれの
タイプの光半導体も使用に適する。更に、光導電体層1
2の表面上に絶縁体層を設けても良い。感光体1の基体
11は交流バイアス電源6に電気的に連結され、常時、
交流バイアスが印加されている。交流バイアスの周波数
は、80Hz〜30kHzの範囲内の周波数が適し、特
に好ましくは150Hz〜3kHzの周波数が適してい
る。また、その電圧Vppは、感光体特性(例えば帯電開
始電圧値等)や現像特性に応じて適値が選定される。感
光体1は、図示しない駆動手段に連結されており、作動
時に、矢印Aで示す方向に回転する。
【0011】この感光体1の表面に接触してまたは近接
して帯電部材2が配置される。帯電部材2は、回転自在
に支持された導電性の金属コア21の周面に導電性の弾
性ゴム材料からなる層22を設けたローラの形状よりな
る。図においては、帯電部材2は、感光体1の表面と接
触して示されているが、感光体1の表面との間に僅かな
エアギャップ(好ましくは120μm以下)を形成する
ように感光体1に近接して配置しても良い。接触または
近接のいずれの配置の場合においても、帯電部材2は、
限定されるものではないが、感光体1の周速度とほぼ同
じ周速度で感光体1の回転方向と順方向(矢印Cで示す
方向)に回転することが好ましい。帯電部材2を静止し
た場合、時として帯電ムラが認められる場合がある。帯
電部材2の回転は、独立した駆動源に接続することによ
って、あるいは、感光体1の回転を歯車列などの適当な
駆動伝達手段により伝達することによって得ることがで
きる。
【0012】層22は、ニトリルゴム(NBR),ウレ
タンゴム、シリコンゴム等の弾性材料に導電性粉末を分
散したものであって良い。また、層22は、導電性材料
(例えば105Ωcm未満)の他、半導電性の材料(例え
ば105〜1010Ωcm)であっても良く、その外面上に
更にシリコン樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂の誘
電体層(図示なし)を設けても良い。帯電部材2自体を
ローラまたは棒等の金属体とすることも可能である。
【0013】コア21は直流バイアス電源3に電気的に
連結され直流バイアスが印加されている。帯電部材2の
形状は、例えばローラのように感光体1の表面に対して
その進行方向に向かって徐々に離間する面を有する形状
が最も好ましい。部材2は、パッドまたはブラシの形状
であっても良い。
【0014】感光体の基体に印加した交流バイアスは、
感光体と帯電部材間で振動電界を形成して電荷の往復動
を生じさせ、帯電部材2に印加した直流バイアスと協働
して感光体表面を一様に帯電する。帯電された表面は光
学装置9によって光像が投射され、光像に対応した静電
像を形成する。
【0015】靜電像は、次順に配置された現像手段4に
よって現像される。現像手段4は、感光体1の表面に近
接して配置された導電性のスリーブ41と、スリーブ4
1の内側にスリーブ41と空間Gを隔てて配設された磁
石ローラ42を含む。スリーブ41と磁石ローラ42
は、互いに独立してかつ異なる速度で回転し得るように
設けられている。この例ではスリーブ41と磁石ローラ
42はそれぞれ、感光体1の回転方向とは逆の方向(矢
印Bで示す方向)に回転する。これら部材の回転は歯車
列など公知の駆動源および伝達手段によって行なわれ
る。図示していないが、周知のようにスリーブ41の表
面には現像剤ケーシング内に貯溜されている現像剤が磁
石ローラ42の磁力によって吸引されて磁気ブラシが形
成され、磁気ブラシの毛足は周知のドクターブレードに
よって揃えられる。現像剤は、スリーブ41の回転によ
り、感光体1の周速度とほぼ同速度であるいは幾分か速
い速度で矢印Bで示す方向に運ばれ、感光体1の表面も
接触または近接し、それにより静電像を現像してトナー
像を形成する。現像剤としては一成分磁性トナー、また
はトナーおよび磁性キャリアよりなる二成分現像剤が使
用される。
【0016】スリーブ41は直流バイアス電源5に電気
的に連結されており、所定の現像バイアスがスリーブ3
1に印加されている。感光体1の基体11に印加された
交流バイアスは感光体1とスリーブ31間に位置するト
ナーを両者間で振動または往復動させ、これにより地か
ぶりのない鮮明な現像を行なう。
【0017】次いでトナー像は、転写手段7により紙な
どの転写材上に転写される。転写手段7は帯電部材2と
ほぼ同じローラ構造よりなり、定電圧ダイオード、バリ
スタ等の自己バイアス手段73を介して接地された導電
性金属コア71と、金属コア71上に被覆された103
〜1010Ωcmの導電性または半導電性の層72を含む。
層72上に誘電体層を更に設けても良い。転写手段7
は、感光体1に対して接触してまたは近接して設けられ
ており、感光体1の基体11に印加した交流バイアス電
圧によりトナー像と逆極性の転写バイアスが誘起され、
この転写バイアスの作用下で感光体上のトナー像を転写
材上に転写する。
【0018】トナー像を転写した転写材は、周知の分離
手段(剥離爪、AC分離帯電など)により感光体1の表
面から分離され、定着手段に送られ、そこにおいてトナ
ー像が定着される。
【0019】転写後の感光体1の表面に残留する不要の
トナーは、クリーニング手段8により清掃され、感光体
1は次の画像形成のために準備される。クリーニング手
段8は、例えば、導電性のコア81上に導電性のブラシ
82を植設したクリーニングブラシよりなる。コア81
は、直接または定電圧ダイオード、バリスタ等の自己バ
イアス手段83を介して接地され、これにより感光体1
上の残留トナーはブラシ82に静電的且つ物理的に吸引
され、感光体1から除去される。ブラシ82に付着した
トナーは、ブラシ82と接触するように配置された図示
しないスクレーパによって除去される。クリーニング
後、感光体1の表面は、必要に応じ、イレーサーランプ
(不図示)によって除電される。
【0020】
【発明の効果】以上の構成により、本発明によれば感光
体の基体に交流バイアスを印加し、かつ帯電部材および
現像スリーブにそれぞれ直流バイアスを印加するという
簡単な構成により、付加の交流バイアス電源を必要とす
ることなく、ムラのない帯電と、鮮明な現像とを行なう
ことができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の一例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電部材 3 直流バイアス電源 5 直流バイアス電源 6 交流バイアス電源 7 転写手段 8 クリーニング手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−10670(JP,A) 特開 昭63−172286(JP,A) 特開 昭58−88770(JP,A) 特開 昭52−35639(JP,A) 特開 平4−199075(JP,A) 特開 平4−199076(JP,A) 特開 昭56−54447(JP,A) 特開 昭56−110967(JP,A) 特開 昭60−138566(JP,A) 特開 昭55−147651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/06 G03G 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体とその上に設けた光導電体層
    とを有する感光体と、この感光体の導電性基体に交流バ
    イアスを印加する手段と、感光体の表面に接触または近
    接して配置されかつ直流バイアスを印加した導電性また
    は半導電性の部材と、感光体の表面に画像を露光する手
    段と、感光体の表面に近接して配置されかつ直流バイア
    スを印加した現像スリーブとを含む画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記部材が回転するローラであることを
    特徴とする画像形成装置。
JP3283570A 1991-10-03 1991-10-03 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3040222B2 (ja)

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JP2662121B2 (ja) * 1991-11-06 1997-10-08 シャープ株式会社 電子写真装置

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