JP3039602U - スパイラル分級機 - Google Patents

スパイラル分級機

Info

Publication number
JP3039602U
JP3039602U JP1997000112U JP11297U JP3039602U JP 3039602 U JP3039602 U JP 3039602U JP 1997000112 U JP1997000112 U JP 1997000112U JP 11297 U JP11297 U JP 11297U JP 3039602 U JP3039602 U JP 3039602U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
settling tank
rotary shaft
shaft
spiral classifier
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997000112U
Other languages
English (en)
Inventor
敏之 橋爪
Original Assignee
川鉄鉱業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川鉄鉱業株式会社 filed Critical 川鉄鉱業株式会社
Priority to JP1997000112U priority Critical patent/JP3039602U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3039602U publication Critical patent/JP3039602U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中軸受をなくし、回転軸の支持構造を簡素
にして故障の発生をなくすとともに、かりに故障が発生
しても処置が容易な構造とする。 【解決手段】 傾斜した細長い沈殿槽1の内部に、螺旋
状の羽根2を設けた回転軸3の上下端部を沈殿槽1の上
下付近で回転自在に支持して取り付けてなるスパイラル
分級機において、回転軸3に延長軸32、33を取り付けて
沈殿槽1下部へ貫通させ、貫通部分にシール機構7を備
えるとともに前記延長軸32、33の先端付近を沈殿槽1外
において下部軸受5aにより回転自在に支持して構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、土砂、スラリー等をサイズ別に分級して水分を分離するスパイラル 分級機に関し、さらに詳しくは、水中軸受をなくして回転軸の支持構造を簡素に したスパイラル分級機に関する。
【0002】
【従来の技術】
汚砂を洗浄したりスラリーから水分を分離して砂粒分を取り出す手段として、 スパイラル分級機がよく使用される。 一例として、実公昭56-53887号公報に記載されている洗砂分級機を図3に示す 。1は分級を行う沈殿槽、2はこの中に斜めに配置された回転軸3の表面に設け られた螺旋状の羽根、4は回転軸3を回転自在に支持する上部軸受、5は同じく 下部軸受、6は回転軸3を回転させるモータ、11はスラリーの供給口、12は砂粒 の排出される排出口、13は水分の排出される排水口である。
【0003】 すなわち、このスパイラル分級機は、傾斜した細長い沈殿槽1の内部に、螺旋 状の羽根2を設けた回転軸3を沈殿槽1の上下付近で回転自在に支持して取り付 け、この回転軸3をゆっくりと回転させ、この沈殿槽1の供給口11から水分の多 いスラリーを投入し、沈殿槽1の底部に沈殿した砂粒を羽根2によってかき上げ て排出口12から排出し、水分を排水口13から排出するものである。因みに、実公 昭56-53887号公報記載の考案は、このスパイラル分級機の回転軸の水没する部分 に複数の翼板を配設したものである。
【0004】 このように、スパイラル分級機には沈殿槽1と同じ角度で傾斜させた回転軸3 を支持する軸受が沈殿槽1の上下に配置されるが、下部のものは水面より下に位 置するため、シール性を高くした水中軸受とする必要がある。 従来使用されていた水中軸受の一例を図4に示す。砂粒および水の侵入を防止 するため、下部軸受5の部分の回転軸端に取り付けられたジャーナル31と、この 内部に嵌入するピン部55a を有する軸受ケーシング55との間にはわずかな隙間を 設けた上、ころがり軸受51、52を、スラリーに対接する沈殿槽1の内部への開口 に対してわずかな隙間で形成した空間の奥の方に位置させ、その手前に、ダスト シール53、オイルシール54をそれぞれ2段に設けるなどのきわめて複雑な構造を 採用しているが、それでもスラリー中であるためシール部や軸受部への砂粒の侵 入は避けられない。ゴム製の薄いリップ部でシールを行うダストシール53やオイ ルシール54は砂粒の噛込みによって損傷しやすく、その結果シール性能が低下し てすぐに軸受まで損傷が及び、また、こうした損傷はなかなか発見しにくいため 軸受を取り付けているケーシングにまで損傷が及んでしまうこともあり、復旧に 長時間を要し、改善が望まれていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような水中軸受をなくし、回転軸の支持構造を簡素にして故障 の発生をなくすとともに、かりに故障が発生してもその処置が極めて容易に行え るようにしたスパイラル分級機を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
スパイラル分級機は、回転数も毎分およそ10回転程度ときわめて低速であり、 またポンプなどとちがって周囲の液の圧力も静水圧のみであるから、シール機構 としては、シール性能にはさほど厳しい条件は不要であり、むしろ砂粒等の噛込 みに対して鈍感なものが好ましいとの知見から、本考案を完成するに至った。
【0007】 すなわち、請求項1に記載した本考案は、傾斜した細長い沈殿槽の内部に、螺 旋状の羽根を設けた回転軸の上下端部を沈殿槽の上下付近で回転自在に支持して 取り付け、この回転軸を回転させて前記沈殿槽内に供給されるスラリー中の沈殿 した砂粒を前記羽根によりかき上げて沈殿槽外へ排出するようにしたスパイラル 分級機において、前記回転軸に延長軸を取り付けて沈殿槽下部へ貫通させ、この 貫通部分にシール機構を備えるとともに前記延長軸の先端付近を沈殿槽外におい て下部軸受により回転自在に支持するようにしたことを特徴とするスパイラル分 級機である。
【0008】 また、請求項2に記載の本考案は、シール機構が、回転軸の延長軸表面と、こ れより内径の大きい円筒状のグランドボックスにより形成された円筒状の空間内 に挿入されるグランドパッキンと、これを軸方向に押さえるグランド押さえによ り構成される請求項1に記載のスパイラル分級機である。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施例を図面により説明する。 図1は、本実施例のスパイラル分級機全体を示す正面図、図2はその一部を拡 大して示す部分断面図で、32は第1の延長軸、33は第2の延長軸、34はスリーブ 、5aは本考案による下部軸受、7はシール機構、8はマンホールで、その他さき に説明した図3、図4と共通するものについては同一符号を使用している。
【0010】 図1に示すように、本実施例のスパイラル分級機では回転軸3を、第1の延長 軸32および第2の延長軸33で下方に延長する一方、その延長位置の沈殿槽1には 取り外し自在のマンホール8を設け、第1の延長軸32または第2の延長軸33をこ のマンホール8をとおして沈殿槽1の外部へ貫通させ、貫通部分にシール機構7 を備えるとともに第2の延長軸33の先端付近を沈殿槽外において下部軸受5aによ り回転自在に支持して構成する。
【0011】 すなわち、本考案においては、回転軸3を沈殿槽1の内部で支持せずに下部へ 貫通させ、その先端を槽外の大気中で下部軸受5aにより支持するようにしたから 、シール機構7は回転軸3の貫通部分からのスラリーの漏洩を阻止する機能のみ で軸受には直線関与せず、また下部軸受5aは単純に軸を回転自在に支持するので あるから通常の軸受構造のものでよい。
【0012】 回転軸の延長部分の詳細を図2に示す。図4と比較すれば明らかなように、軸 側については、従来軸受で支持するため回転軸3の下部に取り付けてあったジャ ーナル31に代えて、第1の延長軸32を取り付け、さらにその先端に第2の延長軸 33を取り付けてある。なお、設計の如何によっては第1の延長軸32と第2の延長 軸33を一体の構造としてもよいし、沈殿槽1を貫通する位置、すなわちシール機 構7を設ける位置を第1の延長軸32、第2の延長軸33のいずれとしてもよい。
【0013】 沈殿槽1に取り付けたマンホール8に、第2の延長軸33を囲むようにグランド ボックス72を取り付ける。グランドボックス72は、軸部分よりもやや内径の大き い円筒の一端の外側にフランジを設け、他端に内径方向のフランジを設けてなる 。内径方向のフランジの先端は軸部分にきわめて接近した寸法となっている。し たがって内径方向のフランジが底部となり、グランドボックスの円筒部と軸との 間には円筒状の空間が形成される。この空間内にリング状のグランドパッキン71 を複数段重ねて挿入する。グランドパッキン71は綿等の植物繊維に潤滑剤を含浸 させて略正方形断面のひも状に編んだもので、ポンプやバルブにおいてケーシン グを軸が貫通する部分のシール用としてごく一般的に使用されているパッキンで ある。
【0014】 さらに、また、この円筒状の空間に嵌合する円筒部の一端の外側にフランジを 設けてなるグランド押さえ73をグランドパッキン71に重ねて挿入し、フランジ部 をさきのグランドボックス72の外側フランジに重ね、両者をボルトで締めつける ことにより、グランドパッキン71を軸方向に押さえ、かつ適切な固さに押しつけ ることができる。
【0015】 シール機構7を以上のように構成すると、グランドパッキン部分に砂粒等の噛 込みがあってもパッキン内に埋没してしまうため直ちにシール不良を起こすこと がなく、またシール力不足による定常的な液洩れに対してはグランド押さえ73を 締めこんでやればよい。逆に締め込みすぎて回転が重くなったり、発熱したりし た場合はグランド押さえ73をゆるめてやる。
【0016】 また、図2に示すようにこの実施例では第2の延長軸33にスリーブ34を嵌装し てあり、砂粒等を噛込んだまま長時間運転した場合にスリーブ34が摩耗した場合 はスリーブ34を交換することにより簡単に修復できるが、スリーブ34を嵌装せず 第2の延長軸33を直接シールしてもよい。 このように、本考案のスパイラル分級機においては、シール機構全体のメンテ ナンスがきわめて容易である。しかも、本考案の場合、下部軸受5aはシール機構 7と離れた外方の大気中にあるので、シール機構7に軸受の保護という機能が必 要ないから、漏洩が発生しても沈殿槽1内の水分が流出するのみで、下部軸受5a の損傷につながることが全くない。また、下部軸受5aは通常の構造のもので、か つ大気中にあるから点検も容易である。
【0017】 なお、本考案のスパイラル分級機は、新規に製造してもよいのはいうまでもな いが、既存のものを改造して実現することも容易である。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、スパイラル分級機の回転軸の支持構造が簡素となり軸受故障 の発生がなくなるとともに、かりにシール機構や軸受部に不具合が発生してもそ の処置が極めて容易に行え、可動率が向上しメンテナンスコストが低減されると いう、すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のスパイラル分級機を示す正面
図である。
【図2】図1の一部を拡大し、かつ切断して示す部分断
面図である。
【図3】従来のスパイラル分級機を示す正面図である。
【図4】図3の一部を拡大し、かつ切断して示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 沈殿槽 2 羽根 3 回転軸 4 上部軸受 5、5a 下部軸受 6 モータ 7 シール機構 8 マンホール 11 供給口 12 排出口 13 排水口 31 ジャーナル 32 第1の延長軸 33 第2の延長軸 34 スリーブ 51、52 ころがり軸受 53 ダストシール 54 オイルシール 55 軸受ケーシング 71 グランドパッキン 72 グランドボックス 73 グランド押さえ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜した細長い沈殿槽(1)の内部に、
    螺旋状の羽根(2)を設けた回転軸(3)の上下端部を
    沈殿槽(1)の上下付近で回転自在に支持して取り付
    け、この回転軸(3)を回転させて前記沈殿槽(1)内
    に供給されるスラリー中の沈殿した砂粒を前記羽根
    (2)によりかき上げて沈殿槽(1)外へ排出するよう
    にしたスパイラル分級機において、前記回転軸(3)に
    延長軸(32、33)を取り付けて沈殿槽(1)下部へ貫通
    させ、この貫通部分にシール機構(7)を備えるととも
    に前記延長軸(32、33)の先端付近を沈殿槽外において
    下部軸受(5a)により回転自在に支持するようにしたこ
    とを特徴とするスパイラル分級機。
  2. 【請求項2】 シール機構(7)が、回転軸(3)の延
    長軸(32、33)表面と、これより内径の大きい円筒状の
    グランドボックス(72)により形成された円筒状の空間
    内に挿入されるグランドパッキン(71)と、これを軸方
    向に押さえるグランド押さえ(73)により構成される請
    求項1に記載のスパイラル分級機。
JP1997000112U 1997-01-16 1997-01-16 スパイラル分級機 Expired - Lifetime JP3039602U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997000112U JP3039602U (ja) 1997-01-16 1997-01-16 スパイラル分級機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997000112U JP3039602U (ja) 1997-01-16 1997-01-16 スパイラル分級機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3039602U true JP3039602U (ja) 1997-07-31

Family

ID=43174224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997000112U Expired - Lifetime JP3039602U (ja) 1997-01-16 1997-01-16 スパイラル分級機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3039602U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8382428B2 (en) Centrifugal water pump
JPS6347570A (ja) シ−ル装置
CN1269872A (zh) 离心压缩机以及其所用的轴封装置
CA2593260C (en) Bearing housing seal system for centrifugal pumps
US4196908A (en) Seal for centrifugal impack rock crusher
CN103874860B (zh) 用于竖直涡轮泵的轴承组件
US6287074B1 (en) Mechanical seal for shafts and axles
JP3039602U (ja) スパイラル分級機
EP0945656A2 (en) A sealing washer
US2369249A (en) Pumping device
US6073934A (en) Mechanical seal
US4620804A (en) Bearing and grease seal structure
US4973063A (en) Tandem mounted face seals
CN107280518A (zh) 搅拌杯的刀座
KR101049780B1 (ko) 베어링지지구조를 갖는 호모게나이저
KR101796437B1 (ko) 유체 누설 차단 기능이 구비된 원심펌프.
CN205697406U (zh) 搅拌杯的刀座
JPH0626486A (ja) 破砕ポンプ
GB2140102A (en) Improvements in shaft seals
CN101408188A (zh) 一种带副叶轮密封的双吸泵
SU1064063A1 (ru) Подшипник скольжени
JP4634130B2 (ja) スラリーポンプの軸封装置
CN206439220U (zh) 舱内挖泥泵轴承保护密封机构
CN2364251Y (zh) 一种离心轴流两用水泵
JP2821989B2 (ja) 軸封装置