JP3039714U - 目に安全で、災害時にも安心な小型殺菌ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、小型紫外線殺菌ケースの、扉を開
けた状態でも殺菌ランプの直視による紫外線の害から目
を守り、災害等停電時、暗闇でもその場所がすぐに探し
当てられることを目的としています。 【解決手段】 本考案は箱状のケースの前方に扉を設
け、内側上前部に紫外線殺菌灯を設置する。この殺菌灯
の手前に接する位置に遮蔽板を設け、その遮蔽板などに
より扉を開けた状態でも殺菌ランプの直視を不可能にし
た。一方目立つと思われる位置に小型ランプを設け、通
電が止まると自動的に点灯する。またコードを収納する
と内部電池からの電源が切れ、不使用時の小型ランプの
点灯を止める。別案として音を発しても、夜光塗料など
を用いても同様の効果がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、扉を開けた状態でも、ケースの一部や遮蔽板により、外から見えな い、或いは見えにくい位置に殺菌灯を設置し、暗闇でも自ら発光する、または停 電すると自動的にランプが点灯する、或いは音でその場所を知らせることを特徴 とした小型殺菌ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

紫外線殺菌灯を用いての家庭用小型殺菌装置は、点灯中のランプを直視すると 目の健康上に悪影響を与えるので、サングラスを使用しての皮膚病治療など一部 の特殊使用に限られていた。一方、ケースの内部に被殺菌物を入れ、扉を閉めて の殺菌では箱を小さくすれば小さいものしか殺菌できず、使用範囲が狭くなり、 大きくすれば邪魔になるうえ、指先等ケースに入らないもの、入りにくいものの 殺菌も出来なかった。

【０００３】 一方、紛失すると飲み込めるもの以外は何も食べられなくなる大切な入れ歯の 殺菌収納ケースとして利用した場合、災害等の停電時に入れ歯の場所が分かりに くい心配があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

主として家庭で使用するため、置場所や移動を考えると出来るだけ小型の方が 良い反面、使用範囲が狭くなってしまう。そのためには扉を開けた状態でも殺菌 出来るようにすれば良い。然し子供などが悪戯し、点灯中に覗き込むと目に悪影 響を与えかねない。また殺菌を兼ねた入れ歯の収納ケースとして利用した場合、 災害等の停電時に入れ歯の置き場所を探しにくかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

使用範囲が広く、然も目に対しての悪影響を出来るかぎり少なく、或いは無く すには、扉を開けた状態でも、遮蔽板を設けることにより外から点灯中の紫外線 殺菌ランプが見えなければ良い。一方停電時に場所を知らせるには、夜光塗料や 蓄光塗料を塗布しておくか、通電が止るとランプが点灯するか、ブザーなど音を 発するようにすれば解決する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

箱状のケースの一方に扉を設け、扉側に近い内側上部に設置した殺菌灯に、ほ ぼ接する位置に設けた遮蔽板が、扉を開けた状態でも殺菌ランプを直視出来ず、 然も被照射物の照射及び出し入れに支障がないような構造になっている。

【０００７】 目立ち易いところに設置されたＬＥＤなどの小型ランプが、リレー又は電子回 路と内部電他により、通電が止まると自動的に点灯する。この小型ランプはコン セントを引き抜いただけでも点灯し続けてしまうので、コード及びコンセントの 収納部を設け、コードを収納すると、或いは最後まで巻き取られると作動するス イッチにより電池電源を切る。小型ランプを小型ブザーに代えても良い。

【０００８】 別案としてケースに夜光や蓄光素材を使用または塗布するか貼付する。

【実施例】

【０００９】 以下、添付図面に従って一実施例を説明する。箱状のケース６の前方に、蝶番 で上下に開閉出来る扉２を設け、内側上前部に紫外線殺菌灯を設置する。この殺 菌灯に接する手前の位置に遮蔽板３を設け、扉を開けた状態でも殺菌ランプを直 視出来ず、然も被照射物の出し入れの邪魔にならない長さと形状に遮蔽板を調節 する。（第３図）ケースの正面上部、最も目立つと思われる位置にＬＥＤ５を設 け、リレー及び内部電池４により、通電が止まると自動的に点灯する。このまま だとコンセントを引き抜いただけでもＬＥＤが点灯してしまうので、底面にコー ド収納部７を設けてコード８が最後まで巻き取られると、コンセント９によって 押されて切れるスイッチ１２を設けて内部電池からの接続を切り、不使用時にＬ ＥＤが点灯してしまうのを止める。（第５図）尚これとは別回路で、適当な時間 で殺菌灯を消すタイマー電子回路を設けた。

【００１０】

【考案の効果】

紫外線殺菌ランプの直視は目に悪影響を与えるため本案は、遮蔽板により扉を 開いた状態でも殺菌ランプが直視出来ず、然も内部の照射を妨げない殺菌装置で 、停電し暗闇になっても内部電池によりＬＥＤが自動的に点灯し、その場所を知 らせる。特に入れ歯など大切なものを殺菌し収納するのに適している。ＬＥＤを 小型ブザーに代える、或いは夜光塗料などを用いても同様な効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案、一作例の殺菌灯を使った小型殺菌装置
の斜視図である。

【図２】本考案の扉を開けた斜視図である。

【図３】本考案の、遮蔽板によって殺菌ランプの直視が
出来ににくい事を示す断面図である。

【図４】本考案の底面図である。

【図５】第４図のソケット及びその収納部の拡大説明図
で、左図は完全に巻き取られたところの図。右図はコー
ドを引き抜いたところの図。

【符号の説明】

１ 殺菌灯 ２ 本体の扉 ３ 遮蔽板 ４ 内部電他及びその収納スペース ５ 小型ランプ（ＬＥＤ） ６ ケース（箱） ７ 電源コード巻き取り、収納装置 ８ 電源コード ９ 差し込みコンセント １０ 電子回路、リレー収納部 １１ タイマー用押しボタンスイッチ １２ 電池回路スイッチ

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【手続補正書】

【提出日】平成９年２月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース内部に設置された殺菌灯（１）
   が、扉（２）を開けた状態でも、遮蔽板（３）やケース
   の一部により、外から見えない、或いは見えにくい位置
   にあるのを特徴とする殺菌ケース。
2. 【請求項２】 通電が止ると、自動的に小型ランプ
   （５）が点灯するのを特徴とする殺菌ケース。
3. 【請求項３】 通電が止ると、自動的に音を発するのを
   特徴とする殺菌ケース。
4. 【請求項４】 夜光素材を使用或いは塗布し、暗闇でも
   その場所が判断出来るのを特徴とする殺菌ケース。
5. 【請求項５】 電源コードが本体に収納されると作動す
   るスイッチ（１２）を有する殺菌ケース。