JP3039785U - 屋外照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上での操作で電球を交換することができる
屋外照明装置を提供する。 【解決手段】 上下方向に立設されたポールＰの上部に
設けられるホルダー１と、このホルダー１に設けられた
ソケット２と、このソケット２に着脱自在に取り付けら
れた電球３と、この電球３の上部および側部を囲う反射
板４とを備えた屋外照明装置である。ソケット２の軸線
を上下方向に向けることにより、電球３を下方へ向けて
取り付けた。これにより、市販の電球チャックなどを用
いて地上での操作で電球の交換を行うことができるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、たとえば街路灯や線路灯に用いられる屋外照明装置に係り、特に 、電球の交換を容易に行うことができるようにした技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、道路や線路あるいは公園などの屋外に設置される屋外照明装置は、地面 に立てたポールの上端部に取り付けられている。このような屋外照明装置は、ポ ールの上端部に取り付けられるホルダーにソケットを取り付け、ソケットに電球 を取り付けるとともに、電球の上部及び側部を囲うように反射板を取り付けて構 成されている。ここで、電球は、横向きにしてソケットに取り付けられているの が一般的である。これは、やや長めの電球を用いて反射板の面積を大きくし、照 射する光の量を多くするためである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記のような屋外照明装置の電球を交換する場合には、ポールの脇 に脚立等を設置して作業者が上に登って直接交換していた。このため、脚立等の 機材を運搬しなければならないという煩雑さに加えて、作業者に高所での作業を 強いることになるという問題があった。 よって、この考案は、地上での電球の交換作業を可能とする屋外照明装置を提 供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の屋外照明装置は、上下方向に立設されたポールの上部に設けられる ホルダーと、このホルダーに設けられたソケットと、このソケットに着脱自在に 取り付けられた電球と、この電球の上部および側部を囲う反射板とを備えた屋外 照明装置において、ソケットの軸線を上下方向に向けることにより、電球を下方 へ向けて取り付けたことを特徴としている。

【０００５】 上記構成の屋外照明装置にあっては、電球が下方を向いているから、適当な交 換用の工具を用いて地上での操作で電球を交換することができる。たとえば、電 球を把持するように製作されたチャックが市販されている。このチャックは、先 が４つあるいはもっと複数に分かれて、半径方向に弾性変形するように合成樹脂 で形成されるとともに、内周面にガラスとの摩擦抵抗が高いゴムなどの樹脂が貼 着されて構成されている。そして、このチャックを竿の先端に取り付けてチャッ クの内側に電球の下端部を押し込むと、チャックは電球の膨らんだ部分によって 一旦拡開されるが、チャックの先端が電球の膨らんだ部分を通過すると、チャッ クは弾性力によって縮径して電球を把持する。よって、その状態で竿を回転させ ることによって電球を取り外すことができる。なお、電球を取り付ける際には、 チャックに電球を押し込んで把持させ、竿を回転させて電球をソケットに取り付 ければ良い。

【０００６】 本考案の屋外照明装置には、ホルダーをポールに接続する取付部材を備えるこ とが望ましい。この場合、取付部材に対するホルダーの取付角度を可変に構成す ることもできる。また、ホルダーは、下面が開放されるとともに上面が閉塞され た筒状をなすように形成し、その内部にソケットを収容すると良い。また、ホル ダーの下端部に反射板を取り付け、反射板に、内周面が電球の基部の外周面と密 着するパッキンを取り付けると防水性が向上する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図１ないし図３を参照して本考案の実施の形態を説明する。図１は実施 の形態の屋外照明装置を示す側断面図である。図中符号１はホルダーである。ホ ルダー１は、合成樹脂により一体的に形成されたカップ状のもので、下面が開放 されている。ホルダー１の頂部には、ソケット２がネジ（図示略）によって取り 付けられている。ソケット２の軸線は上下方向に向けられており、その下端の開 口部には電球３が着脱自在に取り付けられている。なお、図１において符号１ａ は導線を水密に支持するコードパッキンである。

【０００８】 また、ホルダー１の下面には、反射板４がパッキン５を介して取り付けられて いる。図３は図１に示す屋外照明装置の下面図であり、この図に示すように、反 射板４とパッキン５には、電球３の基部３ａが挿通される孔４ａ，５ａがそれぞ れ形成されている。なお、図中符号６，７は補強板であり、反射板４は、補強板 ６，７とともにネジ８でホルダー１に共締め固定されている。また、反射板４の 内面は、電界研磨などの方法によって鏡面仕上げがなされている。

【０００９】 次に、図１において符号１０は取付金具（取付工具）であり、符号１１はその アームである。アーム１１は平面視コ字状をなし、その二股になった両端部がホ ルダー１にボルト１２で取り付けられている。また、アーム１１の中間部にはブ ラケット１３がネジ（図示略）によって取り付けられている。ブラケット１３の 側部の先端は互いに傾斜するように拡開されている。また、ブラケット１３の各 側部には開口１３ａがそれぞれ形成されている。そして、ポールＰを囲むように 構成された帯金のフック（図示略）を開口１３ａに係合させて帯金を締め付ける ことにより、屋外照明装置はポールＰに取り付けられている。

【００１０】 次に、上記構成の屋外照明装置において電球３を交換するには、先が４つまた はそれ以上に分かれたチャックを竿の先端に取り付けた工具を使用する。このチ ャックは、半径方向に弾性変形するようにアクリル樹脂など形成されるとともに 、内周面にガラスとの摩擦抵抗が高いゴムなどの樹脂が貼着されて構成されてい る。そして、チャックの内側に電球３の下端部を押し込むと、チャックは電球３ の膨らんだ部分３ｂによって一旦拡開されるが、チャックの先端が電球３の膨ら んだ部分３ｂを通過すると、チャックは弾性力によって縮径して電球３を把持す る。この状態で竿を回転させることによって電球３をソケット２から取り外す。 また、電球３をソケット２に取り付ける際には、チャックに電球３を押し込んで 把持させ、竿を回転させて電球３をソケット２に取り付ける。

【００１１】 上記構成の屋外照明装置においては、電球３の軸線が上下方向を向いているの で、上記のように地上からでも簡単に電球３を交換することができる。よって、 脚立等の機材を必要とせず、しかも、地上での操作で作業を行うことができるか ら、極めて安全で作業者に与えるストレスもない。また、ホルダー１の下面が開 放された構造であるため、雨水が浸入し難く保守点検の労力も大幅に低減される 。特に、上記実施形態においては、ホルダー１とアーム１１とがボルト１２によ って取り付けられているから、ホルダー１の角度を任意に設定することができて 便利である。なお、パッキン５の開口５ａの内径を電球３の基部３ａの外径より も僅かに小さく設定しておけば、雨水の浸入防止にさらに効果的である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明した通り本考案によれば、地上での操作で電球を交換することができ るから、極めて安全で作業者に与えるストレスもない。また、ホルダーの下面が 開放された構造であるため、雨水が浸入し難く保守点検の労力も大幅に低減され る等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の形態の屋外照明装置を示す側
断面図である。

【図２】 図１のII方向矢視である。

【図３】 図１のIII方向矢視である。

【符号の説明】

１ ホルダー ２ ソケット ３ 電球 ４ 反射板 ５ パッキン １０ 取付金具（取付工具）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向に立設されたポールの上部に設
   けられるホルダーと、このホルダーに設けられたソケッ
   トと、このソケットに着脱自在に取り付けられた電球
   と、この電球の上部および側部を囲う反射板とを備えた
   屋外照明装置において、上記ソケットの軸線を上下方向
   に向けることにより、上記電球を下方へ向けて取り付け
   たことを特徴とする屋外照明装置。
2. 【請求項２】 前記ホルダーを前記ポールに接続する取
   付部材を備え、上記ホルダーは、下面が開放されるとと
   もに上面が閉塞された筒状をなし、上記ホルダーの内部
   には、前記ソケットが収容され、同ホルダーの下端部に
   前記反射板が取り付けられ、上記反射板には、内周面が
   前記電球の基部の外周面と密着するパッキンが取り付け
   られていることを特徴とする請求項１に記載の屋外照明
   装置。