JP3040210U - 播種機用種子吸着ノズル - Google Patents

播種機用種子吸着ノズル

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JP3040210U
JP3040210U JP1997000851U JP85197U JP3040210U JP 3040210 U JP3040210 U JP 3040210U JP 1997000851 U JP1997000851 U JP 1997000851U JP 85197 U JP85197 U JP 85197U JP 3040210 U JP3040210 U JP 3040210U
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seed
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JP1997000851U
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Inventor
正弘 和泉谷
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有限会社 いづみや農園
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種子吸着時にほこりをできるだけ吸引しない
真空播種機用の種子吸着ノズル。 【解決手段】 育苗箱に所定間隔で種子を点播きする播
種機の種子箱と育苗箱間を往復動する空気圧変動体に突
設される種子吸着ノズルとして、先端が円錐状をなすノ
ズルの円錐面に種子吸着口を設けてある播種機用種子吸
着ノズル。とくに、円錐先端の断面角が40ないし70
度のものが好適である。 【効果】 この種子吸着ノズルは、種子吸着時にほこり
をほとんど吸引しないので、ノズルの目詰まりがなく、
播種効率がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は真空播種機用のノズルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、育苗箱内に規則正しく配列された植物栽培用ブロックの中心部に、 あるいは育苗箱内に所定間隔で形成された多数個のセル中に、それぞれ自動的に 点播きできる播種機が各種開発されており、そのなかで種子を真空吸着して搬送 し、播種する真空播種機が知られている。すなわち、種子吸着ノズルにより、負 圧にして種子をノズルの吸着口に吸着後、正圧にして所定位置に種子を落下させ 播種する方式のものである。それらの種子吸着ノズルには細孔部の長いニ−ドル を有するものや、先端を円錐状にしたその先端に微細口を有するものなどが見受 けられるが、いずれの場合も種子の吸着時に混在するほこりを吸引しやすいとい う問題がある。吸引力を上げれば吸着はよくなるが、必ずしも種子を吸うとは限 らない。かえって、軽いほうのごみをよけいに吸うこともある。
【0003】 ほこりを吸引すれば、その分だけ種子が吸着されないので、欠播が生じ播種効 率が低下する。そのため、負圧を解除し正圧にして播種後、さらに加圧して、吸 引したほこりの除去がはかられているが、充分な結果が得られず、続くサイクル の播種において、連続して欠播が生じてしまうこともある。ニ−ドルの場合は内 部に吸い込まれたほこりが加圧しても容易に排除できないし、ときにニ−ドルの みが脱落することもあり、とかく問題がある。他にも、吸着時に種子が微細な吸 着口に衝突してその皮が剥がれ、それが吸着されてしまうこともある。いずれに しても、種子の上昇運動による衝突力を打ち消すだけの吸引力がなければ、種子 を捕捉することができない。かえって、剥がれた皮を吸引して、種子を吸引しな いことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は種子の吸着時にほこりをできるだけ吸引しない、播種機用の種子吸着 ノズルを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
ここにおいて本考案者は、これを解決するものとして、育苗箱に所定間隔で種 子を点播きする播種機の種子箱と育苗箱間を往復動する空気圧変動体に突設され る種子吸着ノズルとして、先端が円錐状をなすノズルの円錐面に種子吸着口を設 けたものを見出し、とくに、円錐先端の断面角が40ないし70度であると好適 であることを見出すにいたった。
【0006】
【考案の実施の形態】
一般に種子箱と育苗箱間を往復動する空気圧変動体の動きの種類としては、平 行移動や回動などがあげられるが、本考案としてこれらに限定されるものではな い。その空気圧変動体に突設するノズルとしては、たとえば、種子箱と育苗箱間 の上下左右を平行に往復動する筒状の空気圧変動体に先端が円錐状をなすものを 複数本並列に垂下させたものを使用することができる。そして、円錐の頂点付近 を除くノズルの円錐面に種子吸着口を設けてある。
【0007】 ノズルの円錐部分の先端の断面角は40ないし70度が適当である。ここで 、円錐は直円錐が適当であり、先端の断面角とは、円錐の頂点と円錐の底面にあ たる円の直径を通る平面による断面が示す角度をさすものとする。円錐先端の断 面角が40度より小さくなると、円錐面の傾斜が急となるため、種子の上昇速度 が減衰せず、種子を捕捉しがたくなり、30度以下では使用が困難となる。とく に、狭い部分に種子吸着口を加工することが困難となり、種子の大きさとの関係 から、種子吸着口を複数設けることも困難となる。一方、70度を超えると、種 子やほこりと吸着口との関係が従来のノズルの状態に類似してきて、目詰まりを 起こしやすくなるので適当でなく、90度以上では使用が困難になる。これらの 結果、先端の断面角は40ないし50度が最好適である。
【0008】 なお、種子吸着口付近の空気通路は、まれに目詰まりを生じた場合の清掃を容 易にするため、機械強度上許容される範囲で短いほうが望ましい。種子吸着口の 直径は、種子の大きさに応じ0.01mmないし1mmとし、その数は種子の大 きさとの関係で1個以上可能な限り設定することができる。
【0009】 以上の条件を満たすことにより、種子吸着口に対する種子の衝突力が大きくな らなくてすむので、種子の吸着が充分におこなわれ、種子の皮が剥がれることが なく、それによる目詰まりも生じない。これらは、重い種子が円錐の斜面を這い 上がって上昇速度を減少し、種子吸着口で捕捉されやすくなる一方、軽いごみは 円錐の斜面を這い上がる余力がなく、下方にとどまるので目詰まりが激減するこ とによるものではないかと解される。
【0010】 播種される種子は野菜や花などのものが対象となる。そして、播種機は全自動 あるいは半自動で使用することができる。種子箱と育苗箱間を往復動する空気圧 変動体に対する空気圧の変動は、真空ポンプおよびコンプレッサ−などを組合わ せておこない、空気圧変動体の作動ならびに空気圧の変動はコンピュ−タ−の操 作で容易に制御することができる。
【0011】 播種機用種子吸着ノズルを使用する場合、種子箱の片側に振動子を接続してお き、これにより容器に振動を与えて、種子を浮動させ、跳ね上がるようにしてお く。なお、種子箱は種子吸着ノズル側が低くなるように傾斜させておき、種子の 吸着を容易にする。種子吸着口が種子を吸着後、正圧をほどこし、育苗箱上にあ る種子の着地を案内する誘導筒を介して種子を育苗箱上に所定間隔で落下させる 。育苗箱はベルトコンベヤ−に乗せるなどして自動的に移動させ、288穴や4 06穴などを設定した育苗箱の土面に対し、種子を短時間に播くことができる。
【0012】
【実施例】
以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明する。 長さ38cmで、水平に位置するノズルバ−(空気圧変動体)2の中央部をピ ストンア−ム9が支持し、ノズルバ−2には14本のノズル(種子吸着ノズル) 1が螺合により所定間隔で垂下している。ピストンのシリンダ−10は水平方向 の軸で軸支されており、ピストンア−ム9の先端が円弧を描くことができるよう にしてある。アルミニウム製の種子箱4は種子の浮動で種子が容器外に逸散しな い程度に側壁の高さをとってある。
【0013】 種子箱4にはトルコキキョウの種子が補給されるかたちで適量充填されており 、基部の側壁には振動子5が接続していて、種子が所定高さ内で上下に浮動する ように維持する。その状態において、ピストンア−ム9の作動により、ノズル1 の先端が種子箱4内で底部より4mmに位置して種子を吸着し、捕捉する。ノズ ル1は真鍮製で、口径0.13mmの種子吸着口3が円錐斜面の中央付近に2個 対称に向き合って配置されてある。ノズル1の円錐部分の底面相当の直径は7. 0mmであり、先端の断面角は50度としてある。
【0014】 ついで、ピストンア−ム9が各ノズル1をともない、上方に円弧を描いて移動 し、ノズル1が種子箱4の側壁を越えてからピストンア−ム9が短縮して下降し 、トレ−(育苗箱)8上にある種子の着地を案内する誘導筒6の入口に達する。 誘導筒6はノズル1の数に見合った14個の受け孔を有し、全体が一体となり横 架されており、受け孔の下端に樹脂製のパイプ7を連接して、その先端がトレ− 8の土面に接近している。トレ−8(外枠寸法28cm×54cm、深さ35m m)にはあらかじめ土が入れられてあり、さらに鎮圧機(図示省略)によりトレ −8内の寸法15mm×15mmからなる各々のセル(仕切ります)に穴があけ られてある。セルは1列14個で29列設けられてある。そして、トレ−8はベ ルトコンベヤ−11により所定のタイミングで自動的に移動する。
【0015】 ノズル1に対して、空気で加圧して種子を誘導筒6の受け口に吹き出し、落下 させる。そのあと、ノズルの位置を変え、さらに強い空気圧でノズル1の種子吸 着口3をクリ−ニングしてから、最初の位置に戻り、以上のサイクルを繰り返す 。トレ−8はこのあと覆土機(図示省略)で土を懸けて仕上げる。以上の結果、 種子による種子吸着口3の目詰まりがほとんど認められず、406穴のトレ−8 に播種して、1時間当たり130枚を処理することができた。
【0016】
【考案の効果】
以上の通り、本考案の播種機用種子吸着ノズルは、種子吸着時にほこりをほと んど吸引しないので、ノズルの目詰まりがなく、播種効率がきわめてよい。とく に、1本の種子吸着ノズルに複数個の種子吸着口を設けることができるので、播 種の作業効率を飛躍的に上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】種子吸着ノズルを示す説明図である。
【図2】ノズルバ−に種子吸着ノズルが取付けられてい
る状態を示す説明図でる。
【図3】実施例における播種機の各部の配置を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ノズルバ− 3 種子吸着口 4 種子箱 5 振動子 6 誘導筒 7 パイプ 8 トレ− 9 ピストンア−ム 10 ピストンのシリンダ− 11 ベルトコンベヤ−

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗箱に所定間隔で種子を点播きする播
    種機の種子箱と育苗箱間を往復動する空気圧変動体に突
    設される種子吸着ノズルにおいて、先端が円錐状をなす
    ノズルの円錐面に種子吸着口を設けてあることを特徴と
    する播種機用種子吸着ノズル。
  2. 【請求項2】 円錐先端の断面角が40ないし70度で
    ある請求項1記載の播種機用種子吸着ノズル。
JP1997000851U 1997-02-03 1997-02-03 播種機用種子吸着ノズル Expired - Lifetime JP3040210U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020058372A (ja) * 2015-02-27 2020-04-16 田中精密工業株式会社 播種装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020058372A (ja) * 2015-02-27 2020-04-16 田中精密工業株式会社 播種装置
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