JP3040187U - カセット収納用ケースにおけるインデックスカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真、イラストカード等の絵柄が透けて見
え、かつ筆記性があってケース外側より内容が識別可能
であり、ユーザーの好みで絵柄を選べ薄型ケースへの対
応ができるインデックスカードとする。 【解決手段】 カセット収納用の透明ケースに挿入しう
るベースカード１の片面側に写真またはイラストカード
Ｂを挿脱自在に収容しうるポケット２を接着部３で形成
した透明または半透明の筆記性フィルム４を重合配備し
たこと、さらには前記ベースカード１の他面側にセパレ
ート紙５を介してラベル６を剥離自在に備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、磁気テープ、フロッピーディスク、磁気ディスク、光ディスクなど の情報記録媒体を入れたカセット乃至カートリッジを収納しうるケースに分類整 理のために用いられる索引用のインデックスカードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のインデックスカードは透明ケースに嵌入して添設して用いられ、文字を きれいに書き込めることに重点が置かれており、材質は厚手の上質紙が使われて いて、通常カードに曲目などを書いた面を、外側に向け透明ケース外側より内容 を確認できるように配置することが知られている。また実開平２−１２３７８４ 号のように写真、イラスト等を印刷したインデックスカードの前面に半透明また は透明のカバーを取り付け、そのカバーに曲目等を書き込めるようにした提案が されていて、さらにカセットに貼着するラベルを別に封入されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のインデックスカードでは、ケース外側より見た時、曲目等はわかるが意 匠性に乏しく面白さがなく、かといって写真等を印刷してしまえば文字が書きに くく、文字も読みにくいし筆記性があるように写真、イラスト等を印刷したイン デックスカードの前面に半透明または透明のカバーを取り付けた場合、カードが 厚くなり最近の薄型ケースに対応できず、例えばフィルム包装した際にケースが 盛り上がり変形してしまい店頭に積み上げたとき傾いて積めないしコストも高い 。しかもカードとカバーは一体のため写真、イラスト等を交換するときは曲目等 を書き直さなければならない不便があって問題であった。 本考案は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、ユーザーの任意で選 んだ好みの写真、イラスト等を自由に使うことができ、曲目等をも書き込め、薄 型ケースにも対応可能なインデックスカードを取扱い容易で安価な形態で提供し ようとすることを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、カセット収納用の透明ケースに挿入しうるベースカードの片面側に 写真またはイラストカードを挿脱自在に収容しうるポケットを接着部で形成した 透明または半透明の筆記性フィルムを重合配備したものである。

【０００５】 また本考案は、前記ベースカードの他面側にセパレート紙を介してラベルを剥 離自在に備えたことも特徴としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態では、テープカセット収納用ケースに用いる例では、好み の写真或いはイラストカード等を透明または半透明のトレース紙などの筆記性フ ィルムとインデックスカードとの間のポケットに挿入して透明ケースの中に折り 込み嵌入すると写真などの絵柄が透けて見え、且つインデックスのフィルムに筆 記性があるので必要事項を容易に記入し、絵柄を生かした状態で全体的に見やす く理解も識別も容易化できてインデックス本来の機能を発揮できて用いられる。 また写真、イラストカード等をポケットから取り出して交換することができ絵柄 が楽しめオリジナルの装飾もできて使用上の簡便さを著しく向上できる。 さらに、インデックスカードにテープカセットに貼り付けるラベルが剥離自在 に備えられている場合には、ラベルの保管取扱いが容易で、紛失したり皺がよっ たりするおそれがなく汚れや傷つきも防止して安全に保護でき、しかもケース中 への封入作業も単一化できて作業性を良好にできる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図１乃至図４のテープカセットの収納用ケースにおけるイン デックスカードについて説明すると、カセット収納用の透明ケースＡに挿入しう るインデックスカード１の片面側に絵柄Ｃのある写真またはイラストカードＢを 挿脱自在に収容しうるポケット２を接着部３で形成した透明または半透明の筆記 性フィルム４を重合配備してカセット収納用ケースにおけるインデックスカード としてある。

【０００８】 前記ベースカード１としては、一番大きな面、例えばケースのインデックス面 に相当する大きさに半透明または透明の筆記性フィルム４，例えばトレース紙或 いは表面を筆記可能に処理したフィルム等を簡易的に接着させて使用し、該面を 写真またはイラストカードＢを挿入する場所として利用するようにしてあり、該 接着線に沿った折曲線１０で折込片１１を必要に応じ連設してインデックスカー ドとしてある。

【０００９】 前記接着部３としては、熱圧着用糊層と剥離ニス塗布層３₁ とをベースカード １と筆記性フィルム４との対向面に平行に対設し、両端に開口のあるポケット２ を形成して半透明または透明の筆記性フィルム４が写真等の上をカバーするよう に構成してある。 また、接着部３は筆記性フィルム４の裏面の両辺に沿って平行して付設してあ るが一辺のみに設けてベースカード１に筆記性フィルム４を接着し、他辺側から 開きうるようにポケット２を形成し写真、イラストカードＢを筆記性フィルム４ の下側でベースカード１との間に挾み込んでカセット収納用ケースＡに嵌装でき るようにすることもできる。

【００１０】 さらに、前記絵柄Ｃは写真またはイラストカードＢにあるものに代えて筆記性 フィルム４自体に印刷したものを活用し、イラストカードＢを省略することもで きるし、筆記性フィルム４側の絵柄とイラストカードＢとの絵柄Ｃとの合成で装 飾効果を高めたり楽しみ方を増やしたりすることもできる。

【００１１】 なお、前記筆記性フィルム４は、インデックス用の区分表示欄、分類指標欄、 その他の情報記録欄を区画した罫線を備えていて、タイトル、その他の情報記録 の書き込み或いは読み取りがしやすいようにしてもよい。

【００１２】 例えば、通常のインデックスカードとなるベースカード１の一番大きな面に相 当する大きさの半透明インデックスの筆記性フィルム４の上下二辺或いは一辺に 幅２ｍｍで熱圧着用糊の接着部３を付け、ベースカード１の一番大きな面の糊代 部にある剥離ニス塗布層３₁ に熱圧着すると、常温においては熱圧着用糊は固体 化しているため再接着しない。したがって写真の上に筆記性フィルム４を被せて も接着することはなく、写真を汚すこともないし、写真はケースＡの蓋と通常イ ンデックスの間に挿入し、写真とケース蓋の間に半透明インデックスを挿入され ることになる。

【００１３】 図５及び図６の具体例では、カセット収納用の透明ケースＡに挿入しうるベー スカード１の片面側に写真またはイラストカードＢを挿脱自在に収容しうるポケ ット２を接着部３で形成した透明または半透明の筆記性フィルム４を重合配備す ると共に、前記ベースカード１の他面側にセパレート紙５を介してまたは直接ラ ベル６を剥離自在に備えてある。

【００１４】 この場合、前記セパレート紙５としては、前記ベースカード１に接離自在に貼 着されたものであって、剥離後に接着部をベースカード１に残存しない構成とす る。即ち、タイトルなどを書き込みテープカセットに貼り付けるラベル６をイン デックス面と同等の大きさとし、ラベル６或いはラベルセパレート紙５に簡易的 に接着するが接着手段としては剥いだときに糊が残らないタイプとすることが配 慮される。

【００１５】 また前記ベースカード１は、必要に応じ片面或いは両面に表示欄などを区画す る罫線のあるインデックスカードとして用いるのもよく、前記セパレート紙５を 剥離した後に情報記録を書き込め或いは読み取りがしやすい形態として活用する こともできる。 さらにセパレート紙５をベースカードとして活用して、該セパレート紙５を挟 んで片面にラベル６を反対面にインデックスとなる筆記性フィルム４を配置した 一つの構成でインデックスカードとすることもできる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、カセット収納用の透明ケースに挿入しうるベースカードの片面側に 写真またはイラストカードを挿脱自在に収容しうるポケットを接着部で形成した 透明または半透明の筆記性フィルムを重合配備したことにより、半透明または透 明インデックスを写真やイラストカード上に被せることとなり、写真などの絵柄 が楽しめユーザーの好みで装飾ができると共に、写真などの絵柄が透けて見え、 且つインデックスのフィルムに筆記性があるので、必要事項を容易に記入し絵柄 を生かした状態で全体的に見やすく理解も識別も容易化できてインデックス本来 の機能を発揮できて用いられる。また写真、イラストカード等をポケットから取 り出して交換することができるので絵柄が楽しめオリジナルの装飾もできて使用 上の簡便さを著しく向上できる。 さらに、インデックスカードにテープカセットに貼り付けるラベルが剥離自在 に備えている場合には、ラベルの保管取扱いが容易で紛失したり皺がよったりす るおそれがなく汚れや傷つきも防止して安全に保護でき、しかもケース中への封 入作業も単一化できて作業性を良好にできる。しかもケース外側より内容が識別 可能であって、さらに薄型ケースへの対応も容易にできるほか使用の際に記入操 作も容易で正確にできる実用的効果とともに美的効果も増大し商品の付加価値を も大巾に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分離状態の斜視図であ
る。

【図２】図１の使用状態の斜視図である。

【図３】本考案のインデックスカードの拡大縦断面図で
ある。

【図４】インデックスカードをケースに組み込んだ使用
状態の斜視図である。

【図５】本考案の他の実施例の斜視図である。

【図６】図５の例の拡大縦断面図である。

【符号の説明】

Ａ ケース Ｂ イラストカード Ｃ 絵柄 １ ベースカード ２ ポケット ３ 接着部 ４ 筆記性フィルム ５ セパレート紙 ６ ラベル １０ 折曲線 １１ 折込片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下山 秀一 東京都中央区日本橋一丁目13番１号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセット収納用の透明ケースに挿入しう
   るベースカードの片面側に写真またはイラストカードを
   挿脱自在に収容しうるポケットを接着部で形成した透明
   または半透明の筆記性フィルムを重合配備したことを特
   徴とするカセット収納用ケースにおけるインデックスカ
   ード。
2. 【請求項２】 カセット収納用の透明ケースに挿入しう
   るベースカードの片面側に、写真またはイラストカード
   を挿脱自在に収容しうるポケットを接着部で形成した透
   明または半透明の筆記性フィルムを重合配備すると共
   に、前記ベースカードの他面側にセパレート紙を介して
   ラベルを剥離自在に備えたことを特徴とするカセット収
   納用ケースにおけるインデックスカード。
3. 【請求項３】 前記筆記性フィルムが、インデックス用
   の区分表示欄、分類指標欄、その他の情報記録欄を区画
   した罫線を備えているトレース紙である請求項１または
   ２記載のインデックスカード。
4. 【請求項４】 前記接着部が、熱圧着用糊層と剥離ニス
   塗布層とをベースカードと筆記性フィルムとの対向面に
   平行に対設したものである請求項１，２または３記載の
   インデックスカード。
5. 【請求項５】 前記セパレート紙が、前記ベースカード
   に接離自在に貼着されたものであって、剥離後に接着部
   をベースカードに残存しない構成とした請求項２記載の
   インデックスカード。
6. 【請求項６】 前記ベースカードが、片面或いは両面に
   表示欄を区画する罫線のあるインデックスカードである
   請求項２，３，４または５記載のインデックスカード。