JP3040026U - ゴルフバッグ用仕切り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフバッグ用仕切りの提供。 【解決手段】 横断面形状が円弧状を呈する長条状で両
側にそれぞれ上から下に結合孔が穿たれた円弧状片体
と、該円弧状片体の一側端を適当な角度を以て延伸して
なる長条状の平面状片体からなる複数の仕切り片と、円
弧状の当接面を有して該当接面に少なくとも二つの結合
突起を設けてなる複数の連接部材とを具え、該結合突起
の二つの仕切り片の円弧状片体の結合孔への嵌め止めを
以て各二つの円弧状片体が連接され筒体を形成すると共
に、上記平面状片体が放射状に配置されて各二つの平面
状片体間に仕切られた空間が形成されてなる、ゴルフバ
ッグ用仕切りとしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のゴルフバッグ用仕切りに関し、特に、ゴルフバッグに差し置い たクラブを安定させられ、ゴルフクラブ相互の衝突や絡みを防ぎ、クラブの取り 出しを簡単にスムーズに行うのに利用されるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、ゴルフバッグにゴルフクラブを入れる時には、渾然と入れており、その ためゴルフクラブを取り出す時に相互につかえて取り出しにくかったり、移動に 伴いクラブヘッドが相互に衝突したり摩擦することでヘッドが損傷する場合があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ゴルフバッグ中に設置されて、秩序立ててゴルフクラブを収容でき るようにすると共に、安定して保持できるようにするゴルフバッグ用仕切りを提 供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、横断面形状が円弧状を呈する長条状で両側にそれぞれ上か ら下に結合孔が穿たれた円弧状片体と、該円弧状片体の一側端を適当な角度を以 て延伸してなる長条状の平面状片体からなる複数の仕切り片と、円弧状の当接面 を有して該当接面に少なくとも二つの結合突起を設けてなる複数の連接部材とを 具え、該結合突起の二つの仕切り片の円弧状片体の結合孔への嵌め止めを以て各 二つの円弧状片体が連接され筒体を形成すると共に、上記平面状片体が放射状に 配置されて各二つの平面状片体間に仕切られた空間が形成されてなる、ゴルフバ ッグ用仕切りとしている。

【０００５】 請求項２の考案は、円弧状片体の両側に上から下に穿たれた複数の結合孔の間 に、縦に複数の位置決め孔が穿たれ、平面状片体の両側の対応する位置にも複数 の位置決め孔が穿たれ、これらの位置決め孔を利用して平面状片体間に仕切られ た空間内にクラブ保持部材が架設されたことを特徴とする、請求項１に記載のゴ ルフバッグ用仕切りとしている。

【０００６】 請求項３の考案は、クラブ保持部材が各二つの平面状片体により仕切られた空 間の横断面形状を有する片体とされると共に、位置決め孔に対応する位置に位置 決め突起を有するほか、中央に弾性片を有して弾性片にゴルフクラブのシャフト が挿入され得る直径の挟持孔が穿たれ、挟持孔の周囲に沿って外に放射状に切り 込みが入れられて複数の弾性ブレードが形成されていることを特徴とする、請求 項２に記載のゴルフバッグ用仕切りとしている。

【０００７】 請求項４の考案は、円弧状片体の連接により形成された筒体の内側に、交差状 を呈する仕切り架が置かれ、筒体内の空間が複数の空間に仕切られたことを特徴 とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切りとしている。

【０００８】 請求項５の考案は、交差状を呈する仕切り架により仕切られた空間に適当なク ラブ保持部材が架設されたことを特徴とする、請求項４に記載のゴルフバッグ用 仕切りとしている。

【０００９】 請求項６の考案は、円弧状片体が連接されて形成した筒体の底部に一つの長円 筒が嵌め込まれて突き当たる連接部材の設置位置により、長円筒の筒体への嵌め 込みの深さが調整されることを特徴とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕 切りとしている。

【００１０】 請求項７の考案は、平面状片体の外側端に切断可能な突片が外向きに突設され ていることを特徴とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切りとしている。

【００１１】 請求項８の考案は、平面状片体の上端近くに複数の固定孔が穿たれて、該固定 孔を利用してゴルフクラブのヘッドを挟持しうるクラブヘッド挟持部材がねじで 固定された、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切りとしている。

【００１２】 請求項９の考案は、クラブヘッド挟持部材は上方の挟持部材と下方のロック部 材を具え、その中、挟持部材はクラブヘッドを弾性を以て挟持可能な弾性挟持部 と底端の位置決め歯を具え、ロック部材は平面状片体の上端を挟持する逆Ｕ形を 呈して上述の固定孔にボルトで固定される固定片と上述の位置決め歯と噛み合う 上端の位置決め歯を具え、弾性ロック部材がロック部材の上端へと通されて挟持 部材底端にねじ込まれてロック部材と挟持部材が結合させられ、上述の弾性挟持 部が引き上げられて位置決め歯が相互に離脱させられて回転させられることで、 ロック部材の水平角度調整が可能とされたことを特徴とする、請求項８に記載の ゴルフバッグ用仕切りとしている。

【００１３】 請求項１０の考案は、位置決め突起と挟持溝を具えた挟持ブロックが、位置決 め孔のいずれか、或いは平面状片体の上端近くに設けられた止め孔にその位置決 め突起を差し込むことを以て取り付けられ、その挟持溝がゴルフクラグの挟持に 利用されることを特徴とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切りとしてい る。

【００１４】 請求項１１の考案は、平面状片体の上端に少なくとも一つの凹所が設けられ、 該凹所にゴルフクラブのヘッドが置けることを特徴とする、請求項１に記載のゴ ルフバッグ用仕切りとしている。

【００１５】

【考案の実施の形態】

各図に示されるように、本考案はゴルフバッグ１０内のクラブ収容筒１１中に 設けられる仕切り筒架２０により、ゴルフクラブ３０をゴルフバッグ１０内に入 れる時に、整理して入れられるようにし、ゴルフクラブを取り出す時に相互に絡 まってスムーズに取り出せず、時間を浪費したりゴルフクラブを損壊したりする 現象を防止する効果を提供する。本考案の仕切り筒架２０は、高さの異なる長条 形片体を連接した形状の複数の仕切り片２１を、複数の連接部材２２を組み合わ せることで環状に結合して一つの筒形となしたものとされ、各仕切り片２１は横 断面が円弧状を呈する円弧状片体２１１とそれに隣接する平面状片体２１２を具 え、円弧状片体２１１の両側には上から下に複数の区域に対応する結合孔２１３ が設けられ、両側の対応する結合孔２１３の間に若干の位置決め孔２１４が設け られている。また上述の平面状片体２１２の外側端の一部に、切断可能な複数の 突片２１２１が設けられ、平面状片体２１２の上端に少なくとも一つの凹所２１ ５が設けられ、上端近くの下方に複数の固定孔２１６が設けられ、固定孔２１６ の下方にさらに若干の止め孔２１７が設けられている。止め孔２１７下方の平面 状片体２１２の両側に対応する複数の位置決め孔２１８が設けられている。

【００１６】 複数の連接部材２２は適当な円弧状の当接面２２１を具え、該当接面２２１に 円弧状片体２１１の結合孔２１３の位置に対応する少なくとも二つの結合突起２ ２２が設けられている。結合突起２２２が二つの平面状片体２１２において対応 する結合孔２１３に押し込まれることで、複数の平面状片体２１２が結合されて 筒状とされ、同時に各平面状片体２１２が対称な外向きの放射状を呈して筒状の 周囲を複数の区間２３に仕切る。

【００１７】 また、上述の各区間２３中の位置決め孔２１４、２１８を利用して、区間２３ の横向きの断面形状に合わせた略扇形状のクラブ保持部材２４が設置される。該 クラブ保持部材２４は上述の位置決め孔２１４、２１８に対応する位置にそれぞ れ位置決め突起２４１を具え、それを直接位置決め孔２１４、２１８に差し込ん で位置決め可能である。また各クラブ保持部材２４の中央は弾性片２４２とされ 、弾性片２４２の中央にゴルフクラブのシャフトの直径に設けられた挟持孔２４ ３が設けられ、該挟持孔２４３の回りに放射状の切り込みが入れられて放射状に 複数の弾性ブレード２４４が設けられている。また、上述の平面状片体２１２が 連結されてなる筒体内に、別に、仕切り片２５１が交差状に連結されてなる仕切 り架２５が置き入れられ、筒体の内外で多数の区間が形成されている。該仕切り 片２５１の上端近くには複数の位置決め孔２５２が設けられ、各二つの仕切り片 ２５１間に、対応する位置決め孔２５２を利用してクラブ保持部材２７が設けら れ、該クラブ保持部材２７の構造と形態は前述の各平面状片体２１２間に取り付 けられたクラブ保持部材２４と同じであり、ゆえに重複して説明は行わない。

【００１８】 また、上述の平面状片体２１２で囲まれてなる円筒の底部に、一つの長円筒３ ０が嵌め込まれ、その嵌め込みの深さは底端を連結している各連接部材２２の阻 止を受ける位置とされ、ゆえに連接部材２２の位置の違いにより、長円筒３０の 嵌め込み程度が調整され、それにより全体の仕切り筒架２０の高さが調整され、 異なるゴルフバッグの高さに適したものとされ得る。

【００１９】 上述の各平面状片体２１２の上端近くの固定孔２１６にはクラブヘッド挟持部 材４０が取付け可能で、該クラブヘッド挟持部材４０は上方の挟持部材４１と下 方のロック部材４２を結合してなり、その中、挟持部材４１はクラブヘッド５０ を弾性を以て挟持可能な弾性挟持部４１１と底端の位置決め歯４１２を具え、ロ ック部材４２は平面状片体２１２の上端を挟持する逆Ｕ形を呈し、上述の固定孔 ２１６にボルトで固定される固定片４２１と上述の位置決め歯４１２と噛み合う 上端の位置決め歯４２２を具えている。挟持部材４１とロック部材４２の位置決 め歯４１２、４２２が噛み合わされた後、弾性ロック部材４３がロック部材４２ の上端へと通されて挟持部材４１底端にねじ込まれ、上述の弾性挟持部４１１は 引き上げられて位置決め歯４１２、４２２が相互に離脱させられて挟持部材４１ がロック部材４２に対して３６０度の角度範囲で自在に角度調整されてから弾性 により噛み合い状態に回復して位置決めされることができ、以て該クラブヘッド 挟持部材４０がクラブヘッド５０の異なる角度に適応できるものとされている。

【００２０】 以上の本考案の構造により、仕切られた区間に、ゴルフクラブを差し込むと、 ゴルフクラブは相互に隔てられているため、相互の接触による磨耗や損傷が防止 され、また、各クラブ保持部材２４、２７により差し込まれたゴルフクラブが安 定して保持され、さらにクラブヘッド挟持部材４０によりクラブヘッドが確実に 位置決めされて揺動したり回転しないため、ゴルフクラブを隔離並びに整理して 収容してゴルフクラブの出し入れを滑らかに行わせる効果が提供される。

【００２１】 また、ゴルフクラブの種類によりその長さも異なり、ゆえにその保持に適当な 高度も異なる。そのため、上述の仕切り片２１を、長さが異なるものを組み合わ せることで、組み合わせ後の仕切り筒架２０が異なる高さの仕切り室を有するも のとすれば、異なる長さのクラブを同時に差し置くのに適した形態となる。

【００２２】 さらに、上述のクラブ保持部材２４を、位置決め突起２４５を具えた一つの挟 持ブロックに代えることもできる（図１参照）。該挟持ブロックは一つの挟持溝 ２４６を具え、該位置決め突起２４５を平面状片体２１２の各位置決め孔２１８ 或いは上端近くの止め孔２１７に嵌め止めし、さらに挟持溝２４６でゴルフクラ ブのシャフトを挟持すれば安定した位置決め効果が得られる。これはまた上述の クラブ保持部材２７に代えることができる。

【００２３】 さらに、上述の仕切り片２１の数量は、ゴルフバッグに応じて調整され、結合 後の仕切り筒架２０が外周がクラブ収容筒１１より大きい場合には、平面状片体 ２１２の外側端部分の突片２１２１を適当な幅に切断してクラブ収容筒１１に収 容できるものとすればよい。こうして仕切り筒架２０をクラブ収容筒１１中に嵌 め込んだ後には、仕切り筒架２０とクラブ収容筒１１の内周との間に複数の区画 室が形成される。さらに同一のゴルフバッグでさらに区画室を増やしたい場合は 、仕切り筒架２０の仕切り片２１の平面状片体２１２の突片２１２１を適当な幅 に切断して平面状片体２１２の幅を縮小すると共に、仕切り片２１の数を増やし て環状に配列して仕切り室を相対的に増加させれば、より多くのゴルフクラブを 収容できる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、周知のゴルフバッグ中に設置することで、秩序立ててゴルフクラブ を収容できると共に、安定して保持できる固定架の効果を提供することができ、 それによりゴルフクラブの出し入れ操作を滑らかに行えるようにし、またゴルフ クラブ収容時のゴルフクラブ相互の衝突や摩擦によるゴルフクラブの損傷を防止 することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の仕切り片の斜視図である。

【図３】本考案の連接片と仕切り片の連結状態表示図で
ある。

【図４】本考案のヘッド挟持部材の分解斜視図である。

【図５】本考案の扇形のクラブ保持板の斜視図である。

【符号の説明】

１０ ゴルフバッグ １１ クラブ収容筒 ２０ 仕切り筒架 ２１ 仕切り片 ２２ 連接部材 ２１１ 円弧状片体 ２１２ 平面状片体 ２１３ 結合孔 ２１４ 位置決め孔 ２１２１ 突片 ２１５ 凹所 ２１６ 固定孔 ２１７ 止め孔 ２１８ 位置決め孔 ２２１ 当接面 ２２２ 結合突起 ２３ 区間 ２４ クラブ保持部材 ２４１ 位置決め突起 ２４２ 弾性片 ２４３ 挟持孔 ２４４ 弾性ブレード ２５１ 仕切り片 ２５ 仕切り架 ２５２ 位置決め孔 ２７ クラブ保持部材 ３０ 長円筒 ４０ クラブヘッド挟持部材 ４１ 挟持部材 ４２ ロック部材 ４１１ 弾性挟持部 ４１２ 位置決め歯 ４２１ 固定片 ４２２ 位置決め歯 ４３ 弾性ロック部材 ２４５ 位置決め突起 ２４６ 挟持溝

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横断面形状が円弧状を呈する長条状で両
   側にそれぞれ上から下に結合孔が穿たれた円弧状片体
   と、該円弧状片体の一側端を適当な角度を以て延伸して
   なる長条状の平面状片体からなる複数の仕切り片と、円
   弧状の当接面を有して該当接面に少なくとも二つの結合
   突起を設けてなる複数の連接部材とを具え、該結合突起
   の二つの仕切り片の円弧状片体の結合孔への嵌め止めを
   以て各二つの円弧状片体が連接され筒体を形成すると共
   に、上記平面状片体が放射状に配置されて各二つの平面
   状片体間に仕切られた空間が形成されてなる、ゴルフバ
   ッグ用仕切り。
2. 【請求項２】 円弧状片体の両側に上から下に穿たれた
   複数の結合孔の間に、縦に複数の位置決め孔が穿たれ、
   平面状片体の両側の対応する位置にも複数の位置決め孔
   が穿たれ、これらの位置決め孔を利用して平面状片体間
   に仕切られた空間内にクラブ保持部材が架設されたこと
   を特徴とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切
   り。
3. 【請求項３】 クラブ保持部材は各二つの平面状片体に
   より仕切られた空間の横断面形状を有する片体とされる
   と共に、位置決め孔に対応する位置に位置決め突起を有
   するほか、中央に弾性片を有して弾性片にゴルフクラブ
   のシャフトが挿入され得る直径の挟持孔が穿たれ、挟持
   孔の周囲に沿って外に放射状に切り込みが入れられて複
   数の弾性ブレードが形成されていることを特徴とする、
   請求項２に記載のゴルフバッグ用仕切り。
4. 【請求項４】 円弧状片体の連接により形成された筒体
   の内側に、交差状を呈する仕切り架が置かれ、筒体内の
   空間が複数の空間に仕切られたことを特徴とする、請求
   項１に記載のゴルフバッグ用仕切り。
5. 【請求項５】 交差状を呈する仕切り架により仕切られ
   た空間に適当なクラブ保持部材が架設されたことを特徴
   とする、請求項４に記載のゴルフバッグ用仕切り。
6. 【請求項６】 円弧状片体が連接されて形成した筒体の
   底部に一つの長円筒が嵌め込まれて突き当たる連接部材
   の設置位置により、長円筒の筒体への嵌め込みの深さが
   調整されることを特徴とする、請求項１に記載のゴルフ
   バッグ用仕切り。
7. 【請求項７】 平面状片体の外側端に切断可能な突片が
   外向きに突設されていることを特徴とする、請求項１に
   記載のゴルフバッグ用仕切り。
8. 【請求項８】 平面状片体の上端近くに複数の固定孔が
   穿たれて、該固定孔を利用してゴルフクラブのヘッドを
   挟持しうるクラブヘッド挟持部材がねじで固定された、
   請求項１に記載のゴルフバッグ用仕切り。
9. 【請求項９】 クラブヘッド挟持部材は上方の挟持部材
   と下方のロック部材を具え、その中、挟持部材はクラブ
   ヘッドを弾性を以て挟持可能な弾性挟持部と底端の位置
   決め歯を具え、ロック部材は平面状片体の上端を挟持す
   る逆Ｕ形を呈して上述の固定孔にボルトで固定される固
   定片と上述の位置決め歯と噛み合う上端の位置決め歯を
   具え、弾性ロック部材がロック部材の上端へと通されて
   挟持部材底端にねじ込まれてロック部材と挟持部材が結
   合させられ、上述の弾性挟持部が引き上げられて位置決
   め歯が相互に離脱させられて回転させられることで、ロ
   ック部材の水平角度調整が可能とされたことを特徴とす
   る、請求項８に記載のゴルフバッグ用仕切り。
10. 【請求項１０】 位置決め突起と挟持溝を具えた挟持ブ
    ロックが、位置決め孔のいずれか、或いは平面状片体の
    上端近くに設けられた止め孔にその位置決め突起を差し
    込むことを以て取り付けられ、その挟持溝がゴルフクラ
    グの挟持に利用されることを特徴とする、請求項１に記
    載のゴルフバッグ用仕切り。
11. 【請求項１１】 平面状片体の上端に少なくとも一つの
    凹所が設けられ、該凹所にゴルフクラブのヘッドが置け
    ることを特徴とする、請求項１に記載のゴルフバッグ用
    仕切り。